慣れていない人によって雪が積もった道を運転するのは怖いもの。滑りやすい路面でも運転しやすい車があれば安心ですね。
雪道に強い車の特徴とおすすめモデル、逆に雪道に弱い車の特徴、そして雪道を運転する際の注意点を解説します。
この記事でわかること
- ・雪道はどんな環境なのか
- ・雪道に強いおすすめモデル10選
- ・雪道を走る際の注意点
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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目次
雪道はどんな環境なのか?
悪路は車にとって走りやすい環境ではありません。特に雪道はノーマルタイヤでは走ることができません。まずは雪が降ると路面がどのようになるかを知っておきましょう。
ドライや濡れた道より遥かに滑りやすい
雪道を歩く際、足元が滑って転んだ経験がある人も多いはず。これは車も同じ。もともと濡れた路面は制動距離が延びたりコーナーでスピンしやすかったりするなど、乾いた路面より滑りやすくなりますが、雪道はこれがより顕著になります。
雪が降ると立ち往生している車の様子がニュースで流れるように、雪道はノーマルタイヤ(夏タイヤ)で走行することは不可能です。雪道や凍った路面は低ミュー路と呼ばれ、タイヤと路面の間に摩擦がほとんどないために滑ってしまうのです。
そのためアクセルを踏んでも前に進まない、ブレーキを踏んでも止まらない、ハンドルを切っても曲がらなかったりスピンしたりという状態になります。
わずかな気温の差で刻々と状況が変化する
雪道は日中に気温が上がり雪が解けている状態、日陰で気温が低い状態、0度前後で半分凍った状態、氷点下で雪がガチガチに固まった状態など、場所や時間によって状態がさまざま。しかもわずかな気温の変化で刻々と状況が変化します。そのため非常に走りづらくなるのです。
路面状況がつかみにくい
たとえばガチガチに凍った雪の上に新しい雪が積もると凍った路面は目で見えなくなります。夜だとアスファルトが単に濡れているだけなのか、薄い氷で滑りやすくなっている(ブラックアイスバーン)かの判断かつきづらくなります。
また、吹雪いている状態だと前方確認がしづらくなりますし、最悪の状態だと目の前が真っ白になり数m先の状態もわからなくなることも(ホワイトアウト)。
さらに積もった雪で車道と路肩の境目がわからなくなることもあります。雪国では車道の境目に矢羽根がついたポールが設置されている場所もあります。
【雪道に強い車】駆動方式
ほとんどの人が普段運転しているときにエンジンがどのタイヤを動かしているかを意識することはないはず。でも雪道のような滑りやすい環境だと、重量物であるエンジンがどの位置に搭載され、どのタイヤを動かしているかという駆動方式の違いで走りやすさに差が出てきます。
FF
エンジンが運転席の前にあるボンネット内にあり、前輪を動かしているのがFF(フロントエンジン・フロントドライブ)です。車内を広くできるというメリットがあるため軽自動車やコンパクトカー、ミニバンなど多くの車がこの方式を採用しています。
FFはエンジンの重さで駆動輪にしっかりと荷重がかかるので、雪道のような滑りやすい場所でも比較的走りやすいと言われています。ただ、FF車はタイヤを動かす駆動輪が左右に曲がるための操舵も担うため、オーバースピードでコーナーに侵入すると思ったよりも曲がれないという現象(アンダーステア)が出やすいという特徴があります。
雪道ではこの傾向がより顕著に現れるので、カーブの手前で余裕をもってしっかり減速してください。
FR
エンジンが運転席の前にあるボンネット内にあり、後輪を動かしているのがFR(フロントエンジン・リアドライブ)です。駆動と旋回操作をするタイヤが別なので、ハンドリング性能に優れるというメリットがあります。
ただ、エンジンの重みが旋回するためのタイヤ(前輪)にかかり、駆動輪である後輪に荷重がかかりづらいため、雪道でグリップ力がかかりづらくなります。雪道では後輪が流れてしまいスリップしやすいというデメリットがあります。
4WD
4つのタイヤすべてを駆動させて走行するのが4WD(四輪駆動)。常時4つのタイヤに駆動力がかかりその比率を車が自動調整するフルタイム4WDや、2WDと4WDをレバーなどを使ってドライバーが切り替えるパートタイム4WD、普段は2WDで走っていてスリップを検知したときに4WDになるスタンバイ式4WDなどさまざまな種類があります。
1つのタイヤが滑っても残りの3つのタイヤが仕事をするので、雪道での登坂能力や車がスタック(タイヤが空転してぬかるみや雪から脱出できない状態)に強いと言われています。
RR
エンジンが後輪車軸の後ろ側に配置され、後輪を動かしているのがRR(リアエンジン・リアドライブ)です。乗用車のレイアウトとしては珍しく、代表的なものはポルシェ 911になります。
FRは駆動輪に荷重がかかりづらいので雪道があまり得意ではありませんが、同じリアドライブのRRは駆動輪に荷重がしっかりかかるため雪道は得意と言われています。
MR
エンジンが前後輪の車軸の間に配置され、後輪を動かしているのがMR(リアエンジン・リアドライブ)です。重量物が車の中央付近にあるためバランスがいいことから、スポーツカーなどで採用されるレイアウトです。
MRレイアウトの車はFR車に比べると駆動輪に荷重はかかりやすくなります。ただ、MR車は車の挙動が乱れた際にそれを立て直すのが難しいので、慎重な操作が必要になります。
4WDは雪道で有利。でも過信は禁物!
