更新日2022.10.31

中古車選びは何年落ちが狙い目?おすすめの年式と注意点を解説

中古車を購入するにあたって「何年落ちの車を買うべきか」と迷う方が多いのではないでしょうか。車の年齢ともいえる年式は、中古車を選ぶうえで重要な基準のひとつです。

中古車選びでは、年式をはじめ走行距離や希望する条件を踏まえながら、自分に合う車を探す必要があります。本記事を通して狙い目の年式や中古車選びのポイントを知り、自分に適した1台を選びましょう。

この記事でわかること

  • 何年落ちの中古車が狙い目か
  • 中古車を選ぶ際のポイントと注意点
  • できるだけ長く中古車に乗る方法

車の年式とは

車の年式とは、車が新車として運輸支局に初めて登録された年(初度登録年)を指します。年式を見ることで、その車はどれほど古いかを判断することが可能です。中古車の場合、その車両の最初の持ち主が初度登録した年が年式となります。

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年式は製造された年ではなく、登録された年である点に注意してくださいね。

年式と似た言葉に「〇年落ち」という表現があります。たとえば、初度登録年が2017年式の中古車を2022年に買う場合、「5年落ちの車を買う」といいます。

また、車が新しいほど高年式と呼ばれ、古いほど低年式と呼ばれます。一般的に年式が3年以内の車を高年式、年式が7年以上の車を低年式といいます。

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車の寿命について詳しく知りたい方は「車の寿命は何万km?走行距離や年数から寿命の目安を解説」をチェックしてみましょう。

中古車は何年落ちまで乗れるの?

中古車を購入するにあたって気になるのは「何年落ちの車まで乗れるのか」という点でしょう。近年は平均使用年数が長期化しているので、以前と比べて低年式でも長く乗り続けられるようになってきています。

自動車検査登録情報協会が実施した調査によると、令和3年3月末の乗用車(軽自動車を除く)の平均使用年数は13.87年となり、過去最高となりました。前年と比べて0.36年も伸びており、6年連続の増加です。

そのため、一般的に低年式といわれる「7年落ち」の中古車であっても、車の状態次第では充分長く乗ることは可能です。また、中古車市場での価値がほぼ無くなるとされている10年落ちであっても、丁寧に整備された車なら問題なく乗れるでしょう。

何年落ちの中古車が狙い目?

何年落ちの中古車が狙い目であるかは、本人の希望する条件や乗り方によって異なります。年式別の特徴と向いている人は、以下のとおりです。

特徴向いている人
3年落ち・品質がよい
・走行距離が短い
・販売価格が高額になる
新しさを求める人
5、7年落ち・やや使用感が目立つ
・値段が安い
・メンテナンスされた車なら品質もよい
安さと品質の両方を求める人
10年落ち・使用感、古さが目立つ
・値段が安い
安さを重視し、長期間乗る予定がない人

【3年落ち】新しさを求める

価格よりも新しさを優先したいなら、3年落ちの中古車がおすすめです。旧所有者が最低限のメンテナンスをしていれば、品質のよい車が見つかるでしょう。また、使い古されていないため見た目もよく、走行距離も多くない車が多いので、新車感覚で乗ることができます。

ただ、車体価格がやや高額になるのがデメリットです。特に人気のある車種では、新車価格とそこまで差がない場合もあります。新車価格と中古車の価格を比較しながら、どちらを買うか検討するとよいでしょう。

【5、7年落ち】安さと品質の両方を求める

安さと品質のバランスを重視するなら5年、7年落ちがおすすめです。5年は2度目の車検前のタイミングである点や、マイカーローンやクレジットでの分割払いが完了するタイミングであることから、5年を前にして手放す方が多くいます。また、7年目は多くの車が3度目の車検を迎える時期であり、メーカーの保証期間も終了するタイミングであることから、車を手放す方が多いようです。

5年落ちや7年落ちの車は、3年落ちと比べて使用感が目立つものが多くなりますが、新車価格より安く買えるケースが多いのがメリットです。旧所有者が定期的なメンテナンスをしているものであれば、状態のよい車を購入できるでしょう。

【10年落ち】安さを重視し、長期間乗る予定がない

「とにかく安く乗りたい」「長い期間乗る予定はない」という場合は、10年落ちの車がおすすめです。10年落ちの車は使用感・古さが目立つものが多いですが、選び方やメンテナンスのやり方次第で長く乗り続けることも可能です。

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数年だけ車に乗るのが目的であれば、2・3年で手放してしまってもよいでしょう。

ただ、エンジン部分に使用されているタイミングベルトの交換時期の目安が「走行距離10万km」「経過年数10年以内」とされています。タイミングベルトの交換をはじめ、その他諸々のメンテナンス・整備は必要不可欠なので、忘れずに行う必要があります。

年式以外で注目しておきたい中古車

年式以外の観点で、注目しておきたい中古車を紹介します。

  • マイナーチェンジ前の車
  • 未使用車

マイナーチェンジ前の車

車は発売されてからある程度の年数が経つと、一部の性能やデザインが変更される「マイナーチェンジ」が行われます。マイナーチェンジ後は旧タイプの価値が下がり、徐々に値段が落ちていくので、旧タイプの車のなかから探すと、比較的高年式で状態のよい中古車が見つかる可能性が高いです。

