車を売却する際、ほとんどの方は「数ある買取業車のなかから、買取金額が高い業者を選びたい」と思っていることでしょう。
車の買取時には、大きく分けて「見積もり→査定→売却」という3つの工程があり、複数の業者を比較する際に参考になるのが、見積もり時に出される「見積書」です。
この記事でわかること
- 見積書と査定書の違い
- 見積書の項目でチェックすべきポイント
- 見積書に関する注意点
あなたの愛車を高値で売るためにも、見積書について正確な知識を身につけておきましょう。
目次
車買取時における見積書とは
見積書とは、「見積もり依頼をしたときに、買取業者側がいくつかの項目を所有者に確認し、車の評価金額をおおよそで示した書類」のことです。
記入される項目には以下のようなものがあります。
・車名
・グレード
・型式
・年式
・所有者(使用者)
・ボディカラー
・走行距離
・車台番号
・車検満了日
買取業者によって、書かれている項目が異なる場合もあるため、あくまでイメージとして持っておきましょう。
査定書との違い
査定書とは、実際に買取を行うとなった際の、査定を行った後に出される評価ポイントや車体の金額を示した書類のことです。
見積書を出す時点では、買取業者がいくつかの項目を確認して概算の金額を出しますが、車を直接見て査定することはほとんどありません。
そのため、最終的に査定書で表示される金額と見積書の金額に違いがあるパターンも見られます。

業者によっては、見積書=査定書としている場合もあるため、どの段階で書類がもらえるかを確認しておきましょう。
車の買取時に見積書をもらうべき理由
車の買取時に見積書をもらうべき理由には「提示された見積もり金額が適正かどうか分かる」「他の業者と見比べられる」という2つがあります。
見積書をもらったほうが、自分のなかで納得して車を買い取ってもらえる可能性が高いため、必ずもらうようにしましょう。
提示された見積もり金額が適正かどうか分かる
見積書をもらわずに口頭だけで見積もり金額を聞いてしまうと、買取業者がどのような情報から自分の車の価値を判断しているかわかりません。
見積書をもらうことで、金額だけでなく、情報に誤りがないかなども確認できます。
業者側の聞き間違いや見間違い、依頼側の伝え間違いなども考えられるため、よく見ておきましょう。
他の業者と見比べられる
見積書に書かれた金額が必ずしも買取金額になるわけではありませんが、業者ごとの目安は確認できます。
見積書を複数社から取り寄せることで、どの買取業者が自分の車を高く評価してくれるのかを知れるため、業者を選ぶ基準がもてるでしょう。

買取業者ごとに買取を強化している車や重視しているポイントが異なる場合があります。次の車への頭金や生活費の足しにするためにも、愛車を高く買い取ってくれる業者を探しましょう。
車の買取で見積書・査定書をもらう方法
車を買取してもらう際に見積書をもらう方法には以下の3つがあります。
中古車買取店で見積書をもらう
買取店で見積書をもらう手順は、以下の通りです。
電話などで最初に教えてもらえる金額はあくまでも情報を元にした概算であるため、最終的な見積書(査定書)で記載されているものとは異なる場合があります。
一括査定サイトで見積書をもらう
一括査定のサイトを使い、複数社から見積書をもらう方法もあります。一括査定サイトを利用する場合の流れは、以下の通りです。
サイトに登録している買取業者に一斉に査定を依頼できるため、買取業者ごとに情報を登録するなどの面倒な手間を省けます。一方で、大量のメールや電話が届く・一部で強引な営業があるなど、よい面ばかりではありません。
一括査定についてはこちらで詳しく解説しています。
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新車購入時にはディーラーでの下取り見積もりも!
新車購入時には、下取りとして自分の車を買取してもらうことも可能です。
その場合、新車の購入と中古車の売却が前提になるため、見積書を作成してもらえる可能性が高いでしょう。
ただし、ディーラーでの買取見積もりの場合は、価格下落のリスクなどを鑑みて、見積もり価格が安価に設定される傾向もあるため、注意が必要です。
多くの車の買取時に見積書がもらえない理由
車の買取時に「見積書がもらえない」という声が多いですが、そこには主に以下の2つの理由があります。
・競合他社に自社の情報がもれる可能性がある
・車の価格は変動する
競合他社に自社の情報がもれる可能性がある
見積もりの評価基準は、業者によって強化しているポイントが異なる場合があり、自社の機密事項にあたるとも考えられます。
もし依頼者が競合他社に見積書を見せるようなことがあれば、自社の強みにしているポイントをさらすことになりかねません。
また、競合他社との見積もりで「あの業者は〇円と言っていた」と交渉材料にされれば、別の買取業者が少し多めの金額を提示するだけで車を買い取れてしまう可能性もあり、簡単には見せにくいという事情もあるようです。
車の価格は日々変動する
一部の車を除いて、基本的に時間が経つにつれて、車の価格は落ちていきます。
査定時には「△円」と見込んでいたが、「新型の車が発売され、旧型の供給が多くなった」「その車種の需要が減った」「再査定して重大な問題が見つかった」などが原因で価格の変動が起き、買取業者側が損をするリスクがあります。
見積もりの段階で「△円」と書類を残してしまうと、買取契約前に上記のような事態が起きて車の価値が下がった場合、減額しなければならない必要があり売り手の不満に繋がりかねません。
車の買取で見積書をもらう際に気を付けるべきこと
見積書をもらう際には以下の3つに気をつけましょう。
・できるだけ即契約は避ける
・電話番号は安易に教えない
・事前に車の買取相場を調べておく
できるだけ即契約は避ける
買取業者のなかには「すぐに決めてくれたらこの値段を出す(すぐに決めてくれなければこの金額は出せない)」のような言葉を使って、売却を急がせるところもあります。
しかし、その場の流れで契約を決めてしまうと、「後になって車の価格を調べてみたら、相場よりもはるかに安い金額だった」などの後悔に繋がりかねません。少し時間をおいて考えるくらいの余裕を持っておきましょう。

