更新日2022.10.27

SUVで人気のクロスオーバーとは?売れ行きのある車種7選を紹介

クロスオーバーはSUVの一種で、オンロードでの運転を前提とした都市型のSUVを指します。舗装路での走行性能に優れていて、乗り心地や運転のしやすさが魅力です。また、クロスオーバーSUVならではの力強く個性的なエクステリアデザインに惹かれる方も多くいます。本記事を通してクロスオーバーSUVの特徴やおすすめの車種を知り、購入時の参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • クロスオーバーSUVとクロスカントリーSUVとの違い
  • クロスオーバーSUVの魅力
  • クロスオーバーSUVのおすすめ車種

監修・執筆

エディター ライター

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500だが最近2台持ちを考えていて、国産輸入車問わず中古車をいろいろ物色中。
http://bridge-man.net/

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クロスオーバーはSUVの一種

SUVはスポーツ・ユーティリティ・ビークル(Sport Utility Vehicle)の略で、日本語では「スポーツ用多目的車」と呼びます。なかでもクロスオーバーSUVは、舗装が施されたオンロードでの運転を前提とした都市型のSUVです。

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スタッフ

もともとは、未舗装路や雪道での走行に優れたクロスカントリー車に、別のカテゴリーの特徴をクロスオーバーさせたことから「クロスオーバーSUV」と呼ばれるようになりました。

クロスオーバーSUVは、悪路での走行を想定したクロスカントリーSUVならではのボディ・デザインを採用しているのが特徴です。大きなタイヤと、厚みのあるボディによって力強さが表現されています。また、セダンの乗り心地のよさやクーペのようなスポーティさ、ステーションワゴンの使い勝手も備えており、まさに「いいところ取りをした車」といえるでしょう。

なかには、未舗装路や雪道を走るのに充分な性能を持つ4WDシステムを搭載しているアウトドア系のクロスオーバーSUVもあります。

クロスオーバーSUVアウトドア系

また、アウトドアに合うクロスオーバーSUVだけでなく、都市部に似合うスタイリッシュなクロスオーバーSUVもあります。高級セダンのようなラグジュアリー感のあるもの、ボディの形状やライトがモダンでおしゃれに仕立てているものなど、デザインもさまざまです。

クロスオーバーSUVスタイリッシュ系
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街での乗り心地も考慮されているので、日常生活のさまざまなシーンで乗りやすさを感じられるでしょう。

クロスカントリーSUVとの違い

SUVには大きく分けて「クロスオーバーSUV」と「クロスカントリーSUV」との2種類があります。それぞれの特徴は、以下のとおりです。

クロスカントリーSUV

・オフロード(未舗装路)での走行に特化している
・ぬかるみ、砂地、雪道、岩場といった悪路での走破性や耐久性に優れる
・迫力のあるデザイン、ボディサイズの車種が多い
・車両重量は重くなりがちで、燃費性能は控えめ

クロスオーバーSUV

・オンロード(舗装路)での走行を重視している
・SUVらしいたくましいデザインを引き継いでいる
・後部座席を含めた各席で乗り心地や使い勝手が考慮されている
・コンパクトな車体のSUVもある
・燃費性能がよい

クロスカントリーSUVは悪路走破性や耐久性が求められているため、フレームやボディが「はしご型のフレーム(ラダーフレーム)の上にボディを載せる構造」になっています。これにより、未舗装の急な坂道や砂地、岩場などでの走破性に優れています。

一方、クロスオーバーSUVは街乗り向きの機能が優れているものの、走破性や耐久性などのオフロード性能はクロスカントリーに劣ります。ただ、クロスカントリーSUVにはない燃費性能のよさや舗装路での安定した走りが魅力です。

クロスオーバーSUVの魅力

クロスオーバーSUVの魅力は、以下のとおりです。

優れた利便性

クロスオーバーSUVは、本格的なオフロードでの走行性能はクロスカントリーSUVに劣るものの、街乗りに適した利便性を兼ね備えています。オンロードでは安定感を発揮するので、一般道路や高速道路などでの長時間ドライブでも疲れにくくなるでしょう。

