中古車のセレナを選ぶなら、2018年に発売された「5代目セレナe-POWER ハイウェイスターV」がおすすめです。室内の広さやシートアレンジの多彩さはもちろんのこと、e-POWERを搭載しているため燃費性能が高いのも魅力のひとつです。
人気車種であるセレナは中古車市場でも流通量が多いため、価格や装備、ボディの色などお気に入りの1台を探しやすい車種です。幅広い選択肢の中から自分にぴったりのセレナを見つけるために、セレナの中古車を選ぶポイントを押さえておきましょう。
この記事でわかること
- セレナの中古車でおすすめは5代目e-POWERハイウェイスターV
- 中古車の購入時は内装や装備も要チェック!
- 【グレード別】セレナの特徴と中古車相場
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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セレナの中古車のおすすめモデル
セレナの中古車は、「5代目セレナe-POWER ハイウェイスターV」を選ぶのがおすすめです。
装備や機能と、車両本体価格のバランスを比較した結果、セレナのなかでも特におすすめできるモデルを紹介します。
セレナは定員や積載量が多く、ファミリーカーとしても人気のあるミニバンです。
総合的には5代目セレナe-POWER ハイウェイスターV(2018年8月~)
中古でセレナを購入するなら、5代目がおすすめ。なかでも2018年に追加されたe-POWER ハイウェイスターVは流通量が多いため、好みや希望条件に合わせて色や装備が選びやすいです。
・2019年8月以降のモデルは先進運転技術「プロパイロット」標準装備
・燃費性能・加速力・静粛性が高いe-POWER
・人気で数が多いため希望の条件を探しやすい
ハイウェイスターとは、標準モデルにエアロパーツを装備したグレードです。標準モデルに比べてスポーティなデザインが特徴。フロントとリアにエアロバンパー、両サイドのステップ下にサイドシルプロテクターなどが備えられています。
現行モデル(2019年8月発売)のハイウェイスターVは、ベースグレードのひとつ上位にあたる中間グレードです。上記のパーツに加えオートスライドドアが標準装備なのが嬉しいポイント。防水シートのオプションも選べるモデルで、家族向けの便利機能を搭載した中古車が探せます。子どもを乗り降りさせる機会が多いファミリーにはおすすめの1台です。
2019年8月のマイナーチェンジ以降は自動運転技術「プロパイロット」が標準装備となった点も魅力です。ハンドリングのアシストや、車線を感知して車の位置を修正する機能がついており、疲れているときや渋滞時の運転に活躍します。
セレナには「e-POWER」と「S-HYBLID」の2種類のパワートレインがあります。パワートレインとは、エンジンや電気モーターなど車の動力源のことです。「e-POWER」のエンジンは発電に徹し電気モーターだけで駆動するため、静粛性が高く燃費性能にも優れています。「S-HYBLID」は基本的にガソリンで走り、少しモーターがアシストする方式です。
「e-POWER」と「S-HYBLID」では中古車の車両価格に差があるため、どちらのパワートレインが搭載されているのかを事前にチェックしておいてください。5代目セレナは2016年8月に発売されていますが、「e-POWER」は2018年8月から登場しているので「e-POWER」を選びたい場合は年式にも注目しましょう。
▼セレナ ハイウェイスターVの比較
パワートレイン | 中古車価格相場※ | 燃費 |
e-POWER | 198万~431万円 | JC08モード:26.2km/L |
S-HYBLID | 188~390万円 | JC08モード:16.6km/L |
※中古車販売店の相場価格(当該世代の中でグレードや年式が異なる車を含む)
乗り心地と高級感を重視するなら、AUTECH SPORTS SPEC(オーテックスポーツスペック)もチェックしてみてください。