すべてのタイヤに駆動力を伝えながら走る4WD車は雪道だけでなく、未舗装路やぬかるんだ道にも強いというイメージがあります。今はSUVがブームなので、自分が乗っている車が4WD、または4WD車の購入を検討している人も多いでしょう。
4WD車が雪道で有利なのは事実。駆動輪のひとつがスリップしても残りの3つのタイヤでカバーできるので、上り坂や発進時は4WDが有利に働きます。
ひとつ勘違いしないでほしいのは、4WDなら滑りやすい雪道でも普通の装備(ノーマルタイヤ/夏タイヤ)でも大丈夫なわけではないこと。駆動力が高い4WDでも雪道だとノーマルタイヤ自体が滑ってしまい安定して走行することは不可能です。必ずスタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着して走行してください。
もうひとつ覚えておいてほしいのは、雪道での発進や登坂力に優れる4WDですが、雪道での制動力(ブレーキング)が2WDより優れているわけではないこと。
ゲレンデに向かうために雪道を走っていると、大型のSUVがスピードを出して周囲の車を追い抜いていくことがあります。そしてしばらくするとさっきのSUVが事故を起こしているというような場面に何度も遭遇しました。雪道でも安定して走れるからついスピードを出しすぎ、ブレーキを踏んだけれどきちんと止まれなくて追突事故を起こしてしまったのでしょう。
雪道では車の性能を過信せず、普段以上に注意して安全運転を心がけるのが鉄則です!
【雪道に強い車】滑りやすい路面でも車を安定させる電子制御
雪道は滑りやすく、しかも走行中にスリップしてしまうと挙動を立て直すのはかなり難しいです(テクニックが必要)。最近の車にはスリップなどを抑える制御がついています。ただし万能ではないので、あくまで慎重な運転を心がけてください。
スノーモード
シフトレバーのそばにある「SNOW」などと書かれたボタンを押すことでスノーモードになります。スノーモードにするとAT車は2速発進になり、CVT車などでも緩やかな発進になるような制御が働いてタイヤの空転を抑えます。
横滑り防止装置とトラクションコントロールシステム
滑りやすい路面に侵入した際や急激なハンドル操作を行った際、エンジンやブレーキなどを制御して横滑りを抑えます。トラクションコントロールシステムは、タイヤの空転をセンサーが検知した際にエンジン出力を抑えて車両の姿勢を安定させる装置です。
その他最新の電子制御技術(2024年版)
最新のフルタイム4WD車は前後輪にかかるトルクを緻密にコントロールしています。そしてドライバーのステアリング操作に応じて4輪のトルク制御を行い、車両を安定させるシステムが備わるものが多くあります。ハイブリッド車で前後のモーターで4輪を駆動させるタイプもモーター出力を絶えず制御し、安定感を高めています。
そしてトルク制御に加えてブレーキ制御も行うことで、さまざまな路面でのコントロール性と安定性を高めるシステムを搭載するものもあります。
【雪道に強い車】最低地上高は高いほうが有利
雪が積もったばかりの道はまだ圧雪されておらず、車が通った場所だけ雪がかかれ(轍といいます)、左右のタイヤの間に雪が残ります。最低地上高が低い車は道路に残った雪に車体が引っかかってしまうことがあります。そのため、最低地上高が高いSUVが雪道では有利と言われています。
ただ、普通の軽自動車やコンパクトカーなどが雪道を苦手にしているわけではありません。小さくて軽い車は大きくて重い車よりブレーキを踏んだときの制動距離が短いというメリットもあります。
実際、冬の雪国を走る車にはSUV以外の車もたくさんあります。雪国では普通の車でも走れるように除雪が頻繁に行われています。また、県によっては消雪パイプ(道路に水をまいて雪を解かす装置)が整備されています。
最低地上高が高いほうが有利ですが、高くないからといって心配することはないでしょう。ただしフロントのバンパー下にFRP製のエアロパーツがついている車は雪に引っかかって破損してしまう可能性もあります。
雪道に強いおすすめモデル10選
ここからは雪道に強いおすすめモデルを紹介します。紹介するのはSUVが多くなりますが、一般的な車にも雪道でも走りやすい車はたくさんあります。
もちろん雪に強いからといって過信は禁物ですよ!