また、クロスオーバーSUVは車内空間が広く、居住性に優れています。ラゲッジスペースも充分確保され、多くの荷物を積み込めるのでレジャーや家族旅行にもぴったりです。後部座席を倒して、ラゲッジスペースを広げることも可能です。

SUVらしいスタイリッシュなデザイン

クロスオーバーSUVは、大きなタイヤと張り出し感のあるボディで力強さを表現しています。クロスカントリーのイメージを残しつつ、走行性能やデザインをやや都会向きへと変化させています。

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力強くスタイリッシュなデザイン重視で選ぶ方も多いですね。

デザインは、王道のクロスカントリーのタイプのほかにもさまざまなデザインが登場しており、明確な定義がありません。高級セダンのようなプレミアム感のあるもの、ルーフを大きく傾斜させてクーペのようなスタイルにしたもの、ボディやライト類を曲線中心で構成してかわいらしいイメージを与えたものもあります。

コンパクトSUVなら運転もしやすい

クロスオーバーSUVは、コンパクトSUVなどの小型な車両も多く、運転が苦手な方でも運転しやすいように設計されています。また、ほかの車種と比べて着座位置が高いため見晴らしがよく、運転の疲れもたまりにくくなるでしょう。

コンパクトSUVは小型で小回りが効くので、小道を通る街中や住宅街などの運転にも向いています。駐車場の広さ・高さに制限のある方は、コンパクトSUVを選ぶとよいでしょう。

クロスオーバーSUVが向いている人

日常的な街乗りからたまに楽しむアウトドアまで、幅広い用途に対応できる車を探している方にはクロスオーバーSUVがおすすめです。クロスオーバーSUVはクロスカントリーSUVと比べると本格的なオフロードには向いていないものの、多少の悪路であれば走行可能です。

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普段は街乗りが多いものの、たまにのオフロードを楽しみたい方にとって、メリットの大きい車だといえます。

なお、クロスオーバーSUVはコンパクトタイプが多いとはいえ、一般的な車種と比べると車体がやや大きくなりがちです。1,550mmの高さ制限がある立体駐車場には止められないケースがあるため、高さと幅に対応できる駐車場を確保できる人がよいでしょう。

人気のクロスオーバーSUV7選

ここからは、売れ行きのよい人気のクロスオーバーSUV7選を紹介します。

  1. トヨタ:ライズ
  2. トヨタ:ヤリスクロス
  3. ホンダ:ヴェゼル
  4. マツダ:CX-5
  5. トヨタ:ハリアー
  6. 日産:キックス
  7. マツダ:CX-8

※表内の情報は、全て現行モデルの情報です。(2022年10月現在)
※中古車相場価格は、現行モデルのものを表記しています。

トヨタ:ライズ

トヨタ ライズ
▲数少ない1,500cc以下クラスのコンパクトSUV
画像引用元:トヨタ ライズ | トヨタ自動車WEBサイト

トヨタ ライズはダイハツと共同開発されたコンパクトクロスオーバーSUVです。小型でありながらもSUVらしい重量感のあるデザインで、荷室容量が広く設計されています。また、大型のタイヤを装着しているのにもかかわらず小回りが効くので、市街地などの細い道でも運転しやすい車種です。

2021年11月にはモーターの力で走るシリーズハイブリッド方式「e-SMARTハイブリッド」搭載車が追加されました。燃費性能を重視したい方はハイブリット車を選ぶとよいでしょう。

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クロスオーバーSUVのなかでも、小型で運転しやすさを重視する方に向いています。

ライズの概要
メーカートヨタ
車種ライズ
ボディサイズ全長3,995mm × 全幅1,695mm × 全高1,620mm
駆動方式2WD、4WD
乗車定員5名
排気量(ハイブリッド車)1.196L
燃費消費率ライズ ハイブリッドG 2WDの場合:JC08モード 34.8km/L、WLTCモード 28.0km/L
現行型の新車価格(税込)1,707,000円〜
現行型の中古車価格相場(税込)140〜310万円

トヨタ:ヤリス クロス

トヨタ ヤリスクロス
▲トヨタのなかで特に人気のコンパクトSUV。大容量のラゲッジスペースが魅力
画像引用元:トヨタ ヤリス クロス | トヨタ自動車WEBサイト

