運転のしやすさや自宅の駐車場の広さを考慮して、サイズを重視した車選びをすると、乗り降りや車の出し入れに失敗しません。
最近は軽自動車より大きな「コンパクトカー」と呼ばれる種類もあり、どういったサイズや基準の分類があるのか気になりますよね。
今回は自動車のサイズについて詳しく解説!サイズごとの特徴や、大きい車と小さい車のメリットなどを紹介します。
ボディタイプ別に、代表的な車種をピックアップして比較できるようにまとめていますよ
ライフスタイルに合う車のサイズを見つけて、車選びの参考にしてみてくださいね。
目次
車のサイズと規格を解説!5ナンバーと3ナンバーの違いとは?
車の規格は、「サイズ」と「排気量」で分類されます。
道路運送車両法による分類は「軽自動車」「小型自動車」「普通自動車」の3種類。サイズは車の全長・全幅・全高の数値が目安です。
小型自動車と普通自動車はナンバープレートの地名横にある3桁の数字の1文字目に由来して、「5ナンバー」や「3ナンバー」などと呼称されることもありますよ。
それぞれの規格の基準を確認しておきましょう。
規格 | |
軽自動車 | 全長3,400mm・全幅1,480mm・全高2,000mmをすべて下回る |
小型自動車 (5ナンバーサイズ) | 全長4,700mm・全幅1,700mm・全高2,000mmをすべて下回るサイズかつ、総排気量が2,000cc以下 |
普通自動車 (3ナンバーサイズ) | 全長4,700mm・全幅1,700mm・全高2,000mm・総排気量2,000ccのいずれかひとつでも上回る |
軽自動車と小型自動車は、すべての数値が基準を下回る条件があるのに対し、普通自動車はいずれかの数値をひとつでも上回ると普通自動車に分類されます。
サイズの違いで車の税金は変わらない
自動車を所有している場合にかかる税金は「自動車税」と「自動車重量税」の2種類です。
自動車税の税額は総排気量、自動車重量税は車両の重さのみが基準になるため、サイズの大小は影響しません。
車のサイズが大きくなると総排気量や車両重量も増えるケースがほとんどなので、「大きい車ほど税金が高い」というイメージが強いかもしれませんね
税金の安さを重視するなら、サイズではなく総排気量と重量に注目してみましょう。
ボディタイプ別のサイズ例!寸法を比較してみよう
車のボディタイプ5種類のサイズ例や特徴をご紹介します。
ボディタイプごとの人気車種を例として一覧表にしたので、チェックしてみましょう。
車のサイズ選びについて、屋根のない平面駐車場では全高の高さを気にする必要はほとんどありません。
しかし、マンションや商業施設などにある機械式駐車場や、屋根があるタイプの駐車場では高さがひっかかる可能性もあります。
一覧表のなかでは、一般的な機械式駐車場での駐車が厳しい全長5,000mm・全幅1,850mm・全高1,550mm・重量2,000kgを超えるものは赤字で示しているので、駐車スペースが心配な方は目安にしてみてくださいね。
軽自動車のサイズ
車名・グレード | メーカー名 | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 車両重量(kg) |
N-BOX(FF) | ホンダ | 3,395 | 1,475 | 1,780 | 950 |
ウェイク D | ダイハツ | 3,395 | 1,475 | 1,835 | 990 |
ミライース B | ダイハツ | 3,395 | 1,475 | 1,500 | 650 |
ハスラー HYBRID G | スズキ | 3,395 | 1,475 | 1,680 | 810 |
スペーシア HYBRID G | スズキ | 3,395 | 1,475 | 1,785 | 850 |
軽自動車は全幅の規格が1,480mm以下の車を指すので、幅が理由で駐車できないケースは少ないです。
小回りが効くのも特徴で、狭い道や入り組んだ住宅街などでの運転もしやすい点が魅力。重量が軽いモデルが多いので、税金や燃料費などのランニングコストを抑えたい方にもぴったりです。
車の幅を広くできない分、高さで車内空間の広さを演出しているモデルも多く見られます。
「N-BOX」や「ウェイク」、「スペーシア」など車内空間の広さが魅力の軽自動車は、特に高さがあるので屋根付きの駐車場などはスペースをしっかり確認しましょう。
高さの問題がクリアできれば、ほかのボディタイプよりもコンパクトなので駐車スペースの狭さにお悩みの方におすすめです。
コンパクトカーのサイズ
車名・グレード | メーカー名 | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 車両重量(kg) |
アクア X | トヨタ | 4,050 | 1,695 | 1,485 | 1,120 |
ヤリス X | トヨタ | 3,940 | 1,695 | 1,500 | 990 |
ルーミー X | トヨタ | 3,700 | 1,670 | 1,735 | 1,080 |
フィット BASIC | ホンダ | 3,995 | 1,695 | 1,515 | 1,070 |
