車が売れない！考えられる理由・原因や売却するための方法を解説

車を査定・売却するにあたって「思ったような値段で売れない」「値段がつかない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。車の劣化状況や中古車市場のトレンドによっては、値段がつかないケースもあります。

本記事を通して、車が売れない場合に考えられる理由やおすすめの買取店を知り、売却のためにできることを把握しておきましょう。

車が売れない場合に考えられる7つの理由

ここでは「売れない」と判断されてしまう車の原因・理由を説明します。

1. 年式が古くて車の状態が悪い
2. 走行距離が長い
3. 自走できない
4. 事故歴がある
5. 水没歴がある
6. デザインが古い
7. マイナーチェンジやモデルチェンジにより人気が下がった

1. 年式が古くて車の状態が悪い

外装や内装にキズや汚れがあったり、エンジンやタイヤなどの部品が古くなっていたりすると、車は売れにくくなります。

近年は車の寿命が長くなっていることもあり、20年落ちなどの高年式でも値段がつく場合もありますが、劣化が進んでいるものは売却できません。

また、年式が古い車は税金や修理費、車検代などの維持費が高くつくため、中古車市場での需要が低下する傾向にあります。

2. 走行距離が長い

車は、走行距離が10万～15万kmに到達すると一般的に売れにくくなるといわれています。走行距離が長い車は内部の状態も悪く、修理や部品交換が必要になることが多いためです。急に故障する恐れもあるので、買い手からの需要が低下します。

3. 自走できない

「車検切れのまま長く放置してあった」などで自走できない車は、売れないことが多いです。

自走できない車は、修理箇所が複数あることがほとんどであり、整備費用がかさみます。また、車の引き取りや搬送の費用がかかり、買い手にとっても負担が大きいため、値段がつきにくいのです。

希少価値の高い車やヴィンテージカーだと値段がつくケースがありますが、そうでない限り自走できない車の売却は難しいでしょう。

4. 事故歴がある

事故歴のある車を中古車買取店などで買い取ってもらうことは可能ですが、車の状態によっては売れません。

事故車は修理した痕跡が残っているため、外観だけでなく内部パーツや性能に問題が発生することがあります。構造面で重大なダメージが残り、修理が不可能な場合も少なくありません。

特に、事故を起こしただけではなく、修復歴（フレームの修復経験）がある車は、売却が難しいでしょう。

修復歴の有無で、売却できるかどうかは大きく変わります。

5. 水没歴がある

水没歴のある車は、車内やエンジンに水が入ったことでさまざまなトラブルが起こる可能性があり、売れる可能性は低いです。

一度水没すると、エンジンをはじめ、金属パーツやゴムパーツなどがダメージを受けてしまいます。たとえ修理やメンテナンスをしても、完全に元通りに戻すことは難しいです。そのため安全性が確保されないと判断され、買い手から避けられる傾向があります。

また、車のどのあたりまで水没したかによって、中古車査定時における減点率が決まっています。

どこまで水没したか	減点率
フロアまで	50％
クッション以上	70％

このように大きく減点されてしまうので、水没歴があると売れにくくなります。

6. デザインが古い

車のデザインは、流行によって少しずつ変化しています。そのため、古いデザインの車は新しい車に比べて需要が減少し、価値が下がることがあります。

デザインが古いという理由だけで「売れない」と判断されるケースは少ないですが、内部の状態も悪いと売れないことがあります。

7. マイナーチェンジやモデルチェンジにより人気が下がった

マイナーチェンジやモデルチェンジによって外装・内装・構造に変化があると、変更前の車の価値が下がる傾向があります。

市場の需要と供給のバランスによって車の買取相場は変動するので、需要が少なければ価格が下がり、車が売れにくくなってしまうのです。

売れないと一度いわれた車でも、別の業者なら買取可能な場合がある

ひとつの買取店で「値段がつかない」といわれても、ほかの買取店なら買い取ってもらえる可能性が充分にあります。一社の買取店で決めようとせず、数店舗を回ってみることをおすすめします。

複数の店舗で査定してもらえば、その車の価値や買取相場がわかってきます。そうすれば、納得できる価格で買い取ってくれる業者を見つけやすいでしょう。

車が売れなかった場合におすすめの買取店

値段がつかないと一度いわれた車でも、別の買取店なら買い取ってもらえるケースがあります。ここでは、買い取ってくれる可能性のある業者2つを紹介します。

中古車買取店

中古車買取店は、中古車の買取をメインに行っている業者です。買い取った車を修理・メンテナンスして、新たなユーザーへ売却します。

中古車買取店なら、事故歴や修復歴があっても問題なく運転できる車であれば、買取可能なケースが多いです。ちょっとしたボディのキズやヘコミであれば、事前に修理をしなくても買い取ってもらえることが一般的です。

