更新日2022.10.31

ダイハツ ブーンの燃費は?燃費向上のポイントと他車との比較

ダイハツ ブーンの車名は、英語で「愉快な」という意味の言葉が由来です。名前のとおり、かわいらしい丸みのある外観と、コンパクトカーらしい軽快な走りを楽しめます。

軽自動車よりひと回り大きいサイズで、ガソリン車としてトップレベルに燃費のよいブーンには多くの魅力があります。

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スタッフ

トヨタのパッソの姉妹車としても知られるブーン。ほかの車ともしっかり比較します。

この記事でわかること

  • ブーンと競合車種との燃費の違い
  • 燃費を向上させるためのポイント
  • 購入前に知っておきたい注意点

ダイハツ ブーンの燃費をチェック!競合車種とも比較

ブーンは、2004年に初代モデルが発売されました。最近では2016年にフルモデルチェンジを行い、燃費性能をさらに向上させています。

2018年のマイナーチェンジで、安全走行をサポートする「スマートアシストIII」を搭載。「ブーン」「ブーンシルク」に加えてデザインの異なる「ブーンスタイル」が新たに加わり、さらに選択肢が広がりました。

燃費は、競合車種と比べても優れており、ガソリンエンジンの普通車としてトップレベルを誇ります。

ダイハツ ブーンのカタログ燃費

ブーンの燃費を新旧モデルで比較できるように表にまとめました。

▼ブーンの新旧モデルの燃費比較

モデル2WD(JC08モード・km/L)4WD(JC08モード・km/L)
現行ブーン(2016年~)28.024.4
2代目ブーン(2010~2016年)20.8
初代ブーン(2004~2010年)18.9※

※10・15モードで21.0km/Lだったため90%でJC08モードに換算

近年はカタログ燃費として、JC08モード、WLTCモードという2つの数値が掲載されています。

以前はJC08モード、さらにその前は旧式の10・15モードで測定していました。ブーンの場合、2004年発売の初代モデルは、10・15モードの測定結果のみ残っています。一般的にJC08モードの数値は、10・15モードから10%程度低くなることから、進化とともに燃費がよくなってきたといえます。

ブーンの実燃費

カタログ燃費よりも重視したい数値として、ユーザーが実際に走行して計測された「実燃費」があります。

リアルな走行に基づく情報なので、カタログ燃費よりも低い数値が報告されるのが一般的です。ユーザーの測定した結果を投稿できるWebサービス「e燃費」には、ブーンの2WDで16.11km/Lという記録が残っています。

※出典:e燃費(現行モデルのみ)

競合車種との燃費比較

次にブーンと比較されることが多い競合車種と、燃費を比較してみましょう。ここでは、より実燃費に近いといわれるWLTCモードの値で比べます。

ブーンと似たサイズのコンパクトカーを抜粋しました。ハイブリッド車とガソリン車を展開している車両は、ガソリン車の値を掲載しています。

▼ほかの軽自動車との燃費を比較

車種

カタログ燃費
(WLTCモード・km/L)

ダイハツ:ブーン

21.0km/L

ホンダ:フィット

18.7km/L

フィアット:500

18.0km/L

トヨタ:パッソ

21.0km/L

トヨタ「パッソ」とブーンは姉妹車の関係にあり、ダイハツがOEMで供給しています。よって、中身は同じ車です。

OEMとは

OEM = Original Equipment Manufactureとは、委託を受けてほかのメーカー(ブランド)の車を製造すること。自社工場では製造できない車を、自社のブランドで販売しラインナップを充実させられる。

競合車種の燃費性能が20km/L以下なのに対し、ブーンとその姉妹車であるパッソは21km/Lとなっており、燃費性能が優れていることがわかります。

ユーザー

ブーンとパッソは、同じ構造の車だから燃費も同じなんだね。

ブーンの維持費をシミュレーション

維持費がどれくらいかかるのかのシミュレーションをしてみましょう。

燃費(WLTCモード)をもとに年間の燃料費を計算し、自動車税や車検などメンテナンス費用を予測することで、トータルの維持費がおおよそでイメージできます。

▼ブーンの維持費

仕様

2WD

4WD

ガソリン代

約78,600円

約86,800円

自動車税

25,000円

25,000円

任意保険

約76,000円

約74,000円

車検法定費用

(自賠責保険、自動車重量税、印紙代)

