かわいいルックスが人気のミニクーパー。2024年には新世代が登場し、話題になっています。そんなミニクーパーですが、ネットでは「ミニの中古車はやめておいたほうがいい」という意見を見かけることもあります。
果たして本当なのでしょうか。各モデルを選ぶ際の注目ポイントなどを踏まえて、ミニはやめておいたほうがいいかを考えていきましょう。
この記事でわかること
- ・「ミニクーパーはやめとけ」と言われる理由
- ・それでも乗りたくなるミニクーパーの魅力
- ・自分にぴったりのミニシリーズの選び方
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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目次
新世代のミニクーパーはどんな車?
まずはデリバリーがスタートした第4世代について見ていきましょう。
新しいミニクーパーは、4種類のパワーユニットが搭載されます。
● ミニクーパーC:1.5L直列3気筒ターボ+7速DCT
● ミニクーパーS:2L直列4気筒ターボ+7速DCT
● ミニクーパーE:電気自動車(最高出力135kW、最大トルク290N・m)
● ミニクーパーSE:電気自動車(最高出力160kW、最大トルク330 N・m)
新型ミニクーパーは車両のデジタル化を行い、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)が大きく進化しました。運転席に座ると、目の前にメーター類はなく、代わりにヘッドアップディスプレイのスクリーンが配置され、ここにスピードやナビが投影されます。
インパネ中央には大きな丸型ディスプレイを配置。これは初期のミニを象徴するセンターメーターをオマージュしたデザイン。ここにナビの地図だけでなく、メーターや各種操作類のアイコンが表示されます。
エンジンスタートはプッシュボタンではなく、ダッシュボード下のトグルスイッチをひねることで始動。右側には同じくトグルスイッチをモチーフにしたシフトレバーが、左側には走行モードやセンターディスプレイのデザインを変えられるエクスペリエンススイッチが備わります。
ダッシュボードは温かみを感じさせるリサイクルポリエステルを使用。昼間だとわかりませんが、夜になるとダッシュボード内に埋め込まれたアンビエント・イルミネーションが浮かび上がり、光の演出を楽しみながらドライブできます。このイルミネーションはエクスペリエンススイッチでビビッドを選ぶと、車内で流れる音楽に合わせたライトエフェクトが映し出されます。
走りは歴代のミニが大切にしてきたキビキビ感を踏襲。なかでもエクスペリエンススイッチでゴーカートモードを選ぶと、まるでスポーツカーのようなパワフルな走りを味わえます。
クイックな操作感はまさにゴーカート!ロングドライブが楽しくなりますよ。
ボディタイプは3ドアと5ドアを用意。また、クロスオーバーSUVのカントリーマン、EV専用モデルのエースマンも用意されました。
「ミニ」とはどんなモデルなのか?
この車を見て、多くの人が「あ、ミニクーパーだ!」と思うでしょう。実は上で紹介した最新モデルは車名が「ミニクーパー」になりましたが、先代までは「ミニ」という車名で「クーパー」はグレード名のひとつになります。ではなぜみんな「ミニクーパー」と呼ぶのか。ここにはミニの歴史も関わってきます。
2024年現在販売されているミニシリーズは、2001年からドイツのBMWが展開しているブランドのひとつ。もともとミニは1959年にイギリスのブリティッシュ・モーター・コーポレーションが発売したモデルでした。全長約3mのボディに大人4人がきちんと乗れるコンパクトカーは大ヒット。日本でも多くのファンがミニに乗り、思い思いのカスタムを楽しんでいました。
ミニのすごさは、1959年から2000年までモデルチェンジせずに販売されたこと。デザインもグリル形状などが変わっていますが、基本的には41年間同じデザインで販売されました。
もうひとつのすごさは小さな車とは思えない走りのよさ。そこに注目したのがF1コンストラクターズチャンピオンにも輝いたジョン・クーパーです。ミニを開発したアレック・イシゴニスとジョン・クーパーは共同で「ミニクーパー」を開発。ミニクーパーは1964年のラリー・モンテカルロで総合優勝。この功績によりミニクーパーの名前が一気に世界に広まり、日本でもミニ=ミニクーパーと呼ばれるようになりました。
1994年、当時ミニを生産していたローバーをBMWが傘下に収めます。そしてBMWは世界中で長く愛されてきたミニをモチーフにしたモデルをブランド化。それが現代のミニになります。
BMWはミニブランドでハッチバックだけでなくクロスオーバーやステーションワゴン、クーペなどさまざまなモデルを開発。すごいのはどのモデルも一目で「ミニだ!」とわかるデザインにしていること。BMWはドイツの自動車会社ですが、ミニの生産はイギリスで行うなど、オリジナルのミニに敬意を払っていることが伝わってきます。
最新のミニは第4世代になり、時代のニーズに合わせて電動化にも積極的に取り組んでいます。
ネットで「ミニクーパーはやめとけ」と囁かれる理由
新車はもちろん中古車も人気があるミニですが、一方でSNSなどでは「ミニを買うのはやめておいたほうがいい」という声を見かけることもあります。その理由はなんでしょうか?