トヨタ RAV4(4代目/2019年〜)
■アドベンチャー(4WD)
ボディサイズ | 全長:4,610mm 全幅:1,865mm 全高:1,690mm |
ホイールベース | 2,690mm |
車両重量 | 1,630kg |
最低地上高 | 200mm |
搭載エンジン・排気量 | 直列4気筒・1986cc |
最高出力 | 126kW(171ps)/6,600rpm |
最大トルク | 207N・m(21.1kgf-m)/4,800rpm |
新車価格帯 | 2,938,000〜5,633,000円 |
中古車相場価格 | 総額200万〜580万円 |
2Lガソリン、2.5Lハイブリッド、そして2.5Lのプラグインハイブリッド(PHEV)という3つのパワートレインが用意されるRAV4。ハイブリッドとPHEVが前後にある独立した2つのモーターで走行する「R-Four」、ガソリンのアドベンチャーとG Zパッケージは前後のトルク配分に加えて後輪左右にも配分して安定感のある走りを実現した「ダイナミックトルクベクタリングAWD」、その他のグレードはFFと4WDを自動制御視する「ダイナミックトルクコントロール4WD」という3つの4WDシステムが用意されます。
駆動力、4WD、ブレーキ、ステアリングを統合制御して、滑りやすい路面でも優れた操縦安定性を実現。雪の中での急発進などを抑えるスノーモードも搭載されます。
荷室容量は後部座席を使用している状態でもかなり広いので、冬にウィンタースポーツを楽しむための荷物をたっぷり積むことができます。寒い日に肩や腰を温めてくれる快適温熱シートとステアリングヒーターも備わります。
トヨタ RAV4
車両本体価格278.0万円
支払総額290.6万円
諸費用12.6万円
トヨタ RAV4
車両本体価格259.9万円
支払総額270.0万円
諸費用10.1万円
トヨタ RAV4
車両本体価格228.0万円
支払総額240.3万円
諸費用12.3万円
トヨタ ヴォクシー(4代目/2021年〜)
■ハイブリッドS-Z(4WD)
ボディサイズ | 全長:4,695mm 全幅:1,735mm 全高:1,925mm |
ホイールベース | 2,850mm |
車両重量 | 1,710kg |
最低地上高 | 125mm |
搭載エンジン・排気量 | 直列4気筒ハイブリッド・1,797cc |
エンジン最高出力 | 72kW(98ps)/6,600rpm |
フロントモーター最高出力 | 70kW(95ps) |
リアモーター最高出力 | 30kW(41ps) |
エンジン最大トルク | 142N・m(14.5kgf-m)/3,600rpm |
フロントモーター最大トルク | 185N・m(18.9kgf-m) |
リアモーター最大トルク | 84N・m(8.6kgf-m) |
新車価格帯 | 3,090,000〜3,960,000円 |
中古車相場価格 | 総額330万〜580万円 |
ヴォクシーに搭載される4WDシステム「E-Four」は、従来のものよりモーター出力を向上させて、4WD作動領域や後輪へのトルク配分を拡大。コーナリング中の前後輪トルク配分を最適に制御して操縦安定性を高めたほか、後輪のトルクを上げたことで、降雪時などの登坂発進でも安心して運転できるようになりました。
ガソリンモデルの4WDはFFに近い状態と四輪駆動状態を自動制御して、常に最適な駆動力を後輪に配分するダイナミックトルクコントロール4WDになります。
上級グレードであるS-Zには運転席と助手席には快適温熱シートを装備。ステアリングヒーターも備わります。
トヨタ ヴォクシー
車両本体価格184.6万円
支払総額201.4万円
諸費用16.8万円
トヨタ ヴォクシー
車両本体価格126.8万円
支払総額136.7万円
諸費用9.9万円
トヨタ ヴォクシー
車両本体価格249.5万円
支払総額259.3万円
諸費用9.8万円
トヨタ ヴォクシー
車両本体価格182.1万円
支払総額194.8万円
諸費用12.7万円
日産 ノート(3代目/2020年〜)
■X-FOUR(4WD)
ボディサイズ | 全長:4,045mm 全幅:1,695mm 全高:1,520mm |
ホイールベース | 2,580mm |
車両重量 | 1,350kg |
最低地上高 | 140mm |
搭載エンジン・排気量 | 直列3気筒ハイブリッド・1,198cc |
エンジン最高出力 | 60kW(82ps)/6,000rpm |
フロントモーター最高出力 | 85kW(116ps)/2,900〜10,341rpm |
リアモーター最高出力 | 50kW(68ps)/4,775〜10,024rpm |
エンジン最大トルク | 103N・m(10.5kgf-m)/4,800rpm |
フロントモーター最大トルク | 280N・m(28.6kgf-m)/0〜2,900rpm |
リアモーター最大トルク | 100N・m(10.2kgf-m)/0〜4,775rpm |
新車価格帯 | 2,299,000〜3,063,500円 |
中古車相場価格 | 総額140万〜340万円 |
