買い物などで使うセカンドカーはもちろん、子育て世代のファミリーカー、アウトドアレジャーなどを楽しむ人の遊び車、初めて所有する車など、さまざまな形で多くの人から選ばれている軽自動車。軽自動車の魅力は税金などが安いことと、燃費性能に優れること。つまりランニングコストの安さです。
軽自動車の燃費は2000年代後半から飛躍的によくなりました。これはメーカー各社の努力の賜物。この記事では燃費にこだわりたい人に向けたおすすめ軽自動車、軽自動車の燃費性能ランキングなどを紹介します。
この記事でわかること
- ・軽自動車の燃費ランキング
- ・燃費がいい軽自動車のメリット
- ・軽自動車の実燃費を高める走り方
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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お乗り換えの場合、愛車の買取金額によって、ご準備いただく金額が変わります。
まずは、買取金額を調べてそのあと購入するお車を決めてみてはいかがでしょうか?
目次
- 新車で買える軽自動車燃費ランキング
- 燃費がいい軽自動車にはどんなメリットがある?
- 軽自動車ならではのメリットは?
- 軽自動車は燃費性能に優れるが、燃費に不利な面もある
- 軽自動車、燃費性能向上の歴史
- 燃費のいい軽自動車TOP10
- 1位【軽セダン】スズキ:アルト 27.7km/L
- 2位【軽セダン】スズキ:アルトラパン 26.2km/L
- 3位【軽トールワゴン】スズキ:ワゴンR 25.2km/L
- 4位【軽スーパーハイトワゴン】スズキ:スペーシア 25.1km/L
- 4位【軽トールワゴン】スズキ:ワゴンRスマイル 25.1km/L
- 6位【軽クロスオーバー】スズキ:ハスラー 25.0km/L
- 6位【軽セダン】ダイハツ:ミライース 25.0km/L
- 8位【軽トールワゴン】日産:デイズ 23.3km/L
- 8位【軽クロスオーバー】三菱:eKクロス 23.3km/L
- 10位【軽トールワゴン】ホンダ:N-WGN 23.2km/L
- 10位【軽トールワゴン】三菱:eKワゴン 23.2km/L
- TOP10圏外のおすすめ軽自動車
- なぜランキング上位にスズキ車が多いのか?
- 「燃費のいい軽自動車」を選ぶポイント
- カタログ数値ではない「実燃費」を高める走り方
- 新車と中古車では燃費が変わるのか
- よくある質問
新車で買える軽自動車燃費ランキング
まずは現在新車で販売されている軽自動車の燃費を比較。もっとも燃費がいい軽自動車は、歴史あるあのモデルでした!
1位 | スズキ | アルト | 27.7km/L |
2位 | スズキ | アルトラパン | 26.2km/L |
3位 | スズキ | ワゴンR | 25.2km/L |
4位 | スズキ | スペーシア | 25.1km/L |
4位 | スズキ | ワゴンRスマイル | 25.1km/L |
6位 | スズキ | ハスラー | 25.0km/L |
6位 | ダイハツ | ミライース | 25.0km/L |
8位 | 日産 | デイズ | 23.3km/L |
8位 | 三菱 | eKクロス | 23.3km/L |
10位 | ホンダ | N-WGN | 23.2km/L |
10位 | 三菱 | eKワゴン | 23.2km/L |
12位 | ホンダ | N-ONE | 23.0km/L |
13位 | ダイハツ | ムーヴキャンバス | 22.9km/L |
14位 | ダイハツ | タント | 22.7km/L |
15位 | ホンダ | N-BOX | 21.6km/L |
16位 | ダイハツ | タフト | 21.4km/L |
17位 | スズキ | スペーシアベース | 21.2km/L |
18位 | 日産 | ルークス | 20.9km/L |
18位 | 三菱 | デリカミニ | 20.9km/L |
18位 | 三菱 | eKスペース | 20.9km/L |
21位 | ホンダ | N-VAN | 19.8km/L |
22位 | ダイハツ | コペン | 19.2km/L |
23位 | スズキ | キャリイ | 18.7km/L |
24位 | スズキ | ジムニー | 16.6km/L |
24位 | ダイハツ | ハイゼットトラック | 16.5km/L |
26位 | スズキ | エブリイ | 16.4km/L |
27位 | ダイハツ | ハイゼットカーゴ | 15.6km/L |
28位 | スズキ | エブリイワゴン | 15.1km/L |
29位 | ダイハツ | アトレー | 14.7km/L |
※燃費は各モデルで最もWLTC燃費がいい数値で比較しています
※OEMモデル・EVは含んでいません
燃費がいい軽自動車にはどんなメリットがある?

