
不動車とは、事故や故障により動かなくなった車や、車検切れにより公道を走行できなくなった車を表す言葉です。不動車を所有したまま放置すると、使用しなくても保管料や税金などが必要となり、経済的な負担になることがあります。
不動車の処分方法は「廃車」だけでなく、状態によっては「買取」してもらえる可能性があります。車の価値は時間の経過とともに下がるので、売却を考えるなら、できるだけ早めに行動することがおすすめです。
この記事でわかること
- ・不動車と呼ばれる車の特徴
- ・不動車を放置し続けるデメリット
- ・不動車の処分方法
目次
不動車とは
不動車とは、何らかの理由で公道を走行できない状態の車の総称です。不動車となる理由の多くは、事故や故障などにより走行できなくなるケースです。
不動車を持っていると保管費用や税金などのコストがかかることが多く、経済的な負担となる可能性があります。そのため、適切な処分方法を把握し、早めに処分することが推奨されます。
「動かない車は買取に出せない」と考えがちですが、実際には修理して再度走行可能になることや、部品に価値のある車は買取対象となることがあります。

不動車の処分方法は「不動車(動かない車)を処分する方法」で詳しく解説しています。
不動車と呼ばれる車の特徴
不動車は、事故や故障などで物理的に運転できない車だけでなく、故障はなくても車検切れなどにより公道を走行できない車も含まれます。
具体的には、以下のような状態の車が不動車と判断されます。
- 自走できない車
- 車検切れになっている車
自走できない車
エンジンがかからず、自走できない状態の車は「不動車」として扱われます。自走できない原因は、事故や故障だけではありません。長期間放置されてメンテナンスが適切に行われていないことも原因になります。
車検切れになっている車
機能的には問題がなく走行可能な車でも、車検が切れていると「不動車」に分類されます。
車検を通せば再び走行可能となりますが、車検を受けるためにはレッカーを手配したり、仮ナンバーを取得したりといった対応が必要です。

車検切れの車で公道を走行することは法律違反となります。
不動車を放置するデメリット
不動車を放置すると以下のようなデメリットがあります。

保管スペースが無駄になる
運転できない不動車であっても、自宅の駐車場などに置いておく必要があるため、保管スペースが無駄になってしまいます。駐車場を借りている場合は、駐車代が発生するので経済的な負担にもなるでしょう。
自動車税の支払いが必要
不動車であっても、廃車手続きをしていない車は自動車税の支払いが必要です。そのため、できるだけ早めに処分することをおすすめします。
また、不動車となっている車の自動車税が未納の場合、以下のケースでは廃車にすることができません。
・自動車税の未納が2年を超えている
・職権抹消状態になっている
・2年以上滞納している状態で車検が切れている
時間が経つほど査定額が下がる
一般的に、車の価値は時間が経過するほど下がります。売却を考えるなら、早いタイミングのほうが高値で買い取ってもらえる可能性があります。
放置するほど売却価格は下がってしまうので、不動車であっても早めに買取に出すことを検討してみましょう。
不動車を修理したほうがよいケース
不動車の場合でも、状態によっては、処分するよりも修理して乗り続けたほうがよいケースがあります。
今後も運転する可能性がある
今後運転する可能性がある場合は、処分せずに修理して使用するのもひとつの選択です。
ただし、数年で買い替える予定があるなら、修理費用を支払うよりも、その分のお金を新しい車の購入費用にあてたほう金銭的な負担が少なくなるでしょう。
修理費用が安く済む
不動車は修理費用が高額になる可能性があるので、修理費用を確認したうえで、乗り続けるか処分するかを検討してみましょう。

安く修理できるなら、処分せずに乗り続けるのもいいですね!
希少性の高い車種である
販売終了している車や、流通数が少ない車、コレクション用の車など、希少性が高い車種は、手放して再度欲しくなったときに手に入れるのが難しい場合があります。
さらに、その希少性は時間が経つほど増す可能性があり、修理して乗り続けることで今よりも価値が高まるかもしれません。
そのため、希少性の高い車種の場合、修理費がかかるとしても、価値を考えると直したほうがよい場合があります。