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新しいデザインや性能にこだわらないなら、マイナーチェンジ前の車でも充分満足できるでしょう。

一般的に、マイナーチェンジのタイミングは発売から3〜5年後に行われます。また、車のデザインや性能が大きく変わるフルモデルチェンジは、発売から5〜10年後に行われる傾向です。

未使用車

高年式・低走行距離で高品質の中古車=「未使用車」を狙うのもひとつの手段です。未使用車は「登録(届出)済未使用車」「新古車」とも呼ばれ、中古車だとネックになる走行距離や車体のキズ・汚れ、車内の使用感などへの心配が少なくなります。

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多くの未使用車は、登録やそれに伴う移動時のみに使用するため、走行距離が数キロ〜数十キロ程度におさまっています。

車両の状態は新車同然ながらも、価格は新車の8〜9割程度なのでおトクに購入できます。また、新車の場合は納車に時間を要するケースもありますが、未使用車ならより早く手に入る点もメリットです。

中古車を選ぶ際の注意点

中古車を選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。

高年式でも状態がよいとは限らない

3年落ちなどの高年式でも、以前の所有者がメンテナンスを怠っていれば部品の劣化が進んでいる可能性があります。「年式」だけで判断するのではなく、本体や部品の状態をよく確認してから購入するようにしてください。

また、中古車を選ぶときには年式だけでなく走行距離にも目を向ける必要があります。一般的に走行距離が短いほうが壊れにくいといわれていますが、実はそうとも限りません。たとえば、7年落ちの車で走行距離が2万kmと極端に短い場合、運転されずに放置されていた期間が長くあった可能性があります。車は適度に動かさないと劣化が進んでしまうので、長く放置されていた車は状態が悪い傾向があります。

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「高年式=車の状態がよい」「走行距離が少ない=車の状態がよい」とは限りません。購入前は店舗のスタッフに車の状態や定期的な点検の有無を確認しましょう。

低年式は維持費が高い

低年式の車は部品が劣化しているぶんメンテナンスを頻繁に行う必要があり、パーツの交換費用や消耗品の維持費が高くなる傾向です。2年ごとの車検では、一般的な車と比べて費用が高くなるケースがほとんどです。

また、低年式の車はエンジン周りの劣化によってガソリンの消費が大きくなり、燃費料がかさむこともあります。燃費性能が優れた新車が出てくるなかで、燃費の悪さが目立つことが考えられるでしょう。

さらに、低年式の車は税金も高くなります。

自動車税・軽自動車税

・ガソリン車 :13年経過で約10%の増税
・ディーゼル車:11年経過で約10%の増税
・軽自動車  :13年経過で約20%の増税

自動車重量税

・普通車 :13年経過で約40%、18年経過でさらに約10%の増税
・軽自動車:13年経過で約24%、18年経過でさらに約7%の増税

参照:自動車税|国土交通省
参照:総務省|地方税制度|平成28年度から軽自動車税の税率が変わります
参照:令和3年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方

修理ができないケースがある

低年式の中古車の場合、車検や故障で部品交換が必要となっても純正部品が存在しない可能性があります。販売から10年以上の年月が経つと、メーカー側には基本的に部品の保管がなくなり、存在するのはディーラーなどの在庫のみとなります。もし純正部品がない場合、純正ではない代替部品によって対応することになります。

代替部品でも問題なく走行できることが多いですが、本来の性能を発揮できなくなる可能性もあるので注意が必要です。

できるだけ長く中古車に乗る方法

中古車にできるだけ長く乗るには、購入後の乗り方も重要です。

長く乗るためにできること

・定期的に走行する
・部品交換など定期的にメンテナンスをする
・急発進・急ブレーキを繰り返す荒っぽい運転を控える
・アイドリングや空ふかしを控える
・エンジンが暖まる前に停めてしまうような短距離走行を控える

上記のような運転を心がけ、車のよい状態を長く保てるようにしましょう。

よくある質問

Q
年式と走行距離のどちらを重視して中古車を選ぶのがよいでしょうか?
A

年式と走行距離のどちらもバランスよく考慮することが大切です。

たとえば、5年落ちで走行距離が1万kmの車は年式だけ見ると比較的新しいものの、走行距離が明らかに少ないため、長期間使用されていなかった可能性があります。長年使用されていない車は、部品の劣化も進んでいて、状態がよくありません。

このように走行距離が少ない中古車だからといって状態がよいとは限らないので、年式と走行距離のどちらも考慮して決めましょう。

Q
おすすめできない年式はありますか?
A

一般的に、10年落ちの車は市場のなかで価値が高くないとされています。ただ、車の寿命が伸びていることから、10年落ちでも長く乗り続けられるようになってきています。年式だけで判断するのではなく、車の点検整備簿や実際の整備状況を見て問題はないかを判断しましょう。

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