中古車の保証は、車の日常的な使用で故障や不具合が生じた場合に、メーカーや販売店が無料で修理をしてくれるサービスです。中古車の状態は外観や走行距離だけで判断するのが難しく、新車と比べてどうしても故障のリスクが高いとされています。
安心して中古車に乗るためにも、保証をつけておくことが重要です。本記事を通して、中古車保証の必要性や種類を把握しておきましょう。
この記事でわかること
- ・中古車に保証が必要な理由
- ・中古車保証の選び方
- ・保証なしの車を購入するリスクやトラブル

お乗り換えの場合、愛車の買取金額によって、ご準備いただく金額が変わります。
まずは、買取金額を調べてそのあと購入するお車を決めてみてはいかがでしょうか?
目次
中古車は保証が必要?なしでもいい?
そもそも中古車の保証とは、車の日常的な使用で故障や不具合が生じた場合に、メーカーや販売店が修理を行うことを指します。保証はあくまで通常使用での故障や不具合が起きた場合に利用できるもので、自分で車をぶつけてしまったり、交通事故に巻き込まれたりした際にできた故障やキズは対象になりません。

保証は、交通事故によって起きた故障や不具合に利用できる「保険」とは異なります!
中古車の保証は、購入後に安心して車に乗るために重要なものです。中古車は新車と比較して故障リスクが高く、購入時は問題なくても後からなんらかの故障が発生する可能性があります。安心して乗るためにも、保証が必要だといえるでしょう。
保証なしはリスクある?中古車に保証が必要な理由
中古車を購入するなら、安心のためにも保証はつけておきたいところです。ここでは、中古車に保証が必要な理由を解説します。
- パーツが劣化していてトラブルが起きる可能性があるため
- 旧所有者の使い方がわからないため
パーツが劣化していてトラブルが起きる可能性があるため
中古車は新車と比べて故障のリスクが高く、見た目に問題がなくても内部のパーツが劣化している場合があります。
実際に中古車取引に関する国民生活センターへの問い合わせは年間7,000件ほどあり、中古車納車後に起こるトラブルとして「故障」「修復歴偽装」などが挙げられます。
・ネットオークションで事業者から車を落札したが、自宅に運転して帰るまでに2回故障した。返品したいが、事業者が受け付けてくれない
・ネットで購入した中古車が納車から1か月でエンストを起こしたので、販売業者に修理代を求めたい
中古車の修理費用は、新車に比べて高額になりやすい傾向です。保証がないと原則的にその責任は購入者が負うため、修理費用をすべて負担しなければなりません。保証に入っていれば、万が一の事態でも無償で修理・交換してくれるため安心できます。
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旧所有者の使い方がわからないため
中古車を購入する場合、旧所有者がどのようにその車を使っていたのかを把握することはできません。旧所有者が雑な乗り回しをしていた場合、内部状態が悪い可能性があります。

中古車販売店側も販売前に車の状態をよく確認したうえで販売していますが、旧所有者の乗り方・使い方までを正しく把握するのは難しいのです。
同じ車種や年式でも、旧所有者の使い方によってその車の状態は大きく変わります。万が一のときのためにも、保証は必ずつけておきましょう。
保証なしで販売されている中古車は品質が低い可能性がある
中古車販売店によっては、保証がつかない・つけられない中古車を扱っている場合があります。
保証なしの車は、品質に対して販売店が自信を持っていない証拠です。保証がついていない中古車は、故障や劣化による破損につながることも多いので、その後の修理代・メンテナンス代などの維持費が多くかかる傾向にあります。
保証がついていなければ、トラブルや故障が起きたときの責任を購入者が負うことになります。保証なしの中古車を検討する場合、保証がついていない理由を販売店に必ず確認しましょう。
中古車の保証の種類
中古車の保証の種類は、以下の4種類です。
メーカー保証
メーカー保証は、新車登録から3年以内の車に必ず付帯している保証です。新車登録から3年以内の中古車なら、購入時にメーカー保証を継承できます。
メーカー保証には、一般保証と特別保証の2種類があります。詳細は以下の通りです。
・消耗部品や油脂類などを除き、車のほとんどの部品を保証する
・保証期間は新車登録から3年間、または3年以内でも走行距離6万kmまで
・エンジンやステアリング、エアバッグなど、車の走行や乗員の安全に重要な部品のみを保証する
・保証期間は新車登録から5年間、または5年以内でも走行距離10万kmまで
一般保証は、電装部品を含めほとんど全部品が保証対象になります。3年以上経つと特別保証のみが適用されるので、そのぶん受けられる保証範囲が狭くなります。

