10年落ちの車の査定価格相場20選！高く買取してもらうコツも紹介

「10年落ち」とは、車が登録されてから10年経ったことを表す言葉です。車は、10年経つとメンテナンスや修理が必要になりやすいので、買い替える時期の目安にする人もいるでしょう。

10年落ちの車でも、状態がよく充分に走行できると判断されれば、中古車買取店などで査定に出すことは可能です。特に、グレードが高い車種や走行距離が短い場合は、想定よりも高値で査定してもらえる可能性があります。

この記事では、10年落ちの車の査定額相場や、高値で査定してもらうコツなどを紹介します。

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10年落ちの車でも買取査定は可能！

「10年落ち」「15年落ち」とは、車が日本登録された年度から何年経っているかを指す言葉です。たとえば、2013年式の中古車は、2023年時点では初年度登録から10年目であるため「10年落ち」ということになります。

10年落ちの車でもエンジンが正常に作動し、適切なメンテナンスが行われているなど、充分に走行可能な状態であれば、中古車買取店などで買い取ってもらうことは可能です。

10年落ちの車が買取できる理由

一般的に、10年以上経過した車は中古車市場での需要が低くなり、買取価格も下がる傾向にあります。しかし、エンジンの動作に問題がなく、オイル交換やタイヤ交換などの適切なメンテナンスを行っている車であれば、10年落ちでも高値で買取してもらえる可能性はあります。

15年落ち、20年落ちのような、さらに古い車の場合でも、部品に価値があったり、海外市場で人気がある車であれば買取は可能です。

車の寿命は13年程度が目安

一般財団法人 自動車検査登録情報協会が公表している「令和3年 車種別の平均使用年数推移」によると、乗用車（軽自動車を除く）の平均使用年数は13.87年と発表されています。そのため、新車登録から10～13年経過した車は、買い替えるタイミングの目安になるでしょう。

また、新車登録から13年経過すると、自動車税と自動車重量税が値上がりします。こういったことも、買い替えるタイミングの理由のひとつになると考えられます。

10年落ちでも高値で買取査定してもらいやすい車の特徴

10年落ちの車は、車種や状態によって査定額が大きく異なります。10年落ちの車のなかでも、以下のような車は、高値で買取査定してもらいやすい傾向があります。

• 走行距離が少ない
• 車両の状態がいい
• 入手困難な車種

走行距離が少ない

10年落ちの車であっても、走行距離が短ければ、高値で査定される傾向があります。車の査定額は年式と走行距離に大きく影響を受けるため、同じ年式でも走行距離が少ない車のほうが査定が上がります。

中古車を購入したい人のなかには、「走行距離10万km未満」の条件で探す人がいるため、10万kmを超える前に査定に出すほうが高値で売却できる可能性があります。

車両の状態がいい

10年落ちの車は故障しやすいので、適切なメンテナンスがされた状態のいい車は、査定額が高くなる傾向があります。ボディのキズや塗装などの見える箇所だけでなく、エンジンや足回りなどの機能面もしっかり整備されていることがポイントです。

また、交通事故などにより、車の骨格部分の交換や修理をした経緯があると、安全性や耐久性に関わる可能性があるため、査定額に影響を及ぼします。

入手困難な車種

一部の人気車種や、社会情勢により供給が不足している車は、生産が追いついていないため、車両価格が高騰することがあります。これらの車種は、中古車市場でも高値で査定されやすい傾向があります。

10年落ちの車が買取できないケース

「10年落ちだから買取できない」といったことはありませんが、車の状態によっては買取できない可能性があります。

モデルチェンジ前の車

車がモデルチェンジをすると、モデルチェンジ前の車は旧型となるため、査定額が減額されることがあります。これは、新モデルが登場したことにより古いモデルの需要が下がる可能性があるからです。