約38,000円

約38,000円

車検点検料金

約25,000円

約25,000円

メンテナンス・消耗品費用目安

約40,000円

約40,000円

年間維持費合計

約282,600円

約288,800円

月間維持費合計

約23,550円

約24,000円

※年間走行距離10,000km、レギュラーガソリン165円/Lで計算
※自動車税は2019年10月1日以降に購入したとして計算
※任意保険は補償内容によって変動します。

ブーンの維持費は年間28万円程度かかります。燃費や任意保険の料金で維持費にわずかな差が生まれましたが、2WDでも4WDでも合計はほぼ変わりません。

上表の費用以外に駐車場代や高速道路代、洗車代などがかかる可能性も想定しておきましょう。

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スタッフ

駐車場代は月8,000円程度が全国平均です。自宅近くの相場を調べておくとよいでしょう。

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ユーザー

駐車場も借りるなら、維持費は月に3万円以上はかかると計算したほうがよさそう。

ブーンの魅力

画像引用元:ブーン CILQ“SA Ⅲ”|ダイハツ公式サイト

ブーンは軽自動車よりやや大きめのコンパクトカーです。「軽自動車では物足りない」「もう少し大きさが欲しい」というユーザーから特に支持されています。

普通車としてトップクラスのコスパ

ブーンの全幅は1.665mで全長は3.68mです。軽自動車の規格として定められている全幅1.48m、全長3.4mをわずかに上回る大きさで、普通車としては最小クラスです。

車両本体の価格も軽自動車についで低めの水準なので「リーズナブルな価格で普通車に乗りたい」という方にはブーンがおすすめです。

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スタッフ

小さなボディサイズでも5人乗りできます。

快適で静かな乗り心地

静かで快適な乗り心地を得られるのもブーンの魅力です。

ダイハツが開発した軽量高剛性のボディ「Dモノコック」を採用したことで、軽量化を図りつつ基本性能を向上させました。サスペンションも改良を重ねて、コーナリング性能や操縦が安定し、快適な乗り心地を実現しています。

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ユーザー

走行中に車内が静かなのはうれしいね。

 

小柄だが収納スペースは豊富

軽自動車のようなコンパクトな外見にもかかわらず、ブーンの車内には、アームレストの下やドアポケットなどにも収納スペースが確保されています。

グレードによっては、助手席の下やグローブボックスの上にも収納がついているものもあり、空間を広く使うための工夫が感じられるでしょう。

シートを格納することで、丈の長いものや大型の荷物も楽々と収納できます。

燃費のよい減税対象車

ブーンは普通車でありながら軽自動車に負けないくらいの燃費のよさがウリです。燃費がよければ燃料費を抑えられるだけでなく、エコカー減税の対象となります。

車検の際に納める自動車重量税が軽減され、2WD車は自動車重量税50%軽減、4WDは同25%軽減の対象です。ブーンの自動車重量税は1年あたり5000円なので、50%減税で2500円の軽減になります。

スタッフ

エコカー減税が受けられるので、税金が一部抑えられます。

「スマートアシストⅢ」による高い安全性能

2019年のマイナーチェンジ以降、安全走行をサポートする「スマートアシストIII」が標準装備されるようになりました。

衝突を避けて事故を未然に防ぐ機能や車間距離を自動的にキープし運転の負担を減らす機能などがついています。

【スマートアシストIIIのおもな機能】

・車や歩行者との衝突の危険性を検知する
・非常時には緊急ブレーキがかかる
・ペダルの踏み間違えによる誤発信を防止する
・車両のふらつきや車線逸脱の危険を警告する
・ハイビームとロービームを自動で切り替える など

ブーンはこんな方におすすめ

ブーンをおすすめしたい方

・軽自動車ではパワーが物足りないと考えている
・燃費がよくて維持費のかからない車が欲しい
・通勤や買い物など日常的な使用がメイン

ブーンは軽自動車よりもひと回り大きなサイズの車に乗りたい方に適しています。燃費がよいので、車の維持費を抑えたい方にもおすすめです。

小回りが利き、荷物を載せるスペースを多く取れるので食料品や日用品など普段の買い物にも重宝するでしょう。

ブーンの競合車種をチェック!