高年式の中古車を購入した場合は、メーカー保証を継承できないかを検討しましょう。
中古車販売店による保証
中古車販売店が独自に提供していて、メーカー保証の対象外になる車が加入する保証です。保証対象や期間、料金などは中古車販売店が独自で定めているため、店舗によって保証内容が異なります。
中古車販売店による保証は無料の場合もあれば、有料の場合もあります。保証内容をより充実させるために、オプションとして別途料金で加入することもあります。

中古車販売店による保証は販売店によって内容が異なるので、各店舗でよく確認しておきましょう。
メーカー系ディーラーによる保証
メーカー系ディーラーによる保証は、中古車ディーラーが提供する保証で、全国のディーラーから中古車を購入した場合に利用できます。一般的には「走行距離は無制限」「1年間無料」で保証を受けられることが特徴です。

ディーラーで中古車を購入する場合には、メーカー系ディーラーによる保証をチェックしてみましょう。
中古車サイトによる保証
一部の大手中古車サイトでは購入した中古車の保証サービスを提供しており、販売店保証と変わらない保証が受けられる可能性があります。中古車販売店やディーラーなどの販売店保証が受けられない場合は、中古車サイトが提供している保証を検討しましょう。
ただし、点検を受ける工場や購入店舗が限定されていたり、一部の修理費用が免責されていたりと、サイト独自の条件があるので注意が必要です。
中古車保証のベストな期間は?
中古車の最適な保証期間は年式によって異なりますが、6か月以上あると安心です。年式別での最適な保証期間は、以下の通りです。
・新車登録から2年経過した車:3年
・新車登録から2〜4年経過した車:2年
・新車登録から4~6年経過した車:1~2年
・新車登録から6年以上経過した車: 6か月
保証なし、あるいは保証期間が短く販売されている中古車は、車に対して品質に自信がなかったり、何かしらのリスクを背負っていたりする可能性があるので注意しましょう。
中古車の保証を検討するときの確認ポイント
中古車保証を検討するときには、以下のポイントを確認しましょう。
保証の加入条件
中古車保証に加入するには、年式や走行距離、車の生産国といった加入条件を満たす必要があります。低年式や過走行の中古車は、保証の対象外となるケースがあるので注意しましょう。また、改造車や修復歴のある車も加入できない可能性が高いです。
車の骨格部位に欠陥や損傷があり、交換・修復した履歴のある車のこと
修復歴のある車は故障のリスクが高いため、保証をつけられないことがあります。車の状態を確認したうえで、最適な保証を検討しましょう。
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保証期間の長さ
中古車の保証期間は長いと3〜5年、短いと1か月のものがありますが、6か月以上を目安に検討しましょう。なぜなら、低年式や過走行の中古車は購入後1〜6か月の間で不具合が生じるケースが多いとされているためです。

低年式で走行距離が長い中古車でも、6か月以上の保証を無理につける必要はありませんよ。
ディーラーも新車購入6か月後に点検を勧めていることもあり、最低でも6か月以上は保証期間としておきましょう。また、中古車の状況や年式にあわせて、自身が安心できる期間を選ぶことが大切です。
保証内容・保証されるパーツ
新車や中古車に問わず、保証内容の確認が重要です。すべてのパーツが保証の対象になるわけではありません。保証対象となるパーツや保証期間、金額は、保証の種類によって異なります。

