ヤリスの維持費は月々どのくらい？自動車税や車検費用など、項目別に解説

トヨタが生産・発売するヤリスは、1999年に「世界基準のコンパクトカー」をテーマに作りあげられた車です。2020年に発売された新型ヤリスでは、コンパクトカー向けのTNGAプラットフォームや「E-Four」という電気式4WDシステムを初めて導入しました。

ヤリスの購入費用は200万円程度が目安です。加えて、乗り続ける際にはガソリン代や自動車税などの維持費も必要なので、どのくらいかかるのか把握しておかなければいけません。

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ヤリスにかかる維持費

ヤリスの維持費としてかかるものは以下のものです。

たとえば、ヤリスのグレードX（ガソリン車・1L）の場合、以下の費用が維持費の目安です。

自動車税	29,500円
車検費用	80,350円
ガソリン代 ※1	約84,200円
メンテナンス費用	車両の状態による
任意保険料 ※2	54,500円
合計	248,550円〜

※1 1L170円・年間走行距離10,000kmの場合
※2 30歳・ゴールド免許・初めて自動車保険に加入という条件の場合

ヤリスにかかる自動車税

自動車税は車の総排気量によって異なり、ヤリスを新車で購入する場合、以下のような自動車税がかかります。

モデル	自動車税（年額）
ヤリス （ガソリン車・0.996Lの場合）	29,500円
ヤリス （ガソリン車・1.490Lの場合）	34,500円
ヤリス（ハイブリッド）	34,500円
ヤリスクロス	34,500円
GRヤリス	39,500円

自動車税は1年に1回課税され、各都道府県に納付します。

ヤリスにかかる車検費用（自動車重量税を含む）

車検費用は、以下の3つに分類されます。

• 法定費用（自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料）
• 車検基本料（定期点検料、測定検査料、書類作成料など）
• 部品交換と整備の費用

ヤリス（ガソリン車・1L・グレードX）を購入した場合の車検費用は以下のとおりです。

法定費用	36,350円
車検基本料	44,000円
部品交換と整備の費用	車両の状態による
合計	80,350円〜

法定費用

法定費用は以下の3つに分けられます。

ヤリスの車両重量は、モデルごとに異なり、0.94〜1.27tの間で推移します。重量ごとの自動車重量税は以下のいずれかになります。

車両重量	自動車重量税
1t以下	16,400円
1t超〜1.5t以下	24,600円

自賠責保険料や検査手数料はどのモデルも同様で、以下の費用となっています。

自賠責保険料（24か月）	17,650円
検査手数料	2,300円※

※ 指定自動車整備事業者で整備を受けた場合は、保安基準適合証が発行されるので、1,800円になります。

車検は購入してから3年後、その後は2年ごとに行われるので、毎年かかるわけではありません。

車検基本料

車検基本料は車検を依頼する場所によって異なり、以下の金額が目安になります。

ディーラー	35,000～100,000円
車検専門店	20,000～65,000円
ガソリンスタンド	15,000～75,000円
カー用品店	15,000～70,000円
ユーザー車検	0円

部品交換と整備の費用

こちらは必ずしも必要ではなく、車検を通過できない欠陥が見つかった場合にのみにかかる費用です。

たとえば、ブレーキの制動力（ブレーキを踏んだときに車にかかる力）が規定未満の数値であった場合、ブレーキパッドを交換するなどして、規定以上の数値になるように整備や修理をしなければいけません。

ブレーキパッドを交換する場合は、11,000〜15,000円程度の費用がかかります。

ヤリスにかかるガソリン代

ガソリンは車の燃費や走行距離によって異なります。

たとえば、ヤリスのX（1.0L・2WD・CVT）の燃費は20.2km/Lなので、ガソリン代が1L170円で年間10,000km走行するとなった場合は、約84,200円かかります。

一方で、ヤリスのなかで最も燃費がいいハイブリット車のヤリスのグレードX（1.5L・2WD）の燃費は36.0km/Lです。同じ条件で走行した場合は、約47,200円になります。

ガソリン車の場合

2025年時点で新車として発売されているガソリン車の走行距離ごとのガソリン代は、以下の費用が目安になります。

	3,000km	5,000km	10,000km
X・G・Z （1.5L・2WD・6MT）	約26,800円	約44,700円	約89,500円
X・G （1.0L・2WD・CVT）	約25,200円	約42,000円	約84,200円
G （1.5L・2WD / 4WD・CVT）	約24,300円	約40,500円	約81,000円
X・Z （1.5L・2WD / 4WD・CVT）	約23,900円	約39,900円	約79,800円

※ ガソリン代は1L170円で計算
※ 燃費はWLTCモードの場合

ハイブリッドの場合

2025年時点で新車として発売されているハイブリッドモデルの走行距離ごとのガソリン代は、以下の費用が目安になります。

	3,000km	5,000km	10,000km
U・Z	約14,400円	約24,000円	約48,000円
G	約14,200円	約23,700円	約47,500円
X	約14,200円	約23,600円	約47,200円