ブーン同様に丸みを帯びたかわいらしい見た目で人気の他車と比較してみましょう。フォルムや性能が近いコンパクトカーから3車種を厳選しました。

ホンダ:フィット

画像引用元:フィット|ホンダ公式サイト

フィットは同じハッチバック型の車両で、ブーンと比較されることの多い車です。

フィットは後部座席の居住性や走行面の安定性などに定評があります。一方で維持費や車両本体価格、小回りのよさはブーンが優れています。

フィットのほうが、ブーンよりもボディサイズとエンジンの排気量がひとまわり大きい設計です。予算に余裕がある場合や、後部座席にも人が乗る機会が多いならフィット、コストをできるだけ抑えて、街乗りしやすい車が欲しいならブーンをチェックしてみましょう。

フィアット:500(チンクエチェント)

画像引用元:500(チンクエチェント)|フィアット公式サイト

イタリア車の独特なデザインで人気の高い「フィアット500」は、日常で気軽に乗れるコンパクトカーとして定評があります。

2008年から現行モデルが発売されており、輸入車にもかかわらず中古の流通量が多く選びやすくなっています。特別仕様車のバリエーションが多く、ユニークな車が欲しい方におすすめできる1台です。

トヨタ:パッソ【番外編】

画像引用元:パッソ|トヨタ自動車公式サイト

パッソはダイハツがOEMでトヨタに供給するブーンの姉妹車で、中身は同じ車です。

トヨタのディーラー数が圧倒的に多いため、販売される台数はパッソがブーンを大きく上回ります。しかし、製造元はどちらもダイハツなので、修理や点検についてはダイハツディーラーのほうが詳しいという考え方もあります。

お住まいのそばにダイハツディーラーがあるなら、ブーンを購入したほうがよいかもしれません。ブーンは「ブーンスタイル」のようにパッソでは展開されていない限定モデルも販売されています。

ブーンの燃費を向上させるには

燃費は運転方法や車のコンディションによって、よくも悪くも変化します

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エコドライブや日々のメンテナンスが燃費アップにつながりますよ。

燃費向上のポイント

・急発進や急加速は燃費悪化を招くのでひかえる
・タイヤの空気圧を50kPa以上に保つ
・夏場のエアコン使用を控えめにする
・オイル交換など、小まめにメンテナンスを行う
・積んだままの余計な荷物を降ろす

エコドライブを心がけて、急発進や急加速をなくすことが燃費向上に重要です。日頃から車間距離を保って、緩やかにアクセルを踏むようにしましょう。

夏場のエアコンもつけっぱなしにすると燃費悪化につながります。シェードを使ったり、窓を開けて喚起したりして、車内が高温にならないよう工夫してみましょう。

ブーンは新車と中古車どちらがいい?

新車と中古車にはそれぞれのメリットがあります。どのポイントを重視するかによって、どちらを選ぶか検討してみましょう。

新車がおすすめの方

・好きなグレードやオプションなどを自由に選びたい
・特別仕様車など珍しいグレードを確実に購入したい

中古車がおすすめの方

・購入費用をできるだけ抑えたい
・できるだけ早く納車したい

ブーンには「シルク」「スタイル」などのバリエーションがあり、限定仕様車も用意されています。希少性の高い車種にこだわるなら、新車を注文したほうが確実に購入できます。

ただしグレードや購入時期によっては納車まで数か月も待たなければならない可能性があります。

一方、中古車なら生産済みの車のなかから選べるので、新車のように生産にかかる期間を待つ必要がありません。2016年のフルモデルチェンジから一定期間が経っているため、中古車が多く流通しています。色やグレード、オプションなどにこだわりがあっても、選択肢が豊富なので好みのものが見つかりやすいでしょう。

よくある質問

Q
ブーンの燃費は悪いですか?
A

ハイブリッド車にはおよびませんが、軽量化などによりガソリン車としてはトップレベルの燃費性能を実現しています。

Q
パッソと比べてブーンの燃費はどうですか?
A

パッソは、ダイハツがブーンをもとに製造してトヨタに供給している車です。中身は同じ車、いわゆる姉妹車なので燃費もまったく同じです。ただし外観・機能について限定モデルもあり、実燃費は若干の差が生まれる可能性もあります。

Q
ブーンは人気がないというのは本当ですか?
A

2016年のフルモデルチェンジから年数が経過したものの、ブーンとパッソを合算するとコンスタントに月間数千台が売れ続けています。軽自動車ではやや物足りず、普通車を選びたいユーザーからはリーズナブルで人気があります。

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