販売店によっては、保証内容や範囲が説明されない店舗もあるので注意しましょう。
エンジンやブレーキ、ハイブリッド機構などの重要な部品は保証対象になることが多いですが、外装や消耗部品、ナビゲーションなどは保証対象外になる場合もあります。故障発生時に保証対象外と気づいて慌てないためにも、事前に確認しておきましょう。
保証期間を延長できるかどうか
中古車の保証は、一般的に契約の期間が過ぎれば自動で切れてしまいますが、販売店のなかには保証を延長できるシステムを導入している場合があります。
保証を延長すれば一定の費用が必要ですが、延ばすことで長期間にわたって安心して運転することが可能です。ただし、車の状態によって延長保証がつけられるかどうかは変わってくるため、内容をよく確認しておきましょう。
後付けできるかどうか
中古車の保証は契約時に加入しなければ、納車後に加入しようとしてもできないことが多いです。納車後は保証に申し込めない場合もあるため、必ず購入時に加入するかどうかを検討しましょう。

故障やトラブルに巻き込まれないように、中古車購入は保証も含めて慎重に判断してください!
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中古車でトラブルが発生したときの相談先
中古車取引に関する国民生活センターへの問い合わせは毎年7,000件を超え、多くのトラブルが発生しています。
保証に入っていれば多くのトラブルを防げるものの、ときには保証内容や料金などでトラブルに発展する場合も考えられます。ここでは、万が一中古車の購入でトラブルが発生したときの相談先を紹介します。
▼車のトラブル全般・なにから手をつけたらいいかわからない場合
全国の消費生活センター
▼中古車ならではのトラブル
日本中古自動車販売協会連合会の中古車相談室
▼車の契約や購入のトラブル
自動車公正取引協議会の消費者相談室
▼部品や機能の不具合
自動車製造物責任相談センター
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車の買い替えなら、中古車販売買取店「カーセブン」にご相談ください。カーセブンは中古車の販売と買取の両方を行っているので、車の買い替えがスムーズに進みます。車の知識が豊富なスタッフがあなたの希望にあった中古車を紹介することも可能です。なお、カーセブンの店舗によっては購入時に中古車保証がついているので安心です。
カーセブンはJPUC適正買取店です。適正買取店の認定は「不適切な買取をしていない」などの10項目をすべて満たしている店舗だけが得られます。カーセブンは「適正買取店認定制度」の要件を満たしているため、お客様は安心して車を売却・購入できるのが特徴です。
初めての査定・売却でも安心できる「5つの安心宣言」
カーセブンでは、すべてのお客様に安心・満足して査定が受けられるよう「5つの安心宣言」を掲げています。
カーセブンでは車を売却したご契約金額の半分を当日中に前払いしています。残りの金額も3日以内に振り込みするので、ご契約金を車の購入費用にあてることが可能です。
また、車の引き渡しから7日以内であればキャンセル料が発生しません。電話一本でキャンセル可能なので、万が一キャンセルしたくなった場合も安心です。
「安心できる業者に車の買い替えを依頼したい」「自分にあった、おすすめの中古車を紹介してほしい」という方はぜひカーセブンに相談ください。
よくある質問
中古車の最適な保証期間は年式によって異なりますが、最低でも6か月以上あると安心です。
詳しくは「中古車保証のベストな期間は?」をチェック。
保証なしの中古車=保証がつけられないことを意味します。保証がついていない理由として、「品質が低い」「故障や劣化による破損につながる可能性がある」「販売店がその車の品質に自信がない」などが考えられます。
保証なし車で購入後にトラブルや故障が起きても、原則的にその責任は購入者が負うため、修理費用は全額自己負担しなければなりません。安心して乗るためにも、保証のついた中古車を購入しましょう。
一般的に中古車の保証は、購入と同時に加入するもので、後付けできません。
一般的に新車登録から3年経った中古車は、中古車のメーカー保証を継承できません。購入した中古車販売店が独自で提供している保証や、中古車販売サイトによる保証を検討しましょう。
保証は通常使用での故障や不具合が発生した際に利用できるもので、自分で車をぶつけたり、交通事故にあったりしたときにできた故障やキズは対象外です。一方の保険は、事故などによる故障や不具合に利用できます。
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