車検や突然の事故により車を使用できなくなった場合、移動手段として日常的に使う方は代車が必要となるケースもあるでしょう。代車を初めて借りる場合、借りられるケースや費用、期間などが気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、代車を借りる費用をシチュエーション別に紹介するほか、代車が借りられるケースや期間、借りる際の注意点も解説します。
代車を借りる前に内容を確認し、安心して借りられるようにしましょう。
この記事でわかること
- ・代車を借りる費用
- ・代車を借りたときの注意点
- ・代車を借りられないときの対処法
- ・代車でトラブルが起きたときの対処法

長期間の代車レンタルが考えられる場合、費用がかさむこともしばしば。その場合は、手頃な値段の中古車を検討するのもおすすめです。
目次
代車を借りられる3つのケース
「依頼すればいつでも代車を借りられる」と考える方もいるかもしれませんが、借りられないケースもあります。どのような状況であれば借りられるのか、把握しておきましょう。
代車を借りられるケースは、主に以下の3つです。
車検に出したとき
車検は半日〜1日で終わることが多いですが、短時間であっても通勤や通院などをしなければいけない場合は、車が必要になる方もいるでしょう。
車検の場合、基本的に代車を貸してもらえます。

混雑具合によっては2〜3日かかることもあるので、代車を借りたいのであれば、車検を依頼するタイミングで代車も予約しておくといいでしょう。
修理に出したとき
車の修理においても、代車の貸し出しサービスをしているところがほとんどです。
車の修理では、作業完了までに以下の期間がかかる可能性があります。
▼キズ・剥がれ
ボディの凹み/2〜5日
バンパーの凹み/1〜2日
ガラスのひび割れ/2時間
フレームのゆがみ/数日〜数か月
▼他者が絡んだ事故
保険会社同士の話し合いが長引けば3か月になることも
数日であっても代車が必要な方は、修理に出す前にその業者が貸し出しを行っているのか確認しなければいけません。
依頼する業者によっては、代車の貸し出しサービスを行っていないこともあるので、貸し出しの有無や借りられる期間を確認しておきましょう。
新車・中古車の納車を待つとき
納車には、短くて1週間、長ければ数か月の期間がかかります。
納車まで期間がある場合、契約する前にディーラーや中古車販売店に代車が必要な旨を話しておけば、貸してもらえるケースがほとんどです。

長期間の貸し出しになると、業者側の代車が不足することによって断られる可能性もあるので、事前に確認しておくといいでしょう。
代車を借りる費用
代車の費用は、無料になるケースが多いです。
こちらでは、車検・修理・納車待ちの3パターン別の費用を紹介します。
車検で代車を借りる場合の費用
代車を借りる場所 | 費用 |
ディーラー | 基本無料(ガソリン代は負担) |
カー用品店 | 店舗によって異なるが、無料のところが多い |
ガソリンスタンド | 店舗によって異なるが、無料のところが多い |
整備工場 | 無料で貸し出しの場合が多い |
※2023年2月時点の情報です。
車検を受けるときの代車の貸し出しは「無料」となる傾向があります。ガソリン代のみが使用者負担となり、返却時に満タンで返すというのが一般的です。
代車は台数に限りがあることがほとんどなので、必ず借りられるかはわかりません。車検を受ける時期はある程度決まっているので、余裕を持って予約しておきましょう。
修理で代車を借りる場合の費用
急な事故などで故障し修理が必要になったときは、事前に代車を用意できないケースがあります。その場合、レンタカーを代車として貸し出します。
業者がレンタカーを借りると、車種にもよりますが「1日5,000〜1万円程度」の利用者負担となる可能性があり、任意保険に加入していない場合、1日1,000円程度の保険費用を支払う必要もあります。
そのため、長期間のレンタカー貸し出しを行っている会社から借りるというのも手段のひとつです。
ただし、加入している自動車保険によっては代車費用特約が付帯していることもあり、その場合は補償の対象となるので、保険会社に連絡して利用しましょう。
納車待ちで代車を借りる場合の費用
納車待ちの際は、基本的に無料で借りられる場合が多いです。(※一部の店舗では有料)
ただし、納車待ちの期間が長くなる場合は有料になることもあります。代車をお願いするときに、費用について確認しておきましょう。
代車を借りられる期間
代車を借りられる期間は「2週間〜1か月」が一般的です。基本的には、買い替え・修理が終わるまでなど、自分自身が代車を必要とする期間借りられます。
ほかの顧客との兼ね合いもあるため、1か月以上の貸し出しはNGを出されることが多いですが、場合によっては2か月ほど貸してくれるパターンもみられます。

