車を運転中にハンドルが重いと感じた場合、原因としてタイヤの空気圧の低下やパワーステアリングの不具合が考えられます。
ハンドルが重い状態で運転を続けると、事故のリスクがあり危険です。安全な場所に停車させたうえで専門業者に連絡して、修理・点検を依頼しましょう。

運転中のトラブルを防ぐためにも、定期的な点検・メンテナンスを心がけましょう!
この記事でわかること
- ・車のハンドルが重くなる原因
- ・車のハンドルが重いときの対処法
- ・車のハンドルが重くなるのを防ぐ方法
目次
車のハンドルが重いときに考えられる原因
車のハンドルが重いときに考えられる原因は、重さの程度によって以下のように異なります。
- いつもより少し重い場合:タイヤの不具合
- 急に重くなった場合:パワーステアリングの不具合
いつもより少し重い場合:タイヤの不具合
ハンドルがいつもより少しだけ重い場合、タイヤの空気圧が低下している可能性があります。
タイヤの空気圧が低下すると、ゴムがたわんで道路との接地面積が増えます。その結果、摩擦力が増してハンドルが重く感じられることがあるのです。
また、ハンドルが左右どちらかに取られるような感覚がある場合は、空気圧が偏っていることが考えられます。この状態で放置すると、ハンドリングに影響を与えるだけでなく、パンクしやすくなるので、運転に危険が生じます。

タイヤの空気圧は自然に減少していくため定期的なチェックが必要です。
急に重くなった場合:パワーステアリングの不具合
ハンドルが急に重くなった場合や、片手で回せないほど重く運転に支障が出る場合、パワーステアリングが故障している可能性があります。
パワーステアリング(パワステ)とは、運転者がハンドルを操作するのを助ける機構のことで、少ない力でハンドルを回すための重要な機能です。油圧式と電動式があり、どちらの場合も不具合があるとハンドルが重くなります。
そのまま使用し続けると、ベルトで駆動されているほかの装置も動作しなくなる恐れがあります。
パワーステアリングの故障は前兆なく急激に発生することがあるため、自分で見極めるのは困難です。運転中にパワーステアリングの異常を知らせる警告灯が表示された場合は、速やかに専門業者に連絡しましょう。
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パワーステアリングの故障の原因
タイヤに不具合が見られない場合、パワーステアリングの故障が原因でハンドルが重い可能性が高いです。パワーステアリングには電動式と油圧式があり、それぞれで故障の原因が異なります。
- 油圧式パワーステアリングの場合
- 電圧式パワーステアリングの場合
油圧式パワーステアリングの場合
油圧式のパワーステアリングの場合は以下の原因が考えられます。
・オイルの不足
・ポンプの不具合
・ベルトの破損や劣化
油圧式のパワーステアリングは、専用のオイルを使用して油圧をコントロールし、パワーステアリングを制御しています。そのため、オイルに不足や劣化があるとハンドルが重くなるのです。
油圧を発生させるポンプに不具合がある場合や、ベルトの破損や劣化がある場合も、ハンドルが重くなります。
電動式パワーステアリングの場合
電動式のパワーステアリングの場合は以下の原因が考えられます。
・エンジンコントロールの不具合
・センサーの不具合
・モーターの不具合
電動式のパワーステアリングはモーターで動き、エンジンコントロールによって制御されています。
そのため、センサーが誤作動を起こしたり、モーターに不具合が生じたりしてパワーステアリングがうまく動かなくなると、ハンドルが重くなります。
車のハンドルが重いときの対処法
ハンドルが重いときや、いつもと違う違和感がある場合は、何らかの不具合が起きていることが予想されます。特に、急にハンドルが重くなった場合、走行を続けると事故のリスクがあるので、速やかに対処することが重要です。
ここでは、車のハンドルが重いときの対処法を説明します。
安全な場所に停車する
車を運転中、ハンドルが急に重くなった場合は、落ち着いてハザードランプを点け、車を安全な場所に移動させましょう。
車を停車させたら、発煙筒や反射三角板を使用して後方車両に危険を知らせます。
ロードサービスなどに連絡する
安全を確保できたら、車を運ぶためのレッカーを手配します。加入している自動車保険のロードサービスやJAF、近くの整備工場やディーラーなどに連絡しましょう。