ヤリス クロスは、トヨタのなかで人気の高いコンパクトクロスオーバーSUVです。洗練された高級感のある外観とインテリアが特徴で、デザイン性が購入の決め手となる方も多くいます。

また、コンパクトでありながらも荷室容量は390Lとトップクラスである点が魅力です。ゆとりのある開口部で荷物の出し入れがしやすく、載せる荷物に応じて高さを2段階に調節できます。デッキボード下段時の荷室高は850mmあるので、高さのある荷物でも積載には困らないでしょう。ラゲッジルームに載せた荷物をとめるベルトもついているので、運転中も安心して走行できます。

ヤリス クロスの概要
メーカートヨタ
車種ヤリス クロス
ボディサイズ全長4,180mm × 全幅1,765mm × 全高1,590mm
駆動方式2WD、4WD
乗車定員5名
排気量1.490L
燃費消費率ヤリスクロスハイブリッド X 2WD の場合:JC08モード 31.3km/L、WLTCモード30.8km/L
現行型の新車価格(税込)1,896,000円〜
現行型の中古車価格相場(税込)170〜360万円

ホンダ:ヴェゼル

ホンダ ヴィゼル
▲クーペフォルムで洗練されたデザインな特徴
画像引用元:VEZEL|Honda公式サイト

ヴェゼルは2021〜2022日本自動車殿堂においてカーデザインオブザイヤーを受賞したクロスオーバーSUVです。コンパクトSUVではあるものの、上で紹介したライズやヤリス クロスより車体がひと回り大きく、車内空間が広くなっています。

エクステリアは、ボンネットの先端から車両の後端までなめらかに曲線を描いているのが特徴で、都会的な印象があります。インテリアには、高級感の漂うシートが採用され、どのシートに座っても閉鎖感のない、開放的な居心地を実現しています。

また、現行型には安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」が全グレードに標準装備されていて、安全性にも定評があります。

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都会的な洗練されたデザインが好みの方や、ロングドライブを快適に楽しみたい方におすすめです。

ヴィゼルの概要
メーカーホンダ
車種ヴェゼル
ボディサイズ全長4,330mm × 全幅1,790mm × 全高1,580-1,590mm
駆動方式2WD、4WD
乗車定員5名
排気量1.496L
燃費消費率ヴェゼル e:HEV X 2WDの場合:JC08モード 25.9km/L、WLTCモード 30.4km/L
現行型の新車価格(税込)2,279,200円〜
現行型の中古車価格相場(税込)180〜480万円

マツダ:CX-5

マツダ CX-5
▲高級感のあるインテリアと快適性が特徴ミドルサイズSUV
画像引用元:MAZDA CX-5|クロスオーバー SUV|マツダ

CX-5は、コンパクトSUVよりやや車体が大きい、ミドルサイズのクロスオーバーSUVです。「乗り心地・操縦安定性・静粛性」の3つのパフォーマンスが優れていて、長距離ドライブでもストレスなく走行できます。

CX-5は美しい風合いや質感にこだわり抜いた、高級感のあるインテリアが魅力です。シートの素材やカラーのバリエーションも豊富で、どれも上質な空間を演出しています。また、体幹をしっかりと支えて乗員の安心感と快適性を高めるフロントシートを採用しています。

2022年10月現在、CX-5は現行モデルの新規注文が終了しています。中古車市場では状態のよい車が出回っているので、中古車のなかから探してみるとよいでしょう。

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スタッフ

車内の快適性や乗り心地、高級感のある空間を重視したい方にぴったりです。

CX-5の概要
メーカーマツダ
車種CX-5
ボディサイズ全長4,575mm × 全幅1,845mm × 全高1,690mm
駆動方式2WD、4WD
乗車定員5名
排気量XD Proactiveの場合:2.188L
燃費消費率XD Proactive 2WDの場合:JC08モード 21.0km/L、WLTCモード 19.5km/L
現行型の新車価格(税込)2,678,500円〜
現行型の中古車価格相場(税込)130〜400万円

