2022年12月現在発売されている「N-BOX」の燃費は、19.0~21.2km/L(WLTCモード)です。
ノーマルのN-BOXと比較して、ターボ搭載車やN-BOXカスタムの燃費が悪いのではないかと心配する方もいるかもしれません。ターボを搭載したグレードはカタログ燃費で見ると、少し数値は下がりますがあまり差はなく、維持費に大きな影響が出るとは考えにくいでしょう。
この記事では、競合車も含めてN-BOXの燃費性能について紹介します。
この記事でわかること
- 初代・2代目N-BOXの燃費性能
- N-BOXと競合車の燃費比較
- N-BOXを買うなら新車・中古車どちらがよいか
目次
N-BOXの燃費

N-BOXは、世代を重ねるごとに燃費性能が向上しています。燃費を考慮しながらも力強い走りができるため、市街地だけではなく高速道路でも活躍します。
N-BOXのカタログ燃費
初代と2代目N-BOXの主なグレードのカタログ燃費を紹介します。初代はマイナーチェンジ前後で前期・後期に分けられており、燃費性能が向上しています。
■N-BOXのカタログ燃費
年式 | グレード | 燃費 |
初代 N-BOX 前期 (2012年12月発売モデル) ※JC08モード |
G | 【2WD】24.2km/L 【4WD】22.6km/L |
G・Lパッケージ | 【2WD】24.2km/L 【4WD】22.6km/L |
|
G・ターボパッケージ | 【2WD】20.8km/L 【4WD】18.8km/L |
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初代 N-BOX 後期 (2015年2月発売モデル) ※JC08モード |
G | 【2WD】25.6km/L 【4WD】23.6km/L |
G・Lパッケージ | 【2WD】25.6km/L 【4WD】23.6km/L |
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G・ターボLパッケージ | 【2WD】23.8km/L 【4WD】21.4km/L |
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2代目 N-BOX (2021年12月発売モデル) ※WLTCモード |
G | 【2WD】21.2km/L 【4WD】19.8km/L |
L | 【2WD】21.2km/L 【4WD】19.8km/L |
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L・ターボ | 【2WD】20.2km/L 【4WD】19.0km/L |
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EX | 【2WD】21.2km/L 【4WD】19.8km/L |
初代と2代目では、燃費の計測モードが異なります。初代は「JC08モード」、2代目は「WLTCモード」ですが、WLTCモードのほうが実際に走行したときと近い数値といわれています。
「ターボが搭載された車は、燃費が悪いのではないか」と心配する方もいますが、ノーマルタイプと大きな差は見られません。
ターボエンジンはアクセルを踏んだときの加速力があるため、高速道路などでスピードを出しやすいです。しかし排気量は変わらないため、市街地の運転時に大幅な性能差を感じることは少ないでしょう。
N-BOXカスタムのカタログ燃費
こちらは、N-BOXカスタムのおもなグレードのカタログ燃費です。「N-BOX」と比較してシャープなデザインが特徴です。
■N-BOXカスタムのカタログ燃費
年式 | グレード | 燃費 |
初代 N-BOXカスタム 前期 (2012年12月発売モデル) ※JC08モード |
G | 【2WD】24.2km/L 【4WD】22.6km/L |
G・Lパッケージ | 【2WD】24.2km/L 【4WD】22.6km/L |
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G・ターボパッケージ | 【2WD】18.8km/L 【4WD】18.2km/L |
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初代 N-BOXカスタム 後期 (2015年2月発売モデル) ※JC08モード |
G | 【2WD】25.6km/L 【4WD】23.6km/L |
G・Lパッケージ | 【2WD】25.6km/L 【4WD】23.6km/L |
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G・ターボLパッケージ | 【2WD】22.0km/L 【4WD】20.8km/L |
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2代目 N-BOX (2021年12月発売モデル) ※WLTCモード |
L | 【2WD】21.2km/L 【4WD】19.8km/L |
L・ターボ | 【2WD】20.2km/L 【4WD】19.0km/L |
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EX | 【2WD】21.2km/L 【4WD】19.8km/L |
「N-BOX」と「N-BOXカスタム」の外観・内装デザインは異なりますが、エンジンに違いはないため燃費の差はありません。