モデルチェンジが予定されている場合は、モデルチェンジ前に査定に出すほうことをおすすめします。

10年落ちの車の査定価格はいくら？カーセブンの買取実績20選

カーセブンの実際の査定実績のなかで、10年落ち（2013年式）の車がどれくらいの価格で買取されているかを紹介します。

10年落ちの普通車の買取実績

10年落ちの普通車がどれくらいの価格で買取されているか確認してみましょう。

車種・グレード	走行距離 （km）	査定額 （円）
トヨタ シエンタ ダイス リミテッド	48,800	12万
トヨタ アクア S	90,400	25万
トヨタ ウィッシュ 1.8 S	114,000	55万
トヨタ ランドクルーザープラド TX	75,100	185万
ホンダ フリード G	37,200	20万
ホンダ フィット RS	83,100	30万
ホンダ ステップワゴン スパーダ Z クールスプリッド	111,400	46万
日産 ノート HBX DIG-X	29,400	20万
日産 エクストレイル 20Xtt	75,100	80万

参考：車買取・中古車査定の査定実績｜相場の参考情報

上表を見ると、同じ年式の車でも車種や走行距離によって査定額が大きく変わることがわかります。たとえば、トヨタ ランドクルーザープラドのような人気車種の場合、7万km以上の走行距離でもかなり高額で査定されています。

10年落ちの軽自動車の買取実績

10年落ちの軽自動車の買取実績は以下の通りです。

車種・グレード	走行距離 （km）	査定額 （円）
スズキ ジムニー XG ターボ	129,600	18万
スズキ ワゴンR 2WD FXリミテッド	86,900	15万
スズキ スペーシア カスタム 2WD TS	51,700	30万
日産 デイズ 4WD X	106,800	10万
日産 ルークス ハイウェイスター	61,300	35万
日産 モコ 2WD X	39,100	25万
ホンダ N-BOX カスタム G Lパッケージ	38,500	85万
ダイハツ タント カスタム RS SA	28,100	45万
ダイハツ ミライース X SA	35,100	23万
三菱 ekワゴン 2WD M	57,400	10万

参考：車買取・中古車査定の査定実績｜相場の参考情報

軽自動車で走行距離が10万kmを超える場合でも、10万円以上で査定されていることがわかります。人気車種で走行距離が短い場合は、さらに高い査定額となっています。

10年落ちの車をできるだけ高く査定してもらうコツ

10年落ちの車であっても、ポイントを押さえれば高く査定してもらえる可能性があります。ここでは、高く査定してもらうためのコツを紹介します。

• 下取りではなく買取を選ぶ
• 査定前に相場を調べておく
• 買取価格が上がりやすい時期に売る
• 車をきれいにしておく
• キズやヘコミは自分で直さない
• 純正パーツを用意しておく

下取りではなく買取を選ぶ

車を手放す方法は「下取り」と「買取」の2パターンがありますが、できるだけ高く査定してもらうなら、買取を選ぶことがおすすめです。

下取りとは、ディーラーなどの販売店で車を購入するにあたり、所有している車を売却して、新しい車の購入資金に充てる方法です。下取りの場合、グレードやオプションなどの細部まで評価されにくい傾向があるため、買取と比べて査定額が低くなります。

一方、買取は中古車買取店などで車を売却し、現金を得る方法です。買取は、車のグレードやオプション、状態などが査定の際のプラスの要素となるため、一般的には下取りよりも査定額が高くなります。

査定前に相場を調べておく

車を査定に出す前にインターネットなどで査定相場を調べておくと、おおよその買取相場を知ることができ、査定額が適切かどうかの判断材料になります。

ただし、相場価格と実際の査定額には、車の状態などにより差が出ることもあるので、査定相場はあくまで参考のひとつとして考えておきましょう。

買取価格が上がりやすい時期に売る

中古車は、「1〜3月」と「9～10月」に需要が高まる傾向があるため、買取価格が上がりやすいとされています。その時期に売ることも高く査定してもらうコツのひとつです。

しかし、中古車は時間が経つにつれて価値が下がる性質があるため、少しでも早く売却したほうが高値で売れる可能性もあります。買取価格が上がりやすい時期を狙うことで時間がかかるのであれば、早めに査定に出すことも検討してみましょう。

