今は中古車が安い時期？市場の動向から買いどきも解説

中古車の購入は安くなりやすい、決算・需要が下がっている時期が狙い目です。
ただ、中古車の価格は人気・希少性によって決まり、車種によっては時期・年式に関係なく取引価格が上がるため、一概に安くなるとは言い切れません。

中古車選びは時期も大切ですが、それ以上に車種選びが重要です。注意点を抑えることで「中古車が高騰してるって本当なのかな」「欲しい中古車があったけど、今買っていいかわからない」といった悩みが解決できるはずです。

この記事では、中古車が安くなるタイミング、購入時期を選ぶ際の注意点を詳しく紹介します。ぜひ次の愛車選びの参考にしてみてください。

中古車が安い時期はどうして生まれる？

中古車の価格は消費者の需要と供給によって決まります。つまり、需要が増えれば価格が上がり、需要が減れば価格が下がります。そのため、新車より高くなるケースも充分にあり得るのです。

例えば、大型連休期間にはレジャー用に車が欲しい方が増え、連休後には需要が落ち着きます。また、販売業者の決算期に多い3月や、中間決算期の9月はなどには、販売台数を増やしたいために値段に変動が出るともいわれています。

つまり中古車市場においても、消費者が欲しがる・欲しがらない時期や販売業者の売りたい時期があるのです。このタイミングによって中古車に安い時期が生まれています。

中古車を購入する際には安い時期を把握し、よりコスパよく買い物しましょう。

今は中古車が安い時期？今後の見通しは？

2020年1月頃に報告された新型コロナウイルス感染症の影響により、自動車業界でも重度の半導体不足となりました。その影響で新車の生産が追いつかず、購入後6か月〜1年後に納車となった時期があるほどです。

車が欲しい消費者は納車まで待ちきれずに中古車を購入します。結果、中古車の需要が急激に高まり、異常な価格高騰を起こす「中古車バブル」となりました。

また、中古車によっては新車販売価格より高額な金額で取引される車も少なくありません。転売・海外輸出などの目的で購入される一部の人気車種は入手自体が困難です。

中古車市場では、車が必要・欲しいと思った時期が「1番安く買える」というケースが多くあります。価格は市場に大きく左右されるので、高騰する前に購入を検討しましょう。

抑えておきたい車は「旧車」「スポーツカー」

中古車の海外輸出市場では、旧車・スポーツカーが人気を集めています。これはアメリカの「25年ルール」が影響しています。

アメリカは右ハンドル車の輸入・登録を原則禁止していますが、製造後25年を超えた車は規制されていません。このルールが日本の旧車・マニュアル車が輸出目的で転売を繰り返され、価格が高騰している背景にあります。

中古車が安くなる可能性があるタイミング

中古車は購入時期によっても安く買える可能性があります。

こちらでは、少しでも安く中古車を購入するために知っておきたいポイントを紹介します。

安くなる可能性がある月

中古車の購入は、決算・需要が下がっている時期が狙い目で、相場よりも安くなる可能性があります。

具体的な時期は次の通りです。

車種による安くなりやすいタイミング

野菜と同様、中古車にも旬があり、安く買えるタイミングが異なる車種もあります。

車によっては夏に乗りたい車、冬に乗りたい車がありますよね。たとえば雪山で活躍するSUVは夏、海を連想させるオープンカーは冬に需要が落ちやすいです。確実に安くなるとはいえませんが、こういった需要の低下によって安く買えるタイミングが生まれます。

このように時期によって安く買える車があることも覚えておきましょう。

中古車が安い時期を狙うときの注意点

解説した通り、中古車は時期・車種の選び方によってお得に購入できる可能性があります。

しかし、必ず安く買える訳ではないので注意が必要です。

特に「この時期は絶対に安くなる」「来月になると安くなるから待とう」など、考え方によっては損する場合があります。中古車市場の特徴と注意点をしっかり抑えましょう。

人気車、希少価値のある車は安くなりにくい

中古車市場では人気車種や希少価値がある車は時期に関わらず、価格が下がりません。中でも特別仕様や特別カラーで売り出された車には根強い人気があり、安くなりにくい傾向にあります。

また、中古車を選ぶ際に「モデルチェンジした車は安くて狙い目だ」と考える方も多いですよね。実はこれが当てはまらないケースもあります。

モデルチェンジによって旧モデルとなった車種に希少価値がつき、新車以上の価格で取引される車があるのです。そのなかでもモデルチェンジが早く、市場に出回る台数が少ない車種は「希少な車種」として時期・市場の影響を受けず、年式が古くなるほど高くなりやすいです。

中古車を探す際には、車種によって値下がりが起きにくい事実を覚えておきましょう。

中古車が安い時期を待つと売り切れることもある

気に入った中古車を見つけた際に「安い時期まで待ちたい」という気持ちもわかりますが、中古車の価格変動が激しくなっているため、予算の都合がつけばすぐに買いにいくことをおすすめします。

中古車は需要が高く、人気車種から売れていき、欲しい車が安い時期まで残っている保証はありません。また、新車と違い、同じ条件の車と出合うことはありません。自身が気に入った車があれば、チャンスを逃すことなく、購入を検討しましょう。

中古車をお得に買うためのポイント

中古車をお得に買うには、時期よりも車種とコスパを見て選ぶことが重要です。

時期で車選びをすると本当に欲しい車と出合えず、相場より高くなってしまうケースがあります。中古車を買う際にはまず欲しい車種を絞りましょう。

また、中古車選びでは購入価格ではなく「デザインは悪くても、走行性がいい車を買う」「走行距離が多くても、安い方がいい」といったコスパを重視した購入方法もあります。

「コスパがよい車でお得に買いたい」という方は、「【2021年】コスパ最強のおすすめ中古車15選！選び方も詳しく解説」の記事をご覧ください。コスパの高い中古車の選び方・車種を詳しく解説しています。

まとめ

今回は、中古車が安いタイミングと車種、時期選びの注意点についてご紹介しました。中古車選びに失敗しないポイントは次の通りです。

• 中古車購入は時期より車種選びが大切
• 車種によっては新車より高く、価格が安くならない
• 中古車の買いどきは「自身が欲しい」と感じたとき

車選びでは、デザイン・燃費・走行性など選ぶ人によって条件が異なります。まずは、自身が車を欲しい目的と向き合い、中古車選びを楽しみましょう。