SUVのメリットは、悪路に強いことやたくさんの荷物を積める積載力です。人気の高い車種なので、好みに合わせたデザインを選べること、中古車として売るときの価格が高いことも魅力です。
乗り心地のよさが考慮されていることもあり、街乗りとアウトドアでの使い勝手を両立しています。アウトドアに出かける機会が多い方、日常的に市街地を走る方にもぴったりの車です。
SUVのメリットとデメリットを知って、目的に合わせたお気に入りの1台を見つけましょう。
この記事でわかること
- SUVには2種類ある!それぞれの特徴と違い
- SUVのメリットとデメリット
- SUVがおすすめなのはこんな人
目次
SUVとはどんな車?
SUVとは、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(Sport Utility Vehicle)の略で、日本語では「スポーツ用多目的車」を意味します。
SUVは地面から車体までの高さが高めに設計されているため、車体と路面が接触しにくくオフロードも力強く走り抜けられます。
SUVといえばアウトドアのイメージが強いかもしれませんが、活躍の場は悪路を走るときだけではありません。「クロスオーバーSUV」と呼ばれる種類は街乗りでの乗り心地も考慮されています。日常生活でもさまざまなシーンで乗りやすさを感じられるはずです。
大きいサイズのSUVなら3列シートを備えているモデルもあり、ファミリーカーとしても選ばれています。

車内が広く、荷室も大きめなので荷物をたくさん積みたい方にもおすすめです。
クロスオーバー?クロカン?SUVの種類と違い
SUVは大きく「クロスオーバーSUV」と「クロスカントリーSUV」に分けられます。「SUV」というと、多くの場合は「クロスオーバーSUV」を指します。
より街乗りに適しているのはクロスオーバーSUV、本格的なオフロード走行に向いているのがクロスカントリーSUVです。ボディの構造や燃費性能にも違いがあります。
クロスオーバーSUV

2022年6月現在に生産されているSUVはほとんどが「クロスオーバーSUV」です。
オフロードと街乗り両方に対応しているので、通勤や買い物、送迎などをメインに使うならクロスオーバーSUVのほうが使い勝手がよいでしょう。
普段づかいに適した機能が優れている半面、走破性や耐久性などオフロード性能はクロスカントリーSUVに劣ります。
クロスカントリーSUV

クロスカントリーSUVは「クロカン」の略称で親しまれている車種です。ラダーフレーム構造を有しており、オフロード走行に適しています。本格的なオフロード走行を想定された車種が多く、走破性や耐久性が高いのが特徴です。
車両重量が重いため、ほかの車種と比べると燃費性能は低い傾向があります。アウトドアでの使用やオフロード走行をメインにする方にはおすすめです。
はしご型のフレームにボディなどを取りつける構造です。フレームが骨格の役割を担いボディを支えているため、大きな荷重や外からの衝撃にも耐えられます。車の構造として一般t系な「モノコックボディ構造」に比べると、衝撃を吸収しやすく頑丈な点が特徴です。
SUVのメリット
SUVのメリットは、以下のようなものがあります。
・豊富なデザインから選べる
・走破性能が高く悪路に強い
・荷物をたくさん載せられる
・視点が高く前方の視認性がいい
・リセールバリューが高い傾向がある
豊富なデザインから選べる
SUVは非常に人気の高い車種であるため、幅広いニーズに合わせてさまざまなデザインが登場しています。たくましく力強さを感じるものや、街になじむスタイリッシュなものなど個性的なデザインが揃っています。
豊富なデザインから選べるので、お気に入りの1台を見つけやすいこともメリットのひとつです。
走破性能が高く悪路に強い
SUVの大きな魅力は、走破性能が高いことです。山道や砂利道など、凹凸のある路面でも力強く走り抜けられます。
・最低地上高(※1)が高い
・馬力がある
・4WDなら滑りやすい路面でもグリップを効かせやすい
最低地上高が高くタイヤ径が大きいことにより、路面と車体が接触しにくいこともポイントです。衝撃を吸収しやすいので、オフロードも快適に走れます。
馬力があるので坂道や雪道での発進・走行もストレスを感じにくいでしょう。
※1 最低地上高:車両の最も低い個所と地面との距離
荷物をたくさん載せられる
SUVはアウトドアでの利用を想定した設計であり、積載力の高いモデルが多いことも特徴です。
アウトドアで楽しむ趣味といえば、キャンプやゴルフ、釣り、サーフィンなど大きな荷物を持ち運ぶものが多くあります。SUVなら大きな荷物をスムーズに積める設計のものが多いので、趣味をより楽しみやすくなります。