燃費は購入時に多くの人が気にするポイント。燃費がいい軽自動車にもさまざまなメリットがあります。
燃料代を抑えられる
軽自動車の燃料はレギュラーガソリンなので、燃料の違いによるランニングコストの差はありません。そうなると大切なのはガソリン1Lでどのくらい走れるかという燃費性能。燃費が25.0km/LのA車と15.0km/LのB車で、年間1万km走る場合、ガソリン価格が170円だとA車の燃料代が68,000円なのに対し、B車は113,333円と、45,000円以上の差になります。
新車購入時に減税を受けられる
自動車メーカー各社の努力により、ほとんどの軽自動車はエコカー減税の対象になっています。ただ、モデルやグレードにより軽減率は異なります。燃費がいい軽自動車は新車購入時のエコカー減税(重量税)が免税・50%軽減。軽自動車税環境性能割が非課税・1%になるなど税が優遇されます。
環境への配慮
燃料消費が少ない車は、CO2をはじめとする温室効果ガスの排出量が少なくなります。そのぶん、環境に与える影響は少ないといえるでしょう。
軽自動車ならではのメリットは?
日本の自動車保有台数のうち軽自動車は40.5%を占めています(2024年4月時点、全国軽自動車協会連合会の統計より)。なぜ多くの人が軽自動車を選ぶのか。理由は軽自動車に多くのメリットがあるからです。
税金などが普通車より安い

軽自動車は普通車に比べて車にかかる税金が優遇されています。普通車の自動車税は排気量に応じて金額が決まりますが、軽自動車税(種別割)は10,800円(初年度検査日が2015年4月以後)です。車検時に納める自動車重量税は普通車だと車両重量に応じて決まりますが、新規検査から13年未満の軽自動車は重量に関係なく2年で6,600円(自家用)になります。
ほかにも任意保険の保険料が普通乗用車や小型乗用車より低くなる傾向があるほか、高速道路の通行料金も普通車より2割り程度低く設定されています。
購入時の手続きが普通車より楽

普通車は購入後に所有者や使用者の情報などを運輸支局に登録してナンバープレートを発行しないと公道を走ることができません(そのため、厳密には普通車ではなく登録車と呼ばれています)。
一方で軽自動車は運輸支局への登録はなく、使用者の住所を管轄する軽自動車検査協会に届出を行います。基本的な必要書類は普通車の登録と同じ。ただ、印鑑は実印ではなく認印で大丈夫。印鑑証明も不要です。
大きな違いは「自動車保管場所証明書」(車庫証明)。普通車は登録時に車庫証明が必要になるため、買う車が決まったら車庫を管轄する警察署で車庫証明を申請。車庫証明の発行には数日かかります。
軽自動車は届出時の必要書類に車庫証明はなく、保管場所の届出を行います。ただ、以下の条件に当てはまる地域に住んでいる場合は車庫証明が必要になります。
- 各都道府県の県庁所在地
- 人口10万人以上の市町村
- 都心部から30km圏内の市町村
※この条件に当てはまる場合でも車庫証明が不要な場合、逆に条件に当てはまらなくても車庫証明が必要になるケースもあるので、詳しくは販売店などに確認してください。
普通車の車庫証明は発行までに時間がかかりますが、軽自動車は基本的にその場で発行されます。
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街なかで取り回しがしやすい

軽自動車はボディサイズ・乗車人数・エンジンの排気量などに制限があります(軽自動車規格)。ボディサイズは普通車のコンパクトカーより小さく、最小回転半径も4.5m以下のものがたくさんあります。
小回り性能に優れて、生活道路や裏路地でも走りやすい軽自動車は、日常使いに適した車といえるでしょう。
用途に応じてさまざまなタイプから選べる
人気のSUVやミニバン、セダン、オープンカーなど、車にはさまざまなボディタイプがあります。軽自動車もそのひとつとして分類されることが多いですが、厳密にいうと「軽自動車」はボディタイプではありません。あくまで軽自動車という車の規格になります。
そのため、軽自動車にはさまざまなタイプが存在します。
軽セダン | 昔ながらのスタイルで全高が1,550mm以下のもの |
軽トールワゴン | 全高が1,600mm台の軽自動車 後席のドアは基本的にヒンジ式だがスライドドアのモデルもある |
軽スーパーハイトワゴン | 全高が1,700mm台の軽自動車 後席はスライドドアで使い勝手を高めている |
軽ワンボックス | 軽自動車規格のサイズを最大限活用した軽自動車 商用車の派生モデルでミニバン的に使えるモデルもある |
軽クロスオーバー | SUVの雰囲気を盛り込んだ軽自動車 |
ガチSUV・ガチスポーツ | 普通車顔負けの性能が与えられた軽自動車 SUVやスポーツカーなど |
商用モデル | 居住スペースの装備を簡素化して積載性を高めたモデル 近年はアウトドアを楽しむ人からのニーズも高い |
軽自動車は燃費性能に優れるが、燃費に不利な面もある
燃費性能に優れる軽自動車ですが、日本車全体での燃費ランキングを見ると、上位には普通車が並びます。どんな部分が燃費に不利なのでしょうか。
排気量が小さいぶんパワーも小さい
軽自動車に搭載されるエンジンは排気量が660cc以下と決められています。排気量が小さいエンジンはどうしても馬力やトルクが小さくなります。さらに軽自動車はメーカーの自主規制で最高出力が47kW(64ps)以下に抑えられています。
パワーが小さいぶん、スピードを出すためにアクセルを踏み込んだら高回転までエンジンが回るため、どうしても普通車よりも燃費が悪くなってしまいます。
パワーが小さいぶん、重さが燃費に影響を与えやすい
重たいものを動かすには、大きな力が必要です。車も同じ。車は停止状態から動き出すときにもっとも燃料を消費します。その際、人がたくさん乗っている場合や荷物をたくさん積んだ状態だと、非力な軽自動車はより多くの燃料を消費してしまいます。
コスト面から低燃費技術を盛り込みづらい
燃費性能が上位のモデルは、ヤリス・アクア・プリウス・ヤリスクロスとトヨタ車が並びます。これらはすべてハイブリッドカーです。トヨタのハイブリッドカーはモーターの力が大きく、システムも複雑。そのため、たとえばヤリスだとハイブリッド車はガソリン車より40万円近く高くなります。
軽自動車のユーザーはコストにシビアな人が多いのが特徴(欲しい車があったけれどライバル車より1万円高いので諦めたという話も耳にしたりします)。そのため複雑で高価なシステムを要するハイブリッド車は存在しません(2024年7月時点)。代わりにシステムがシンプルで安価なマイルドハイブリッドシステムを採用しているメーカーがいくつかあります。
サイズに制限があるなかで広さを稼ぐぶん、空気抵抗が大きい
空気は目に見えないので歩いたりしている時は意識しませんが、車が走る速度域では大きな抵抗になります。そのため燃費上位のハイブリッドカーは全高が低くフロントガラスを大きく傾斜させた形状にして、空気抵抗を減らしています。
軽自動車は限られたサイズの中でスペースを最大限広くしているため、全高が高い箱型で、フロントガラスも立てた形状になっているのが特徴。これが理由でどうしても空気抵抗が大きくなってしまいます。
そんな軽自動車ですが少しでも空力性能をよくするために、さまざまな工夫が盛り込まれています。
軽自動車、燃費性能向上の歴史
2000年以降、軽自動車の燃費が向上するきっかけになった技術のひとつが、トランスミッションにCVTを採用したことでした。それまでは4速ATが主流でしたが、ベルトとプーリーを使って無段階に変速できるCVTはもっとも効率の良い回転数を使いながら走ることができます。
そして軽自動車の燃費が劇的に向上したのは、2009年にスタートしたエコカー減税とエコカー補助金が大きかったと思います。環境性能に優れた自動車に認定されると自動車重量税と自動車取得税が免除または軽減される制度で、さらに環境性能に優れた車を購入すると補助金がもらえたので、多くの人が燃費のいい車に注目するようになりました。
ちょうどこの制度が導入されたタイミングで3代目トヨタ プリウスが登場。その3か月前にはホンダ インサイトが発売されていて、ハイブリッドカーが一気に普及することになります。軽自動車メーカーはハイブリッドカーに負けるわけにはいかず、極力価格を抑えながらも燃費性能を向上させる技術を盛り込みます。このとき多くの車に採用されたのがアイドリングストップシステムでした。


