車の安全走行に欠かせないブレーキパッドは、定期的な交換が必要な部品です。摩耗が進むと停止距離が伸びたり、ブレーキが効きにくくなったりして、重大な事故につながる可能性があります。
本記事では、ブレーキパッド交換が必要なタイミングや交換費用の相場、依頼先の選び方までわかりやすく解説します。車を安全に長く使い続けるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- ・ブレーキパッド交換が必要になるサインとタイミングの目安
- ・ディーラー・整備工場・カー用品店での交換費用や時間の違い
- ・ブレーキパッド交換費用を安くする方法
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目次
ブレーキパッドは定期的な交換が必要な部品!

ブレーキパッドとは、タイヤに連動して回転しているブレーキローターをブレーキを踏んだときに挟み込み、摩擦によって車を減速・停止させる部品です。走行するたびに摩耗していく消耗品であり、車の安全性能に直結します。

摩耗が進行すると、制動力が低下して停止距離が伸び、重大な事故につながるリスクが高まります。
ブレーキパッドは定期的な点検・交換が必要です。交換は単に安全性を確保するだけでなく、車全体のコンディション維持や将来的な売却時の査定評価を下げにくくする効果もあります。
ブレーキパッド交換が必要なサインと目安の時期
次のようなサインが出た場合は、ブレーキパッドの点検・交換を検討しましょう。
タイヤからキーキー音が出る
ほとんどの国産車には「パッドウェアインジケーター」という金属片がブレーキパッドに取りつけられており、残量が少なくなるとディスクに接触して「キーキー」と警告音を出します。このキーキー音が聞こえたら、ブレーキパッド交換のサインです。この音はブレーキを踏んでいないときにも出るため、普段の走行中に気づくことが多いでしょう。
なお、輸入車や高級車のなかには、ブレーキパッドの摩耗を知らせるために警告灯が点灯する「電子式インジケーター」が採用されている車もあります。いずれの場合も放置すると制動力が大幅に低下するため、異音や警告灯が出た時点で早めに点検することが大切です。
ブレーキパッドの厚さが2mm以下

新品時は約10mmの厚みがあるブレーキパッドも、使用を重ねるごとに摩耗していきます。厚さが2mm以下になると制動力が不充分となり、車を安全に止められない危険が高まります。この状態で走行を続けると、ディスクローターが削れて修理費用が高額になることもあります。
ブレーキパッドの厚さは、ホイールを外し、ブレーキキャリパーにある点検窓から確認できます。自分での確認が難しい場合は、車検やタイヤ交換の際に整備士に依頼するのが安心です。
前回の交換から走行距離が5万kmほど増えた
一般的な走行環境では、ブレーキパッドは約5万km走行で寿命を迎えることが多いです。使用状況によって前後しますが、この距離に近づいたら点検を受けて交換時期を確認しましょう。

特に長距離走行や高速道路の利用が多い場合は、摩耗が早く進みやすいため注意が必要です。
坂道やカーブの多い山道では、頻繁なブレーキ操作が必要になり摩耗が早まります。また、街乗りで発進・停止が多い環境も減りやすい傾向です。
ブレーキフルードの量が減った
ブレーキフルード(ブレーキオイル)は、ペダルの力を油圧に変換し、各ホイールに伝える重要な液体です。エンジンルーム内にあるリザーバータンクで残量を確認でき、液面が「MINライン」に近づいていると、ブレーキパッドの摩耗が進んでいるサインのひとつと考えられます。
ただし、ブレーキフルードの減少はパッド摩耗以外にも、液漏れや経年劣化によって起こることがあります。そのため、残量だけで判断せず、整備工場で総合的に点検してもらうのが安全です。
ブレーキを踏んだときの停止距離が伸びた
ブレーキを踏んでから完全に停止するまでの距離が以前より長くなったと感じる場合、ブレーキパッドの摩耗が進んでいる可能性があります。
ブレーキパッドが薄くなると摩擦力が低下し、同じ踏力でも制動力が充分に発揮されません。特に高速走行や急ブレーキが必要な場面でリスクが大きくなります。
停止距離の変化は少しずつ進むため、日常運転では気づきにくいこともあります。坂道や高速道路で減速した際に「効きが悪い」と感じたら、早めに点検を受けることが大切です。