中古車の買取を行っている弊社カーセブンでは、事故歴・修復歴のある車も買取しています。事故を経験した車で修理していない場合でも、自走できるものなら買取可能です。

また、カーセブンはお客様が安心して愛車を売却できるよう、不安を解消したうえでの手続きを進めています。契約後の減額も一切なく、7日間までなら電話1本でキャンセル可能です。安心して査定・売却をしたい方は、ぜひカーセブンにご相談ください。

事故車や廃車を専門とする買取店

事故車・廃車買取専門店は、事故車や自走できない車などをそのまま買い取っている店舗です。事故車・廃車買取専門店が買い取った車は、修理せずに解体して部品のみを売却しています。

車自体に価値がなくても、エンジンやタイヤ、バンパーなどの内部部品であれば値段がつく場合があります。また、修復歴・修理歴のある車だけではなく、自走できない車や水没車まで幅広く対応してくれるでしょう。

車を売るときに発生する費用・手数料

「手数料が差し引かれて、想定していた買取価格より下がった」というケースは多々あります。車を売るにあたって、車買取にかかる費用・手数料を把握しておきましょう。

▼車買取にかかる費用・手数料の一覧

費用・手数料	相場
査定料	0〜15,000円
名義変更の代行手数料	6,000〜20,000円
印紙代	500円
運送料（自走できない車のみ）	5,000〜30,000円
車売却にかかる雑費（人件費や代行費など）	5,000〜15,000円

査定や名義変更の代行などは、無料で対応してもらえる店舗も多いです。査定が無料なのか、料金がかかるのかは買取店によって異なるので、必ず事前に確認しておきましょう。

売れないと一度いわれた車を査定・売却するときの注意点

売れないと一度いわれた車を査定・売却するときには、次の2点に注意しましょう。

• 修復歴や事故歴などは隠さず正直に伝える
• 信頼できる買取店に依頼する

修復歴や事故歴などは隠さず正直に伝える

査定・売却の際には、査定士に修復歴や事故歴などを隠さずに伝えましょう。

修復歴がある車とは、車のフレームに損傷があり交換や修復した履歴のある車です。フレームは外部からの衝撃を吸収して安定性を保つという重要な役割を果たすため、修復歴があると査定額に大きな影響があります。

修復歴や事故歴があると知っていながら「ない」と隠して契約をすると、瑕疵担保責任を問われ、損害賠償請求をされる可能性があります。

「査定後・契約後に内部の故障が判明し、減額された」などのトラブルを防ぐためにも、修復歴や事故歴などは必ず伝えましょう。

信頼できる買取店に依頼する

信頼できる中古車買取店に査定・買取を依頼しましょう。一般的に、信頼できる買取店には以下のような特徴があります。

日本自動車購入協会（JPUC）とは、消費者が安心してサービスを受けられることを目的とした団体です。JPUC適正買取店に認定されている店舗には、基準を満たし研修を修了しているスタッフが在籍しています。JPUC適正買取店として認定されているかどうかはWebサイトに記載されているので、チェックしておくとよいでしょう。

車を少しでも高く売るためのコツ

車を少しでも高く売りたいなら、以下の点を押さえておきましょう。

• できるだけ早めに売却する
• 洗車や車内の掃除・消臭をする
• 純正パーツがあれば用意する
• 中古車の販売・買取を行っている店を選ぶ 

洗車や車内の掃除・消臭をしておくだけでも「オーナーは車を大切に乗っていて、メンテナンスも行き届いているだろう」という印象を与えられ、査定額が高まる場合があります。

よくある質問

Q

売れない車の特徴は何ですか？

A

売れない車の特徴は、以下の通りです。

• 年式が古くて状態が悪い
• 走行距離が長い
• 自走できない
• 事故歴がある
• 水没歴がある
• デザインが古い

詳しくは「車が売れない場合に考えられる7つの理由」をチェック

Q

「売れない」と一度いわれた車でも、ほかの買取店なら売れる可能性はありますか？

A

ひとつの買取店で「売れない」といわれても、ほかの買取店なら値段がつく可能性は充分にあります。複数の買取店を回って、納得いく価格で買い取ってもらえる店を探してみましょう。

Q

車を高く売るためにできることはありますか？

A

車を高く売るためにできることは、以下の通りです。

• できるだけ早めに売却する
• 洗車や車内の掃除をする
• 純正パーツがあれば用意する
• 中古車の販売・買取を行っている店を選ぶ