2012年にフルモデルチェンジした4代目スズキ ワゴンRには画期的なシステムが搭載されました。それがエネチャージと呼ばれるもの。減速時のエネルギーを使って発電した電気をリチウムイオンバッテリーに蓄え、その電気で電装品などを動かすことで車の発電機が作動するのを抑える(車は発電機を動かすためにエンジンの力を使うため、発電機が作動する時間が増えるとそのぶん燃費性能が悪くなります)というもの。
また、アイドリングストップ中はカーエアコンが作動しないため車内の温度が上がります。快適性を保つためにはエンジンを始動させる必要がありますが、スズキはエンジンが停止し送風状態になった際に蓄冷剤を通過した風を車内に送ることでエンジン再始動のタイミングを遅らせるエコクールというシステムも同時に採用しました。
2014年にはエネチャージがS-エネチャージに進化。電装品に発電した電気を使うだけでなく、加速時にモーターがエンジンをアシストすることで燃費性能を向上。これが後のマイルドハイブリッドシステムとなります。

スズキはさらに2013年にJC08モードで33.0km/Lを達成したアルトエコ(先々代モデル)を発売。アルトは2014年にフルモデルチェンジ(先代モデル)しますが、なんともともと軽量だったアルトの車両重量を60kgも軽量化し、JC08モードで37.0km/Lという驚異的な燃費を達成しました。

ダイハツは2011年に初代ミライースを発売。ハイブリッド技術などを使わず、既存技術を徹底的に見直して燃費性能を高めることで、当時の軽自動車ナンバーワンとなる低燃費を実現しました。ダイハツはミライースをハイブリッド車、電気自動車に次ぐ「第3のエコカー」として発売しました。ミライースは改良のたびに燃費性能を向上させていきました。
イーステクノロジーはミライースだけでなく、ダイハツの他のモデルにも展開されていきます。
この時代は軽自動車の燃費が大きく向上していますが、ひとつ気をつけないといけないのは、「●km/L達成!」とカタログなどで謳うために装備をとことん簡略化したグレードが設定されるモデルもあったこと。そのため量販グレードでは数値が少し悪くなっていました(それでも充分低燃費ですが)。
燃費のいい軽自動車TOP10
ここからは燃費ランキングで上位に入った軽自動車がどのようなモデルかを紹介しましょう。
1位【軽セダン】スズキ:アルト 27.7km/L
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新車価格帯 | 1,064,800〜1,500,400円 |
中古車相場価格 | 総額80万〜160万円 |
WLTCモード燃費 | 23.5〜27.7km/L |
先代アルトは新プラットフォーム(HEARTECT)を採用して60kgも軽量化し、エネチャージも搭載してJC08モードで37.0km/Lという驚異的な燃費を達成。自動車関係者を震撼させました。2021年12月にフルモデルチェンジした現行型アルトはそのプラットフォームを踏襲し、さらにマイルドハイブリッド搭載グレードを設定して低燃費を実現しています。
今の車はさまざまな先進安全装備を搭載し、衝突安全性なども高められています。さらに軽自動車でも快適性を求めるユーザーが増えているため、車両重量は増加傾向にあります。JC08モード37.0km/Lを達成した先代のLグレードは車両重量が650kgでしたが、現行型は700kg(ハイブリッドS)。それでもWLTCモード27.7km/L(JC08モード33.1km/L)を達成したのはさすが!
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マイルドハイブリッド非搭載グレードでも2WD車はWLTCモード25.2km/Lを達成。メイン用途は通勤や買物などで乗車人数は多くても2名。車内の広さよりも低燃費にこだわりたい人におすすめです!
スズキ アルト HB
車両本体価格44.9万円
支払総額54.9万円
諸費用10.0万円
スズキ アルト HB
車両本体価格46.6万円
支払総額55.7万円
諸費用9.1万円
スズキ アルト HB
車両本体価格27.5万円
支払総額37.8万円
諸費用10.3万円
スズキ アルト HB
車両本体価格33.0万円
支払総額39.8万円
諸費用6.8万円
2位【軽セダン】スズキ:アルトラパン 26.2km/L

