ミニバン市場で長い間支持を集め続けているトヨタ ヴォクシーは、特にファミリー層を中心に親しまれている車です。2022年1月にフルモデルチェンジが行われ、第4世代となった新型ヴォクシー(90系)のグレードごとの特徴や選ぶポイントを紹介します。
後半では、先代グレード(80系)や、ノアとヴォクシーの違いも紹介しています。ヴォクシーのグレードでお悩みの人は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- ・ヴォクシーのグレード一覧
- ・ヴォクシーのグレードの種類と特徴
- ・ヴォクシーのおすすめグレード

ヴォクシーのグレードごとの違いを知り、自分のライフスタイルや条件、好みに合わせて選びましょう!
目次
新型ヴォクシー(90系)のグレードは「S-G」と「S-Z」
新型ヴォクシー(90系)のグレードは「S-G」「S-Z」の2種類があります。そこにパワートレイン、駆動方式、乗車人数などの要素が加わります。以下の表で各グレードの価格や燃費の違いを見てみましょう。
グレード |
パワートレイン |
駆動方式 |
乗車人数 |
燃費 |
価格 |
S-G |
ガソリン車 |
2WD |
7名 |
15.0km/L |
3,090,000円 |
8名 |
15.0km/L |
3,090,000円 |
|||
4WD |
7名 |
15.0km/L |
3,288,000円 |
||
8名 |
15.0km/L |
3,288,000円 |
|||
ハイブリッド車 |
2WD |
7名 |
23.0km/L |
3,440,000円 |
|
8名 |
23.0km/L |
3,440,000円 |
|||
E-Four |
7名 |
23.0km/L |
3,660,000円 |
||
S-Z |
ガソリン車 |
2WD |
7名 |
15.0km/L |
3,960,000円 |
4WD |
7名 |
15.0km/L |
3,558,000円 |
||
ハイブリッド車 |
2WD |
7名 |
23.0km/L |
3,740,000円 |
|
E-Four |
7名 |
15.0km/L |
3,960,000円 |
S-Zは7人乗りのみですが、S-Gは7人乗りか8人乗りを選択できます。S-Gでも、ハイブリッドのE-Fourは7人乗りのみです。
トヨタ自動車が開発した4WDのハイブリッドシステムです。ガソリン車の4WDとは機構や性能が異なり、安定した走行性能と燃費向上を実現します。
ガソリン車とハイブリッド車の違いは?
ハイブリッド車はガソリン車に比べて燃費性能がいい点が魅力です。
ヴォクシーの場合、「S-Z」ではハイブリッド車とガソリン車のタイヤとホイールの大きさとデザインが異なります。S-Zのハイブリッド車は切削光輝ホイールを採用しており、透明なクリア塗装で高級感のある仕上がりです。
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【2022年】フルモデルチェンジの変更点
ヴォクシーは、2022年1月にフルモデルチェンジが行われ、第4世代となりました。フルモデルチェンジで変更となった点は以下のとおりです。
・ガソリン車に20.Lダイナミックフォースエンジンを搭載
・ハイブリッド車は新型パワートレインを搭載し、クラストップレベルの燃費性能を実現
・事前に危険を察知し運転操作をサポートするプロアクティブドライビングアシスト機能
・エクステリアは大開口フロントグリルを採用し上質感を演出
・アドバンストパークが進化し、駐車時のステアリング・アクセル・ブレーキ操作をアシスト
・ボディカラーは新色「マッシブグレー」を含む全6色を用意(うち3色がオプションカラー)
新型ヴォクシー(90系)のグレードごとの違いは?
新型ヴォクシー(90系)のグレード「S-G」「S-Z」の装備の違いを表で紹介します。
装備 |
S-G |
S-Z |
プロジェクター式 |
◯※1 |
|
リフレクター式 |
◯ |
◯ |
薄暮灯(LED) |
◯ |
◯ |
UVカット機能付 |
◯※2 |
◯※2 |
UVカットフロントドア |
◯ |
◯ ※3 |
Toyota Safety Sense |
◯※4 |
◯※4 |
パーキングサポートブレーキ |
◯ |
◯ |
パーキングサポートブレーキ |
◯※1 |
◯※1 |
車両接近通報装置 |
◯※2 |
◯※2 |
ITS Connect |
◯※1 |
◯※1 |
バックガイドモニター |
◯※1 |
◯ |
エレクトロシフトマチック |
◯※2 |
◯※2 |
バックガイドモニター |
◯※1 |
◯ |
ワンタッチスイッチ付 |
◯※助手席のみ |
◯※両側 |
快適温熱シート |
◯ |
◯※5 |
空調 左右独立温度コントロール |
◯ |
◯※5 |
フロントオートエアコン |
◯ |
※1 メーカーオプション
※2 ハイブリッド車は高遮音性ガラス
※3 スーパーUVカット機能付(撥水機能付)
※4 一部メーカーオプション
※5 メーカーパッケージオプション
上表を見るとS-Zのほうが標準装備や、追加できるメーカーオプションが充実していることがわかります。運転席・助手席の快適温熱シート、空調 左右独立温度コントロールフロントオートエアコン+リヤオートエアコンはS-Zでは標準装備ですが、S-Gはメーカーパッケージオプションとなります。
それぞれのグレードごとの特徴とおすすめな人を紹介します。
「S-G」は標準装備が備わったエントリーモデル