3代目ノートは、エンジンが発電に徹し、モーターの力で走行するe-POWER専用モデルになりました。そして搭載されるe-POWERは第2世代のものに。パワーに余裕があるだけでなく、発電のために作動するエンジンの音も気にならないような仕組みが取り入れられています。
そして注目点は4WDシステム。リアに大容量モーターを配置し、走行中の状況を常にモニタリングして最適なトルク配分をしています。なかでも雪道では滑りやすい道でのコーナリング、パワーが必要な上り坂での発進、深い雪の中での走行など、さまざまな状況で安定感のある走りを味わえるよう制御されます。
4WD車は座面だけでなく腰や背中も温めてくれるシートヒーターを運転席と助手席に搭載。後席にはリクライニング機能を備えているのでロングドライブでも心地よく過ごせます。
日産 エクストレイル(4代目/2022年〜)
■X e-4ORCE [2列シート車](4WD)
ボディサイズ | 全長:4,660mm 全幅:1,840mm 全高:1,720mm |
ホイールベース | 2,705mm |
車両重量 | 1,850kg |
最低地上高 | 185mm |
搭載エンジン・排気量 | 直列3気筒ハイブリッド・1,497cc |
エンジン最高出力 | 106kW(144ps)/4,400〜5,000rpm |
フロントモーター最高出力 | 150kW(204ps)/4,501〜7,422rpm |
リアモーター最高出力 | 100kW(136ps)/4,897〜9,504rpm |
エンジン最大トルク | 250N・m(25.5kgf-m)/2,400-4,000rpm |
フロントモーター最大トルク | 330N・m(33.7kgf-m)/0〜3,505rpm |
リアモーター最大トルク | 195N・m(19.9kgf-m)/0〜4,897rpm |
新車価格帯 | 3,601,400〜5,332,800円 |
中古車相場価格 | 総額350万〜570万円 |
海や山でアクティブに使えるタフギアとして登場した初代エクストレイル。最新の4代目はノート同様にe-POWER専用モデルになりました。
ノートの4WDは前後のモーターのトルク配分で安定感のある走りを実現していますが、エクストレイルはさらに4輪のブレーキも緻密に制御するe-4ORCEを搭載。雪道や凍結路のような滑りやすい路面はもちろん、日常走行でも心地よい走りを堪能できます。
雪道を走行すると解けた雪をタイヤが跳ね上げてボディが汚れるもの。乗降時に汚れが体に触れて洋服を汚してしまうことがあります。エクストレイルはドアを開けたときに洋服が汚れた部分に触れづらい構造を採用しています。
日産 エクストレイル
車両本体価格148.3万円
支払総額161.2万円
諸費用12.9万円
日産 エクストレイル
車両本体価格224.3万円
支払総額237.9万円
諸費用13.6万円
日産 エクストレイル
車両本体価格236.8万円
支払総額246.4万円
諸費用9.6万円
日産 エクストレイル
車両本体価格377.0万円
支払総額389.6万円
諸費用12.6万円
ホンダ N-BOX(3代目/2023年〜)
■ジョイ(4WD)
ボディサイズ | 全長:3,395mm 全幅:1,475mm 全高:1,815mm |
ホイールベース | 2,520mm |
車両重量 | 980kg |
最低地上高 | 145mm |
搭載エンジン・排気量 | 直列3気筒・658cc |
最高出力 | 43kW(58ps)/7,300rpm |
最大トルク | 65N・m(6.6kgf-m)/4,800rpm |
新車価格帯 | 1,689,600~2,382,600円 |
中古車相場価格 | 総額140万〜290万円 |
日本で一番売れている軽自動車がN-BOX。2024年9月には、アウトドアのイメージを盛り込んだ新たなタイプ「N-BOXジョイ」もラインナップに加わりました。
日本で一番売れているということは、当然冬になると多くの雪が降る北海道や東北、北陸などでも多くの人から選ばれています。メーカーは大々的に謳ってはいませんが、N-BOXは雪上テストを繰り返し、4WD車は雪道でも安定感のある走りができるように開発されています。筆者の仕事仲間が新型N-BOXで雪国に向かい、その走りに驚愕していました。
車内が広い軽スーパーハイトワゴンは、前後の席で温度差が生まれやすいという特徴がありますが、後席足元からヒーターの風が出てくるダクトを設けることで寒さを和らげます。N-BOXスロープ以外のグレードには運転席と助手席に座面を温めてくれるシートヒーターが標準装備になります。
ホンダ N BOX
車両本体価格136.8万円
支払総額145.0万円
諸費用8.2万円
ホンダ N BOX
車両本体価格49.8万円
支払総額59.5万円
諸費用9.7万円
ホンダ N BOX
車両本体価格148.3万円
支払総額158.3万円
諸費用10.0万円
ホンダ N BOX
車両本体価格156.8万円
支払総額165.0万円
諸費用8.2万円
マツダ CX-30(初代/2019年〜)
■XDツーリング(4WD)
ボディサイズ | 全長:4,395mm 全幅:1,795mm 全高:1,540mm |
ホイールベース | 2,655mm |
車両重量 | 1,540kg |
最低地上高 | 175mm |
