トヨタ ハリアーは、1997年に発売されて以来、根強い人気を誇るクロスオーバーSUVです。都会的で洗練された外観とインテリアが特徴的で、アウトドアやレジャーで使えるのはもちろん、街乗りにも適しています。
2020年には4代目となる新型が登場し、その後も売れ行きが好調です。ハリアーのグレード別の特徴や長年続く人気の理由を知り、購入時の参考にしてください。
この記事でわかること
- 4代目ハリアーの特徴と人気の理由
- 4代目ハリアーのおすすめモデル
- ハリアーを中古車で買う場合のおすすめモデル
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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目次
トヨタ 4代目ハリアーの人気の理由!

クロスオーバーSUVの道を切り開いてきたトヨタ ハリアーは、2020年6月に4代目モデルが登場し、販売から数年たった今でも人気が継続しています。実際に2022年1〜6月の乗用車ブランド通称名別順位(新車販売台数ランキング)を見てみると、ハリアーは15位にランクインしており、それだけ人気のある車種であることがわかります。4代目ハリアーが人気である理由として、以下4つの特徴が挙げられます。
高級感のあるデザイン
4代目ハリアーは、エクステリア・インテリアともに上品で高級感のあるデザインであるのが特徴です。

▲躍動感のあるエクステリアデザイン
外観は、前方から後方に向かってドロップ状のクーペフォルムになっています。ヘッドライトはシャープな形状で、テールランプとストップランプは直線的でスマートな印象のデザインです。

プレシャスブラックパール、ホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリックなどの落ち着いたボディカラーが揃っている点も魅力です。

▲重厚感のあるデザイン性と居住性を両立
インテリアは、エレガントさと重厚感のあるデザインが特徴です。運転席と助手席の間のセンターコンソールは、乗馬に使う鞍(くら)をイメージしてデザインされていて、しなやかで高級感のある造りとなっています。
シートにはリアルレザーのようなレザー調素材を使用し、ところどころにパイピング装飾を施すことで上品さを演出しています。
美しいデザイン性を保ちながら、収納力を高めるための工夫が散りばめられている点も特徴です。後方のラゲッジスペースにはゴルフバッグが3つ入ります。運転席まわりにはグローブボックスやサイドのカップホルダーを搭載しており、便利な収納を多数備えています。

4代目ハリアーは高級感のあるデザインだけでなく、居住性や積載性にも優れているのが魅力です。
上質な乗り味
4代目ハリアーでは、車の基本性能を飛躍的に向上させた「TNGA新プラットフォーム」を採用しています。これによりボディの軽量化・高剛性化が実現し、操縦の安定性が高まっています。運転中の振動や風切り音などの騒音も軽減することで、快適な走りと静粛性が両立されている点が魅力です。
車輪を支えて衝撃を吸収するサスペンションには入念なチューニングが施され、長時間乗っても疲れにくい上質な乗り心地を実現しています。
高い安全性能
4代目ハリアーは高い安全性能も特徴です。ハリアーは、自動車事故対策機構による自動車アセスメントにおいて、「自動車安全性能2020 ファイブスター賞」を受賞しました。搭載されている「衝突安全性能」「予防安全性能」はともにトップクラスの評価を受けています。
ハリアーは先進安全装備も充実しており、たとえば以下のような装備を搭載しています。
▼ハリアーの先進安全装備の一部
種類 | 特徴 |
デジタルインナーミラー(前後方録画機能付き) | ・インナーミラー(ルームミラー)に液晶ディスプレイが内蔵されている ・走行中の前後方の映像を記録・保存できる |
衝突回避機能 | ・車や歩行者(昼夜)、自転車運転者(昼)などを検知し警告する |
自動ブレーキ | ・先行車や歩行者を検知して衝突の危険性を検知したらブレーキアシストをする |
加速抑制装置 | ・前後方に誤ってアクセルを強く踏んでしまったときに加速を抑制 |
レーントレーシングアシスト | ・白(黄)線が整備された道路を走行中に、車線からの逸脱の可能性を警告する |
レーダークルーズコントロール | ・先行車の速度変化にあわせた追従走行 ・自動で加速、減速する車間制御モードと、一定の車速で走行する定速制御モードがある |

4代目ハリアーには、ドライバーの負担軽減に役立つ機能が充実しています。
3代目と比較してお得感のある価格設定
4代目ハリアーは、先行型である3代目より少し値下げされています。エントリーグレードで比較すると、3代目ハリアーの新車の車両価格は300万4千円ですが、4代目は約299万円です。4代目ハリアーは3代目より約1万円ほど値下げされていることがわかります。
値段は安くなっているにもかかわらず、先進安全装備や乗り心地、デザインはさらに向上しているので、お得感があるといえるでしょう。
トヨタ ハリアーはどんな車?