画像引用元:トヨタ ヴォクシー | トヨタ自動車WEBサイト
「S-G」は価格を抑えたエントリーモデルです。S-Gでは7人乗り、8人乗りを選べる点が特徴です。助手席のみパワースライドが標準装備となっており、オプション追加で両側にすることもできます
インテリアの特徴は、インサイドドアハンドルは内装カラーと同じブラック、シート表皮は上級ファブリック、フロントドアアームレストはソフトレザーを採用しています。
オットマンやシートヒーターはメーカーパッケージオプションで追加可能です。

車両価格を抑えたい人や、8人乗りを選びたい人におすすめです。
「S-Z」は快適な車内空間と高級感あるデザインが魅力

画像引用元:トヨタ ヴォクシー | トヨタ自動車WEBサイト
「S-Z」はヴォクシーの上位グレードです。両側パワースライドやシートヒーターが標準装備されており、オプション追加をしなくても充分な装備を備えています。左右独立温度コントロールフロントオートエアコン+リヤオートエアコンも標準装備で1年中快適に過ごせるところも魅力です。
車内は足をゆったり伸ばして座れる超ロングスライドがあり、シート表皮は合皮+ファブリック、インサイドドアハンドルはシルバー塗装されていて、S-Gに比べて高級感があります。
「快適利便パッケージMid」のオプションを装備できるのはS-Zのみです。
・ハンズフリーデュアルパワースライドドア
・パワーバックドア
・ナノイー X
・ステアリングヒーター
・キャプテンシート
快適利便パッケージの価格は126,500円〜で、パワートレイン・駆動方式により異なります。

快適性を重視したい人や、高級感のあるデザインが好きな人におすすめです。
おすすめのグレードは「S-Z」
ヴォクシーを新車で購入するなら、S-Zがおすすめです。S-Zは標準装備で両側自動ドアやダブルエアコンがついているため、オプション追加の必要もなく車内で快適に過ごせます。S-ZとS-Gの価格差は30万円ほどなので、S-Gにオプションを付けると価格差が少なくなります。
人気カラーはホワイトパールクリスタルシャインです。