搭載エンジン・排気量 | 直列4気筒ディーゼルターボ・1,756cc |
最高出力 | 95kW(130ps)/4,000rpm |
最大トルク | 270N・m(27.5kgf-m)/1,600〜2,600rpm |
新車価格帯 | 2,759,900~3,685,000円 |
中古車相場価格 | 総額170万〜370万円 |
トルクフルなディーゼルエンジン搭載車が設定されるコンパクトSUV。コンパクトと言っても後席や荷室には充分な広さがあり、街中での取り回しのしやすさを重視しつつたまには仲間とウィンタースポーツを楽しみたいという人も満足できるはずです。
4WDシステムは車の走行状態をさまざまなセンサーでリアルタイムに検知し、路面状況やタイヤの荷重状態の変化を予測して前後輪へのトルク配分を自動的に最適化してくれるi-ACTIV AWDを搭載。路面状況が刻々と変わる雪道でもスリップを予測して安定した走行を実現します。
マツダの車はシートに座ったときに自然に足を伸ばした部分にアクセルペダルがあり、シートも歩いているときのように骨盤が立つ姿勢で座ることができる設計になっています。これらにより長距離ドライブでも披露しにくいので、冬になると高速道路を使って遊びに行く機会が多い人におすすめです。
マツダ CX-30
車両本体価格189.7万円
支払総額204.7万円
諸費用15.0万円
マツダ CX-30
車両本体価格200.9万円
支払総額214.8万円
諸費用13.9万円
マツダ CX-30
車両本体価格273.1万円
支払総額279.2万円
諸費用6.1万円
マツダ CX-30
車両本体価格219.0万円
支払総額230.3万円
諸費用11.3万円
スバル レヴォーグレイバック(初代/2023年〜)
■リミテッドEX(4WD)
ボディサイズ | 全長:4,770mm 全幅:1,820mm 全高:1,570mm |
ホイールベース | 2,670mm |
車両重量 | 1,600kg |
最低地上高 | 200mm |
搭載エンジン・排気量 | 水平対向4気筒ターボ・1,795cc |
最高出力 | 130kW(177ps)/5,200〜5,600rpm |
最大トルク | 300N・m(30.6kgf-m)/1,600〜3,600rpm |
新車価格帯 | 3,993,000円 |
中古車相場価格 | 総額410万〜460万円 |
スバルはステーションワゴンをベースに最低地上高を高めたクロスオーバーSUVの開発を得意としています。レヴォーグレイバックは日本の道での走りやすさを追求したスポーツワゴンのレヴォーグをベースにしていて、街乗りから高速道路まで便利に使えます。
スバルの4WDは古くから雪道での走行に定評があります。水平対向エンジンならではの低重心、そして重量バランスにも優れているので、安定感のある走りを堪能できます。レイバックはロードクリアランスが高いので、轍がある道も走りやすくなっています。
グレードは1グレードのみで、渋滞時のハンズオフドライブも可能な高度運転支援技術のアイサイトXが標準装備されています。
スバル クロストレック(初代/2022年〜)
■リミテッド(4WD)
ボディサイズ | 全長:4,480mm 全幅:1,800mm 全高:1,575mm |
ホイールベース | 2,670mm |
車両重量 | 1,610kg |
最低地上高 | 200mm |
搭載エンジン・排気量 | 水平対向4気筒・1,995cc |
エンジン最高出力 | 107kW(145ps)/6,000rpm |
モーター最高出力 | 10kW(13.6ps) |
エンジン最大トルク | 188N・m(19.2kgf-m)/4,000rpm |
モーター最大トルク | 65 N・m(6.6 kgf-m) |
新車価格帯 | 3,014,000〜3,448,500円 |
中古車相場価格 | 総額270万〜400万円 |
インプレッサをベースに開発されたクロスオーバーSUV。先代まではXVというネーミングで販売されていました。インプレッサ同様に4WDとFFがラインナップされています。
4WDには路面状況に応じてモードを選び、雪道をはじめとする悪路での走りを電子制御でサポートするX-MODEを搭載。水平対向エンジンにはモーターが組み合わされ、スムーズな走りを実現しています。
前席のシートヒーターやステアリングヒーターなど雪が降って寒い日も快適に運転できる機能も搭載。エアコンは運転中にボタンを押さなくても声で操作できます。
三菱 デリカD:5(初代/2007年〜)
■P 7人乗り(4WD)
ボディサイズ | 全長:4,800mm 全幅:1,795mm 全高:1,875mm |
ホイールベース | 2,850mm |
車両重量 | 1,970kg |
最低地上高 | 185mm |
搭載エンジン・排気量 | 直列4気筒ディーゼルターボ・2,267cc |
最高出力 | 107kW(145ps)/3,500rpm |
最大トルク | 380N・m(38.7kgf-m)/2,000rpm |
新車価格帯 | 4,156,900〜4,916,670円 |
中古車相場価格 | 総額30万〜710万円 |
