「中古車を購入したいけど、実際にどれくらいの維持費がかかるか知っておきたい」と悩む方もいるでしょう。
車は購入費用だけでなく、ガゾリン代や税金、保険など、年間や月々でのコストがかかります。
中古車に必ずかかる維持費は次の通りです。

上記以外に高速道路代や駐車場代なども必要になるので、購入前に把握しておくと安心ですよ
この記事では、これから中古車の購入を検討している方に向けて、中古車に必要な維持費の種類や維持費を安くするコツについて解説していきます。
目次
中古車の維持費をシミュレーション!年間いくらかかる?
まずは、中古車の維持費が「年間でどれくらいかかるのか」をシミュレーションで見ていきましょう。
軽自動車と普通自動車の車種別の年間維持費は下記の通りです。

今回は、SUVランキングでも人気上位のヤリスクロスとハスラーを例にご紹介します
タイプ | 軽自動車 | 普通自動車 |
メーカー | スズキ:ハスラー | トヨタ:ヤリスクロス※ |
車種 | ||
ガソリン代 | 約63,000円 | 約107,600円 |
自動車税/軽自動車税 | 10,800円 | 30,500円 |
任意保険 | 約60,000円 | 約60,000円 |
車検法定費用(自賠責保険、自動車重量税、印紙代) | 約30,000円 | 約50,000円 |
車検点検料金 | 約40,000円 | 約40,000円 |
メンテナンス費用目安 | 約40,000円 | 約40,000円 |
3年合計 | 約731,400円 | 約984,300円 |
年間目安 | 約243,800円 | 約328,100円 |
月々目安 | 約20,316円 | 約27,341円 |
※画像引用元:トヨタ ヤリス クロス | トヨタ自動車WEBサイト
※年間走行距離10,000km、ハスラー22km/L、ヤリスクロス13km/L、レギュラーガソリン140円/Lで計算
※自動車税、軽自動車税は2019年10月1日以降に購入したとして計算
※任意保険は種類によって価格が変動します
上記のように軽自動車であれば年間で約25万円ほど、普通自動車で約30万円ほどの維持費がかかります。
ここに、駐車場代や高速道路代、洗車代などの費用が上乗せされるため、実際は目安よりも費用が高くなる場合もあるでしょう。

月々2〜3万円ほどは維持費として最低はかかるって考えておけば良さそうね
中古車に必ずかかる維持費

軽自動車と普通自動車にかかる維持費の目安について確認しましたが、車の利用状況や車種、ドライバーの事情などによって維持費の金額は変わってくるのが現状です。
そのため、平均的な維持費を断定しにくいところですが、中古車の維持費には「必ずかかる維持費」と「状況によってかかる維持費」の2種類に分けられます。

必ずかかる維持費が分かっていれば、維持費の見通しも立てやすくなりますよ!
中古車に必ずかかる維持費は次の4つです。
それぞれの維持費について詳しく見ていきましょう。
税金
車を所有することでかかる税金には、次の2種類があります。
自動車の保有に対してかかる税金と自動車の重量に対して支払う税金の2つです。
自動車税・軽自動車税
自動車税・軽自動車税は、毎年4月1日時点で車を所有していれば課税される仕組みです。
走行距離の長さなどは関係なく、あくまで「車の所有そのものにかかる税金」と覚えておきましょう。

2019年10月からの消費税率10%への増税に伴い、自動車税の引き下げが実際されました。2019年10月1日以前と以降では自動車税の税率が変わるため注意が必要です
課税金額は車の排気量によって変わり、0.5リッター刻みで金額が変わります。
- 軽自動車:10,800円(一律)
- 普通自動車:3〜11万円前後

普通自動車は排気量で金額が変わるんだね…!この辺りも要チェックだね!
自動車重量税
自動車重量税は、車の重量に対して支払う税金のことです。
重量0.5トンごとに課税され、新規登録時に車検時に納付する仕組みになっています。

新車登録時に3年分、その後は車検の時に2年分をまとめて支払います
税額の目安は下記の通りです。
- 軽自動車:年間3,000円
- 普通自動車:年間1〜2万円
燃費が良い車は、自動車重量税を軽減・免税してくれる「エコカー減税」が適用される場合もあります。
ただし、中古車の場合はかなり新しい年式の車を購入しなければ適用されません。

2021年時点では、もっとも古くて2018年5月以降の登録の車両が対象かつ、基準を満たした車両のみ適用となります
保険料
車の保険料には次の2種類があります。
全ての車に加入が義務づけられている「自賠責保険」と加入を推奨されている「任意保険」の違いについて見ていきましょう。
自賠責保険料
自賠責保険料とは、全ての車の所有者に加入が義務づけられている損害保険です。
「強制保険」ともいわれており、この保険に加入していなければ車検に通らないだけでなく、公道の走行も法律違反になります。
自賠責保険に加入していることで、万が一事故を起こして誰かを傷つけた場合、相手の治療費や慰謝料をカバーすることが可能です。