トヨタ:ハリアー

トヨタ ハリアー
▲軽量化されたボディによって、上質な乗り心地を実現
画像引用元:トヨタ ハリアー | トヨタ自動車WEBサイト

ハリアーは、ミドルサイズのクロスオーバーSUVです。1997年に「WILD but FOTMAL!」のキャッチコピーとともに、ラグジュアリークロスオーバーSUVとして登場しました。クーペフォルムが特徴の上品なエクステリアと、乗馬の鞍(くら)をイメージしたセンターコンソールをはじめとする、質感にまでこだわったインテリアが魅力です。

また、現行型のハリアーでは、車の基本性能を飛躍的に向上させた「TNGA新プラットフォーム」を採用しています。これによりボディの軽量化・高剛性化を実現し、操縦安定性が高まっています。運転中の振動や風切り音などの騒音を軽減し、上質な乗り心地を楽しめるでしょう。

ハリアーの概要
メーカートヨタ
車種ハリアー
ボディサイズ全長4,740mm × 全幅1,855mm × 全高1,660mm
駆動方式2WD、4WD
乗車定員5名
排気量(ガソリン車)1.986L
燃費消費率ハリアー Z、G、S場合:WLTCモード 15.4km/L
現行型の新車価格(税込)2,990,000円〜
現行型の中古車価格相場(税込)320〜640万円

日産:キックス

日産 キックス
▲全グレードにe-POWERが搭載されたクロスオーバーSUV
画像引用元:日産:キックス [ KICKS ] スポーツ&スペシャリティ/SUV WEBカタログ トップ

キックスは日産のコンパクトクロスオーバーSUVです。現行型の全グレードに電気を使ってモーターを駆動させるe-POWERを搭載しています。もともと2WDのみの設定でしたが、2022年7月のマイナーチェンジでe-POWER × 4WDが新たに設定されました。e-POWER 4WDではモーターの駆動力を緻密にコントロールすることで、雪道や山道などのオフロードはもちろん、コーナリングや減速時なども安定感のある走りを味わえます

キックスには、2台前を走る車を検知して注意喚起するインテリジェント FCW(前方衝突予測警報)をはじめ、多くの先進安全装備を搭載しています。また、車間距離維持と車線中央走行の支援により、高速道路での長距離運転の負担を軽減してくれるので、長距離ドライブを楽しむ方にもおすすめです。

キックスの概要
メーカー日産
車種キックス
ボディサイズ全長4,290mm × 全幅1,760mm × 全高1,605mm
駆動方式2WD、4WD
乗車定員5名
排気量1,198L
燃費消費率キックス  X 2WDの場合:WLTCモード 23.0km/L
現行型の新車価格(税込)2,798,400円〜
現行型の中古車価格相場(税込)210〜360万円円

マツダ:CX-8

マツダ CX-8
▲3列目の快適性まで重視された、ラージサイズクロスオーバーSUV
画像引用元:MAZDA CX-8|クロスオーバー SUV|マツダ

CX-8は、3列シートを備えたマツダのラージサイズクロスオーバーSUVです。3列目まで大人が座ることを想定したうえで開発されてるので、3列目の座り心地・快適性に優れています。ラゲッジルームは、9インチのゴルフバッグ2個またはA型ベビーカー1台を積めるという容量の大きさも魅力です。

また、衝突被害軽減ブレーキやAT誤発進抑制制御、車線逸脱警報システムなどの先進技術は、全モデルに標準装備されています。

2022年10月現在、CX-8は現行モデルの新規注文が終了しています。現行モデルを購入したい方は、中古車市場で状態のよい車を探してみるとよいでしょう。

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たくさんの荷物を積み込んでアウトドアを楽しむ方に向いています。

CX-8の概要
メーカーマツダ
車種CX-8
ボディサイズ全長4,900mm × 全幅1,840mm × 全高1,730mm
駆動方式2WD、4WD
乗車定員6〜7名
排気量2.488L
燃費消費率25S 2WD 6EC-ATの場合:JC08モード 13.8km/L、WLTCモード 12.4km/L
現行型の新車価格(税込)2,994,200円〜
現行型の中古車価格相場(税込)200〜550万 円

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