新車価格が高め
ミニはどの世代、どのモデルも「プレミアムなスモールカー」をコンセプトにしています。そのため車両価格は同じカテゴリーのライバルモデルより高め。現在新車で販売されるモデルの価格は以下のとおりです。
● ミニクーパー(3ドア):3,960,000〜5,310,000円
● ミニクーパー(5ドア):4,080,000〜4,770,000円
● ミニカントリーマン:4,890,000〜6,670,000円
● ミニエースマン:4,910,000〜5,560,000円
コンパクトカーということで国産のハッチバックと同じ感覚で価格を見てしまうと、「高い!これはやめておいたほうがいい……」と考える人もいるはず。ちなみに国産コンパクトの新車価格はトヨタのヤリスが1,501,000〜2,694,000円、カローラスポーツが2,210,000~2,978,100円になります。
世代ごとにウィークポイントがある
もうひとつ、「ミニはやめておいたほうがいい」と言われる理由に、世代ごとにウィークポイントがあることが挙げられます。
デビューから20年以上経過していますが、第1世代のミニはミニワンやミニクーパーに搭載されたCVTの耐久性に難がありました。さらに古いモデルなので、電装系にも不安が残ります。第2世代以降のミニの中古車が安くなっている現在、よほどデザインが好きだという人以外はわざわざ第1世代を選ばなくてもいいのではないかと思います。
第2世代はミニのバリエーションが一気に増えました。また、エンジンやトランスミッションが刷新されて第1世代以上にキビキビした走りを楽しめるようになりました。この世代のエンジンはプジョーとBMWが共同開発したものが搭載されています。このエンジンは動力伝達で欠かすことのできない部品としてタイミングチェーンが使われています。一般的にタイミングチェーンは交換がいらない部品として知られているのですが、ミニのタイミングチェーンは8万km程度で交換が推奨されています。もし交換しないと深刻なトラブルを引き起こす原因になります。
第3世代のミニはこれまでの世代が抱えていたネガティブな部分が解消されているので、基本的には中古車を買うときに大きな心配をしなくても大丈夫です。ただし、第3世代はデビューが2014年のため、すでに10年が経過しています。そのため、電装系や消耗品に交換のタイミングがきている可能性もあります。購入時は販売店に、部品の交換は必要なのか、電気系統の調子はどうかなどを確認したほうがいいでしょう。また、ディーゼルモデルは極端に走行距離が少ないものよりも、ある程度距離を走っているもののほうが安心です。
壊れた際の修理費が高い
機械製品である車は、購入後に不具合が発生することもあります。そんなときは修理が必要になりますが、ミニをはじめとする輸入車は海外から部品を持ってくる費用が載せられているので、必然的に部品代が国産車より高くなります。
また、輸入車は消耗品の部位によっては日本車よりも消耗が早いものもあります。代表的なのがブレーキパッド。これは日本とヨーロッパの道路事情の違いやメーカーの考え方によるもの。
ドイツの高速道路には速度無制限の区間が設定されているため、日本の高速道路より高い速度域で走る車もあります。そのスピードでブレーキをかけた車をきちんと止めるためにブレーキパッドが消耗しやすい構造になっています。輸入車の前輪のホイールを見ると赤茶色く汚れていたりしますが、これがブレーキパッド消耗時に飛んだブレーキダストです。
車検費用が高くつくことが多い
前述したように輸入車は消耗品の交換サイクルが日本車よりも早く、車検でディーラーに車を持っていくとそのタイミングで交換を勧められることが多くなります。見積もりには税金や保険、車検整備費用のほかに消耗品の交換費用なども含まれるため、必然的に車検費用が高くなります。費用を抑えたい場合は見積もりを見てディーラーの担当と相談しながら依頼したり、費用を抑えて車検を通してもらえるディーラー以外の整備工場を探したりしてみましょう。