希少性が高い車種は、部品の在庫も少ない場合があるので、早めに修理するのがおすすめです!
不動車でも買取してもらえる場合がある
不動車の場合、ディーラーでは下取りを断れられてしまったり、処分費用を請求されてしまったりすることがあります。
しかし、廃車専門業者や中古車買取店では、不動車でも買い取ってもらえるケースがあります。特に、「車の部品に価値がある車」や「修理して自走できる可能性がある車」は買い取ってもらえる可能性が高いです。
車は故障していても、部品自体は価値があるので、高価な部品を含んでいる車は買取の対象になることが多いです。

軽微な故障や簡単に修理できる故障であれば、修理後に走行可能となる可能性があるため、買取の対象になることがあります。
不動車(動かない車)の処分方法
不動車の処分方法は、主に以下3つがあげられます。
解体業者に処分してもらう
「車検切れのまま長期間放置された車」や「重要な部分の故障が起きた車」「経年劣化が激しい車」は、買取に出せず廃車になる可能性が高いです。
解体費用は業者によって異なりますが、2~3万円程度かかるといわれています。不動車は公道を走行できないため、レッカー代としてさらに1万円程度かかります。
また、解体する場合は抹消登録も必要です。抹消登録の方法はこちらの記事で詳しく説明しています。
廃車買取業者に依頼する
廃車手続きは廃車買取業者やディーラーに依頼することも可能です。ただし、廃車買取業者では以下のようなトラブルも見受けられるので、業者選びは慎重に行うことが大切です。
・キャンセル料がかかった
・還付金が受け取れなかった
・貴重品やETCカードをそのままにしてしまった
・廃車手続きができていなかった
・実際の査定額よりも減額された
中古車買取店で買取してもらう
買取業者によっては、不動車でも買取してもらえる場合があります。
「買取できないだろう」と思われる車でも、部品や鉄資源としての価値が見込める可能性があるので、自己判断で廃車にするより、まずは買取専門業者に相談することがおすすめです。

損傷が少なく修理して乗れる車であれば、高値で買い取ってもらえる可能性もありますよ!
カーセブンでは無料査定を行っています。不明点などあればお気軽にお問い合わせください。
不動車を処分する際の注意点
不動車を処分する際には、処分費用や税金など、注意しておきたいポイントがあります。具体的には、以下3つの点を押さえておきましょう。

レッカー代などの費用がかかることがある
不動車は故障や車検切れなどにより自走できないケースが多いです。そのため、買取してもらうためにはレッカーなどで運んでもらう必要があります。買取業者によっては査定額からレッカー費用が差し引かれる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
還付金の手続きをしておく
廃車手続きをする場合、「自動車税(種別割)」「自動車重量税」「自賠責保険」は還付金の対象となります。そのため、地方税事務所や保険会社などで、還付金を受け取るための手続きを行う必要があります。
軽自動車の場合、軽自動車税(種別割)は対象外ですが、「自動車重量税」「自賠責保険」は還付金の対象です。
| 還付されるもの | 還付金を受け取る方法 |
| 自動車税(種別割)(※1) | 廃車手続き後1〜2か月後に郵送される 還付通知書を金融機関に持参する |
| 軽自動車税(種別割)(※1) | 廃車手続き後1〜2か月後に郵送される 還付通知書を金融機関に持参する |
| 自動車重量税(※2) | 陸運局で還付手続きを行う |
| 自賠責保険(※3) | 自賠責保険会社に連絡し、必要書類を提出する |
※1 4月1日の時点で車の所有者が受け取れる
※2 永久抹消登録または解体届出を行い、車検の有効期間が1か月以上残っている場合のみ
※3 加入している保険の契約期間が1か月以上残っている場合のみ
業者に廃車手続きを代行してもらう場合、買取金額に還付金分が含まれていることもあります。そのため、還付金を受け取ったか、買取金額に含まれているかも確認しておきましょう。
買取に出す場合は車を丁寧に保管しておく
動かない車であっても、買取に出す場合は売却が完了するまで丁寧に保管しておくことが大切です。査定前には、車のゴミを捨てたり、掃除機でホコリやゴミを取り除いて置いたりすると、査定によい影響が出ることも期待できます。
不動車を買取してもらう手順
不動車を中古車買取業者などで買取に出す場合、主に以下の流れで行われます。