車をきれいにしておく

査定前に洗車をしてきれいな状態にすることは必須ではありませんが、車内の掃除や消臭をしておいたほうが査定士の心情にいい影響を与えることが期待できます。

一方、車内にごみなどを残した状態で査定に出すと「手入れが行き届いていない」「買取後にトラブルが発生する可能性がある」と判断され、マイナスな影響を与えてしまう可能性があります。

キズやヘコミは自分で直さない

キズやヘコミがある場合でも、自分で修理することで査定額が上がるわけではありません。むしろ、キズやヘコミを自分で直そうとして新たなキズをつけてしまうと、査定額が下がる可能性があります。

純正パーツを用意しておく

車の純正パーツは査定額にプラスの影響を与える可能性があります。社外のパーツを装備して、純正パーツを保管している場合は、査定の際に純正パーツがあることをスタッフに伝えておくとよいでしょう。

ただし、ディーラーなどで下取りに出す場合は、純正パーツがあっても査定額への影響が少ないかもしれません。

純正品の有無やそのほかの詳細も踏まえたうえで、より高く査定してもらいたい場合は、カーセブンの買取査定に出すことがおすすめです。

10年落ちの車に乗り続けるデメリット

10年落ちの車に乗り続けることで、以下のようなデメリットがあります。

• メンテナンスに手間と費用がかかる
• 買取価格が下がる傾向がある

近い将来、買い替えたいと検討しているのであれば、10年という節目に買い替えを検討するのもよいでしょう。

メンテナンスに手間と費用がかかる

10年落ちの車は、エンジン回りなどの主要部分に故障が発生しやすく、修理やメンテナンスが必要になることが多いです。メーカーによっては、「タイミングベルトの耐用年数：10万kmの走行で交換」のように、メンテナンス時期の基準を設けている場合があります。

また、ウィンカーやカーエアコンなどの電装部品は、10年程度が寿命となることがあるので、乗り続けるなら修理が必要になる場合があります。このように、10年落ちの車はあらゆる部分でメンテナンスが必要になり得るため、手間と費用がかかることはデメリットになるでしょう。

買取価格が下がる傾向にある

車種によって異なりますが、車の価値は、新車登録しただけで30％ほど下がり、さらに3年後には半分の価値に低下する傾向があります。

また、中古車を探す人のなかには「年式10年未満」「走行距離10万km未満」といった条件を設定する人もいます。そのため、10年落ちの車は需要が減り、買取価格が下がります。

気に入った車で廃車になるまで乗り続けたい場合は問題ないですが、近い将来買い替えや売却を考えているなら、早めに買取に出すことを検討してみましょう。

よくある質問

Q

10年落ちとはどういう意味ですか？

A

「10年落ち」「15年落ち」とは、車が日本登録された年度から何年経っているかを指します。たとえば、2013年式の車は、2023年時点では初年度登録から10年目であるため「10年落ち」ということになります。

Q

車の年式が古くなると査定額は下がりますか？

A

車種によって異なりますが、車の価値は、新車登録しただけで30％ほど下がり、さらに3年後には半分の価値に低下するといわれています。ただし、車の査定額は、年式よりも走行車種の影響が大きくなります。

Q

10年落ちの車を高く買取査定してもらうコツは？

A

10年落ちの車を高く査定してもらうコツは以下の6つがあげられます。

• 下取りではなく買取を選ぶ
• 査定前に相場を調べておく
• 買取価格が上がりやすい時期に売る
• 車をきれいにしておく
• キズやヘコミは自分で直さない
• 純正パーツを用意しておく

詳しくは「10年落ちの車をできるだけ高く売却するコツ」で解説しています。

Q

10年落ちの車の買取価格の相場はいくらくらいですか？

A

車の買取価格は、車種やグレード、走行距離などのさまざまな要素によって決まるので、一概にはいえません。「10年落ちの車の査定価格はいくら？カーセブンの買取実績20選」では、カーセブンの買取実績を元に、10年落ちの車の買取価格を紹介しているので、参考にしてみてください。