それでも乗りたくなるミニの魅力
ここまで少しネガティブな部分にも触れましたが、ミニにはそれでも乗りたい魅力がたくさんあります。ミニならではのよさを見ていきましょう。
唯一無二のデザイン
以前、ミニの担当者にインタビューした際、ミニにはデザインの方程式があることを教えてもらいました。それに基づいてデザインを組み立てることで、オリジナルのイメージを損なわずにさまざまなスタイルを作り出せるのだと言います。
そして、ミニはオリジナルモデル発祥の地であるイギリスをリスペクトしている部分も、オリジナリティを感じさせます。ルーフやミラーに貼るユニオンジャック柄のデカールが用意されたのはもちろん、テールライトのデザインをユニオンジャック柄にしたことも多くの人から支持されました。
BMWミニでミニの世界観に惚れ込んだ人が、クラシックミニの世界に飛び込む。そんな現象も珍しくなくなっています。
どのモデルもミニらしさがある
1959年にデビューしたクラシックミニをモチーフにしながら、さまざまなボディタイプを世に送り出しているミニ。形も大きさも違うのに、どのモデルもひと目見てミニだとわかるのはさすがとしか言いようがありません。
ハッチバックは3ドアのほか5ドアも用意。ハッチバックをベースにしたオープンモデルのミニコンバーチブル、ワゴンタイプのミニクラブマン、クロスオーバータイプのミニクロスオーバー(最新モデルはミニカントリーマンに名称変更されました)など、遊び心に溢れたモデルが多いのもミニの特徴です。
コンバーチブルやクラブマンはクラシックミニにも同様のタイプがありました。クラシカルなモデルをリスペクトしながら、新たな解釈を取り入れて現代流にアレンジする。これがミニならではの楽しさの秘密です。
豊富なバリエーション
ミニにはボディバリエーションだけでなくパワートレインのバリエーションも豊富です。ガソリンエンジンはクーパーとクーパーSで出力が変えられていて、ディーゼルエンジンも用意。先代ミニクロスオーバーにはPHEVも用意されました。最新のミニには電気自動車もラインナップされています。
さらにミニのスペシャルモデルとしてジョン・クーパー・ワークスを用意。これはミニのレーシングスピリットを注入したモデルで、ミニのさまざまなモデルに設定されました。たとえば先代ミニ3ドアに設定されたジョン・クーパー・ワークスは最高出力170kW (231ps)、最大トルク320N・mを発揮する2L直4ターボを搭載。ゴーカートフィーリングを際立たせた走りはノーマルのミニとは別次元です。
ジョン・クーパー・ワークスは新型のミニカントリーマンにも設定されています。
プレミアムスモールカーらしい高級感
優れたデザインはもちろん塗装の品質の高さ、インテリアの仕立てのよさなど、高級感を堪能できるのも魅力です。遊び心あるインテリアデザインにはミニらしさを凝縮。それを象徴するのが円形をモチーフにしたセンターディスプレイとトグルスイッチです。
どちらもクラシックミニのアイコンとなるアイテムで、それを現代の上質な素材を使って表現しています。シートは体をしっかりサポートしてくれる座り心地のいいものが搭載されています。
最新のミニはデジタル技術をふんだんに用いて、これまでとは異なるプレミアム感溢れるインテリアに仕立てられています(2024年時点)。
特別仕様車・限定車が楽しい
ミニはどのモデルも多くの特別仕様車・限定車が用意されます。特別なボディカラーやインテリアカラーを採用したり、特別装備が奢られたモデルを選ぶのは楽しいもの。街を走っていても同じ仕様と滅多にすれ違わないのも優越感を味わえる部分です。
上の写真は先代の2022年2月にミニクーパー3ドア、ミニクーパーD 5ドア、ミニクーパーD クラブマンに設定された限定車「ブリック・レーン・エディション」。自由に満ちた、個性の輝きを表現したモデルで、車名はロンドンにあるストリートアートの聖地に由来します。
