交通安全を祈願する儀式として「車のお祓い(車祓い)」があります。車のお祓いは必須ではありませんが、安全運転の意識を高めるために有効です。
ただし、お祓いを受けるタイミングや料金、マナーについて不明な点を持っている方もいるでしょう。そこで今回は、車のお祓いについて詳しく解説します。
交通安全の祈願に適した有名な神社も紹介するので、神社選びの参考にしてみてください。
この記事でわかること
- ・車のお祓いができる場所と必要なもの
- ・車のお祓いで知っておきたいマナー
- ・車のお祓いができるおすすめの神社
目次
車のお祓い(車祓い)とは
車のお祓いとは、車とドライバーが神社でお祓いを受けて交通安全を祈願する儀式のことで、神社や寺院で受けられます。

車祓い(くるまばらい)とも呼ばれます。
「お祓いを受ける=交通事故を防げる」とは限りませんが、お祓いを受けることにより気持ちが引き締まり、安全運転に対する意識が高まります。
車のお祓いの必要性
車のお祓いをするかどうかはドライバーの自由であり、「受けなければならない」というわけではありません。交通事故を起こさないためには、ドライバーが安全運転を心がけることが重要です。
お祓い自体は必須ではないものの、神様にお祈りして安全運転の決意を固めることで、交通安全への意識が高まることが期待できます。
車のお祓いを行う場所
車のお祓いは、神社や寺院で行うことができます。ただし、実施している場所は限られているので、神社や寺院のWebサイトを確認したり、直接問い合わせたりして、車のお祓いが可能かどうかを確認してみましょう。

最寄りの神社や、交通安全に特化した神社から選ぶとよいでしょう。
費用についても、神社や寺院によって異なるので、事前に確認しておくと安心です。
車のお祓いをするタイミングはいつ?
車のお祓いを受ける日程に「大安吉日」などの決まりはなく、自身の都合のよいタイミングで受けても問題ありません。ただし、有名な神社では初詣や七五三の時期、または大安が重なる休日は混雑することが多いので、避けた方がスムーズです。
納車された直後、新年(1月)、または新年度(4月)にお祓いを受ける方も多いです。運転免許取得日や誕生日など、特定の日を「車払いを受ける日」と定めて交通安全祈願をするのもひとつの方法です。

事故を起こした経験をきっかけに車のお祓いを受ける人もいます。
車のお祓いの料金相場
お祓いの料金は、一般的に「初穂料(はつほりょう)」、または「祈祷料(きとうりょう)」として設定されています。場所によって「玉串料」「御供」「御神前」といった異なる名称で呼ばれることもあります。
具体的な金額は各施設により異なりますが、3,000〜10,000円であることが多いです。神社やお寺によって金額が異なるので、事前に公式サイトなどで確認しておきましょう。

中に入れるお金はできれば新札を用意しましょう。
のし袋の書き方
初穂料(祈祷料)はのし袋に入れて納めます。のし袋は、紅白の蝶結びの水引がついているタイプ、あるいは水引が印刷されているタイプを選びましょう。準備が間に合わなかった場合は、白い封筒でも問題ありません。
【表面】
納める金額を記入します。
(例:5,000円の場合は「金伍仟圓」)
【裏面】
左下に縦書きで郵便番号・住所・名前を記入します。
中央部分の上に「初穂料」または「祈祷料」を記入し、その下にフルネームを記入します。

内袋がある場合は、金額や自分の住所、氏名などの記入が必要です。
車のお祓いを受ける際の持ち物
車のお祓いを行う当日の一般的な流れを紹介します。

神社や寺院によっては異なる場合があります。
1. 神社に到着したら、一般参拝者向けの駐車場に車を停車させる。
2. 受付で申込用紙を記入し、初穂料(祈祷料)を納める。
3. ドライバーが交通安全の祈祷を受ける。
4. お祓い用の駐車場に移動して、車のお祓いを受ける。
お祓い後は、お守りやステッカー、車型絵馬などをいただくことがあります。これらのお守りは交通安全を祈願するものなので、車の中や目につく場所に置いておくとよいでしょう。
車のお祓いで知っておきたいマナー
車のお祓いに行く前に知っておきたいマナーとして、以下の2つを覚えておきましょう。
- カジュアルすぎる服装は避ける
- 一般参拝者向けの駐車場に停める
カジュアルすぎる服装は避ける
神社や寺院での車のお祓いに際して、特定の服装の指定はありません。しかし、神聖な場所を訪れることを考慮し、和服、スーツ、露出の少ないワンピースなど、きちんとした服装を選ぶことが望ましいです。