スイフト RS | スズキ | 3,855 | 1,695 | 1,500 | 870 |
ノート S | 日産 | 4,100 | 1,695 | 1,525 | 1,030 |
コンパクトカーは軽自動車に比べて全幅が広く、高さが低いのが特徴です。
普通車のなかではリーズナブルなタイプで、安全性能やハイブリッドなど、先進機能が搭載されたものも多い傾向があります。
コンパクトカーのなかではめずらしく高さのある「ルーミー」は例外ですが、機械式駐車場に駐車できるサイズのものが一般的です。
軽自動車よりもパワーがあり、さまざまなタイプの駐車場に駐車できる車をお探しの方におすすめです。
セダンのサイズ
車名・グレード | メーカー名 | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 車両重量(kg) |
カローラ S | トヨタ | 4,495 | 1,745 | 1,435 | 1,350 |
プリウスS HV | トヨタ | 4,575 | 1,760 | 1,470 | 1,350 |
ベンツSクラス セダン | メルセデス・ベンツ | 5,180 | 1,920 | 1,500 | 2,090 |
クラウン RS HV | トヨタ | 4,910 | 1,800 | 1,505 | 1,770 |
MAZDA3 | マツダ | 4,660 | 1,795 | 1,440 | 1,320 |
セダンは居住スペース・荷室・エンジンルームが分かれた3ボックスタイプの車。高級車と呼ばれる車種も多く、贅沢な乗り心地が魅力です。
全高が低いため、機械式駐車場を利用しやすいメリットがありますが、全長や全幅は長いものが一般的なので、駐車場の形状や広さによっては駐車しにくい可能性もあります。
特にベンツといった輸入車のセダンは国産車よりもさらに大きなタイプが多いため、サイズが心配な場合は注意しましょう。
自宅の駐車スペースに余裕があり、高級感のある見た目や乗り心地にこだわりたい方におすすめです。
SUVのサイズ
車名・グレード | メーカー名 | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 車両重量(kg) |
ランドクルーザープラド TX 4WD | トヨタ | 4,825 | 1,885 | 1,850 | 2,050 |
ハリアー G | トヨタ | 4,740 | 1,855 | 1,660 | 1,570 |
CX-3 4WD | マツダ | 4,275 | 1,765 | 1,550 | 1,330 |
フォレスター SPORT | スバル | 4,640 | 1,815 | 1,715 | 1,570 |
ジムニー XC | スズキ | 3,395 | 1,475 | 1,725 | 1,040 |
SUVはスポーティな走りとアウトドアでの実用性を重視した車です。
以前は車体の重さや燃費の悪さなどがデメリットとされていましたが、近年ではオンロードでの走行を想定したものが普及しはじめており、人気を集めています。
山道や雪道といった悪路の走行にも対応できるよう、車高が高いモデルが多いのが特徴。ただし、全高も高くなってしまうため、機械式駐車場や、屋根がある駐車場では駐車できない場合があります。
SUVにはS・M・Lなどのサイズがあるので、大きさがネックになっている方はサイズを絞って選んでみましょう。
アウトドアが好きな方や、SUVの見た目が好きな方におすすめです。駐車場の広さに合わせてサイズをチェックしましょう。
ミニバンのサイズ
車名・グレード | メーカー名 | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 車両重量(kg) |
シエンタ G | トヨタ | 4,260 | 1,695 | 1,675 | 1,320 |
ヴェルファイア Z”GOLDEN EYES” | トヨタ | 4,935 | 1,850 | 1,935 | 1,970 |
フリード HYBRID G FF | ホンダ | 4,265 | 1,695 | 1,710 | 1,410 |
セレナ 20S | 日産 | 4,685 | 1,695 | 1,865 | 1,610 |
デリカD:5 P | 三菱 | 4,800 | 1,795 | 1,875 | 1,980 |
ミニバンは、3列シートで7〜8人乗りのモデルが多いボディタイプです。
大人数が乗車できるので、ファミリー層に人気の車種。荷物をたくさん積むこともできるので、アウトドアやレジャーにも活躍します。
普通自動車のなかでも全長・全幅・全高が特に大きく、機械式駐車は利用できないケースも多い点には注意が必要です。
上記の表にて赤字で示しているものは目安となる機械式駐車場の規定なので、ミニバンの購入を検討している方は、利用する予定の駐車場の大きさは必ず確認しておきましょう。
子育て世代の方や、レジャーによく出かける方で自宅の駐車スペースに余裕がある方におすすめです。
車のサイズに対して駐車場の広さはどれだけ必要?