「S-Z」は7人乗りしか選べないので、8人乗りが欲しい人は「S-G」を検討しましょう!
先代ヴォクシー(80系)のグレードごとの違い
新型ヴォクシー(90系)が発売されたことで、中古の需要も高まっています。先代ヴォクシー(80系)には、X、V、ZSの3つのグレードがあります。それぞれの違いを見てみましょう。
グレード |
パワートレイン |
駆動方式 |
燃費 (WLTCモード) |
中古車価格相場 |
X |
ガソリン |
2WD |
16.0km/L |
約100万円〜 |
4WD |
14.8km/L |
約130万円〜 |
||
ハイブリッド |
2WD |
23.8km/L |
約130万円〜 |
|
V |
ガソリン |
2WD |
16.0km/L |
約110万円〜 |
4WD |
14.8km/L |
約140万円〜 |
||
ハイブリッド |
2WD |
23.8km/L |
約125万円〜 |
|
ZS |
ガソリン |
2WD |
16.0km/L |
約120万円〜 |
4WD |
14.8km/L |
約160万円〜 |
||
ハイブリッド |
2WD |
23.8km/L |
約200万円〜 |
※中古車販売店における先代ヴォクシー(80系)の相場価格
先代ヴォクシー(80系)はどのグレードも7人乗り・8人乗りを選択でき、ハイブリッド車は2WDのみとなっています。
エントリーグレードの「X」でも標準装備が充実しています。どのグレードにも、Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)、助手席側パワースライドドア、充電用USB端子2個、後席用サンシェードが装備されている点が魅力です。

グレードによって選択できる外装色・内装色が変わってくるので、好みのデザインで選ぶのもひとつの方法です。
特別仕様車「煌(きらめき)」も人気

画像引用元:トヨタ ヴォクシー 煌III | ネッツトヨタ福井
ヴォクシーには、特別仕様車「煌(きらめき)」も存在します。現行モデルは2017年11月に発売となった「煌III」です。ハイブリッド車は4WDの5人乗りのみで、ガソリン車には2WDと4WDがあり、それぞれ7人乗りか8人乗りを選べます。
走行性能はZSのハイブリッド車と大きな差はありませんが、煌Ⅲには両側パワースライドドア・リヤオートエアコンが標準装備されています。
また、煌IIIでは一部のデザインやパーツが特別仕様車専用のものになっています。これらのオプションをZSに追加すると煌IIIとの価格差は小さくなります。両側パワースライドドア・リヤオートエアコンを付けたい人は、煌IIIを検討してみましょう。

子育て中の人や、快適性・高級感にこだわりたい人におすすめです。
ヴォクシーとノアの違いは?
ヴォクシー | ノア |
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画像引用元:トヨタ ヴォクシー | トヨタ自動車WEBサイト | 画像引用元:トヨタ ノア | トヨタ自動車WEBサイト |
ヴォクシー |
ノア |
|
ボディサイズ |
全長4,695mm |
全長4,695mm |
室内寸法 |
長さ2,805mm |
長さ2,805mm |
車体重量 |
1,600~1,710kg |
1,600~1,710kg |
新車価格 |
309万円〜 |
267万円〜 |
燃費 |
ハイブリッドなし:15.0km/L |
ハイブリッドなし:15.0km/L |
おすすめの人 |
・エアロ装着車・カスタム系が欲しい人 |
・できるだけ価格を抑えたい人 |
ノアとヴォクシーは基本構造が同じで、ボディサイズ・室内サイズ・ホイールスペースやトレッドまですべて共通です。使い勝手や燃費、安全性能に大きな差はありません。車両重量が異なるのは、内装・外装のデザインや装備品によるものです。
フロントのフェイス(ヘッドライト・フロントグリル・フロントバンパー)が異なるので、見た目の好みで選ぶのもよいでしょう。
ヴォクシーはエアロ系のみですが、ノアはエアロ系と標準系があります。ノアのほうがグレード数が多く、価格の選択肢が豊富なので、予算を重視して選びたい人はノアのほうが選びやすいかもしれません。

実際に店頭に足を運んで、デザインや乗り心地を見て選ぶのがおすすめです!
よくある質問
新型ヴォクシー(90系)のグレードは「S-G」と「S-Z」の2種類のほか、特別仕様車「煌(きらめき)」があります。
「S-G」は標準装備が備わったエントリーモデルで7人乗りと8人乗りを選べます。「S-Z」は上位グレードで快適な車内空間と高級感のあるデザインが魅力です。S-Zのほうは7人乗りのみとなります。
ヴォクシーを新車で購入する場合、7人乗りで問題ないようなら、標準装備で両側自動ドアやダブルエアコンがついているS-Zがおすすめです。S-Gにオプションを付けていくとS-Zとの価格差が少なくなるためです。装備にこだわらず価格帯を抑えたい人や、8人乗りが欲しい人はS-Gを選びましょう。
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