どのモデルも専用のルーフカラー、専用のボンネットストライプ、専用のエクステリアステッカーなどで特別感を演出。特別装備も多数装着されています。
MINI BMW ミニ SUV
車両本体価格269.8万円
支払総額283.4万円
諸費用13.6万円
MINI BMW ミニ SW
車両本体価格84.9万円
支払総額95.0万円
諸費用10.1万円
MINI BMW ミニ SUV
車両本体価格177.0万円
支払総額185.0万円
諸費用8.0万円
MINI BMW ミニ HB
車両本体価格108.0万円
支払総額117.4万円
諸費用9.4万円
自分にぴったりのミニの選び方
ボディバリエーションからパワートレインまで、豊富なラインナップがあるミニ。特別仕様車や限定車も多いミニは、中古車だと無数の選択肢があると言っても過言ではありません。そのなかから自分にぴったりのモデルをどうやって選べばいいでしょうか。
まずは用途を考える
たとえばハッチバックのミニには3ドアと5ドアがあります。ファミリーで使う場合、3ドアよりも5ドアのほうが便利に使えますし、小さな子どもがいるファミリーならたくさんの荷物を持って出かける機会が多いはずなのでクロスオーバー(カントリーマン)やクラブマンが便利です。
ミニらしいキビキビしたゴーカートフィーリングを堪能するなら、ボディが小さくてホイールベースが短い3ドアがベスト。
中古車でジョン・クーパー・ワークスを探すのもおすすめですよ。
1人または2人で乗る機会が多くて非日常を堪能したいなら、思い切ってコンバーチブルを選ぶのもあり。後部座席は狭いですが4人でオープンエアを楽しむこともできます。
このように用途や優先したいことを考えてみると、狙うべきモデルが見えてきやすくなります。
ガソリンエンジンか、ディーゼルエンジンかを考える
先代ミニにはガソリンエンジンとディーゼルエンジンが搭載されていました。BMWはディーゼルエンジンのラインナップが充実していて、ミニもトルクフルなディーゼルエンジンの人気の高さが特徴です。
ミニに限らず現在のクリーンディーゼルエンジンには排気ガスに含まれるPMを捕集し、自動的にPMを燃焼(DPF再生)処理するDPFという装置がついています。補修したPMが一定量溜まると、自動的に燃焼させます。これをDPF再生と言います。
DPF再生は一定条件が揃うと自動的に始まりますが、ストップ&ゴーの多い街なかだと触媒が暖まらずにDPF再生がうまくできないこともあります。DPF再生は車が自動で行うもの以外に、警告灯が点灯したときは手動でも行うことができます。それでも放っておくと整備工場に依頼しなければいけないことも……。
車が自動でDPF再生を行える環境があるよう、ディーゼルエンジンは買い物などで街なかを数kmしか走らないことが多い人よりも、高速道路などを一定時間走る機会が多い人に向いていると言われています。逆にガソリンエンジンにはDPF再生は必要ないので、街乗り中心の人でも安心して使うことができます。
デザインありきで選ぶのもあり!
「車をこういう風に使うからこのタイプを」と考えることは満足度を高めるために重要ですが、ミニのようなキャラクターの立った車は、気に入ったデザインのものを選ぶのが一番だともいえます。
たとえばハッチバックの3ドアのデザインが好きなら、ファミリーだってなんとかなるもの(さすがにチャイルドシートに小さな子どもを乗せたりするのは大変ですが)。気に入ったものなら多少の不便も楽しみに変わるはずです。
実はミニではありませんが、私も子どもが小学2年生のときから家族で3ドアの車に乗っています(しかも今は2台とも3ドア)。
同じようにクロスオーバーやクラブマンのデザインが好きなら迷わずそれを選ぶべき。好きなミニに乗って、ミニだからこそ味わえるライフスタイルを存分に楽しんでください!