自賠責保険料は2020年4月に平均16.4%値下げされました
2021年11月時点での自賠責保険料は下記の通りです。
- 軽自動車19,730円(24ヶ月)
- 普通自動車20,010円(24ヶ月)
任意保険料
任意保険は、「自賠責保険」でカバーしきれない保険金や損害補償を補うために加入が推奨されている保険です。
加入は任意で自由になりますが、ほとんどのドライバーは民間の任意保険に加入しています。

任意保険は自賠責保険よりも補償範囲が広く、保険の内容によって料金にも幅があります
補償内容が厚ければ保険料も高くなる傾向にあったり、事故歴などがあれば保険料も変わってきます。

保険料は加入する保険の内容によって変わるのね
車検費用
車検とは、新車購入3年後、それ以降は2年おきに行う車体検査のことです。
車検は国が定める検査のことであり、車検を受けて有効な自動車検査証を交付されなければ、公道を走行することができません。

車検切れで公道を走行した場合、無車検運行という違反行為にあたります
車検にかかる費用については、「車検の費用はいくら?相場や内訳、安く済ませる方法を詳しく解説!」の記事内で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
メンテナンス費用
メンテナンス費用には、主に修理代や消耗品の交換、オプション追加などがあります。
費用においては、車の修理状況やドライバーの使用状況によっても内容が変わってくるでしょう。

走行距離が1万Kmが交換の目安とされるオイルやエレメントの交換、走行状況によって数年で交換が必要になるタイヤなどは必須メンテナス費用と考えた方が良いでしょう
状況によってかかる維持費

続いては、状況によってかかる車の維持費について見ていきましょう。
状況によってかかる代表的な維持費は次の通りです。

駐車場代は都心部だと数万円ほどかかるところも…!エリアによっても費用に差があります
駐車場代
持ち家や自分で所有している駐車場がある場合は、駐車場代はかかりません。
駐車場代の全国平均は「8,288円/月」というデータがありますが、借りるエリアによっても料金に差があります。
都心部になると月額2〜3万円が必要になる場合もあるため、駐車場を借りる場合は月額の費用も維持費に含めて考えておきましょう。

エリアによって料金も変わるので、事前に駐車場を調べておくとスムーズですよ!
高速道路料金
通勤や趣味、生活の中で遠距離移動が多い場合は、月に数千〜数万円ほどの費用がかかることも考えておきましょう。
ETCの利用で高速代が割引される制度もあるので、高速道路を利用される方はETCを搭載しておくことをおすすめします。

夜間や休日割引などお得になる割引制度もあるので、高速を利用される方はETCがあると維持費も安くなりますよ!
中古車の維持費を安くするコツは?

ここまで、中古車にかかる維持費について解説してきましたが、「なんとか安くできないか」と思った方もいるでしょう。

中古車は欲しいけど、維持費を考えるとちょっと…

必須でかかる費用は下げられませんが、車種選びや保険料など、選び方を工夫することで、維持費を安くすることは可能ですよ!
中古車の維持費を安くするコツとして、以下の3つの内容を見ていきましょう。
それぞれの内容について、詳しくご紹介します。
維持費の安い中古車を購入する
車を頻繁に使用する場合は、ガソリン代などの燃料代に費用がかかります。
ドライバーのライフスタイルにもよりますが、燃料代が維持費の大部分を占めるというケースも少なくありません。
ガソリン代を安く抑えたいのであれば、燃費の良い高年式の軽自動車がおすすめです。

ダイハツのミライースやスズキのワゴンRあたりが低燃費で維持費も抑えやすいですよ
任意保険料を安くする
任意保険を取り扱う窓口はたくさんありますが、通販型の自動車保険を選ぶと任意保険料を安く抑えることができます。
通販型と代理店型の特徴と違いは次の通りです。
通販型 | 代理店型 | |
契約対応 | 書面、電話、web | 対面式で契約が可能 |
保険料 | 代理店手数料が不要 | 代理店手数料が加算されるため若干高め |
ロードサービス | サービスは標準的 | サービスは充実。交通費、宿泊費用を保証する会社も |
補償内容 | webや電話で相談しながら決められる | 担当者が提案した内容で検討 |
対面の代理店型の場合は、代理店手数料が加算されているので、通販型よりも保険料が高いことが特徴です。
通販型は代理店手数料や人件費が抑えられるので、安くなりますが、保険内容は吟味する必要があります。

特に車両保険は補償が車の時価総額で決まるので、中古車はつけない方が良い場合もあります
車検の費用を抑える
車検は必ず受ける必要がありますが、車検費用は点検を依頼する業者によって安く抑えることも可能です。
車検時の点検項目には、必須のものと万が一に備えて推奨されている2種類があるので、不要な整備を頼まないことも費用を抑えることにつながります。

車検の費用に関しては、業者に見積もりを依頼することができるので、相見積もりで検討されることおすすめです。
車検の費用や内訳、節約方法については、「車検の費用はいくら?相場や内訳、安く済ませる方法を詳しく解説!」の記事内で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回は、中古車の購入を検討している方に向けて、「中古車でかかる維持費」についてご紹介しました。
中古車に必ずかかる維持費は次の通りです。
上記は必ず必要な費用であり、別途でガソリン代、駐車場代、高速道路代などがかかります。
維持費をできるだけ安く抑えたいのであれば、燃費の良い軽自動車などを検討されるのがおすすめです。

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