車の査定表は、車の状態や価値の評価をまとめた表のことです。認定を受けた査定士が実車を確認しながら作成するもので、この査定表を見ることで中古車の状態や不備を確認できます。ただ、査定表にはいろいろな記号や数字が書かれており「どう見ればいいのかわからない!」という方も少なくありません。本記事を通して査定表の見方を知り、車の状態を正しく理解できるようになりましょう。
この記事でわかること
- 車の査定表の見方
- 車の査定表の項目や記号の意味
- 査定額に影響を与えるポイント
目次
車の査定表とは車の状態や価値の評価をまとめた表
車の査定表とは、車の状態や価値の評価をまとめた表のことです。買取店によって査定表のフォーマットは少しずつ異なりますが、記載されている内容はほぼ変わりません。

査定表は、車の年式や走行距離、車種、グレード、オプション装備などの情報をもとに、査定士が実車を見て作成します。査定士は、JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)が実施する「中古自動車査定士技能検定」に合格した人のことを指します。

査定の内容はどれも同じで、買取店ごとで異なるわけではありません。どこも同じ基準で、車が査定されます。
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車の査定表は見せてもらえる?
車を売るときや中古車を買うときに、店舗によっては査定表を見せてもらえる場合があります。ただし「見せてくれない=よくない店舗」というわけではなく、店舗の方針として開示しないケースもあります。
店舗側はお客様に査定表を見せなければいけないという義務はないため、そこだけ留意しておきましょう。

査定表を見せてもらいたい場合は、店舗のスタッフに相談してみるとよいでしょう。
車の査定表に記載されている項目は?
査定表のフォーマットやテンプレートは多少異なりますが、査定で見る項目は共通しているため、基本的な項目はどこも同じです。査定表に書かれている項目の一例を紹介します。
・車の基本情報(メーカー・車種・グレード・年式・初度登録年月・走行距離・カラー)
・外装の状態
・内装の状態
・オプションや装備品
・修復歴や事故歴
・メンテナンス履歴
・車検や保証
・セールスポイント
・評価点など
売却する際にこれらの評価を見ることで、自分の車にどれくらいの価値があるかを判断できます。また中古車を買うときに査定表を見ることで、「どこに不備があり、そのキズや不備を許容できるどうか」を判断する材料となります。

現在のアイキャの価値を知りたい場合は、査定だけでも受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
車の査定表の見方
車の査定表には、外装評価、内装評価、総合評価の3つが記入されています。各評価は文章で書かれているのではなく、記号や数字で書かれているため、一見すると何が書かれているのかわかりません。ここでは、それぞれの見方や記号の意味を紹介します。
外装評価点
外装評価では、ボディや塗装、ガラス、ライト、ホイール、タイヤの状態などが確認され、A〜Eの5段階で判断されます。
▼外装評価点
記号 | 状態 |
A | ・ダメージのないもの ・軽微なキズや汚れがあるもの ・修理跡のあるもの |
B | ・気になる欠陥が複数あるもの ・フロントガラス、灯火類に割れのあるもの |
C | ・目立つ欠陥のあるもの ・バンパー、ガラス、幌(ほろ)、スクリーンに大きな欠陥のあるもの ・大きなキズのあるもの |
D | ・目立つ欠陥が複数あるもの ・大きな欠陥のあるもの ・再加修が必要な修復跡のあるもの ・目立つ腐触のあるもの |
E | ・大きな欠陥が多数あるもの ・著しく状態の悪いもの |
内装評価点
内装評価では、シートやダッシュボード、ハンドル、ペダル、エアコン、フロアマットなどが確認され、A〜Eの5段階で評価されます。
▼内装評価点
記号 | 状態 |
A | ・走行距離3,000km以内 ・ダメージのないもの ・軽微な欠陥があるもの ・シミ、キズ、のり付きなどが若干あるもの |
B | ・軽微な欠陥が数箇所あるもの ・焦げ、切れ、破れのあるもの |
C | ・気になる欠陥が数箇所あるもの ・軽微な加修を要するもの ・切れ、破れ、焦げ穴、のり跡、のり付きなどが若干あるもの |
D | ・目立つ欠陥が数箇所あるもの ・加修を要するもの |
E | ・著しく状態の悪いもの ・ダッシュ板、天張、シートなど、主要部品の交換を要するもの |
総合評価点
総合評価は、外装評価と内装評価の結果に加え、走行距離、修復歴、オプション装備、車の人気度などから得点がつけられます。評価の表記はアルファベットの記号と数字の両方で表示されます。
▼総合評価点
記号 | 状態 |
S | ・新車登録後12か月未満 ・走行10,000km以内 ・無傷、無加修のもの |
6 | ・新車登録後36か月未満 ・走行距離30,000km以内 ・内外装とも軽微な欠陥がわずかにあるもの |
5 | ・走行距離50,000km以内 ・外装に軽微な瑕疵が若干あるもの ・内装に気になるシミ、汚れ、のり跡、焦げ、切れ等が若干あるもの ・職権打刻車(国産車のみ) |
4.5 | ・ 走行100,000km以内 ・軽微な加修を施すことで5点に準ずるもの ・外装に気になる程度の瑕疵が数箇所あるもの ・内装に焦げ穴、割れ、擦れ、変色、色褪せ等が若干あるもの |
4 | ・走行距離150,000km以内 ・内外装に年式及び走行距離相応のダメージのあるもの ・内外装とも加修を施すことで4.5点に準ずるもの ・目立つ欠陥が数箇所あり、加修を要するもの・色替え車〔元色と異なる全塗装車) |
3.5 | ・内外装とも目立つ欠陥が複数あり、加修または交換を要するもの ・骨格部位以外の溶接部位交換車・修復歴としなかった骨格損傷車 |
3 | ・内外装とも加修または交換を要する欠陥が多数あるもの ・機関、機構に大きな不具合のあるもの |
2 | ・内外装とも加修または交換を要する大きな欠陥が多数あるもの ・腐蝕車 |
1 | ・特別瑕疵車 ・消化剤散布跡車 |
R | ・修復歴車 |
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査定表に書かれた車両図の見方
査定表に書かれた車両図は、車の外装のどの位置に不備があるかを示した図です。