※1 ガソリン代は1L170円で計算
※2 燃費はWLTCモードの場合

ハイブリッドモデルは、エンジンとモーターの2種類の動力源があるため、ガソリン車よりもガソリン代が安く済む傾向にあります。

ヤリスにかかるメンテナンス費用

メンテナンスとは、部品の修理や交換を指します。

車を乗り続けていると、バッテリーやエンジンオイルの交換といった定期的なメンテナンスが必要です。

たとえば、ミッションオイルは走行距離が2万〜5万kmごとでの交換が推奨されており、1回につき1,500〜30,000円程度の費用がかかります。

また、事故や部品の故障があったときには、損傷箇所や破損具合によって多額の費用がかかる場合もあります。

車の根幹となるエンジンを載せかえるときには30万〜100万円の修理費が目安です。

ヤリスにかかる任意保険料

車にかかる保険料は、加入者の年齢・免許証の色・車の種類・現在の等級によって異なります。

たとえば、30歳のゴールド免許所有者が初めて自動車保険に加入した場合、1年間で約54,500円（車両保険ありでは約119,900円）かかります。

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ヤリスと同等のコンパクトカーの維持費を比較

ヤリスと同じタイプのコンパクトカー（ライズ／ノート／インプレッサ）を比較すると、維持費には以下のような差があります。

※1 燃費はWLTCモードでガソリン代は1L170円・走行距離10,000kmの場合
※2 30歳のゴールド免許所有者が初めて自動車保険に加入した場合

同等のコンパクトカーの場合、大きく差が出るのは、ガソリン代と任意保険料です。

ガソリン代は燃費をもとにした計算で、任意保険料は自動車保険サイトの簡易見積もりで費用の目安がわかるので、検討する際には簡単に算出しておきましょう。

ヤリスと軽自動車の維持費を比較

ヤリスと代表的な軽自動車（N-BOX／アルト／ミライース／デイズ）を比較すると、維持費には以下のような差があります。

※1 燃費はWLTCモードでガソリン代は1L170円・走行距離10,000kmの場合
※2 30歳のゴールド免許所有者が初めて自動車保険に加入した場合

軽自動車の維持費は、ヤリスよりも安くなる傾向があります。

ヤリスの維持費を抑える方法

ヤリスにかかる維持費を抑えるためには、以下のような方法を試してみましょう。

• 運転の仕方を工夫する
• 自動車保険のプランを見直す
• 車検や整備を受ける業者を比較して選ぶ

運転方法を工夫する

運転の仕方次第では、ガソリン代を節約できたり、部品の消耗を抑えられたりする可能性があります。

たとえば、ガソリン代を節約するためには、以下のような対策が有効とされています。

ほかにも、以下のような方法で維持費を抑えられる可能性があります。

自動車保険のプランを見直す

維持費の節約には、自動車保険のプランを定期的に見直すことも重要です。

任意保険の料金は、保険会社や補償内容によって異なる場合があります。比較サイトなどを活用し、複数のプランを検討しましょう。

また、ライフスタイルの変化に応じて、車の利用方法が変わることもあります。

車検や整備を受ける業者を比較して選ぶ

車検を受ける業者や日々のメンテナンスを依頼する業者を、比較せずに利用している方もいるかもしれませんが、維持費を節約するためには、「どの業者に依頼するか」も重要なポイントです。

車検や整備を受ける際には、1社のサービスを見て決めるのではなく、複数業者の作業内容と費用などを比較して決断しましょう。

ヤリスを中古車で購入し、購入費を抑えるのも安く車を利用する手段のひとつ

維持費を抑えることは大切ですが、購入する車を中古車から選ぶことで、初期費用を抑えられます。

• 

  トヨタ ヤリス

  車両本体価格135.0万円

  支払総額144.1万円

  諸費用9.1万円

  保証あり

  法定整備法定整備付

• 

  トヨタ ヤリス

  車両本体価格128.3万円

  支払総額141.6万円

  諸費用13.3万円

  保証あり

  法定整備法定整備付

• 

  トヨタ ヤリス

  車両本体価格173.3万円

  支払総額184.8万円

  諸費用11.5万円

  保証あり

  法定整備法定整備付

• 

  トヨタ ヤリス

  車両本体価格113.8万円

  支払総額125.4万円

  諸費用11.6万円

  保証あり

  法定整備法定整備付

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よくある質問

Q

ヤリスの維持費は月々どのくらい？

A

ヤリスの年間の維持費（車検がある場合）は約248,000円が目安になります。

月々では、約2万円かかると考えておくといいでしょう。

Q

ヤリスのガソリンモデル・ハイブリッドモデルではどちらが維持費が安い？

A

基本的にはハイブリッドモデルのほうが安くなります。燃費がよく、ガソリン代が安く済むほか、初回継続車検などではエコカー減税が適応されます。

ただし、ハイブリッドモデルは購入費で40万〜50万円ほど高くなるため、利用する頻度などを考慮しながら総合的に比較するといいでしょう。

Q

ヤリスとヤリスクロスではどっちのほうが維持費が安い？

A

グレードなどで異なる可能性はありますが、ヤリス（グレードX・ガソリン車・1L）とヤリスクロス（グレードX・ガソリン車・2WD）を比較した場合、ヤリスクロスのほうが若干高い傾向にあります。

Q

ヤリスとライズではどっちのほうが維持費が安い？

A

グレードなどで異なる可能性はありますが、ヤリス（グレードX・ガソリン車・1L）とライズ（グレードX・ガソリン車・1.2L）を比較した場合、ヤリスのほうが7千円程度安くなります。

Q

ヤリスとプリウスではどっちのほうが維持費が安い？

A

グレードなどで異なる可能性はありますが、基本的にはプリウスのほうが安くなるでしょう。

プリウス（1.8L・2WD）の燃費は32.6km/Lで、ヤリスと比較すると、1Lあたりで進める距離が10km程度異なります。走行距離が増えるほど、ガソリン代は安くなります。

また、プリウスは、エコカー減税だけでなく、グリーン化特例やCEV補助金の対象となるものもあるので、自動車の購入費用や初回継続車検の費用が安くなる仕組みが適応されています。

ただし、購入費用は100万円以上高くなる場合もあるため、総合的に判断しなければいけません。

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