ディーラーといい関係が築けていれば、長期間の貸し出しを融通してくれることもあるようです。
代車を借りたときの注意点
代車を借りるときは、以下の8つの点に注意しましょう。
借りたときの状態を貸出側と共有しておく
代車の初期状態を貸出側と情報共有しておきましょう。
たとえば、以下のような点は共有しておくべきです。
- ガソリンが満タンか
- 塗装はげやキズがないか
返却時には、借りたときの車の状況を再現しておく必要があります。

もしキズがあることが借りたあとに発覚した場合、借りる前からキズがついていたことを証明するのは難しいです。情報を共有のうえ、写真やメモなどで記録に残しておくようにしましょう。
ガソリンは満タン状態で返す
代車は「ガソリン満タン返し」が基本になっています。
ただし、借りた店舗や初期状態によっては満タンでなくてもよい場合がまれにあるので、どうするべきかを借りるときに確認しておきましょう。
たとえば、借りた時点でガソリンが満タンでなかった場合、元の量に戻すだけでいい場合もあります。
きれいな状態で返す
代車は自分の車ではなく、ほかの方も使うものです。できるだけ元の状態で返却することで、代車の状態を保つことができ、貸出業者はその代車を長期間使用できます。
長期間借りる場合は、以下のような対策をしましょう。
- ガソリンスタンドなどでの洗車(軽度の汚れであれば、自宅での洗車でもOK)
- 必要最低限の掃除(ゴミを残さない、マットを掃除機にかける など)
- 匂い対策(無香料の消臭剤を設置する、換気する など)
破損や事故があった場合は正直に話す
たとえ小さなキズであっても、破損や事故があった場合はすぐ貸出業者に報告しましょう。
今後も付き合っていく業者なのであれば、隠すことで印象が悪くなり、次の査定や新車の購入に影響が出る可能性もあります。

擦ってしまった、事故を起こしてしまったなど、どんな状況でも正直に話しましょう。どう対処すればよいか、電話または直接店舗を訪問して確認してください。
余裕をもって代車の予約をする
業者側で用意された代車には、限りがあることも多いです。
余裕を持って予約しておくことで、代車を確保してもらうことができます。

事故などの突発的なトラブルを除いて、車検や車の購入では代車が必要かどうかは自身でわかるので、決まった時点で予約しておきましょう。
保険の補償範囲を確認しておく
事故などにあった場合、任意保険ごとに補償の範囲が異なるので、貸出側の保険でどこまで補償されるのかを事前に確認しておきましょう。
また、以下の項目についても一緒にチェックしておく必要があります。
- 自分の入っている保険が代車にも適用されるのか
- 代車が有料であった場合、加入している保険で費用の補償があるのか

業者によっては代車に保険をかけていない場合もあるので、その場合は自身で保険に加入することも検討しましょう。
チャイルドシートを付け替えておく
代車にはチャイルドシートの貸し出しが用意されていないことが多いです。
6歳以下の子どもがいる場合は、代車であってもチャイルドシートを装着しなければいけません。修理や車検に出す車から取り外しておき、代車に付け替えるようにしましょう。
喫煙可能か確認する
ほとんどの代車は禁煙となっています。
業者によっては喫煙可能な代車を用意している場合もあるので、タバコを吸う方は確認してみましょう。
代車が借りられないときはどうする?
依頼した業者に代車の用意がなかったり、期間が長すぎて貸し出してもらえなかったりする場合は、以下の方法で対応しましょう。
対処法1:代車の空きが出るまで待つ
貸出業者に聞いた時点では代車の在庫がなくても、ほかの顧客から代車が返却され、数日後に在庫に空きが出ることもあります。
代車を借りたい期間が少し先の場合は、返却予定のものがないかを確認し、返ってくるのを待ってから借りるとよいでしょう。