万が一に備えて、ロードサービスなどの連絡先をスマホに登録しておくとスムーズです!
点検・修理してもらう
レッカーで車を手配し車を移動させたら、点検・修理をしてもらいます。ハンドルが重いだけでなく、異音がするなどの違和感があった場合もすぐに修理してもらうことが大切です。

ハンドル以外にも不具合があるならスタッフに伝えておきましょう。
【原因別】ハンドルが重いときの修理費用
ハンドルが重い場合、タイヤやパワーステアリングの修理、もしくは交換が必要です。ここでは、ハンドルが重いときの修理費用の目安を原因別で紹介します。
タイヤの不具合が原因の場合
▼ 修理・交換費用の目安
修理費用の目安 | パンク修理:1,500〜3,000円 |
交換費用の目安 | バルブ交換:300〜3,000円 タイヤ交換:1,000〜4,000円 |

タイヤ交換の場合、上の工賃に加えてタイヤの購入費用がかかります。
空気が抜けただけであれば、ガソリンスタンドやカー用品店などで空気を補充すればハンドルの重さは軽減されます。空気入れは無料で行っていることが多いですが、なかには数百円程度かかることもあるようです。
タイヤがパンクしている場合は、ディーラーや修理工場、タイヤ販売店で修理してもらいましょう。
パワーステアリングの不具合が原因の場合
パワーステアリングの修理は、油圧式か電動式か、またそれぞれの原因によって修理費用が異なります。
▼ 修理・交換費用の目安
油圧式の場合 | オイル漏れ:〜1,000円 ポンプ修理:10,000〜50,000円 ベルト交換:1,800〜8,000円 |
電動式の場合 | エンジンコントロールの修理:30,000~40,000円 (工賃+診断料) センサー交換:15,000〜30,000円 モーター修理:50,000〜200,000円 |
電動式のパワーステアリングのほうが修理費用は割高の傾向です。
修理費用を抑えるなら、リビルト部品と呼ばれる「廃車になった車から取り出して再利用するパーツ」を使う方法もあります。
車のハンドルが重くなることを防ぐ方法
ここでは車のハンドルが重くなることを防ぐ方法を紹介します。ハンドルを軽くしたい場合も、以下の2点を意識してみましょう。
- タイヤの空気圧を正常に保つ
- 定期的に点検を受ける
タイヤの空気圧を正常な状態に保つ
タイヤの空気圧が不足しているとハンドルが重くなることがあります。空気圧は自然に低下するため、定期的に点検し、必要に応じて補充することが重要です。
また、タイヤのヒビやキズがないかも確認しておきましょう。
定期的に点検を受ける
パワーステアリングの故障は自分で予兆を見つけるのが困難であるため、不具合を防ぐためには定期的な点検が重要です。
また、法定点検や車検時には、パワーステアリングだけでなく、サスペンションやホイールアライメントの状態もチェックし、調整してもらうことで、スムーズに走行できるようになります。
修理費用がかさむなら車の買い替えも検討しよう
年式が10年以上経過した車や走行距離が10万kmを超える車の場合、不具合が続く恐れがあり、今後のメンテナンス費用が増加する可能性が考えられます。
維持費を節約するために、今の車を売却して新しい車に買い替える選択肢もあります。買い替えを考慮する際は、使用頻度や必要な機能を考えたうえで、新車や中古車の価格と修理費用を比較検討してみましょう。
車は時間が経つにつれて価値が減少するため、価値が比較的高いうちに売却するのがおすすめです。
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よくある質問
走行中であれば安全な場所に移動し、ロードサービスやディーラー、修理工場などに連絡しましょう。
ハンドルが重い原因はタイヤの空気圧が不足している可能性があります。いきなり重くなったのであればパワーステアリングの故障も考えられます。
「車のハンドルが重いときの対処法」で詳しく解説しています。
タイヤの空気圧が不足しているのであれば、ガソリンスタンドなどで空気を補充しましょう。また、不具合を起こさないためには定期的な点検とメンテナンスが重要です。
「車のハンドルが重くなることを防ぐ方法」で詳しく解説しています。
パワーステアリングの有無、タイヤのサイズ、車の重量などがハンドルの重さに影響します。パワーステアリングを搭載した車は、一般的にハンドルが軽くなる傾向にあります。
国産車では「WRX STI」など、スバルのスポーツカーはハンドルが重いことで知られています。また、ドイツ車はハンドルが重めに設計されている傾向があります。
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