新車価格帯 | 1,328,800〜1,773,200円 |
中古車相場価格 | 総額40万〜210万円 |
WLTCモード燃費 | 24.6〜26.2km/L |
先代アルトをベースに愛らしい外観とお気に入りの部屋のようなリラックスできる室内空間が与えられたアルトラパン。ラパンはフランス語で“うさぎ”という意味。メーターやトランク上部分、センターピラーに“隠れうさぎ”がデザインされるなど、遊び心も盛り込まれています。
圧倒的な低燃費を実現した先代アルトをベースに開発されているだけあって、アルトラパンの燃費性能も良好。2015年にデビューしたモデルでマイルドハイブリッドは搭載されていないのにこの数値は驚きです。
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最新モデルに比べると先進安全装備の性能はやや落ちるものの、普段使いする分には不満のないレベルのものが搭載されていますよ。レトロなイメージのフロントデザインになったアルトラパンLCにも注目です。
スズキ アルトラパン
車両本体価格84.3万円
支払総額94.3万円
諸費用10.0万円
スズキ アルトラパン
車両本体価格142.7万円
支払総額146.7万円
諸費用4.0万円
スズキ アルトラパン
車両本体価格24.7万円
支払総額29.2万円
諸費用4.5万円
スズキ アルトラパン
車両本体価格84.0万円
支払総額90.0万円
諸費用6.0万円
3位【軽トールワゴン】スズキ:ワゴンR 25.2km/L

新車価格帯 | 1,294,700〜1,833,700円 |
中古車相場価格 | 総額40万〜210万円 |
WLTCモード燃費 | 20.9〜25.2km/L |
軽セダンよりも全高を高くして室内空間を広げ、利便性を高めた軽トールワゴンの王道モデル。ベーシックなワゴンR、カスタム感を強調したカスタムZ、きらびやかなイメージに仕上げたスティングレーの3タイプが用意されます。ワゴンRのベーシックグレードはガソリンエンジンですが、それ以外はマイルドハイブリッドシステムが搭載されています。
25.2km/Lは軽トールワゴンNo.1の低燃費。カスタムZとスティングレーに設定されるターボも22.5km/Lと軽トールワゴンのターボ車でもっとも燃費のいいモデルになります。メーターパネル内には運転中の燃焼効率を色で知らせるステータスインフォメーションランプを配置。自然に燃費に利く運転を心がけられます。
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後席のドアに設置される傘立てやスマホなどを置きやすい助手席前のオープントレーなど、使い勝手のいい収納がたくさんあるのも魅力です。
スズキ ワゴンR
車両本体価格58.3万円
支払総額68.4万円
諸費用10.1万円
スズキ ワゴンR
車両本体価格39.8万円
支払総額54.6万円
諸費用14.8万円
スズキ ワゴンR
車両本体価格90.7万円
支払総額100.0万円
諸費用9.3万円
スズキ ワゴンR
車両本体価格65.0万円
支払総額73.4万円
諸費用8.4万円
4位【軽スーパーハイトワゴン】スズキ:スペーシア 25.1km/L

新車価格帯 | 1,530,100〜2,193,400円 |
中古車相場価格 | 総額140万〜300万円 |
WLTCモード燃費 | 19.8〜25.1km/L |
全高が高くなることで空気抵抗が増え、スライドドアという大きくて重たい(しかも電動なのでモーターなどの重量が加わってしまいます)ドアが備わる軽スーパーハイトワゴンは、燃費面ではかなり不利なカテゴリーです。
ところが2023年11月にフルモデルチェンジしたスペーシアはもっとも燃費がいいハイブリッドG(全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機 非装着車)がワゴンRよりわずか0.1km/Lしか燃費が落ちていません。これは驚異的です。

オットマンや荷物の落下防止として使えるフラップを設置したり、左右独立のアームレストを設置したりするなど、リアシートの快適性とことんこだわっているのも軽スーパーハイトワゴンのよさ。空気を循環させて前後席の温度差を減らすサーキュレーターも便利な装備です。
スズキ スペーシア
車両本体価格78.3万円
支払総額88.5万円
諸費用10.2万円
スズキ スペーシア
車両本体価格88.3万円
支払総額98.5万円
諸費用10.2万円
スズキ スペーシア
車両本体価格120.4万円
支払総額129.6万円
諸費用9.2万円
スズキ スペーシア
車両本体価格135.7万円
支払総額144.1万円
諸費用8.4万円
4位【軽トールワゴン】スズキ:ワゴンRスマイル 25.1km/L