スライドドアを備えた3列シートのミニバンに、SUV並の悪路走破性が与えられたデリカD:5。ラリーで鍛え上げられた三菱の4WDシステムも高く評価されていて、デリカD:5には、電子制御で4輪のグリップ力を最大限に発揮するAWC(All Wheel Control)が搭載されています。
そしてインパネにあるダイヤルで前輪のみでの走行する「2WD」、路面状況などに応じて前後輪への駆動力を最適配分する「4WDオート」、滑りやすい路面に適した「4WDロック」をセレクトできます。
ステアリングヒーターや背中まで温めてくれる前席シートヒーター、エンジンをかけてすぐに温かい空気を出してくれるスタートアップヒーターなど、雪道を快適に走るための装備も充実しています。
三菱 デリカ D:5
車両本体価格169.8万円
支払総額178.4万円
諸費用8.6万円
三菱 デリカ D:5
車両本体価格137.0万円
支払総額149.6万円
諸費用12.6万円
三菱 デリカ D:5
車両本体価格164.6万円
支払総額169.9万円
諸費用5.3万円
三菱 デリカ D:5
車両本体価格67.7万円
支払総額79.9万円
諸費用12.2万円
スズキ ジムニーシエラ(4代目/2018年〜)
■JC(4WD)
ボディサイズ | 全長:3,550mm 全幅:1,645mm 全高:1,730mm |
ホイールベース | 2,250mm |
車両重量 | 1,080kg |
最低地上高 | 210mm |
搭載エンジン・排気量 | 直列4気筒・1,460cc |
最高出力 | 75kW(102ps)/6,000rpm |
最大トルク | 130N・m(13.3kgf-m)/4,000rpm |
新車価格帯 | 1,962,400〜2,183,500円 |
中古車相場価格 | 総額170万〜500万円 |
他車の追随を許さない圧倒的な悪路走破性。ジムニーは1970年のデビュー以来、過酷な環境で働くプロフェッショナルの道具、豪雪地帯での移動手段、山で競技を楽しむ人のマシンなど、絶対の信頼感をもって選ばれています。
ジムニーシエラは軽自動車であるジムニーの普通車モデル。ボディは基本的には共通で、ワイドフェンダーを装着してジムニーよりも左右タイヤ間距離(トレッド)が広げられています。そして1.5Lエンジンを搭載してパワーに余裕があります。
雪国に住んでいる人は軽自動車のジムニーがコンパクトで使いやすいと思います。一方で都市部に住んでいて冬はウィンタースポーツを楽しみたいと考えている人は、ジムニーシエラのほうが楽に長距離移動を楽しめるはずです。
スズキ ジムニーシエラ
車両本体価格245.0万円
支払総額260.2万円
諸費用15.2万円
スズキ ジムニーシエラ
車両本体価格239.2万円
支払総額248.8万円
諸費用9.6万円
スズキ ジムニーシエラ
車両本体価格276.8万円
支払総額285.8万円
諸費用9.0万円
スズキ ジムニーシエラ
車両本体価格264.9万円
支払総額274.3万円
諸費用9.4万円
雪道を走るうえで覚えておきたいこと
雪道は車にとって過酷な環境です。どれだけ雪に強い車でも雪道を走るための準備をしていなければまともに走ることができずとても危険です。最低限準備をしておいたほうがいいことをまとめてみました。
冬用タイヤやチェーンはマストアイテム
滑りやすい雪道は、ノーマルタイヤ(夏タイヤ)で走るのは不可能です。タイヤと路面の間に充分な摩擦力が得られず、アクセルを踏んでもタイヤが空転して前に進めません。また、走っている最中に雪が積もった路面に差し掛かってしまうと、ブレーキを踏んでも止まらず、ハンドルを切っても曲がれなくなることがあります。
みなさんも都市部で雪が降った際に車が路上で立ち往生している光景をテレビなどで見たことがあるでしょう。
雪道を走る際はスタッドレスタイヤなどの冬用タイヤを履いたり、タイヤチェーンを装着する必要があります。タイヤチェーンは必ず駆動輪に巻きましょう。FF車は前輪、FR車は後輪に巻きます。4WD車はFFベースかFRベースかで変わってきます。車の取扱説明書に前後どちらに巻くかが書かれているので、事前に確認しておきましょう。
特に気をつけたいのは都市部からスキーなどを楽しむために雪国に向かうときです。
都市部では雪が降っていなくても高速道路上で雪が降り、チェーン規制が入ることもあります。規制区間は冬用タイヤやタイヤチェーンを付けていない車は走行することができません。また、高速道路を降りて山道を登っていると凍結した路面になりノーマルタイヤでは走れなくなるケースもあります。雪国に向かう際は必ずスタッドレスタイヤやタイヤチェーンを準備しましょう。
現在は夏タイヤと冬タイヤの特徴を合わせ持ったオールシーズンタイヤもあります。また、SUVに乗っている人の中にはハードな雰囲気を出すためにゴツゴツしたMTタイヤやATタイヤを履いている人もいます。
これらのタイヤには「M+S」の刻印がされているものもあります。Mはマッド(泥)、Sはスノー(雪)を意味し、ぬかるみや雪道も走れるタイヤとされています。