ただし、車の価値は時間が経つほどに落ちていく傾向にあります。話していて信頼ができる業者だと思えた場合は、早めの売却も検討しましょう。
電話番号は安易に教えない
一括査定や業者への見積もり依頼の際に電話番号を教えると、「当社で売りませんか」といった内容の営業電話がかかってくることがあります。
2〜3社程度であれば対応できるかもしれませんが、それ以上になると対応が大変になるでしょう。
電話番号ではなく、メールアドレスなどを教えておけば、空き時間に確認するだけで済みます。電話番号を教えるのがNGというわけではありませんが、比較したなかで信頼できると思った業者だけにしましょう。
事前に車の買取相場を調べておく
買取相場を把握していなければ、見積書で提示された金額が正当なものかわかりません。
事前に買取価格の相場を確認しておき、大きく差が離れていないかを確認しましょう。
買取相場の調べ方については以下の記事で詳しく解説しています。
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車買取時の見積書のチェックポイント
見積書を受け取っても、見るべきポイントを押さえておかなければ、もらう意味がありません。
以下のようなポイントを確認するようにしましょう。
・車体情報
・手数料
・税金や保険料の還付
・有効期限
・減額の可能性
・振り込みの期日
・キャンセル料
車体情報
車体情報は、見積書で提示される金額の根底となる重要な部分です。
記載されている情報が間違えていた場合は本来の価格より低くなる可能性もあるため、走行距離などに事実と異なる点がないかを確認しましょう。
手数料
車買取時には、以下のような費用が手数料として換算されている場合があります。
・査定費用
・整備費用
・名義変更の代行手数料
・印紙代
・レッカー代
・売却にかかる雑費
・印鑑証明書の発行代(必須)
上記の費用を無料で行ってくれる業者もあるため、業者を見極めるうえで重要なポイントなるでしょう。
税金や保険料の還付
車を売却する場合、還付金は受け取れません。
しかし、「自動車税」と「自賠責保険料」の2つは、次回の支払いまで猶予を生むことで買取店のアピールポイントになることから、還付金と同じ金額程度の価格が上乗せされているケースがあります。
価格に反映されているほうが高値で売却できるため、よく確認しておきましょう。
有効期限
見積書に記載された見積もり金額には有効期限があります。
車の価格は日々変動しているため、買取業者側としては依頼者が検討する時間をいつまでも待つわけにはいきません。
業者によって期限は異なり、即日のみ有効というものもあれば、1週間程度の猶予があるなど業者によって異なります。
有効期限が過ぎてしまうと、その見積書で提示された金額は無効になるため、車の価格が下がった場合は損をしてしまいます。必ず有効期限を確認しましょう。
減額の可能性
見積書の金額と実際の買取金額が大きく異なるケースがあります。
これは「見積もりの段階では気づかなかった重大な問題が見つかった(修復歴のある車だったなど)」「業者が見積もりを大きく出し過ぎていた」などが原因として考えられます。
業者のなかには、契約してからの減額をしないという宣言を掲げているところもあり、見積もり業者を探すうえで見ておくべきポイントになるでしょう。

カーセブンなら「契約後の減額は一切ない」という宣言を出しています。ぜひ相談してみてください。
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振り込みの期日
振り込みまでの期日は、業者によってバラバラです。確認しておかないと、いつ振り込まれるのかわからない状態で過ごさなければいけません。
また、振り込みの期日に振り込まれないといったトラブルに見舞われるケースもあるようです。のちのトラブルを避けるためにも、いつ振り込まれるのかを確認しておきましょう。

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キャンセル料
売買契約を済ませた後に、何らかの事情で取引を中止したいとなった場合に、キャンセル料がかかる業者もあります。
事前にキャンセル料に関する内容を伺っておき、かかるかどうかを知っておきましょう。

カーセブンでは、キャンセル料がかからないだけでなく、契約車両の引き渡し日から起算して7日間以内であれば電話1本でキャンセル可能です!
よくある質問
見積書とは「見積もり依頼をしたときに買取業車側が数個の項目を所有者に確認し、おおよその車の評価金額を示した書類」のことです。書かれる項目には、車名・グレード・型式・年式・所有者名(使用者名)・走行距離・車検満了日などがあります。
査定書との大きな違いは「正式な査定を行っているか」という点です。見積書を出す時点では、いくつかの項目を基に概算金額を出しますが、買取業者が車を直接見ることはなく、最終的に査定書で表示される金額に違いがあるパターンも見られます。業者によっては、見積書=査定書となっている場合もあるため、どの段階で書類がもらえるのかは確認しておくべきでしょう。
中古車買取店・一括査定・ディーラーでの下取り見積もりの3つがあります。詳しくは「車の買取で見積書をもらう方法」で解説しています。
見積書をもらう流れは「予約→電話などで見積もり金額の告知→実際に査定→査定結果を元に見積書の作成→見積書の受け取り」となっています。
主に「競合他社に自社の情報がもれる可能性がある」「車の価格は変動する」という2つの理由からです。
チェックすべき点には「車体情報」「手数料」「法定費用」「有効期限」「減額の可能性」「振り込みの期日」「キャンセル料」があります。見積書のチェックポイントについては「見積書のチェックすべきポイント」で詳しく解説しています。
問題ありません。ただし、その場合は、事前に「見積もりだけ」と伝えておきましょう。買取業者側と今後も付き合う可能性があるのであれば、より重要なことです。
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