アルファベットの記号はキズやダメージの内容を、数字はダメージ度合いを示しています。数字は1~3で記載され、数字が大きいほど不具合が多いことを表しています。
それぞれのアルファベット記号の意味は、以下の通りです。
記号 | 内容 |
A | 線キズ |
E | エクボ |
U | ヘコミ |
W | 波あり |
S | サビ |
C | 腐食 |
BP済 | 板金塗装済 |
X | 要交換 |
XX | 交換済 |
P | 要塗装 |
P済 | 塗装済 |
Y | ワレ |
穴 | 加工穴 |
車の査定相場を知る方法:査定実績を見る
車の査定額の相場を知る方法として、各買取店のWebサイトに掲載された査定実績を確認する方法があります。
年式や走行距離などの条件が自分の車と似ている条件の買取実績を探すことで、だいたいの査定額を予想できるでしょう。
ただし、車種やグレード、走行距離などざっくりとした情報なので、正確な査定額を知ることはできません。正確な査定額を知りたいなら、店舗に車を持っていって査定をしてもらうか、査定士に自宅などに来てもらう出張査定をしてもらう必要があります。
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カーセブンの査定実績
当社カーセブンでも、取引実績の一部を公開しています。カーセブンは中古車の販売・買取の両方を行っているため、オークションなどの中間の流通がありません。この独自の流通により、比較的高く売却できます。
本サイトでは、メーカー別やボディタイプ別、店舗別での査定実績を閲覧できます。新着の査定実績も随時公開しているので、最新の情報を知りたい方はぜひチェックしてみてください。
車の査定額に影響を与えるポイント
車の査定額に影響を与えるポイントは、以下の通りです。
年式と走行距離
車の年式と走行距離は、査定額に大きな影響を与えるポイントです。一般的に、年式が新しい車や走行距離の少ない車は査定額が高くなります。
ただ、年式が古くて極端に走行距離が少ない場合、長く動かさず放置されていたとみなされ、査定額が低くなる場合もあるので注意しましょう。
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外装の状態
車の外装の状態も査定額に影響します。たとえば、キズやヘコミ、サビ、塗装の剥がれ、ステッカーの跡などがある場合、査定額は低くなる可能性があります。逆に、外装がきれいでキズやダメージがない場合は、査定額が高くなる傾向です。
内装の状態
車の内装も査定額に影響します。シートやカーペットの状態、ハンドルやパネルの状態などが評価されます。汚れやシミ、破れ、装備品の故障などがある場合、査定額が低くなる傾向です。
修復歴の有無
修復歴ありの車とは、車の骨格部位に欠陥や損傷があり、交換・修復した履歴のある車のことを指します。骨格はフレームとも呼ばれ、外部からの衝撃を軽減するために重要な役割のある部位なので、修復歴があると査定額は大きく下がり、場合によっては売れないケースもあります。
なお、修復歴は修理歴とは異なります。修理歴は、単に車体へのキズやヘコミなどフレーム以外の修理をした車のことです。