1997年に初代モデルが発売されて以降、圧倒的な人気を誇るハリアー。ここでは、ハリアーの概要やおすすめグレードを紹介します。
ハリアーの概要
【4代目ハリアーの基本スペック】
メーカー | トヨタ |
ボディサイズ | 全長4,740mm × 全幅1,855mm × 全高1,660mm |
駆動方式 | 2WD、4WD |
乗車定員 | 5名 |
排気量(ガソリン車) | 1.986L |
燃費消費率 | ハイブリット車2WD:22.3km/L、4WD:21.6km/L ガソリン車2WD:15.4km/L、4WD:14.7km/L |
最低地上高 | 195mm |
新車価格(税込) | 2,990,000円〜 |
中古車価格相場(税込)※ | 1,600,000〜3,600,000円 |
※中古車販売店の相場価格(グレードや年式が異なる車を含む)
トヨタ ハリアーは「Wild but Formal」というキャッチコピーのもと、1997年に初代モデルが登場しました。野性味と格式の高さを兼ね備えており、高級志向のクロスオーバーSUVの先駆的存在です。
2003年には2代目が登場し、2005年のマイナチェンジではハイブリッドモデルが追加されました。そして2013年には、日本専売のモデルとして道が狭い街中でも運転しやすいコンパクトなボディサイズである3代目が登場しています。
ハリアーが長年人気をキープしている理由のひとつが、価格設定です。4代目ハリアーの本体価格は約299〜504万円に設定されています。高級志向のデザインでありながら、競合であるメルセデス・ベンツやBMWの同セグメントの車と比べると、比較的手に入れやすい価格帯だといえます。
ラグジュアリーさを放つエクステリア・インテリアで、「憧れの都会派SUV」という印象を抱く方も少なくありません。

ハリアーのブランドイメージやネームバリューも、ハリアー人気が衰えない要因だと考えられます。
4代目ハリアーのおすすめグレード
ハリアーには、大きく分けてS・G・Zの3つのグレードがあります。
グレード | ガソリン車2WDの新車価格(税込) | ハイブリッドE-Four(4WD)の新車価格(税込) |
S | 299万円 | 380万円 |
G | 341万円 | 422万円 |
Z | 393万円 | 474万円 |
「S」シリーズはもっともベーシックなタイプです。インテリジェントクリアランスソナーや先行車発進告知機能などの基本の安全装備は備わっています。デザイン面では外観には大きな差はないものの、シートやハンドル周りのデザインの加飾が廃され、ほかのグレードよりシンプルになっている点に違いがあります。
・基本的な安全装備あり
・ほかと比べてインテリアの装飾がシンプル
中間グレードである「G」シリーズは、Sと比べ内装に大きな変化があり、シート表皮がレザー仕上げになるほか、運転席だけでなく助手席もパワーシート仕様にアップグレードされます。Zシリーズとはディスプレイオーディオやヒーターコントロールパネルなどの車内装備が一部異なります。
・インテリアのデザインに高級感あり
・G以上ではデジタルインナーミラーが標準装備
・快適機能も優れている
上級グレードである「Z」シリーズは、デザイン面が他グレードと異なり、車内ディスプレイのサイズや室内装飾などの細部に高級感があります。安全性能では他グレードでオプション扱いとなる、自動的にブレーキを制御する「パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)」と、後側方に存在する車両や急接近してくる車両を検知する「ブラインドスポットモニター」が標準装備されています。
・最高級のラグジュアリーさを感じられる外観と内観
・臨場感のあるオーディオ機能など、車内の快適機能が充実
・最先端の安全機能が搭載
この3つのグレードのなかから最もおすすめしたいのは、高級感と価格のバランスが取れたGシリーズです。Gシリーズであっても安全装備は充実しており、ハリアーならではの上質なデザインと乗り心地を味わえます。外観も高級感があり、Zシリーズとの差を感じることはありません。
3代目と4代目の比較
3代目と4代目ハリアーの主な違いを比較しましょう。
ボディサイズは以下のとおりです。
3代目 | 全長4,725mm×全幅1,835mm×全高1,690mm |
4代目 | 全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mm |
長さ・幅ともにわずかにサイズアップしている一方で、高さは30mm低くなっています。
デザイン面では、4代目の外観は3代目よりなだらかな形状のクーペフォルムになっています。