上で紹介した数値は、カタログ燃費です。実際の燃費は走行状況によって変わるため、目安として把握しておきましょう!
競合車種との燃費比較
N-BOXの競合となる車種は、「軽スーパーハイトワゴン」と呼ばれるタイプで、背が高く室内空間の広さが特徴です。
ここでは、2022年12月現在発売されているN-BOXと競合車の燃費を比較します。グレードはいずれもエントリーモデルです。
■N-BOXと競合車の燃費比較
メーカー 車種/グレード | 燃費 (WLTCモード) | 燃費 (各走行モード) |
ホンダN-BOX G | 21.2km/L | 市街地モード:18.7km/L 郊外モード:22.5km/L 高速道路モード:21.6km/L |
ホンダN-BOX ターボ L | 20.2km/L | 市街地モード:17.4km/L 郊外モード:21.7km/L 高速道路モード:20.7km/L |
ホンダN-BOX カスタム L | 21.2km/L | 市街地モード:18.7km/L 郊外モード:22.5km/L 高速道路モード:21.6km/L |
ホンダN-BOX カスタム ターボ L | 20.2km/L | 市街地モード:17.4km/L 郊外モード:21.7km/L 高速道路モード:20.7km/L |
スズキスペーシア X | 21.2km/L | 市街地モード:20.3km/L 郊外モード:22.3km/L 高速道路モード:21.0km/L |
ダイハツタント L | 22.7km/L | 市街地モード:20.9km/L 郊外モード:24.3km/L 高速道路モード:22.3km/L |
日産ルークス S | 20.8km/L | 市街地モード:19.6km/L 郊外モード:22.1km/L 高速道路モード:20.7km/L |
※いずれも2WD
N-BOXと競合車の燃費に大幅な差はありません。
デザインや室内空間は各車に特徴で違いがあり、使い勝手や好みで選択するとよいでしょう。競合車の魅力は「N-BOXの競合車種」で紹介しています。
N-BOXの燃費を向上させるポイント
N-BOXの燃費を向上させるには、以下のポイントを意識しましょう。
- 定期的にメンテナンスを行う
- アクセルやブレーキの使い方に気をつける
定期的なメンテナンスとは、エンジンオイルの交換やタイヤの空気圧の調整などです。
エンジンオイルは走行距離や環境にもよりますが、5,000kmに1回、または6か月に1回を目安に行うとよいでしょう。タイヤの空気圧は、メーカーで指定された数値に充填することで、燃費の向上に加えて安全性にもよい影響が期待できます。空気圧は運転席のドア付近にステッカーが貼ってあるため、参考にしてみてください。

