ダイハツ タントは、燃費性能のよさと使いやすさが魅力のコンパクトトールワゴン。ミラクルオープンドアが搭載されているので、乗り降りや荷物の積み下ろしもしやすく、子育て世代やシニア世代に人気です。
タントの購入を検討する人は、実燃費や維持費、競合車種との違いも気になるところでしょう。この記事では、タントと競合車種との燃費比較、維持費のシミュレーションなどを詳しく紹介しています。
この記事でわかること
- タントの燃費と競合車種との比較
- タントの維持費シミュレーション
- タントがおすすめな人

タントの競合車種は「N-BOX」「スペーシア」。燃費や機能性の違いを比較していきます!
目次
タントの燃費をチェック!競合車種とも比較

画像引用元:【公式】タント|ダイハツ
タントの現行モデル(2022年10月)はガソリン車のみで、駆動方式は2WDと4WDがあります。それぞれのカタログ燃費は以下のとおりです。
▼タントの駆動方式別の燃費性能(WLTCモード)
駆動方式 | カタログ燃費 |
2WD | 21.2〜21.7km/L |
4WD | 19.6〜21.4km/L |
タントのカタログ燃費
タントのグレードごとのカタログ燃費を比較してみましょう。
▼タントのグレードごとの燃費(WLTCモード)
グレード |
駆動方式 |
カタログ燃費 |
L |
2WD |
22.7km/L |
4WD |
21.4km/L |
|
X |
2WD |
22.7km/L |
4WD |
21.4km/L |
|
Xターボ |
2WD |
21.2km/L |
4WD |
19.6km/L |
|
カスタムX |
2WD |
21.9km/L |
4WD |
21.4km/L |
|
カスタムRS |
2WD |
21.2km/L |
4WD |
19.6km/L |
タントにはノーマルモデルのほか、エアロモデルの「タントカスタム」もあります。タントカスタムはノーマルのタントよりも快適性や安全性に優れていることが特徴です。
カスタムXはNAエンジン、カスタムRAはターボエンジンを搭載しています。ターボエンジンは走行性能が上がる分、NAエンジンと比べて燃費性能が低い傾向があります。
競合車種との燃費比較

画像引用元:【公式】タント|ダイハツ
タントと同じくコンパクトトールワゴンである「N-BOX」や「スペーシア」の燃費と比較してみましょう。
▼競合車種との燃費比較(WLTCモード)
メーカー |
車種名 |
エンジン |
グレード |
駆動方式 |
カタログ燃費 |
ホンダ |
N−BOX |
ガソリン |
G |
2WD |
21.2km/L |
4WD |
19.8km/L |
||||
L |
2WD |
21.2km/L |
|||
4WD |
19.8km/L |
||||
L・ターボ |
2WD |
20.2km/L |
|||
4WD |
19.0km/L |
||||
EX |
2WD |
21.2km/L |
|||
4WD |
19.8km/L |
||||
EX・ターボ |
2WD |
20.2km/L |
|||
4WD |
19.0km/L |
||||
スズキ |
スペーシア |
ハイブリッド |
HYBRID G |
2WD |
22.2km/L |
4WD |
20.2km/L |
||||
HYBRID X |
2WD |
21.2km/L |
|||
4WD |
20.2km/L |
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タントの実燃費
車の燃費のまとめサイト「e燃費」によると、タントの実燃費は以下のとおりです。
▼タントの実燃費の比較表(WLTCモード)
グレード | 駆動方式 | 実燃費 | カタログ燃費 |
L,カスタムX,Xターボ | 2WD | 16.2〜18.8km/L | 22.7km/L |
G,Xターボ,カスタムX | 4WD | 16.3〜18.4km/L | 19.6km/L |

実燃費はカタログ燃費よりも低い値になることが一般的です。
燃費を向上させるためのポイント
車の燃費は運転方法や走行条件、環境によって変わります。燃費を向上させるには、以下の方法を試してみましょう。
・タイヤの空気圧を適正に保つ
・発進時は緩やかにアクセルを踏む
・車間距離を保ち、加減速を減らす
・減速時は早めにアクセルを離す
・不要な荷物を降ろす
タントの維持費をシミュレーション
タントの年間の維持費が気になる人は、購入後にかかる費用のシミュレーションをしてみましょう。ここでは、タントの維持費と、競合車種であるN-BOXの維持費を比較します。
▼タントの維持費シミュレーション表
ダイハツ タント | ホンダ N-BOX | |
仕様 | 2WD、ガソリン | 2WD、ガソリン |
実燃費 | 18.8km/L | 16.8km/L |
ガソリン代 | 約89,000円 | 約98,000円 |
軽自動車 | 7,200円 | 7,200円 |
任意保険 | 約50,000円 | 約50,000円 |
車検法定費用 | 約28,000円 | 約28,000円 |
車検点検料金 | 約18,000円 | 約18,000円 |
メンテナンス・消耗品費用目安 | 約30,000円 | 約30,000円 |
年間維持費合計 | 約222,000円 | 約231,000万 |
月間維持費合計 | 約18,500円 | 約19,000円 |
※車検法定費用には、自賠責保険・自動車重量税・印紙代が含まれます。
※ガソリン代は165円/L、年間10,000km走行、WLTCモードで計算した金額です。
※任意保険は補償内容によって変動します。
タントとN-BOXでは、ガソリン代以外にかかる維持費に大きな差はありません。タントのほうが燃費がいい分、ガソリン代にかかる維持費を抑えられます。

車を購入する際には、購入時にかかる費用だけでなく、このようにシミュレーションすることも大切です!
タントはこんな人におすすめ!魅力と注意点
ここでは、タントの購入を検討する人に向けて、タントの魅力と注意点、おすすめな人を紹介します。
コンパクトさと室内空間の広さのバランスが魅力