シンプルながらも、エレガントさとたくましさが融合させたデザインを実現しています。

▲3代目:2013年(平成25年) 12月発売モデル

▲4代目:2020年(令和2年) 6月~販売モデル
性能面で比較すると、4代目ではエンジンが刷新されているのが特徴です。3代目では3種類のエンジンがありましたが、4代目では2.5Lハイブリッドエンジン、2.0Lガソリンエンジンの2種類になります。特に4代目のガソリンモデルではダイナミックフォースエンジンを採用したことで、よりパワフルで安定した走行を実現しています。
トヨタ ハリアーは旧型モデルも人気!おすすめの中古車

トヨタ ハリアーは最新の4代目モデルだけでなく、これまで発売されてきた旧型モデルも中古車市場で根強い人気があります。初代から都会派SUVの路線を切り開いてきたハリアーは、どの年式でもラグジュアリーなデザインで、古さを感じさせません。中古だからこそ、ハリアーを手頃な価格で手に入れられる点も人気の理由です。
ここでは、数ある旧型モデルのなかからおすすめの中古車を紹介します。
おすすめは「ハリアー ハイブリッド プレミアム アドバンスドパッケージ」

▲ハリアー ハイブリッド プレミアム アドバンスドパッケージ 2013年12月発売モデル
ハリアー中古車のおすすめは、トップグレードである「プレミアム アドバンスドパッケージ」です。3代目の前期モデル(2013年12月〜2017年6月)であれば、車両価格が約200万円台前半から購入できます。

手頃な価格でハリアーの上質さを楽しめるのが魅力です。
2015年6月のマイナーチェンジによって、車を上から見下ろしたような映像をナビ画面に表示する「パノラミックビューモニター」や、映像・音楽メディアとの通信や緊急時の通報サービスに対応した「T-コネクトSDナビ」が搭載されました。予算の兼ね合いもありますが、より利便性を求めるならマイナーチェンジ後のプレミアム アドバンスドパッケージを狙うといいでしょう。
コスパ重視なら「ハリアー ELEGANCE」

▲ハリアー ELEGANCE 2014年 4月発売モデル
コスパ重視であれば、量販グレードの「ELEGANCE」がおすすめです。ELEGANCEはベーシックランクにあたり、ホイールサイズやヘッドランプの種類が上位グレードとは異なります。トヨタの予防安全パッケージである「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」はELEGANCEにも標準搭載されているため、ほかより安全性能が劣ることはありません。
なかでもガソリン仕様でエントリーモデルのELEGANCEであれば、比較的リーズナブルな価格で購入できます。3代目前期の2014年式・2015年式なら、走行距離が5万km前後のものが車両価格180万円ほどで購入できるでしょう。

車両価格のほかに加算される乗り出し価格も抑えつつ、ハリアーを手に入れたい方におすすめです。
まとめ
トヨタ ハリアーは1997年に初代モデルが発売されて以降、2、3、4代目でも人気の高い車種です。
・高級感のあるデザイン
・上質な乗り味
・高い安全性能
・新車の車両価格が299万円〜とお得感のある価格設定
ハリアーは最新の4代目モデルだけでなく、これまで発売されてきた旧型の中古車もおすすめです。ハリアーはどの年式でもラグジュアリーなデザインであり、古さを感じさせません。ハリアーを手頃な価格で手に入れたい方は、ぜひ旧型モデルの中古車も検討してみてください。
トヨタ ハリアーは、1997年に発売されて以来、根強い人気を誇るクロスオーバーSUVです。都会的で洗練された外観とインテリアが特徴的で、アウトドアやレジャーで使えるのはもちろん、街乗りにも適しています。
2020年には4代目となる新型が登場し、その後も売れ行きが好調です。ハリアーのグレード別の特徴や長年続く人気の理由を知り、購入時の参考にしてください。
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