荷室やシートがフラットになる車種なら車中泊にも使えます。
視点が高く前方の視認性がいい
SUVは比較的全高が高いため、シートに座ったときの視点(アイポイント)も高くなります。ドライバーは高い位置から広く見渡せる状態で運転できるため、周囲の視認性がよく歩行者や障害物などを察知しやすいこともメリットです。
助手席や後部座席からも、まわりの景色がよく見えて開放的です。

アイポイントが高い車は、感覚がつかみやすく長距離運転でも疲れにくいです。
リセールバリューが高い傾向がある
SUVは、中古車として売却するときの価値が高い傾向があります。SUVは国内だけでなく海外でも人気があり、国内外からの需要が多いのです。
愛車を手放す場合を想定して、高く売れる車を選ぶならSUVがおすすめです。

気や需要が高い車は、中古車の買取価格が高くなる傾向にあります。SUVは海外からの需要も特に高い車種です。
SUVのデメリット

SUVのデメリットには、以下のようなものがあげられます。
・乗り降りしづらい
・高さ制限のある駐車場などに入れない場合がある
・初期費用と維持費が高い
乗り降りしづらい
SUVは最低地上高が高いため、場合によっては乗り降りしづらさを感じるかもしれません。子どもや高齢者を乗せる機会が多い場合は注意が必要です。
ミニバンなど、スライドドアで後部座席の開口部が広い車種に比べると、乗降間口が狭いことも乗り降りのしづらさの原因です。
重い荷物を積むときも、高く持ち上げなければならないので不便さを感じる可能性があります。
高さ制限のある駐車場などに入れない場合がある
背の高いSUVは、高さ制限のある場所や駐車場に入れない場合があります。とくにタワー型機械式立体駐車場は、1,550mmの高さ制限が設けられているケースが多いため、SUVは利用できない車種が多いです。
▼SUVの全高一例
軽SUVのスズキ ハスラーでもボディの全高は1,680mmであり、1,550mmの高さ制限がある駐車場には進入できません。
都市部で駐車する機会が多い場合は、停められる駐車場を事前に探しておくなどの対策が必要です。
初期費用と維持費が高い
SUVは走りや耐久性を高めるために上質な部品を使っている場合があり、車両価格が高めです。タイヤ径が大きいことも維持費がかさむ一因です。
コンパクトカーなどと比べると燃費が悪いので、維持費がかかる傾向もあります。

トヨタのSUV「ヤリスクロス」と、そのベースであるコンパクトカーの「ヤリス」を比較してみましょう。
比較項目 | ヤリスクロス(SUV) | ヤリス(コンパクトカー) |
新車価格(税込)※ | 1,798,000〜2,815,000円 | 1,395,000~2,522,000円 |
燃費 | HYBRID Z 1.5L·2WDの場合 WLTCモード:27.8km/L | HYBRID Z 1.5L·2WDの場合 WLTCモード:35.4km/L |
タイヤ交換費用の目安※ | 5,800~25,000円 | 3,700~15,000円 |
※2022年6月時点
同じヤリスでも、コンパクトカーとSUVでは車両本体価格や燃費に差があることがわかります。SUVはタイヤが大きいので、タイヤ交換の費用も高額になる傾向があります。
車のランニングコストが気になる方は、SUVのなかでもハイブリッド車を選ぶなど、検討が必要になるかもしれません。
SUVはこんな人におすすめ!

SUVがおすすめなのは、以下のような人です。
・街乗りだけでなくアウトドアも楽しみたい
・かっこいいデザインの車に乗りたい
・大きい荷物を載せたい
・費用より満足度を優先したい
SUVは、積載量が多く悪路に強いので、アウトドアを楽しむ方にとくにおすすめです。力強さを感じるデザインやスタイリッシュなものも多いので、見た目を重視したい方にも向いています。
定員が7~8人で座席が広々としたタイプのSUVもあり、街乗りでも乗り心地がよいのでファミリーカーとしても使いやすいです。

SUVの人気車種や選び方のポイントを知りたい方は、「SUVが人気の理由とは?国産車・輸入車のおすすめ17選を紹介!」も読んでみてください。
まとめ
SUVのメリットのひとつは、オフロードでも快適に走れることです。アウトドアなどでぬかるんだ道や、凸凹のある道を走行する機会がある方にはとくにSUVがおすすめです。
悪路を走るシーンばかりではなく街乗りにも適している車種も多く販売されているため、日常的に違和感なく使えます。
人気のSUVは中古車でも多く流通しています。中古車なら、安くてコストパフォーマンスのよいSUVが見つかるかもしれません。
SUVのメリットとデメリットを知って、ぜひお気に入りの1台を見つけてみてください。
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