新車価格帯 | 1,351,900〜1,771,000円 |
中古車相場価格 | 総額90万〜230万円 |
WLTCモード燃費 | 22.5〜25.1km/L |
室内空間はスーパーハイトワゴンよりもトールワゴンのほうがちょうどいい。でもスライドドアは欲しい。そんな人のために開発されたのがスライドドアを採用したワゴンタイプ。現在はワゴンRスマイルと、ダイハツからムーヴキャンバスが販売されています。
ワゴンRスマイルには3グレード用意されていて、上2つのグレードにマイルドハイブリッドを搭載。ガソリンエンジンのエントリーグレードも2WD車で23.9km/Lと十分低燃費になります。

キルト仕立ての天井や高級感のあるインパネカラーパネルなど、居心地のいい室内空間を演出してくれる装備も魅力です。
スズキ ワゴンR スマイル
車両本体価格145.8万円
支払総額153.8万円
諸費用8.0万円
スズキ ワゴンR スマイル
車両本体価格131.0万円
支払総額139.8万円
諸費用8.8万円
スズキ ワゴンR スマイル
車両本体価格119.7万円
支払総額125.2万円
諸費用5.5万円
6位【軽クロスオーバー】スズキ:ハスラー 25.0km/L

新車価格帯 | 1,567,500〜2,021,800円 |
中古車相場価格 | 総額90万〜310万円 |
WLTCモード燃費 | 20.8〜25.0km/L |
2014年に登場した初代が切り開いた軽クロスオーバーというジャンル。車内が広く、日常使いでもアウトドアブランドのウェアを着るような感覚で車を楽しめる。4WD車なら雪が降った場合やアウトドアで未舗装路を走るときに心強い電子制御も備わっているから安心。多くの人が軽クロスオーバーに注目したことで、現在は多くのメーカーから販売されるようになりました。
ハスラーは2代目となる現行型から日常領域での燃費性能を高めた新エンジンを搭載。CVTの性能もアップし、低燃費ながらも力強い走りを楽しめるようになりました。
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通常モデルに加えてライト周りをブラック加飾で囲み、ブラックバンバーとメッキバンパーガーニッシュで引き締まった表情になったタフワイルドを新設定。選択の幅が広がったことでますます人気が高まりそうです。
スズキ ハスラー
車両本体価格106.0万円
支払総額115.0万円
諸費用9.0万円
スズキ ハスラー
車両本体価格91.7万円
支払総額99.7万円
諸費用8.0万円
スズキ ハスラー
車両本体価格107.0万円
支払総額114.5万円
諸費用7.5万円
スズキ ハスラー
車両本体価格135.7万円
支払総額144.4万円
諸費用8.7万円
6位【軽セダン】ダイハツ:ミライース 25.0km/L

新車価格帯 (北海道地区を除く) |
860,200〜1,372,800円 |
中古車相場価格 | 総額40万〜140万円 |
WLTCモード燃費 | 23.2〜25.0km/L |
エンジンとトランスミッションの効率を高め、樹脂パーツを多用して車両も徹底的に軽量化し、低燃費を実現したミライース。全高の低い軽セダンの特徴を活かして、空力性能も高められています。
メーター周囲には燃費のいい運転をすると色が青から緑に変化するエコドライブアシスト照明を配置。グリーンの状態を長く保つように走ることで毎日の運転で実燃費を向上させることができます。

室内空間は運転のしやすさに配慮したシンプルな造形になっています。低価格帯はビジネスカーのBというグレードで乗用の実質的なエントリーグレードはLになります。Lおよび先進安全装備であるスマアシIIIが搭載されるL”SA III”は新車価格が100万円以下になります。
ダイハツ ミラ イース
車両本体価格36.6万円
支払総額45.7万円
諸費用9.1万円
ダイハツ ミラ イース
車両本体価格39.7万円
支払総額45.1万円
諸費用5.4万円
ダイハツ ミラ イース
車両本体価格37.6万円
支払総額46.7万円
諸費用9.1万円
ダイハツ ミラ イース
車両本体価格62.3万円
支払総額69.8万円
諸費用7.5万円
8位【軽トールワゴン】日産:デイズ 23.3km/L

新車価格帯 | 1,437,700〜2,006,400円 |
中古車相場価格 | 総額50万〜140万円 |
WLTCモード燃費 | 19.4〜23.3km/L |
スズキからOEM供給を受けて軽自動車市場に参入したのが2002年。自社開発(三菱との共同開発)したデイズが発売されたのは2013年と、軽自動車メーカーとしては新しい日産。他社との差別化を図るため、日産の軽自動車は高級路線がとられています。デイズも普通車からのダウンサイジングでも不満のない質感が与えられました。
燃費向上技術であるスマートシンプルハイブリッドはハイウェイスターとアーバンクロムに搭載されます。標準仕様のデイズも2WDで燃費が23.2km/Lと、スマートシンプルハイブリッド搭載グレードとほぼ変わらない数値を出しています。