ブレーキまわりの消耗具合や車両の状態によっても、査定額は大きく変わることがあります。売却や買い替えを考えているなら、まずは無料査定で今の価値をチェックしてみましょう!
ブレーキパッドの交換費用
ブレーキパッドの交換費用は、車種や車体の大きさ、依頼先(ディーラー・整備工場・カー用品店)によって変わりますが、一般的に13,000〜20,000円程度です。
普通車の1軸(左右セット)あたりの交換費用の目安は次の通りです。
・カー用品店:約13,000〜15,000円(本体価格7,000〜8,000円+工賃5,500円〜)
・整備工場:約13,000〜15,000円
・ディーラー:約15,000〜20,000円
軽自動車の場合は普通車よりも部品代が安いため、1軸あたり10,000〜13,000円程度に収まることが多いです。反対に、輸入車や大型車は部品代が高額になりやすく、20,000円以上かかる場合もあるため注意が必要です。
また、ディーラーでの交換は純正部品とメーカー規定の作業手順で行われるため安心感がありますが、そのぶん値段が上がります。費用を抑えたい場合は、カー用品店や整備工場を選ぶといいでしょう。
ブレーキパッド交換にかかる時間
ブレーキパッドの交換作業にかかる時間は、車種や作業内容、依頼先によって30分〜1時間程度が一般的です。
前輪または後輪どちらか一方(1軸分)の交換であれば、30〜40分ほどが目安です。ディーラー・整備工場・カー用品店の間で所要時間に大きな差はありません。前後両方を交換する場合は、約1時間ほどかかります。

ブレーキフルード交換やブレーキローターの研磨・交換などを同時に行う場合は、1時間半〜2時間程度になることもあります。
また、店舗の混雑状況や予約の有無によっても所要時間は左右されます。特に週末や車検シーズンは待ち時間が長くなる傾向があるため、作業をスムーズに進めたい場合は事前予約をして、余裕をもったスケジュールを組みましょう。
ブレーキパッド交換の依頼先の選び方
ブレーキパッド交換は、どこに依頼するかで費用やサービス内容、安心感が大きく変わります。主な選択肢は次の2つです。
- メーカー基準の整備を受けたいなら「ディーラー」
- 費用を抑えたいなら「整備工場・カー用品店」
メーカー基準の安全性と保証を重視するなら「ディーラー」
ブレーキパッド交換で安全性と品質を重視し、アフターサービスまで確実に受けたいなら、ディーラーでの依頼がおすすめです。
ディーラーはメーカー直営または販売店併設の整備工場で、車種に適合した純正部品を使用し、メーカーが定める作業手順に沿って交換を行います。
「安全性と保証を最優先したい」「純正部品で安心して長く乗りたい」という方には、ディーラーが向いているでしょう。
・純正部品を使用し品質・適合性が高い
・メーカー基準の手順で正確・安全な整備が受けられる
・メーカー保証やアフターサービスが受けられる場合がある
・費用が高め(部品・工賃ともに割高)
・純正部品以外は基本的に選べない
コスパ重視なら「整備工場・カー用品店」
費用を抑えつつ、ブレーキパッドを交換したい場合は、認証を受けた整備工場やカー用品店がおすすめです。整備工場は純正・社外品の選択肢が広く、料金もディーラーより抑えられることが多いです。
カー用品店は全国展開で利便性が高く、部品代や工賃が明確で、割引キャンペーンやポイント制度でさらにお得になる場合があります。
いずれも事前に作業実績や口コミを確認し、見積もりで部品代・工賃・追加作業の内訳をチェックすれば、コストと安心感を両立しやすくなります。
・費用がディーラーよりも抑えられる傾向がある
・純正・社外品どちらも選べる柔軟性がある
・店舗によって対応できる車種・部品が限られる
・作業スタッフの経験・技術にばらつきがある
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ブレーキパッド交換は自分でできる?
ブレーキパッド交換を自分で行うことは推奨されていません。
ブレーキパッドの交換は、法律上 「特定整備のうち分解整備(制動装置)」 に分類されます。そのため、地方運輸局長の認証を受けた事業場(認証工場・指定工場)でしか正式に整備できない作業です(道路運送車両法第78条)。
一方で、ブレーキパッド交換をはじめ自分の車を自分で整備する行為自体は、直ちに違法になるわけではありません。しかし、車の使用者には保安基準適合を維持する義務(道路運送車両法第47条)があるため、交換後に安全性が確保されていない状態で公道を走れば、結果的に違法状態となる可能性があります。
つまり、自分でのブレーキパッド交換が認められるのは、充分な知識・工具・経験を持った次のような方です。
・整備経験があり、ブレーキ関連作業に慣れている
・取り外し/取り付け後に、正しく作動確認ができる
・作業後の車が保安基準に適合しているか、自ら責任を持てる
ブレーキは車の安全性を左右する最重要部品のひとつです。わずかな締め付け不良や部品の取り付けミスが事故につながるリスクがあるので、少しでも不安があるなら必ず認証工場に依頼しましょう。
ブレーキパッド交換費用を安くする方法
ブレーキパッド交換は車の安全を守るために欠かせない整備ですが、工夫次第で交換費用を安く抑えることが可能です。ここでは代表的な節約方法を紹介します。
車検やほかの整備と同時に行って工賃を節約する
ブレーキパッド交換は、車検・オイル交換・タイヤ交換などの整備と同時に行うと工賃の重複を避けられるため、総額を安くできます。
たとえば、ブレーキパッド交換とタイヤ交換はいずれもホイールを外す作業が共通しているため、別々に依頼すると二重で工賃が発生しますが、同時に行えば工賃をまとめられます。
車検時にブレーキパッドの摩耗が判明した場合、その場で交換すると追加で再入庫する必要がなく、費用だけでなく時間や手間の節約にもつながります。