事故歴があるからといって、必ず修復歴があるとはかぎりません。事故を経験してもフレームに損傷がなければ「修復歴なし」となります。
整備やメンテナンスの履歴
車の整備履歴や定期的なメンテナンスの実施は、査定額によい影響を与えます。整備記録簿や点検証明書があれば、「日ごろから所有者がきちんと管理してきた状態のよい車だ」と判断され、査定額が高くなる可能性があります。
また、定期的なオイル交換やタイヤ交換など、適切なメンテナンスが行われていることも評価されるポイントです。
オプションや装備品の有無
車に搭載されているオプションや装備品も査定額に影響します。たとえば、以下のようなアイテムがついていると、査定額が上がる場合があります。
・ナビゲーションシステム
・バックモニター
・レザーシート
・サンルーフ
・LEDヘッドライト など
需要の傾向
車種と市場の需要の状況も査定額に大きく関係します。特定の車種の人気が高い場合、需要があると判断され査定額が高くなる可能性があります。逆に、需要の低い車種や廃盤車種は査定額が低くなる傾向です。

中古車市場は年々変化し、需要も変わっていきますよ。
車の査定額を高めるポイント
車の査定額を少しでも高くしたい人ができることは、以下の通りです。
・車の相場情報を調べておく
・売るタイミングはなるべく早く
・車検前なら通さずに売る
・洗車や車内の掃除をしておく
・純正パーツがあれば用意しておく
・キズやヘコミは無理に直さない
・中古車の販売・買取を行っている店を選ぶ
一般的に、車の価値は時間が経つにつれて落ちていきます。そのため、できるだけ早いタイミングで売却するほうが高く買い取ってもらえる可能性があります。
少しでも高く売るために自分で直そうとする方がいますが、かえって色むらができたり、傷を悪化させてしまったりする可能性があります。キズやヘコミなどの車の不具合は、隠すあるいは修理するのではなく、事前に査定士へ正しく伝えておくことをおすすめします。
なお、上記の内容をすべてやったとしても、必ず高値で買い取ってもらえるわけではありません。相場以上の価格になるのは難しい点を知っておきましょう。
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安心して車の査定に出すなら適正買取店の「カーセブンへ」
当社カーセブンでは、車の査定を無料で実施しています。カーセブンは一般社団法人 日本自動車購入協会(JPUC)の「適正買取店認定制度」の要件を満たしている買取店です。

適正買取店認定制度は「不適切な買取をしていない」など10個の項目があり、すべて満たしている店舗だけが得られる制度です。
「売却はまだ迷っている」「査定だけお願いしたい」という場合ももちろん査定可能です。査定の申し込みは電話以外にも、WebやLINEから手軽にご連絡いただけます。
さらにカーセブンでは、「信頼される自動車買取チェーン」を目指し、査定・売却に関する以下5つの安心宣言を掲げています。

査定時に電話番号などの個人情報を入力していただきますが、しつこい営業電話は行いません。また、どのような理由でも契約後の減額は一切なく、契約後でも7日間以内であれば無料でキャンセル可能です。
「初めて車を査定・売却するので不安がある」という場合でも、お客様を第一に考えているカーセブンなら安心して依頼していただけます。まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問
車の査定表とは、車の状態や価値の評価をまとめた表のことです。店舗によって査定表のフォーマットは少しずつ異なりますが、査定の基準はどこも同じであるため、書かれている項目はほぼ同じです。
車の査定表には、項目ごとに記号や数字で評価が記載されています。一般的に、数字表記の場合は大きいほど不具合が大きく、アルファベット表記の場合はAから遠くなるほど不具合が大きくなっています。
中古車買取店やディーラーなどのWebサイトには、過去の査定実績・買取実績が掲載されています。年式や走行距離などが自分の車と近いものを探すことで、おおよその買取相場を予測できます。
売却をせずに査定だけ行うことも可能です。当社カーセブンでは査定だけの申し込みも可能で、キャンセルも7日間以内なら電話1本でできます。なお、「査定だけお願いしたい」という場合には、事前に査定士にその旨を伝えておきましょう。
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