車を買取に出す手順は、不動車の場合でも通常の車と大きな違いはありません。
1. 車を売却する方法を決める
2. 査定を申し込む
3. 必要書類を準備する
4. 実車の査定をしてもらう
5. 売買契約を結ぶ
6. 必要書類を提出し車を引き渡す
7. 振込の確認をする
一方で、廃車手続きを代行業者に依頼して廃車する場合、買取の手順と少し異なります。
1. 廃車手続きの代行業者を選ぶ
2. 車を引き渡す
4. 必要書類を提出する
5. 業者による書類手続きが行われる
6. 抹消登録証明書を受け取る
不動車を買取してもらうときに必要なもの
不動車を買取してもらうときに必要なものを紹介します。普通自動車と軽自動車で異なるので、それぞれ確認してみましょう。
・自動車検査証(車検証)
・自賠責保険証明書
・自動車リサイクル券
・自動車納税証明書
・所有者の実印
・所有者の印鑑登録証明書
・委任状(手続きを代行する場合)
・自動車検査証(車検証)
・自賠責保険証明書
・自動車リサイクル券
・自動車納税証明書
廃車手続きを業者に代行する際には、以下の用意が必要です。
・自動車検査証(車検証)
・所有者の実印(軽自動車は認印でも可)
・所有者の印鑑登録証明書
・委任状(軽自動車は申請依頼書)
・譲渡証明書
・リサイクル券
・身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)
・ナンバープレート
・自賠責保険証明書
これらのほか、車の所有中に住所変更があった場合は「住民票」、氏名の変更があった場合は「戸籍謄本」など、状況によって追加の書類提出を求められる場合があります。
必要書類の入手方法や再発行方法について、こちらの記事で詳しく解説しています。
不動車の処分はカーセブンの無料査定で相談しよう
カーセブンでは、レッカー移動が必要になるような動かない車は買取が難しい場合がありますが、訪問査定することは可能です。
「動かないから買取できない」と自分で判断するのではなく、まずは買取専門業者に車の状態を確認してもらうことをおすすめします。

車の状態などによっては、不動車でも値段がつく可能性もあります!
カーセブンは無料査定ができるので、査定だけでも可能です。査定後7日間までキャンセルも可能で、契約後でもキャンセル費用はかからないので、安心してお申し込みいただけます。
車の状態や買取査定に関して不明点があれば、お気軽にご相談ください。
よくある質問
不動車とは、何らかの理由で公道を走行できない状態の車の総称です。事故や故障などにより物理的に動かない車だけでなく、車検が切れて公道を走行できない状態の車も、不動車として扱われます。
業者によっては動かない車でも値段がつく場合があります。そのため、「動かないから買取に出せない」と自己判断せずに、まずは査定に出してみることがおすすめです。
不動車の処分方法は、主に以下の3つがあげられます。
- 解体業者に処分してもらう
- 廃車買取業者に依頼する
- 中古車買取店で買取してもらう
具体的な内容は「不動車(動かない車)を処分する方法」で詳しく解説しています。
修理工場や車検場などに不動車を運ぶ場合、レッカー車を手配することになります。車検切れで走行できない状態であれば、仮ナンバーを取得して運転する方法もあります。
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