いずれも、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドでメンテナンスを依頼できます!
急発進や急ブレーキなどの運転は、燃費が悪くなることに加えて、エンジンの劣化が進む可能性があります。ゆるやかにアクセルやブレーキを踏んで、エンジンに負担のかからない発進・停止を心がけましょう。
ノーマルとターボでは、ターボのほうが燃費が悪くなる傾向にあります。しかし、メンテナンスや運転の仕方によって燃費の悪化を防げる可能性はあるため、運転するシーンにあったモデルを選択するとよいでしょう。
N-BOXの維持費をシミュレーション
■N-BOXの維持費の一例
車種名 | 2代目N-BOX | 2代目N-BOX |
グレード・仕様 | G 2WD | L・ターボ 2WD |
ガソリン代 | 75,471円 (燃費21.2km/L) | 79,207円 (燃費20.2km/L) |
自動車税 | 10,800円 | 10,800円 |
任意保険 | 約26,340円 | 約26,340円 |
車検法定費用 | 自賠責保険:12,550円 自動車重量税:6,600円 印紙税:1,200円 | 自賠責保険:12,550円 自動車重量税:6,600円 印紙税:1,200円 |
車検点検料金 | 約40,000円 | 約40,000円 |
メンテナンス 消耗品費用 | 約10,000円 | 約10,000円 |
年間維持費合計 | 約182,961円 | 約186,697円 |
月間維持費合計 | 約15,246円 | 約15,558円 |
※年間走行距離10,000km、レギュラーガソリン160円/Lで計算
※任意保険は現在11等級、車両保険ありで計算。任意保険は補償内容によって変動します。
※2019年10月1日以降の購入として計算
ターボの有無に関係なく、年間で約18万円、毎月約15,000円の維持費がかかるとわかりました。
上記はあくまでも目安の金額です。車検で交換する消耗品が多い、高速道路を利用する、駐車場代がかかるといった場合は、年間維持費は上の金額より高くなるでしょう。
シミュレーションはライフスタイルや状況にあわせて行いましょう。
N-BOXの魅力
N-BOXは、2022年上半期国内販売台数No.1を誇る人気の高い軽自動車です。具体的なN-BOXの魅力を3つ紹介します。
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広々とした室内空間
スーパーハイトワゴンであるN-BOXは室内空間が広く、荷物をたくさん載せたり、子どものお世話にも向いていたりと家族にとってうれしい設計となっています。
助手席や後部座席を移動することで後部座席の足元が大きく広がり、大きめの荷物を置いたり、背の高い人が足を伸ばしてリラックスしたりと、シーンによって使い勝手のよいアレンジも可能です。室内の高さは1.4mで、小さな子どもであれば立ったまま着替えができます。
後部座席を倒してフラットシートにすると、自転車を立てたまま置くこともできるなど、使い勝手のよい荷室も魅力です。
先進安全装備が搭載されている
2代目N-BOXは2018年10月発売モデルより、先進安全装備「Honda SENSING(ホンダセンシング)」をグレードを問わず全車に標準装備しています。
Honda SENSINGには、後方の障害物が接近した際に検知して注意を促す機能が搭載されており、駐車時などに安心感を得られる点が特徴です。
2021年12月発売モデルには、高速道路での渋滞時の運転における負荷を軽減する「渋滞追従機能」も追加。先行車が停車すればあわせて停車するなどのサポートを行います。
「安心して運転をしたい」「大切な家族を守りたい」といったドライバーにとって、先進安全装備が標準装備である点は大きなメリットといえるでしょう。
シンプルで洗練された外観と内装

N-BOXの外観は、シンプルでかわいらしさもあるデザインです。内装も落ち着いた印象で安心感を与える空間になっており、乗る人が安心してドライブを楽しめます。
N-BOXカスタムは「N-BOX」と異なり、スタイリッシュな印象です。フロントは存在感のあるデザインで、リヤは大型のテールゲートスポイラー(ルーフのリヤガラス上部についたエアロ)が装備されており、スポーティーな仕上がりです。
内装はブラックを基調としており、上質な雰囲気を感じられます。
N-BOXの競合車種
N-BOXの競合車である、軽自動車のスーパーハイトワゴン3種の特徴を紹介します。燃費性能で見ると大きな差はありませんが、各車デザインや利便性に特徴があります。
スズキ スペーシア

画像引用元:スペーシア 外観|スズキ
スズキ スペーシアは「かぞくの乗り物」がキャッチフレーズで、家族4人でドライブを楽しめることが魅力の軽自動車です。4人乗っても余裕のある客室や、自転車などの荷物を積める荷室が特徴で、送迎や通勤といった日常で活躍します。
スペーシアにはマイルドハイブリッドシステムが搭載されており、モーターとエンジンを状況によって使い分け、燃費の向上にも役立ちます。モーターの力により静かに発進するため、小さな子どもを乗せて運転する方にも安心です。
ボディカラーには、ホワイトやブラックライトブロンズ、アイボリー、ブルーといった淡くやさしい印象を与えるバリエーションがあることも特徴です。
また、「スペーシア」の名前がつく派生モデルには、SUVモデルの「スペーシア ギア」、商用車の「スペーシア ベース」があります。

マツダ「フレアワゴン」はスペーシアのOEMです。デザインや価格は少し異なりますが、走行性能に差はありません。
※OEM:他社メーカーの製品を製造すること。この場合、マツダがスズキのOEM供給を受けている
■スペーシアの情報
排気量 | 658cc |
乗車人数 | 4人 |
寸法 | 全長3,395mm 全幅1,475mm 全高1,785mm |
室内寸法 | 長さ2,155mm 幅 1,345mm 高さ1,410mm |
中古車価格相場 | 100~200万円 |
※中古車販売店の相場価格(グレードや年式が異なる車を含む)
ダイハツ タント