「電話では断られたが、直接店舗に行くと貸してもらえた」というケースもあるようなので、一度断られたからといってすぐに諦めないようにしましょう。
対処法2:レンタカーを借りる
長期間であることを理由に代車を借りられなかった場合は、レンタカーを借りましょう。
ただし、店舗によっては長期間の貸し出しをしていないところもあるので、事前に確認する必要があります。
また、任意の自動車保険によっては、特約でレンタカー費用が補償されることもあり、レンタカーの貸し出しや指定修理工場から貸出車の手配を行う保険会社もみられます。

業者側がレンタカーを用意して貸し出す場合は、レンタカー会社を自分で選ぶことで安くなる可能性もあります。長期間になりそうなときは、比較検討することも忘れないようにしましょう。
対処法3:手頃な値段の中古車を購入する
レンタカーを長期間借りることは費用的に負担になるでしょう。
保険に加入する必要もあるので、費用が大きくなりそうな場合には中古車を購入するのもひとつの手段です。

中古車なら、車種を選ばなければすぐに納車してもらえる可能性もあります!検討してみてください。
代車で事故を起こしたときはどうする?
代車で事故を起こした場合、通常の自動車事故と同じで、まずは警察に届けましょう。自車での事故と異なるのは、貸出側に連絡をする必要がある点です。
備えられた保険などを適用するには、どこに連絡すればよいかを貸出業者に確認しなければいけません。
自分で加入している自動車保険に他車運転特約を付帯していた場合は、対人・対物の賠償が補償対象になります。また、車両保険を契約していた場合、車の修理費用も補償対象になります。警察や貸出業者など必要な連絡が終わったあとに、自身が契約する保険会社にも連絡してみましょう。
代車が故障したときはどうすればいい?
まずは、借りているところに連絡して相談しましょう。
貸出業者が近くにある場合は、故障の修理ができる人を派遣してもらえる可能性もあります。また、貸出業者が提携しているロードサービスがあれば、その業者を手配してくれるかもしれません。

もし貸出側が営業時間外であったり、修理ができる人が現場に駆けつけられなかったりする場合は、ロードサービスを提供している業者へ連絡しましょう。
費用については、故障した原因が自分にあるのか、それとも貸出側にあるのかで負担する人が変わります。
原因が自分→自身で負担
原因が貸出側→貸出側が負担
代車が盗難にあったときはどうすればいい?
代車が盗難にあった場合、状況によっては賠償の義務が生じます。
たとえば、鍵をかけていなかった・窓が開いていたなどの場合には賠償責任が生じます。
一方で、駐車場の前に障害物を置いていた、車にシートをかけていたなどの盗難対策をしていた場合は賠償責任が生じない可能性もあります。
よくある質問
「車検に出すとき」「修理に出すとき」「納車を待つとき」の3つです。3つのケースに当てはまっていても、「業者側の代車が不足している」「貸出期間が長い」などの状況によっては、貸し出しをしてもらえないこともありえます。
無料と有料の場合があります。基本的には無料ですが、有料の場合は店舗によって異なり、レンタカーであれば1日5000円程度の費用がかかる可能性があります。
基本的には、修理や車検の期間に応じて借りられます。ただし、1か月以上の貸し出しが必要なときには断られる可能性もあります。
「借りたときの状態を貸出側と共有しておく」「ガソリンは満タン状態で返す」「きれいな状態で返す」「破損や事故があった場合は正直に話す」「余裕をもって代車の予約をする」「保険の補償範囲を確認しておく」「チャイルドシートを付け替えておく」「喫煙可能か確認する」といった注意点があります。詳しくはこちらで解説しています。
「レンタカーを借りる」「代車の空きが出るまで待つ」「手頃な価格の中古車を購入する」の3つです。 詳しくはこちらで解説しています。
まずは、借りているところに連絡し、対応方法を聞きます。その後、故障した原因が自分にあるのか、それとも貸出側にあるのかで対応が変わります。原因が自分であれば自身で費用を負担し、原因が貸出側にあれば貸出側が費用負担するといった仕組みが多いです。
基本的には満タンで返すべきです。ただし、借りたときに満タンでなかった場合は、その状態で返しても問題ない場合もあるので、貸出業者に確認しておきましょう。また、最初のガソリンがどれくらい入っているかを業者側と共有のうえ、写真やメモなどで記録しておきましょう。
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