「M+S」の刻印があるタイヤは確かに雪道を走ることができます。でも性能的には雪が降って少し積もっているような道なら大丈夫という程度。都市部で雪が降ったときなら問題なく走れるものの、雪がかなり積もっている路面やツルツルのアイスバーンではあまり効果を発揮できません。雪国へのドライブを検討しているなら、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを用意することをおすすめします。
頻繁に雪国に行くなら冬用ワイパーに換えておきたい
タイヤと同じくゴムでできたパーツにワイパーがあります。言うまでもなくワイパーはフロントガラスについた水滴を拭き取るために必要なものですが、ゴムは気温が低い中では柔軟性が失われてガラスに付いた水滴をきちんと拭き取れなくなることがあります。そうなると前方をきちんと確認できなくて危険。
それを防ぐのが冬用ワイパー。気温が低い中でも凍結しにくい構造になっていて、夏用ワイパーだと固くなってしまうような環境下でもきちんとガラス面を拭き取れます。雪山などに行く予定がある人は、冬用ワイヤーに交換しておくと安心です。
寒冷地仕様もおすすめ
これまでまとめたように、雪が降るような寒い地域は車にとって過酷な環境です。そんななかでも車がきちんと動くようにしているのが「寒冷地仕様」です。車のカタログを見ると、多くのモデルで寒冷地仕様がオプション設定されています。
寒冷地仕様の車は普通の車よりも大型のバッテリーを搭載していたり、積もった雪をしっかりかくことができるように大型のモーターがついたワイパーが装着されたりしています。また、凍ってフロントワイパーがくっついてしまった際に温めて氷を解かせるように、熱線(ワイパーディアイサー)が付けられているものもあります。
ほかにもボディ下部に雪が付着して車の機構が正しく動作できなくなるのを防ぐ措置が取られていたりします。
もちろん寒冷地仕様の車を雪があまり降らない場所で乗っていても問題はないので、ウィンタースポーツを楽しむ機会が多い人は寒冷地仕様を選ぶのもおすすめです。
ディーゼル車は燃料に注意
ディーゼル車の燃料である軽油は、販売される地域によって性能が異なります。軽油はマイナス10度を下回る環境では配管内で凍結し、エンジンに燃料を送ることができなくなるから。そのため、寒冷地では都市部とは異なる凍結防止用の軽油が販売されています。
ディーゼル車で太平洋側の地域から雪国に行く際は現地に到着するまでに燃料の残量が半分以下になるようにしておいて、現地で寒冷地用の軽油を給油して凍結を防止する必要があります。もしもフェリーを利用して雪国に向かう際は、フェリーに乗る前までに燃料の残量が半分以下になるよう計算しておきましょう。
用意しておくと便利な雪対策グッズ
■ 解氷剤
画像引用元:willson.co.jp
車を止めた直後は車内の暖房で温まっているためガラスに付着した雪は解けますが、ガラスが冷えると解けた雪が凍ってしまいます。また雪が降っていなくても空気中の水分がガラスに付着し凍ってしまうことも。ガラスが凍った状態だと前が見えずとても危険。解氷剤を吹きかければ素早く氷が解けてくれます。
■ スノーブラシ
画像引用元:cretom.co.jp
雪国では一晩で車が見えなくなるくらい雪が積もることも珍しくありません。この状態だとドアを開けることなどができないし、雪を載せたまま走るのは後続車の迷惑に。積もった雪をかき落とせるブラシがあると便利です。
■ スコップ
画像引用元:irisohyama.co.jp
車が見えなくなるくらい雪が積もると車の周りにもたくさんの雪が積もっているため車を動かすことができません。スコップがあれば手早く雪をどかすことができます。万が一スタックしてしまった際にも役立ちます。
■ 寒冷地用ウォッシャー液
画像引用元:kykk.jp
雪の中を走るとフロントガラスがかなり汚れるので、頻繁にウォッシャー液を使います。しかし気温が下がるとウォッシャー液が凍ってしまうことがあります。雪国に行く際はウォッシャー液も寒冷地用に交換しておくと安心です。
雪道を走る際の注意点
これまでまとめてきたように、雪道は車が滑りやすく慎重な運転が必要です。これは雪道に強い車に乗っていても変わりません。最後に雪道を運転する際に気をつけたいことをまとめます。
「急」がつく操作は厳禁
雪道での急アクセルや急ブレーキは厳禁です!禁急にハンドルを切るのも非常に危険です。
これらは車がスリップやスピンを起こして姿勢を立て直せなくなる可能性があります。見るからに雪が積もっている道だとスピードを抑えて慎重に走ると思いますが、雪が積もっていないとつい普段通りに走ってしまう人もいます。しかし、雪が積もっていなくても路面が凍結していることがあるので、雪国ではスピードを抑えて「急」がつく操作をしないように心がけてください。
車間距離は普段の倍以上とる
滑りやすい雪道ではブレーキを踏んだ際に、乾いている路面よりも制動距離(ブレーキがきき始めてから車が完全に停車するまでの距離)が長くなります。そんなときでもゆとりを持って止まれるように、普段以上に車間距離を開けて走るようにしてください。
アイスバーンに要注意
寒冷地を車で走る際、特に注意したいのがアイスバーン。路面がスケートリンクのように凍っているため、雪道以上に滑りやすくなります。夜は道が凍っているのか乾いているのかわからないこともあります。普段走っているスピードのままアイスバーンに入ると思わぬ事故につながるので要注意です!