画像引用元:【公式】タントのグレードと新車価格|ダイハツ
ダイハツ タントは、助手席側の後部座席のドアが大きく開くことが特徴の軽自動車です。
「ミラクルオープンドア」と呼ばれるドアを採用しており、助手席と後部座席のドアの間にピラー(柱)がなく、開口が大きく人の乗り降りや大きな荷物の積み込みが簡単です。

画像引用元:【公式】タントの快適装備|ダイハツ
室内の高さは1.37mと高く、子どもの乗り降りがしやすかったり、高さのある荷物を載せたりと使い勝手のよさも感じられます。
タントには「タントカスタム」と呼ばれる、外観や内装がより上質になったモデルも発売されています。迫力と高級感のあるフロントのデザイン、黒を基調としたスタイリッシュな内装が特徴です。

スバル「シフォン」はタントのOEMです。走行性能に違いはなく、シフォンにもミラクルオープンドアも搭載されています!
■タントの情報
排気量 | 658cc |
乗車人数 | 4人 |
寸法 | 全長3,395mm 全幅1,475mm 全高1,755~1,775mm |
室内寸法 | 長さ2,125mm 幅 1,350mm 高さ1,370mm |
中古車価格相場 | 100~180万円 |
※中古車販売店の相場価格(グレードや年式が異なる車を含む)
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日産 ルークス

日産 ルークスは、ドライバーの運転をサポートする先進技術を搭載した軽自動車です。先進安全装備「NISSAN INTELLIGENT MOBILITY(ニッサンインテリジェントモビリティ)」により、快適なドライブをサポートします。
一部グレードで搭載されている高速道路でドライバーの負担を軽減する「プロパイロット」や、空から見下ろしたような映像で駐車をサポートする「インテリジェント アラウンドビューモニター」は、ドライバーの安心感を高めます。
スーパーハイトワゴンであるため、後部座席は大人が乗っても余裕があり、高さ1.39mと窮屈感がないことも特徴です。
ルークスのなかでも「ハイウェイスター」は、エアロがついたスタイリッシュなデザインが魅力です。内装はノーマルモデルよりもデザイン性のあるシートが採用されており、おしゃれな空間となっています。
■ルークスの情報
排気量 | 658cc |
乗車人数 | 4人 |
寸法 | 全長3,395mm 全幅1,475mm 全高1,780mm |
室内寸法 | 長さ2,200mm 幅 1,335mm 高さ1,390~1,400mm |
中古車価格相場 | 100~230万円 |
※中古車販売店の相場価格(グレードや年式が異なる車を含む)
N-BOXは新車と中古車どちらがいい?
新車と中古車、どちらを購入するか迷ったときは、予算や装備から考えてみましょう。
好みのオプションを選びたいなら新車
新車は中古車と比較して車両の本体価格が高いため、まずは予算から考えてみましょう。
軽スーパーハイトワゴンの場合、車両本体価格が最も安いグレードでも140万円が目安となり、諸経費などでプラス10万円となるケースが多いです。N-BOXカスタムのようにエアロなど装備が充実したグレードになると、200万円を超えるものもあります。
新車のメリットは、初めてのオーナーになれること、オプションの有無を選択できることです。たとえば、先進安全装備の「メーカーオプション」は新車の注文時に装備をするものであるため、中古車には追加できません。車の装備や機能にこだわりたい方は、新車を選択するとよいでしょう。
できるだけ早く乗りたいなら中古車
中古車は、販売店に在庫があれば購入できるため、新車と比較して購入まで時間があまりかからないことがメリットです。
2022年12月現在、N-BOXの新車が工場から出荷するまで半年以上かかると発表されています。どのメーカーでも、新型コロナウイルス感染症や半導体部品の不足が影響しており、新車の納車まで時間を要するケースがほとんどです。
また、中古車は新車と比較して車両価格が安いため、コストを抑えて車を購入したい方におすすめです。中古車は走行距離や装備の有無はさまざまで、コストと車の状態を見て納得できるものから選ぶことになります。インターネットで検索したり、中古車販売店へ行きスタッフに相談するなどして探すことになるでしょう。

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