セレナのカスタムモデルであるAUTECH SPORTS SPECは、ハイウェイスターよりもさらにスポーティさを重視したモデルで、走行性能に優れています。
エクステリア、インテリアともに高級感があり、シートには専用仕立ての本革が使用されています。e-POWER ハイウェイスターVに比べると流通量は減りますが、乗り心地と走行性の上質さを求めるならセレナAUTECH SPORTS SPECがおすすめです。
▼セレナAUTECH SPORTS SPEC
中古車価格相場※ | 378~416万円 |
燃費 | JC08モード:15.4km/L |
※中古車販売店の相場価格(当該世代の中でグレードや年式が異なる車を含む)
予算を抑えたい方には4代目後期型もおすすめ(2013年12月~2016年7月)
予算100万円前後の低予算で探すなら、4代目の後期型が狙い目です。2013年12月~2016年7月に販売されていたモデルで、中古車でも先進安全装備を搭載している車両が見つかります。
4代目後期型は、3列シートのアレンジが多彩。5代目8人乗りモデルと同様に2列目シートの間を歩いて通り抜けられるウォークスルーモードも装備されています。
自転車やベビーカーを立てたまま積めるほどの広い荷室と床下収納スペースがあり、積載量は充分に確保されています。乗車人数や荷物が多くなりがちなファミリーにもおすすめです。
フロントガラスが高く設計されていることから視界が広く、運転席の視認性が高いため運転しやすいのも特徴のひとつです。
▼日産 セレナ4代目後期型
中古車価格相場※ | 39万~220万円 |
燃費 | JC08モード:14.6km/L |
※中古車販売店の相場価格(当該世代の中でグレードや年式が異なる車を含む)
セレナの中古車を選ぶポイント
人気の車種であることから、セレナの中古車はさまざまな年式やグレードの車両が販売されています。自分に合った車を見つけるために、セレナの中古車を選ぶポイントを知っておきましょう。
・用途や燃費からパワートレインを選ぶ
・自分に合うグレードを探す
・内装に問題ないか確認する
・車両ごとの装備内容を確認する
・一般的な中古車選びのポイントもチェックする
用途や燃費からパワートレインを選ぶ
セレナ5代目のパワートレインは、「S-HYBLID」と「e-POWER」の2種類です。
スマートシンプルハイブリッドのこと。
メインはガソリンエンジンで走行し、電気モーターがアシストする
モーターのみで走り、エンジンは発電だけ行う
▼セレナ5代目パワートレインによる比較
比較項目 | S-HYBLID | e-POWER |
パワートレイン | エンジンがメインで走行、モーターはアシスト | モーターのみで走行、エンジンは発電のみ |
最大定員 | 8人 | 7人 |
燃費 | JC08モード:16.6km/L | JC08モード:26.2km/L |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WDのみ |
S-HYBLIDでは8人乗りと4WDを選べるところがメリットです。乗車人数が多くなる場合や、ウィンタースポーツなどを楽しむ方に向いています。
e-POWERはモーター走行による静粛性の高さや燃費性能が強みです。S-HYBLIDとの燃費の差が大きいので、経済的な面が気になる方におすすめです。
自分に合うグレードを探す
セレナはグレードによって装備が異なるため、自分に合ったグレードを探しましょう。
市場に流通している数が多いのは、ノーマルモデルの中間グレード「XV」とエアロモデルの中間グレード「ハイウェイスターV」です。
中古車市場で流通が多い2つのグレードを比較してみましょう。
ノーマルモデルとハイウェイスターでは、見た目のデザインも異なります。
ハイウェイスターは、バンパーやドア下にエアロパーツが装備されており、正面から見たデザインにも違いがあることがわかります。
デザイン以外の特徴として、ハイウェイスターは専用のサスペンションを搭載。安全運転支援技術「プロパイロット」は、ハイウェイスターVもしくはハイウェイスターGのみ標準装備されています。
グレードごとの詳細は「グレード別セレナの特徴と相場」で解説しています!