平面駐車場の広さは国土交通省の「駐車場設計・施工指針」にて、車両ごとの値が決められています。
設計対象車両 | 長さ | 幅員 |
軽自動車 | 3.6m | 2m |
小型乗用車 | 5m | 2.3m |
普通乗用車 | 6m | 2.5m |
上記の数値はあくまでも最低限必要な広さ。車種や生活環境によって必要な広さは異なります。
一般的な普通自動車の大きさを考慮して計算すると、車の大きさに「幅0.8m・長さ1.3m」以上プラスした広さがあれば、ある程度余裕ができるでしょう。
車の乗り降りや車庫入れのことも考えて、検討してみてください。
・駐車場の前のスペースが狭く、切り返しが厳しい
・車庫入れに不安がある
・車のドアを開閉するためのスペースが足りない
・荷物の出し入れがしにくい
・駐車場に自転車やバイクなどを置いている
・両側から乗り降りできない
など
機械式駐車場の場合は規格が決まっていないため、駐車できるサイズや重量などを駐車場の管理者に確認しておきましょう。
大きい車と小さい車はどっちがいい?
車の大きさを決めるときの参考に、大きい車と小さい車それぞれの魅力をご紹介します。
どちらも個性的な魅力があります。ライフスタイルや運転スキルなどを考えながらチェックしてみてくださいね!
大きい車は旅行にぴったり!
普通自動車に分類される大きな車は、車内空間の広さと乗り心地のよさがポイントです。
大人数で乗れるミニバンや、ラゲッジスペースが広いSUVなど車内空間が広々と取られているタイプが多く、圧迫感を感じさせません。
重量が重いため、安定感のある走行が可能。SUVやミニバンなどは、運転席の目線が高くなるので、さらに運転のしやすさを感じる方も多いでしょう。
長時間の運転や乗車のストレスを軽減できるような工夫が散りばめられているので、長距離の家族旅行などにもおすすめです。
大きい車の運転に慣れておくと、いろいろな車種が運転できるので車が好きな方にも向いていますよ
小さい車は運転しやすく日常使いに便利!
軽自動車や小型自動車などの小さい車は、車の大きさを把握しやすく小回りが効くので、運転が苦手な方にもおすすめです。
重量のある普通自動車に比べて、税金が抑えられるところもポイント。車体が軽いため、燃費がよく、通勤や日常の買い物など車に乗る機会が多い方に向いています。
最近では、小さい車の規格でも車内空間を広く活用できるように設計されている車種も多いため、2〜3人で乗車する程度であれば、圧迫感を感じにくいものも見つかるでしょう。
自宅の駐車スペースが限られている場合でも、駐車できるケースが多いので「とにかく移動手段として車がほしい」という方は小さい車を検討してみてください。
まとめ
今回は車のサイズについて解説しました。
軽自動車・コンパクトカー・セダン・SUV・ミニバンのボディタイプごとに、運転や駐車のしやすさについてもまとめています。
車のサイズを決める際は、自宅の駐車場の形状を考慮することもポイント。車のサイズと駐車場の広さが変わらない場合は、乗り降りや車の出し入れに困るケースもあるので、慎重にチェックしてみてください。
駐車場に充分なスペースがある場合は、大きい車と小さい車の特徴を把握したうえで、大切な1台となる愛車を探してみましょう!
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