先進安全装備が充実しているのも日産車の特徴で、これは軽自動車でも変わりません。2台前を走る車の動きを検知するインテリジェントFCWをはじめ、360°セーフティアシストによりさまざまな危険に備えています。
日産 デイズ
車両本体価格97.0万円
支払総額105.6万円
諸費用8.6万円
日産 デイズ
車両本体価格54.3万円
支払総額64.3万円
諸費用10.0万円
日産 デイズ
車両本体価格59.0万円
支払総額67.6万円
諸費用8.6万円
日産 デイズ
車両本体価格34.8万円
支払総額42.7万円
諸費用7.9万円
8位【軽クロスオーバー】三菱:eKクロス 23.3km/L

新車価格帯 | 1,664,520〜2,027,520円 |
中古車相場価格 | 総額70万〜190万円 |
WLTCモード燃費 | 19.4〜23.3km/L |
日産と三菱はNMKVという合弁会社を設立し、共同で軽自動車の企画・開発を行っています。そしてそれぞれのメーカーから車を販売。日産のデイズと兄弟車の関係にあるのが三菱のeKワゴンで、そのクロスオーバーモデルとして登場したのがeKクロスです。
兄弟車なので、エンジンやプラットフォームなどはデイズと共通。違いはデザインや装備になります。燃費性能もデイズと共通になります。

ターボモデルも21.5km/Lと低燃費。スマートシンプルハイブリッド(三菱ではハイブリッドシステムと呼んでいます)は全グレードに備わっています。
三菱 eKクロス
車両本体価格144.1万円
支払総額149.8万円
諸費用5.7万円
三菱 eKクロス
車両本体価格135.7万円
支払総額144.4万円
諸費用8.7万円
三菱 eKクロス
車両本体価格128.3万円
支払総額138.4万円
諸費用10.1万円
三菱 eKクロス
車両本体価格107.2万円
支払総額117.3万円
諸費用10.1万円
10位【軽トールワゴン】ホンダ:N-WGN 23.2km/L

新車価格帯 | 1,344,200〜1,970,100円 |
中古車相場価格 | 総額70万〜200万円 |
WLTCモード燃費 | 20.0〜23.2km/L |
ホンダのベーシック軽であるN-WGN。エンジンはもちろんエアコンなど電気を多く使う装備も燃費優先の制御にすることで、発電機を動かすためにエンジンが作動するのを抑える「ECON」モードが備わっていることが特徴です。
毎日の暮らしに溶け込むようなシンプルなデザインが特徴で、ボディカラーも黒以外は淡いイメージのものが多くなります。インテリアは直線基調で広がりを感じさせるデザインになっています。

ステアリングは上下調節のチルト以外に前後調節のテレスコピック機能も搭載。自分の体格に合わせてドライビングポジションを調節しやすくなっています。
ホンダ N-WGN
車両本体価格107.8万円
支払総額113.7万円
諸費用5.9万円
ホンダ N-WGN
車両本体価格128.0万円
支払総額133.9万円
諸費用5.9万円
ホンダ N-WGN
車両本体価格49.8万円
支払総額67.5万円
諸費用17.7万円
ホンダ N-WGN
車両本体価格68.0万円
支払総額74.4万円
諸費用6.4万円
10位【軽トールワゴン】三菱:eKワゴン 23.2km/L

新車価格帯 | 1,389,300〜1,603,800円 |
中古車相場価格 | 総額70万〜170万円 |
WLTCモード燃費 | 21.0〜23.2km/L |
eKクロスの章でも書いたように、日産と三菱は軽自動車を共同開発していて、デイズ、eKクロス、そしてeKワゴンは兄弟車の関係にあります。ただ、eKワゴンにはスマートシンプルハイブリッドが搭載されていないため、燃費は他の2車よりわずかに落ちています。
グレード構成はエントリーグレードと量販グレードの2種類。ターボ車の設定はなく、4WD車のWLTCモード燃費が21.0km/Lになります。

デザインも外観、内装ともにシンプル。派手な雰囲気の車は苦手、シンプルなものがいいという人におすすめのモデルです。
三菱 eKワゴン
車両本体価格57.7万円
支払総額62.4万円
諸費用4.7万円
三菱 eKワゴン
車両本体価格46.8万円
支払総額55.4万円
諸費用8.6万円
三菱 eKワゴン
車両本体価格50.5万円
支払総額60.7万円
諸費用10.2万円
三菱 eKワゴン
車両本体価格55.0万円
支払総額60.0万円
諸費用5.0万円
TOP10圏外のおすすめ軽自動車
ここからはTOP10には入らなかったけれど、燃費がよく使い勝手もいいおすすめモデルを紹介します。
【軽セダン】ホンダ:N-ONE 23.0km/L

新車価格帯 | 1,734,700〜2,173,600円 |
中古車相場価格 | 総額110万〜250万円 |
WLTCモード燃費 | 20.1〜23.0km/L |
燃費性能ランキングでは12位とわずかにTOP10に及ばなかったN-ONE。燃費性能は充分いいので、経済的な車を探している人も注目です。
N-ONEの特徴は、高さ制限のある立体駐車場でも入庫できるよう、全高が1,545mmに抑えられていること。ただし4WD車は1,570mmになるので注意が必要です。

もうひとつの特徴は軽自動車であることを感じさせない高級な仕様になっていること。湾曲したインパネカラーパネルで上質な雰囲気を高め、シートにも上質な表皮が使われています。スポーツグレードのRSには6速MT車も用意。軽自動車で走りを楽しみたい人におすすめです。
ホンダ N-ONE
車両本体価格110.4万円
支払総額117.8万円
諸費用7.4万円
ホンダ N-ONE
車両本体価格177.7万円
支払総額182.3万円
諸費用4.6万円
ホンダ N-ONE
車両本体価格73.5万円
支払総額85.7万円
諸費用12.2万円
ホンダ N-ONE
車両本体価格44.8万円
支払総額62.5万円
諸費用17.7万円
【軽トールワゴン】ダイハツ:ムーヴキャンバス 22.9km/L