画像引用元:【公式】タント|ダイハツ
ボディサイズ:全長 3,395 mm×全幅 1,475 mm×全高 1,755~1,775 mm
室内寸法:全長2,060~2,180mm×幅1350mm×高さ1370mm
新車価格(税込):1,243,000円〜
タントは、センターピラー(窓柱)のない「ミラクルオープンドア」を搭載しています。助手席のドアと助手席後部のスライドドアを同時に開けると、大開口になるので、荷物の積み下ろしも楽にできることが特徴です。乗り降りしやすいので、シニア世代にも人気です。
また、運転席から車の先端までが短いため、視野が広く運転しやすいところも魅力です。次世代の「スマートアシスト」が標準装備であることにより、快適な運転をサポートします。ただし、スマートアシストに標準で搭載されている機能はグレードごとに異なるので、グレードを選ぶ際は注目してみましょう。

タントはハイブリッド仕様はないものの、比較的燃費がいいので、維持費を抑えたい人にもおすすめです!
購入前に知っておきたいタントの注意点
・グレードごとにスライドドアやシートヒータなどの機能が異なる
・NAエンジンとターボエンジンで走行性能と燃費性能が異なる
タントはグレードによって機能が異なります。特にスライドドアの搭載有無が異なります。
「X」「Xターボ」では左側のみ、「カスタムX」「カスタムRS」では両側のスライドドアが搭載されています。「L」には電動機能がついていません。転席シートヒーターは「X」から標準装備となっています。
NAエンジンとターボエンジンでは、走行性能と燃費性能が異なるので、普段の使い方やどちらを重視するかで決めましょう。

タントのグレードごとの違いはこちらの記事で詳しく紹介しています!
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タントはこんな人におすすめ
・日常使いがメインで、たまに遠出をする人
・子育て中でスライドドアがいい人
・小回りが利く車に乗りたい人
タントはコンパクトながらも荷物の出し入れをしやすく、子どもを乗せたり降ろしたりもしやすいので、子育て世代やシニア世代におすすめです。小回りが利くので、狭い道路を走る人は特に運転しやすいでしょう。
タントの競合車種をチェック!
タントの競合車種である「N−BOX」と「スペーシア」の特徴も見てみましょう。
ホンダ:N−BOX

画像引用元:【公式】N-BOX|ホンダ
ボディサイズ:全長 3,395 mm×全幅 1,475 mm×全高 1,790~1,815 mm
室内寸法:全長2,240mm×幅1,350mm×高さ1,400mm
新車価格(税込):1,448,700円〜
ホンダ N-BOXは、室内高が140cmあり、広々とした室内空間であるところが魅力です。
シートアレンジが幅広く積載しやすい空間なので、日常の買い物からレジャーまで幅広く使えます。子どもの世話をしたり、高さのある荷物を載せたりするのもスムーズです。
また、N-BOXは、全グレードにホンダの運転支援機能「Honda SENSING(ホンダセンシング)」が標準装備されています。レーダーとカメラで危険を検知する機能や、横断中や夜間の歩行者に反応する衝突軽減ブレーキなど、運転者と歩行者の安全を守る機能が搭載されています。
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スズキ:スペーシア

画像引用元:【公式】スペーシア|スズキ
ボディサイズ:全長 3,395 mm×全幅 1,475 mm×全高 1,785~1,800 mm
室内寸法:全長2,155mm×幅1,030mm×高さ1,410mm
新車価格(税込):1,395,000円〜
スズキ スペーシアは、室内空間が広く4人家族で使いやすい車です。荷室には広いラゲッジルームがあり、シートアレンジの自由度が高いので、大容量の荷物も載せることができます。
また、スペーシアには、事故そのものを未然に防ぐ予防安全装備「スズキ セーフティサポート」が標準装備されています。衝突被害を軽減する機能や、誤発進抑制機能など、運転が苦手な人にもうれしい機能が満載です。
ボディカラーは1トーンが8色あり、一部のグレードではツートーン4色も追加されます。モノトーンやシックなカラーからパステル系まで揃っているので、個性を出したい人にもおすすめです。
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タントは新車と中古車どちらがいい?
タントを購入したい人のなかには、新車と中古車で迷う人もいるでしょう。ここでは、タントの新車と中古車どちらを選ぶべきか、それぞれの特徴を紹介します。
こだわりの1台が欲しい場合は新車がおすすめ
新車は車体カラーやオプションを自由に選べることが魅力です。
4代目のタントは安全機能がグレードアップしています。予防安全装備を重視するのであれば、3代目タントのスマートアシストIII以降のモデルか新型タントがおすすめです。
ただし、新車の場合は、半導体不足などの影響で納車まで時間がかかる傾向があります。

時間がかかってもこだわりたい人は新車を選ぶとよいでしょう。
すぐに欲しい場合は中古車がおすすめ
中古車の場合は色やオプションなどが限られますが、納車に時間がかからないため、すぐに欲しい人におすすめです。タントは中古車市場でも人気の車種なので、在庫が多くすぐに入手できることがメリットです。

オプションの有無などを小まめにチェックしておくと、中古でも好みの一台を選びやすくなりますよ!
よくある質問
タントのカタログ燃費は2WDが21.2〜22.7km/L、4WDが19.6〜21.4km/Lです。
タントのグレード「L」の場合、カタログ燃費の22.7km/Lに対して、実燃費は16.2〜18.8km/L程度となっています。
販売当初からハイブリッドの設定はありません。今後、フルモデルチェンジでハイブリッドが用意される可能性はあります。
タントの燃費は、ライバル車のN-BOXやスペーシアと比較しても大きな差はありません。カタログ燃費で比較すると、タントの2WDが最も燃費性能が高いです。