内装に問題ないか確認する
ファミリーカーとして選ばれることの多いセレナは、後部座席や荷室を使用する機会も多くなります。乗車人数や荷物の多さなどによっては、インテリアの消耗が激しい中古車もあるでしょう。
購入後に気づいてトラブルにならないよう、検討段階で実際に車両を見ておくことが大切です。汚れや臭い、シートのへたりがないかよく確認しておきましょう。
車両ごとの装備内容を確認する
同じモデルやグレードでも、装備やオプションがすべて同じわけではありません。装備されているオプションやカスタムの内容は車両ごとに異なるため、ボディの色や内装が気に入っても必要な装備がついていない場合があるので注意してください。
どの装備や機能を重要視するかは人それぞれ違います。まずは自分にとって何が必要なのかを明確にしておき、中古車を選ぶときには該当の装備がついているかを確認しましょう。
また、モデルやグレードによっては、マイナーチェンジがおこなわれた場合もあります。マイナーチェンジでは大きな違いは見られないと思うかもしれませんが、意外と大幅に装備の変更がされていることがあるので注意が必要です。
・2019年8月、360°の安全をアシストする「全方位運転支援システム」が全車標準装備となる
・2020年8月、前方衝突予測警報システム「インテリジェントFCW」が全車標準装備となる
上記のように、同じ世代でもマイナーチェンジ前後で装備が異なる場合があります。
カスタムを施した車の購入を検討する場合は、外した純正パーツが付属するかどうかも確認しておきましょう。純正パーツがあれば何かあったときに元に戻せるので安心です。
一般的な中古車選びの注意点もチェックしておく
セレナの中古車を買うときには、一般的な中古車を購入するときの注意点も確認しておくことをおすすめします。
・修復歴車・冠水車は避ける
・走行距離と年式をチェックする
・整備記録簿を見せてもらう
・車検が残っているか確認する
・実車確認・試乗を行う
・信頼できる販売店で買う
中古車は1台ずつ状態が違います。同じ年式やモデルでも、乗り方や扱い方によって車の状態には差が出るものです。事故歴、修復歴次第では車両のフレームがゆがんでいるケースなどもあるので注意してください。
大切なポイントは、整備記録を見せてもらうことと、実車を確認し試乗してみることです。実際に車を見るときには、外観・内装含めて気になるところがないかをチェックしましょう。キズや汚れ、臭いなど気づいた点があればスタッフに質問してみてください。
中古車選びのポイントや注意点は、「中古車選びの注意点とは?購入前に知っておきたいポイントを解説」でも詳しく紹介しています!
グレード別セレナの特徴と相場
2016年8月以降に販売されている、5世代目の各グレードの特徴と中古車相場を紹介します。
▼グレード別特徴と中古車相場
グレード | 特徴 | 中古車相場※ |
S |
・S-HYBLID搭載なし |
83万~200万円 |
X・ハイウェイスター |
・現行型のベースグレード |
X:97万~240万円 |
e-POWER X:230万~300万円 |
||
XV・ハイウェイスターV |
・中間グレード |
XV:118万~217万円 |
e-POWER XV:220万~375万円 |
||
G・ハイウェイスターG |
・最上級グレード |
G:119万~226万円 |
e-POWER ハイウェイスターG:265万~385万円 | ||
AUTHECH |
・セレナのカスタムモデル |
AUTHECH:220~318万円 |
e-POWER AUTHECH:254万~416万円 |
※中古車販売店の相場価格(当該世代の中でグレードや年式が異なる車を含む)
ガソリンエンジンの「S」
「S」シリーズはガソリンエンジンのみを搭載したグレードで、S-HYBRIDの搭載はありません。ガソリン車ですが2WDのFFのみで、4WDは選べないので注意してください。
2020年8月のマイナーチェンジ以前に存在したグレードで、新車の販売は終了しているため、中古車でしか手に入らないモデルです。
セレナのなかでも低価格で手に入るので、ハイブリッドにこだわりがなくとにかく初期費用を抑えたい方向けといえます。
ベースグレードの「X」「ハイウェイスター」
現行型(2020年8月発売)のベースグレードである「X」と「ハイウェイスター」。
ワンタッチオートスライドドアなどの快適装備はついていません。そのため、両側とも標準装備ではスライドドアは手動式となります。
ワンタッチオートスライドドアや全ドア連動ロック機能、ドアストップ機能などドアまわりの快適機能は新車購入時のオプションです。