新車価格帯 | 1,496,000〜1,919,500円 |
中古車相場価格 | 総額120万〜230万円 |
WLTCモード燃費 | 20.9〜22.9km/L |
現在新車で販売されているダイハツ車のなかでは、燃費性能がミライースに次いで2番目にいいのがムーヴキャンバスです。「軽トールワゴンでもスライドドアが欲しい!」というニーズに応えて誕生。バスのようなスタイルで前後の室内空間を広げているのが特徴です。
2代目となる現行型は2トーンカラーのストライプスと、モノトーンのセオリーという2つのラインを用意。ストライプスは愛らしさ、セオリーは大人っぽさを際立たせています。

走行中に荷物が崩れないようリアシートには置きラクボックスを設置。ちょっとした小物を置きやすい収納もたくさん用意されています。
ダイハツ ムーヴ キャンバス
車両本体価格118.3万円
支払総額128.4万円
諸費用10.1万円
ダイハツ ムーヴ キャンバス
車両本体価格166.3万円
支払総額176.7万円
諸費用10.4万円
ダイハツ ムーヴ キャンバス
車両本体価格135.7万円
支払総額145.0万円
諸費用9.3万円
ダイハツ ムーヴ キャンバス
車両本体価格110.2万円
支払総額119.7万円
諸費用9.5万円
【軽スーパーハイトワゴン】ホンダ:N-BOX 21.6km/L

新車価格帯 | 1,648,900~2,362,800円 |
中古車相場価格 | 総額150万〜290万円 |
WLTCモード燃費 | 18.4〜21.6km/L |
2023年秋に3代目へとフルモデルチェンジしたN-BOX。ホンダはマイルドハイブリッドシステムを採用していませんが、それでも燃費的には不利な軽スーパーハイトワゴンでこの数値を出しているのはさすがです。
初代からのイメージを踏襲しつつ、N-BOXはより透明感のあるデザインになりました。N-BOXカスタムはこれまで以上に高級感のあるデザインになりました。

小さな子どもが後席に1人で乗り込みやすいようドア開口部の低い位置にグリップを付けたり、リアシート横に大きなポケットを設置するなど、家族みんなで便利に使える気の利いた装備が随所に備わるのもN-BOXならではです。
ホンダ N BOX
車両本体価格117.2万円
支払総額125.5万円
諸費用8.3万円
ホンダ N BOX
車両本体価格112.0万円
支払総額120.8万円
諸費用8.8万円
ホンダ N BOX
車両本体価格150.8万円
支払総額159.3万円
諸費用8.5万円
ホンダ N BOX
車両本体価格97.2万円
支払総額107.4万円
諸費用10.2万円
【商用モデル】スズキ:スペーシアベース 21.2km/L

新車価格帯 | 1,471,800~1,744,600円 |
中古車相場価格 | 総額130万〜210万円 |
WLTCモード燃費 | 19.9〜21.2km/L |
2代目スペーシアをベースに開発されたスペーシアベースは、乗用車ではなく4ナンバーになる商用モデルです。これは後席をあえて簡素なものにすることで荷物を積めるスペースを最大限広げることが目的。さまざまな遊びに便利な『基地=BASE』にしてもらおうという意図があります。
商用モデルなので価格も抑えるため、マイルドハイブリッドシステムは搭載されていません。それでも2WDで21km/L以上、4WDでも20km/Lに迫る燃費性能を実現しているのはさすがスズキです。
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商用モデルといってもフロントは運転席・助手席ともに乗用モデルと同等のものを設置しているので、2人でロングドライブを快適に楽しむことができます。
なぜランキング上位にスズキ車が多いのか?
軽自動車の燃費ランキングを見ると、上位6モデルがスズキ車です。なぜ他社を圧倒する燃費性能を実現できたのでしょう。
スズキ車は軽い!

スズキは2012年に登場した5代目ワゴンRで新プラットフォームを採用し、先代比-70kgという圧倒的な軽量化を実現。このプラットフォームが2014年に登場したアルトでHEARTECT(ハーテクト)という現在多くのスズキ車で採用されているプラットフォームに進化しました。
軽スーパーハイトワゴンの最軽量グレードの車両重量とWLTCモード燃費を比較してみると、
- スズキ スペーシア:850kg(25.1 km/L)
- ダイハツ タント:880kg(22.7km/L)
- ホンダ N-BOX:910kg(21.6km/L)
- 日産 ルークス:950kg(20.9 km/L)
- 三菱 eKスペース:950kg(20.9 km/L)
このように車両重量が軽いモデルほど低燃費なのがわかります。一方で、軽量化を優先して剛性や衝突安全性などが落ちてしまっては意味がありません。HEARTECTは軽量化だけでなく車の基本性能も高められているのが特徴です。
マイルドハイブリッドを搭載