過度な装飾のある靴やバッグ、派手なアクセサリーは控えましょう。
一般参拝者向けの駐車場に停める
神社やお寺に到着した際、一般的にはまず一般参拝者向けの駐車場に車を停めます。
多くの場所には車祓い専用の駐車場も設けられていますが、始めからそちらに停めることがマナー違反となる場合もあります。不明な点があればスタッフに確認してみましょう。

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車のお祓いができる有名な神社8選
ここでは、車のお祓いができる有名な神社を紹介します。
- 明治神宮(東京都渋谷区)
- 神田明神(東京都千代田区)
- 富岡八幡宮(東京都江東区)
- 高幡不動尊金剛寺(東京都日野市)
- 成田山新勝寺(千葉県成田市)
- 笠間稲荷神社(茨城県笠間市)
- 前橋東照宮(群馬県前橋市)
- 熱田神宮(愛知県名古屋市)

祭礼時などは受付時間が異なる場合があるので、事前にホームページや問い合わせで確認してみましょう。
※2023年9月時点での情報です。
明治神宮(東京都渋谷区)

東京都渋谷区に位置する明治神宮は、国内でも特に知名度の高い神社のひとつです。
車のお祓いも行われており、多くのドライバーが交通安全祈願のために訪れます。個人の場合は事前予約は不要で、午前9時30分ごろから午後4時30分まで、おおよそ30分ごとに奉仕しています。
初穂料は5,000円からですが、お札に名前を入れたい場合は1万円を用意しましょう。
発送祈願にも対応しているので、現地に出向かなくても祈願を受けることが可能です。
名称 | 明治神宮 |
住所 | 東京都渋谷区代々木神園町1-1 |
電話番号 | 03-3379-5511 |
受付時間 | 9:00〜16:30 |
初穂料 | 5,000円〜 |
予約 | 個人の場合は不要(当日受付) |
ホームページ | https://www.meijijingu.or.jp/ |
神田明神(東京都千代田区)

東京都千代田区に鎮座する神田明神は、江戸時代から続く歴史を持つ都心の名所です。商売繁盛や学問の神として知られ、多くの参拝者が日々訪れます。
車のお祓いも行われており、交通安全や車の無事を祈願する人々が足を運びます。
初穂料は1万円からで、お守りと名入りの神供が授与されます。
名称 | 江戸総鎮守 神田明神 |
住所 | 東京都千代田区外神田2丁目16-2 |
電話番号 | 03-3254-0753 |
受付時間 | 9:00〜15:45 |
初穂料 | 10,000円〜 |
予約 | 不要 |
ホームページ | https://www.kandamyoujin.or.jp/ |
富岡八幡宮(東京都江東区)

東京都江東区に位置する富岡八幡宮は、江戸時代初期からの歴史を有する神社です。
車のお祓いも行っているので、新車購入の際などに交通安全祈願に訪れる人も多いです。初穂料は5,000円からで、お札ではなく交通安全のお守りやステッカーが授与されます。
名称 | 富岡八幡宮 |
住所 | 東京都江東区富岡1-20-3 |
電話番号 | 03-3642-1315 |
受付時間 | 平日:9:00〜15:30 土日祝日:9:00〜16:30 |
初穂料 | 5,000円〜 |
予約 | 不要 |
ホームページ | http://www.tomiokahachimangu.or.jp |
高幡不動尊金剛寺(東京都日野市)

東京都日野市に鎮座する高幡不動尊金剛寺は、関東地方での信仰を集める有名な寺院です。境内は四季折々の風情が楽しめ、特に紅葉の季節には多くの人々が訪れます。
「交通安全祈願の本山」とも呼ばれており、車のお祓いは毎日行われます。交通安全祈願料は3,000円です。交通安全祈願終了後、ドライバーには交通安全の木札、車にはステッカーが授与されます。
名称 | 高幡不動尊金剛寺 |
住所 | 東京都日野市高幡699 |
電話番号 | 042-591-0032 |
受付時間 | 9:00〜16:30 |
初穂料 | 3,000円〜 |
予約 | 不要 |
ホームページ | https://www.takahatafudoson.or.jp/ |
成田山新勝寺(千葉県成田市)