つまり、中古車ではスライドドアが手動式の車両と、ワンタッチオートスライドドアが装備されている車両の両方が存在しています。中古でオートスライドドア機能付きの車両が欲しい場合はその点もチェックしましょう。
被害軽減ブレーキ、踏み間違い衝突防止アシストといった安全装備は搭載されているので、安全面を重視したい方にはおすすめのモデルです。
中間グレードの「XV」「ハイウェイスターV」
中間グレードの「XV」と「ハイウェイスターV」には、オートスライドドアが標準装備されています。また、このグレードのみオーディオ用ステアリングスイッチやTVアンテナがセットになった「日産オリジナルナビ取り付けパッケージ」が標準装備です。
駐車をサポートしてくれる「インテリジェントアラウンドビューモニター」などが搭載され、下位グレードと比べて利便性が向上しています。2020年8月マイナーチェンジ以降のハイウェイスターVは、プロパイロットが標準装備である点も魅力です。
上級グレードの「G」「ハイウェイスターG」
上級グレードの「G」と「ハイウェイスターG」には、「X」や「XV」に搭載の機能に加え、便利な装備が追加されています。
インテリジェントルームミラー、プラズマクラスター技術搭載のリアエアコンなどを標準装備しており、下位グレードよりさらに快適性がアップ。こちらのグレードも2020年8月マイナーチェンジ以降のハイウェイスターGはプロパイロットが標準装備です。
前方ライトの光量を自動調節する「アダプティブLEDヘッドライトシステム」、ハイウェイスターGには「LEDフォグランプ」が搭載され、ほかのグレードより安全性も向上しています。
カスタムモデルの「AUTECH」
プレミアムスポーティブランド「AUTECH」によるカスタムカーです。
基本的にはエクステリアやインテリアデザインをより上質にしたモデルですが、SPORTS SPECはボディ補強やチューニングにより、走行性能・乗り心地が向上しています。
「AUTECH」専用のチューニングがされているため、遮音性や安定性にも優れています。セレナならではの広さや利便性を維持したまま、走行性も求めたい方におすすめのモデルです。
「数ある車のなかから、条件に合う車を探すのはひと苦労……」という方は、中古車お探し代行サービスを活用するのがおすすめ。自分の希望に合った車をプロが代わりに探してくれるサービスで、中古車探しの時短ができます。
セレナの競合車種と中古車相場
ミニバンには、セレナ以外にも人気の車種があります。セレナとその他ミニバンの特徴や中古車相場を比較してみましょう。
▼おすすめミニバンの特徴と中古車相場
おすすめのミニバン | 特徴 | 中古車相場※1 |
日産 セレナ | ・定員7~8人 ・ラインナップが豊富で選択肢が広い ・e-POWER搭載モデルは燃費性能が高い | 830,000~4,310,000円 |
トヨタ アルファード | ・定員7~8人 ・広々とした車内と高級感のあるデザインが魅力 | 300,000~5,500,000円 |
ホンダ フリード | ・定員6~7人 ・コンパクトサイズながら3列シート搭載 | 200,000~2,300,000円 |
トヨタ ヴォクシー | ・定員7~8人 ・低床設計で乗降がしやすいスタイリッシュなミニバン | 180,000円〜2,888,000円 |
トヨタ シエンタ | ・定員5~7人 ・コンパクトなミニバンながらも充分な積載量を確保 | 550,000〜2,898,000円 |
トヨタ ノア | ・定員7~8人 ・シンプルなデザインのミドルサイズミニバン | 200,000~4,500,000円 |
コンパクトサイズミニバンで小回りが利く車種や、シートアレンジが多彩な車種など、ミニバンにもそれぞれの特徴があります。
オートスライドスライドドアなど、便利な機能を搭載している車種もたくさんあるので、セレナとともにぜひ検討してみてください。
セレナ以外のミニバンのおすすめ車種について、詳しくは「ミニバンのおすすめは?乗り心地抜群で人気の車種ランキング!中古車情報も」の記事をチェックしてみてください!
まとめ
・総合的におすすめなのは5代目セレナe-POWER ハイウェイスターV
・パワートレインが「e-POWER」か「S-HYBLID」かの違いで燃費や車両価格にも差がある
・流通量の多い中間グレードの「XV」「ハイウェイスターV」ならお気に入りを探しやすい
ファミリーだけでなく幅広い世代から人気のセレナは、流通量が多く希望の1台を見つけやすい特徴があります。幅広い選択肢のなかから、重要視したいポイントや条件に合う車を見つけてみてください。
中古車選びのポイントがよくわからない方は、車探しのプロに相談するのもおすすめです。
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