ミニの代表モデルと中古車の選び方
ミニは2024年に第4世代にモデルチェンジ。最新のデジタル技術を取り入れ、車との新しいコミュニケーションを体験できるようになりました。一方で先代のミニシリーズも、ミニらしい楽しさを味わえます。ここではそれらを中古車で選ぶときのポイントをまとめます。
ミニ(3代目/2014年〜2024年)
■クーパーS プレミアムプラスパッケージ エッセンシャル・トリム
ボディサイズ | 全長:3,880mm 全幅:1,725mm 全高:1,430mm |
エンジン | 1,998cc 直列4気筒DOHCターボ |
最高出力 | 141kW (192ps)/5,000rpm |
最大トルク | 280N・m /1,350~4,600rpm |
WLTCモード燃費 | 15.0km/L |
新車時価格帯 | 3,150,000〜5,160,000円 |
中古車相場価格 | 総額60万〜580万円 |
第3世代のミニのトピックは、ボディサイズが拡大されたことで、第2世代までは5ナンバーサイズだったのに対し3ナンバーサイズになったこと。2016年に4月にクリーンディーゼルモデルが追加されたこと。そして何より5ドアモデルが用意されたことです。
外観は丸型ライトや六角形グリルなどミニのアイコンを残しながら、上下分割させない一体型グリルにしてミニらしさが強調されました。大型のセンターディスプレイやトグルスイッチといったミニらしいアイテムも取り入れられています。
デビュー時はクーパーとクーパーSをラインナップ。追ってワンが追加され、2014年秋に待望の5ドアモデルが追加されました。5ドアは3ドアよりホイールベースが70mm拡大され、リアシートの居住性を高めています。後席のレッグスペースは3ドアより40mm拡大されました。荷室スペースも3ドアより67L広げられています。3ドアが4人乗りなのに対し、5ドアは5人乗りになります。
2018年5月のマイナーチェンジでリアコンビネーションランプをユニオンジャック柄に変更。2021年5月のマイナーチェンジでタッチ操作が可能なセンターディスプレイとデジタル表示のメーターパネルが採用されました。
ミニコンバーチブル(3代目/2016年〜2024年)
■クーパー コンバーチブル プレミアムプラスパッケージ エッセンシャル・トリム
ボディサイズ | 全長:3,865mm 全幅:1,725mm 全高:1,415mm |
エンジン | 1,498cc 直列3気筒DOHCターボ |
最高出力 | 100kW (136ps)/4,500rpm |
最大トルク | 220N・m /1,480~4,100rpm |
WLTCモード燃費 | 15.6km/L |
新車時価格帯 | 4,260,000〜5,680,000円 |
中古車相場価格 | 総額150万〜570万円 |
ミニの3ドアをベースにオープンエアを楽しめるようにしたのがミニコンバーチブル。ルーフはメタルトップではなく電動タイプのソフトトップ(幌)になり、オープン時はトランクの上に幌が乗るように折りたたまれます。これはクラシックミニに設定されたコンバーチブルモデルのスタイルを取り入れたものになります。幌は30km/hまでなら走行中でも開閉できます。
ハッチバックの3ドア同様、ミニコンバーチブルもリアシートを設置した4人乗り。後席スペースは第2世代のミニコンバーチブルより横方向に約30mm、前席との足元スペースを約40mm拡大されています。そしてトランクスペースも40L拡大され、利便性が高められています。
ラインナップは1.5Lターボを搭載するクーパーと、2Lターボを搭載するクーパーS、そしてハイパフォーマンスモデルのジョン・クーパー・ワークスを用意。ディーゼルエンジン搭載車は設定されません。
ミニクロスオーバー(2017年~2024年)
■クーパーD クロスオーバー オール4 ファーストパッケージ エッセンシャル・トリム
ボディサイズ | 全長:4,315mm 全幅:1,820mm 全高:1,595mm |
エンジン | 1,995cc 直列4気筒DOHCディーゼルターボ |
最高出力 | 110kW (150ps)/4,000rpm |
最大トルク | 350N・m /1,750~2,500rpm |
WLTCモード燃費 | 16.1km/L |
新車時価格帯 | 4,360,000〜6,470,000円 |
中古車相場価格 | 総額150万〜600万円 |
第2世代のミニに初設定されたミニクロスオーバー。第4世代ではミニカントリーマンという海外で使われる名称に統一されました。全幅が1,800mmを超えるなどボディはかなり大きく「全然“ミニ”じゃないよ」という声も聞かれますが、そのスタイルを眺めるとちゃんとミニのファミリーであることがわかるのはさすがです。
2017年3月にフルモデルチェンジした先代ミニクロスオーバーは、プレミアムコンパクトモデルとして生まれ変わりました。デビュー時はディーゼルエンジンのみの展開。クーパーDは最高出力110kW、クーパーSDは140kWを発揮するエンジンが搭載されました。そして同年7月には1.5Lガソリンエンジンにプラグインハイブリッドシステムが組み合わされるクーパーSEが、10月にはエントリーモデルのミニワンクロスオーバーが追加されました。