千葉県成田市にある成田山新勝寺は、日本全国から多くの参拝者が訪れる名高い寺院です。長い歴史を持つこの寺院は、厄除けや開運のご利益で有名です。
車のお祓いも行われており、新車や中古車の購入や長距離の旅行前など、安全運転を願う際の参拝先として多くのドライバーが訪れます。
予約は不要で、当日受付にて初穂料を添えて申し込みます。
名称 | 成田山新勝寺 |
住所 | 千葉県成田市成田1 |
電話番号 | 0476-22-0100 |
受付時間 | 平日:8:00〜16:00 土・日・祝日:8:00〜17:00 |
初穂料 | 5,000円/10,000円 |
予約 | 不要 |
ホームページ | https://www.naritasan.or.jp/ |
笠間稲荷神社(茨城県笠間市)

茨城県笠間市に鎮座する笠間稲荷神社は、関東地方を代表する稲荷神社のひとつとして多くの参拝者に親しまれています。
車のお祓いも行われており、車の購入日や運転免許取得日や誕生日などに交通安全を祈願する場所として選ばれています。
当日受付も行っていますが、2日前までにインターネットかFAXにて事前予約も可能です。
名称 | 笠間稲荷神社 東京別社 |
住所 | 東京都中央区日本橋浜町2-11-6 |
電話番号 | 03-3666-7498 |
御祈祷時間 | 8:00〜16:00まで 1時間ごとに実施 (受付は開始15分前まで) |
初穂料 | 5,000円以上 |
予約 | インターネット・FAXで 予約可能当日受付も可能 |
ホームページ | http://www.kasama.or.jp/ |
前橋東照宮(群馬県前橋市)

群馬県前橋市に位置する前橋東照宮は、江戸時代初期の1625年に創建された由緒ある神社です。徳川家康を祭る東照宮は全国に数多く存在しますが、前橋東照宮は特に群馬県内での信仰を集めています。
車のお祓いも受けられるため、地元の住民はもちろん、遠方からも多くの参拝者が訪れます。
初穂料は7,000円からで、8,000円の場合は車型絵馬を受け取れます。
名称 | 前橋東照宮 |
住所 | 群馬県前橋市大手町 3-13-19 |
電話番号 | 027-231-2031 |
受付時間 | 10:00〜16:30 |
初穂料 | 7,000円/8,000円(お守り付き) |
予約 | 事前申し込み推薦 |
ホームページ | https://www.toshogu.net/maebashi/keidai.php |
熱田神宮(愛知県名古屋市)

愛知県名古屋市に鎮座する熱田神宮は、名古屋のシンボル的な存在として多くの参拝者で賑わう古社です。
交通安全や車のお祓いも行っており、車を購入した日や長距離の運転を控えるなどに、多くのドライバーが交通安全を祈願しに訪れます。
予約は不要で祈祷殿受付にて当日受付を行っています。
名称 | 熱田神宮 |
住所 | 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1−1 |
電話番号 | 052-671-4152 |
受付時間 | 8:30〜16:00 |
初穂料 | 6,000円、8,000円、10,000円以上 |
予約 | 不要 |
ホームページ | https://www.atsutajingu.or.jp/jingu/ |
車祓い以外で交通事故を防ぐためにできること
交通事故を防ぐためには、車のお祓いを受けることだけでなく、普段から安全運転を心がけることが特に重要です。
日ごろから安全運転の意識を高く保ち、以下のポイントを心がけることで事故のリスクを大きく減らすことができるでしょう。
・自分の運転能力を過信しない
・ながら運転をしない
・体調が悪い時は運転を控える
・時間や運転にゆとりを持つ
・定期的にメンテナンスを行う
また、安全運転の習慣だけでなく、安全性能の高い車を利用することも交通事故防止につながります。安全性能を重視した車を選ぶ際には、カーセブンの「車探しコンシェルジュ」を活用してみてください。
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よくある質問
車のお祓いを受ける義務はなく、初詣などと同じで個人の自由です。ただ、お祓いを受けることで安全運転に対する意識が高まるのであれば、受けたほうがよいでしょう。
お祓いを受けたからといって必ず交通事故を防げるわけではありません。交通事故を防ぐためには、まずドライバー自身が安全運転を意識することが重要です。
「車祓い以外で交通事故を防ぐためにできること」で詳しく解説しています。
個人の場合、必ずしも毎年受けることはありません。タクシー会社や運送会社など、車を運転する仕事をしている人の場合は毎年お祓いするケースもあります。車を買い替える際に再度お祓いを受けるのがおすすめです。
車内で大切に扱われる場所に置いておきましょう。車内に適した置き場所がない場合は、ご自宅の神棚などでもよいでしょう。
車の乗り換えなどにより不要になったお札やお守りは、車祓いを受けた神社か、近隣の神社にお札を返納します。
大安など、特定の日柄にこだわる必要はありません。ただし、土日祝日の大安は混雑するので避けるのがおすすめです。
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