アイスバーンは橋の上やドンネルの出入り口、陽が当たらずいつまでも雪が解けない場所などでよく見られます。また、昼間に陽が当たって雪が解けて流れた水が夜になって凍ってアイスバーンになることもあります。
また、交差点付近では走る車のタイヤで雪や氷が磨かれてツルツルになったミラーバーンが発生していることもあります。ミラーバーンの上に止まってしまうと再び走り出そうとしてもタイヤが空転して走り出せないこともあります。
先進運転支援機能を過信しない
衝突被害軽減ブレーキや車線維持機能などの先進運転支援機能は、雪道では正しく作動しないことがあります。これは前方の車や車線を検知するカメラやセンサーが汚れて正しく機能しないから。また、雪が積もって車線が見えないと車線維持機能が正しく作動できません。
しかも凍った路面では衝突被害軽減ブレーキが作動しても肝心の車がスリップしてしまい、歩行者や先行車の手前で止まることができない危険性もあります。雪の中ではこれらの性能を過信せず、慎重な運転を心がけましょう。
スタックした際は横滑り防止装置をオフに
雪道ではどれだけ気をつけていても車がスリップして雪溜まりなどにはまって動けなくなってしまうことがあります。これをスタックと言います。スタックから脱出する際は、必ず横滑り防止装置をオフにしましょう。
横滑り防止装置は車の挙動が不安定になるのを抑える機能ですが、スタックから脱出する際にタイヤが空転するとそれを抑えようとしてしまい、出力を抑えてしまうのです。
横滑り防止装置は「VSC」「VDC」「ESP」などメーカーによって呼び名が異なります。そしてオフにする方法はインパネにあるボタンを押したり、ディスプレイに表示される車両設定から操作したりするなどさまざま。雪道を走る前に取扱説明書で操作方法を確認しておきましょう。
ホワイトアウトに遭遇したら無理をしない
ホワイトアウトとは濃霧や激しい吹雪、地面に積もった雪が風で舞いがることで視界一面が真っ白になる現象。ひどいときは数メートル先の状況すらわからなくなります。こうなると前を走る車や周囲の状況がまったくつかめません。同時に周囲の車からも自分の車が見えなくなっています。
ホワイトアウトは非常に危険な状態です。遭遇したら無理をしないことが鉄則。まずヘッドライトとハザードをつけて、少しでも自分の車が他車から確認しやすくしてください。そしてゆっくりとスピードを落とし(急に減速すると後ろから追突される危険があります)、安全な場所を見つけたら落ち着いて停車させましょう。
停車した後は車の中でホワイトアウトが収まるのを待つことになりますが、その際はマフラー(排気口)が雪で埋もれないようこまめに確認して除雪するようにしてください。マフラーと合わせてドア付近も除雪しましょう。マフラーが雪で塞がれると車の下に排気ガスがたまり、隙間から車内に入り込む可能性があります。これが原因で一酸化炭素中毒になると、最悪の場合は死に至ることもあります。
よくある質問
一般的には最低地上高が高く、4輪を駆動させる4WDが強いと言われています。つまり4WDのSUVが雪道に強い車になりますが、コンパクトカーや軽自動車が雪に弱いわけではありません。また、4WDのSUVでも過信は禁物です。
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発進時に出力を抑えてスリップを抑えるスノーモードや、タイヤの空転をセンサーが検知した際にエンジン出力を抑えて車両の姿勢を安定させるトラクションコントロールシステムなどがあると雪道が走りやすくなります。
雪道や凍った路面は滑りやすいので、スピードの出しすぎは厳禁。車間距離を普段以上に長く取ることも大切です。今は先進運転支援機能がついている車が多いですが、雪の中では正しく機能しないことがあるので、過信せずに安全運転を心がけてください。
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