車検やほかの整備の予定があるときには、あらかじめ「ブレーキパッドも確認してください」と伝えておくとスムーズです。
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部品持ち込み可能な業者に依頼する
費用をできるだけ安くしたい場合は、ブレーキパッドを自分で購入し、持ち込み対応をしている整備工場やカー用品店に依頼する方法があります。ネット通販や量販店では、割引価格の社外品やセール品を手に入れられるため、部品代を節約できる可能性があります。
ただし、持ち込み作業の場合は部品の適合間違いや品質不良は自己責任となり、交換後の不具合は保証対象外となることがあります。
持ち込みを検討する際には、適合確認をしっかり行い、信頼できるメーカー・販売店から購入することが重要です。
ブレーキパッドが減りやすい運転の仕方を避けることも大切
ブレーキパッドの寿命は、車種や走行環境だけでなく、日常の運転の仕方によっても変わります。同じ距離を走っていても、ドライバーの操作次第で交換時期が早まる場合もあれば、長持ちさせることも可能です。
・急ブレーキを多用する
・前の車に車間距離を詰めすぎる(頻繁なブレーキ操作が必要)
・下り坂でフットブレーキを踏み続ける
・高速道路で急な減速を繰り返す
ブレーキパッドを長持ちさせるためには、充分な車間距離を確保し、減速は早めに行うことが大切です。さらに、下り坂や高速道路の減速時には、フットブレーキだけに頼らず、エンジンブレーキを適度に活用すると摩耗を軽減できます。
ブレーキパッドと同時に交換が必要になる可能性が高い部品
ブレーキパッド交換の際には、周辺部品の状態もあわせて点検するのが安心です。特に次の2つはブレーキの性能に直結するため、摩耗や劣化が見られた場合はブレーキパッドと同時交換が推奨されます。
ブレーキパッドと直接接触して摩擦を生み出す金属ディスク。長く使用すると摩耗して厚みが減ったり、段差や歪みが発生することがある。
ブレーキペダルを踏んだ力を油圧に変えて各ホイールへ伝える液体。経年劣化や吸湿によって性能が落ちる。
ブレーキフルードも定期的な交換が必要!
ブレーキフルードは吸湿性が高く、使用しているうちに水分を取り込みます。水分が混じると沸点が下がり、長い下り坂などで熱が加わった際に「ベーパーロック現象」(ブレーキが効かなくなる現象)を引き起こすリスクがあります。そのため、充分な制動力を維持するためにはブレーキフルードの定期的な交換が欠かせません。
ブレーキフルードの交換目安は、おおよそ2年ごとです。車検のタイミングで確認・交換するのが望ましいですが、使用環境(山道・長距離走行・湿度の高い地域など)によっては、より早く交換が必要になる場合もあります。

ブレーキフルードは走行性能や安全性に直結するため、ブレーキパッドの交換と同時に整備を受けることで、より安心して車を運転できます。
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長年同じ車に乗り続けていると、ブレーキパッドをはじめ、ブレーキローターやブレーキフルード、さらには足回りやエンジン周りなど複数の部品交換が必要になります。部品ごとの修理費用が積み重なれば、想定以上に高額になることも少なくありません。
ブレーキやほかの部品に不具合が見られる場合は、車の買い替えを検討するのもひとつの選択肢です。
カーセブンでは無料査定を行っているので、売却を決めていない方でも気軽に愛車の価値を確認できます。査定だけでももちろん大歓迎ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
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よくある質問
依頼する店舗によって異なりますが、前輪(または後輪)の左右セットの交換で13,000〜20,000円程度(部品費+工賃)が目安です。輸入車や改造車など、車の種類によっては高くなる場合もあります。また、依頼先によっても値段が異なり、ディーラーはやや高め、カー用品店や整備工場は比較的安い傾向があります。
詳しくは「ブレーキパッドの交換費用」をチェック。
全国展開のカー用品店や地域の認証整備工場はディーラーに比べて安い傾向です。特にカー用品店では社外品を選べるため、部品代を抑えられる可能性があります。ただし、費用だけでなく作業品質や保証内容を事前に確認してから依頼することが大切です。
ブレーキパッドの寿命は走行環境や運転の仕方によって変わりますが、一般的な目安は5年、または走行距離5万km程度です。坂道や街乗りなどブレーキ操作が多い環境では、さらに早く摩耗する場合もあります。
代表的なサインは、ブレーキから聞こえる「キーキー音」です。これはパッド内部の摩耗インジケーターが鳴る音で、交換時期の合図となります。
そのほかのサインは「ブレーキパッド交換が必要になるサインと目安の時期」で詳しく解説しています。
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