駆動方式はFFのほか、4WDのオール4も用意。リアシートの背もたれが40:20:40の3分割式になっていて、荷物量に応じて荷室を拡大することができます。
ミニクラブマン(2015年~2024年)
■クーパーS クラブマン プレミアムプラスパッケージ エッセンシャル・トリム
ボディサイズ | 全長:4,275mm 全幅:1,800mm 全高:1,470mm |
エンジン | 1,998cc 直列4気筒DOHCターボ |
最高出力 | 141kW (192ps)/5,000rpm |
最大トルク | 280N・m /1,350~4,600rpm |
WLTCモード燃費 | 13.7km/L |
新車時価格帯 | 4,000,000〜6,070,000円 |
中古車相場価格 | 総額90万〜600万円 |
第2世代で初登場したステーションワゴンのミニクラブマンは、特殊な形状をしていました。サイドのドアは前席のみで、右側のドアの後ろに小さな観音開きのドアがついていました。これは右側通行の国だと歩道側から後席にアクセスしやすくて便利なのですが、日本のように左側通行の国だと車道側からの乗り降りになるのでイマイチ使いづらいものでした。
第3世代で登場した2代目ミニクラブマンは後席用のドアが設置された5ドアになり、利便性が一気に高まりました。バックドアはオーソドックスな跳ね上げ式ではなく、2枚のドアを左右に開く観音扉になります。これはクラシックミニの派生モデルであるミニクラブマンエステート、あるいはミニトラベラーやミニカントリーマンをモチーフにしています。
全幅・全高ともにサイズ制限のある立体駐車場に収まるよう設計されているため、都市部での利便性に優れているのが特徴。駆動方式は4WDもラインナップされました。ミニクラブマンも後席は40:20:40の3分割式。荷室はフロアの高さを2段階に調整できます。
MINI BMW ミニ SUV
車両本体価格38.9万円
支払総額49.0万円
諸費用10.1万円
MINI BMW ミニ HB
車両本体価格109.0万円
支払総額121.3万円
諸費用12.3万円
MINI BMW ミニ HB
車両本体価格113.7万円
支払総額119.7万円
諸費用6.0万円
MINI BMW ミニ HB
車両本体価格340.0万円
支払総額348.0万円
諸費用8.0万円
短命だったけれどかっこよかった「ちょっとマニアックなミニ」
ポップで遊び心に溢れたミニシリーズは第2世代でちょっと変わったモデルも登場しました。残念ながら短期間で生産は終了してしまいましたが、人とは違うミニに乗りたい人は注目してみてください。
ミニクーペ(2011年~2015年)
ハッチバックはバックドアがついた4人乗りのモデルですが、2ドア・2シーターのミニとして登場したのがミニクーペです。全高はハッチバックより50mmも低くなったスポーティな外観が特徴で、フロントガラスも大きく傾斜しています。
モデルは1.6L自然吸気エンジンを搭載するクーパー(6MT/ 6AT)、1.6LターボのクーパーS(6MT/ 6AT)、そしてジョン・クーパー・ワークスが設定されました。
ミニロードスター(2012年~2015年)
ミニクーペのオープンモデルがミニロードスターで、ルーフはソフトトップになります。同じオープンモデルのミニコンバーチブルはソフトトップが電動開閉式なのに対し、スポーツモデルのミニロードスターは軽量化を考え手動式になります。
ミニクーペ同様にモデルは1.6L自然吸気エンジンを搭載するクーパー(6MT/ 6AT)、1.6LターボのクーパーS(6MT/ 6AT)、そしてジョン・クーパー・ワークスが設定されました。
ミニペースマン(2013年~2016年)
ミニペースマンは3ドアタイプのクロスオーバーモデルです。ルーフがリアに向かって大きく傾斜したクーペスタイルを採用しながら、室内は大人4人がゆったり移動できるスペースを確保。ミニクロスオーバーに比べると後席へのアクセスは大変になるものの、利便性は充分高いといえるでしょう。
パワーユニットはガソリンエンジンのほかにディーゼルエンジンもラインナップ。駆動方式もFFと4WDが用意されました。
よくある質問
プレミアムスモールカーというコンセプトで開発されているので国産のコンパクトカーに比べると高価であること、世代ごとにウィークポイントがあり、もし故障した場合に修理費用が高額になることなどが理由として挙げられます。
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ミニならではのワクワクするデザイン、豊富な限定車を選ぶ楽しさ、そしてミニらしいキビキビとした走りが、ミニの魅力です。
まずは用途を考えて、それに対応できるモデルを探すこと。パワーユニットが豊富にあるので自分の乗り方に合うものはどれかを考えることで、自分にピッタリのミニが選びやすくなります。でもミニはどれもキャラクターが立っているので、欲しいものを選ぶのが一番ですよ!
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