車は停止している状態から動き出す時にもっとも多くのエネルギーを消費します。マイルドハイブリッドは発進や加速など多くのエネルギーを必要とする場面でモーターがエンジンをアシストして燃料消費を抑えています。
ほかにもエンジン内部のロスを低減したり、CVTの効率を高めたりなどさまざまな技術を投入して低燃費を実現しています。
「燃費のいい軽自動車」を選ぶポイント
多くの人がランニングコストを抑えるために燃費のいい軽自動車を買おうと思っている方へ。低燃費は大きな魅力ですが、それだけで車を選ぶと後悔するかもしれませんよ。
数字だけを見ずに使い方を考えて選ぶ

燃費に大きな影響を与えるのが車両重量。そのため燃費ランキング上位には軽セダンや軽トールワゴンが入っています。燃費重視で選ぶと当然それらが選択肢になりますが、たとえば小さな子どもと出かけるために車を選ぶならスライドドアタイプのほうが便利に使えます。また、休日に走りを楽しむなど趣味で使うなら、それに適したものを選ばないとストレスが溜まります……。まずは何のために車を買うかをよく考えて選びましょう。
数字だけを見ずに装備も考えてグレードを選ぶ
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同一モデル内を見ると、一般的に下位グレードの燃費がいい傾向があります。これは装備が少ないぶん、車両重量が軽くなるため。しかし燃費性能を重視する装備が簡素なグレードを選んでしまうと購入後の満足感が低くなります。冬の使い方を考えると本当は4WDが便利なのに燃費がいいからと2WDを選ぶのも本末転倒。自分にとって何が必要かをよく考えてグレードを決めていきましょう。
ターボ=燃費が悪いとは考えないこと
圧縮空気をエンジン内部に送り込んで多くの燃料を燃焼させ、ビッグパワーを出すターボ。そのぶん燃費性能が落ちると思っている人も多いはずですが、それは過去の話。たとえばN-BOXだとNAエンジンのカスタム(21.5km/L)とカスタムターボ(20.3km/L)の燃費差は1.2km/Lだけ。坂が多い場所に住んでいたり大人数で乗る機会が多かったりする人には迷わずターボをおすすめします。
カタログ数値ではない「実燃費」を高める走り方
燃費は道路状況や走り方などによって変わるもの。そのためカタログ燃費はあくまで目安として考えましょう。日常使いで少しでも燃費をよくするための乗り方を紹介します。
・不要な荷物は下ろしておく
・急発進・急加速を避け、コースティングを活用
・期的なメンテナンスを怠らない
不要な荷物は下ろしておく
普通車に比べるとパワーが小さい軽自動車は、重さの差が燃費に大きく影響を与えます。いつでもすぐ出かけられるようにと遊び道具などを車に積みっぱなしの人も多いと思いますが、燃費を伸ばしたいなら不要な荷物は車から下ろすことをおすすめします。
急発進・急加速を避け、コースティングを活用
発進時などに思い切りアクセルを踏み込むのはムダに燃料を使ってしまいます。普段から急発進・急加速を避けることが燃費を伸ばすコツです。
そして燃費を伸ばすために活用してほしいのがコースティング。車はアクセルから足を離すとエンジンに燃料を送らず惰性で走行し、徐々にスピードが落ちていきます。

たとえば大通りを走っている時に遠くで信号が赤に変わったのが見えたら、早めにアクセルから足を離してコースティングで走行すると、燃費を伸ばすことができますよ。
定期的なメンテナンスを怠らない
タイヤはパンクしていなくても、徐々に空気が抜けていきます。空気圧が規定値より低くなると走行時の抵抗が大きくなり、燃費に悪影響を及ぼします。月に一度はガソリンスタンドなどで空気圧をチェックすることをおすすめします。長距離を走ってタイヤ内が温められると空気が膨張するので、空気圧チェックはタイヤが冷えた状態で行いましょう。
また、エンジンオイルも古くなると本来の性能を発揮できず燃費に悪い影響を与えます。メーカー指定のサイクルで交換することをおすすめします。
新車と中古車では燃費が変わるのか
現在販売されている車と世代が古い中古車では、エンジンやトランスミッションなどの機関系部位が変わっていて燃費性能に差がある場合があります。また、同じ世代でも前期型と後期型で機関系部位に変更が入っている場合もあります。
中古車で気になるのは前オーナーの整備状況。車は走行距離が伸びると部品が徐々に劣化して抵抗が増し、どうしても新車時よりも燃費性能は落ちてしまうもの。ただ、前オーナーがきちんと整備をしていれば、各部位へのダメージが少なくなるので燃費性能が落ちるスピードも遅くなります。
そして中古車を買った後にきちんとオイル交換やタイヤの空気圧チェックをすることで、燃費性能を維持させることができますよ。
よくある質問
もっとも大きなメリットはランニングコストを抑えられることです。また新車購入時に減税対象になるので、購入時の費用を抑えることもできます。
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排気量が小さいぶん普通車よりもパワーが小さいので、走行時にアクセルを強く踏み込まなければいけないシーンが増えてきます。それが原因で燃費が落ちてしまうことが考えられます。また、軽自動車はメーカーも購入者もコストにシビアなので、ハイパワーのモーターや大要領バッテリーを搭載するハイブリッドシステムなどは搭載しづらいというデメリットがあります。
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燃費にこだわるのは大切ですが、数字ばかりを見て用途を無視すると、購入後の満足度が低くなるケースがあります。まずは何のために車を買うのかをしっかり考えましょう。また、上級グレードのほうが装備は充実していますが燃費性能が落ちる傾向もあるので、どちらを優先するかもしっかり考えてください。
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