エクストレイルは競合車種と比較すると、ほかのハイブリッドのSUVよりも燃費性能は低くなっています。燃費は日常的にかかる燃料代を左右するため、車を選ぶうえで重要です。
エクストレイルは2022年7月のフルモデルチェンジで第2世代のe−POWERになり、街乗りからアウトドアまで幅広く、さらに快適に使えるようになりました。競合するSUVの車種の燃費性能を比較し、購入を検討する際の参考にしてください。
さまざまなシーンで使い勝手がよいので頼れるパートナーとなることは間違いないでしょう!
この記事でわかること
- エクストレイルのカタログ燃費と実燃費
- エクストレイルと競合する車種の燃費性能
- エクストレイルの維持費と魅力
目次
エクストレイルの燃費をグレード別に紹介!競合他車とも比較
2022年7月にフルモデルチェンジした日産 エクストレイル。フルモデルチェンジで二輪駆動はe-POWER、四輪駆動はe-4ORCEを搭載したモデルのみに変更されたため、ガソリンのモデルはなくなりました。
さっそくエクストレイルの燃費性能を簡単にまとめましたので、次の表をご覧ください。
▼エクストレイルの駆動方式別の燃費性能
駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
2WD:e−POWER | 19.7 |
4WD:e−4ORCE | 18.4 |
※WLTCモードで比較
エクストレイルの燃費がよいのか悪いのかをこの数値だけでは判断できないと思うので、エクストレイルのグレード同士や競合車種との比較を見てみましょう。
エクストレイルのカタログ燃費
エクストレイルのグレードは、大きく分けて3つです。コスパ重視の「S」、充実した機能がそろった「X」、上質で高級感のある「G」の3グレードあり、2WDと4WDともに同じグレードがあります。4WDには3列シートの仕様があるため、7人乗りにしたい方は4WDを選択しましょう。
ほかにも、X e-4ORCEの特別車仕様の「エクストリーマーX」やXとGに用意された特別仕様車の「AUTECH」もありますが、ベースとなる車の燃費は同じであるため、比較は3つのグレードでおこないます。
▼エクストレイルのグレードごとの燃費
グレード | e-POWER(2WD) | e-4ORCE(4WD) |
S | 19.7km/L | 18.4km/L |
X | 19.7km/L | 18.4km/L |
G | 19.7km/L | 18.4km/L |
X(3列仕様) | 設定なし | 18.3km/L |
※WLTCモードで比較
基本的に、グレード間でもカタログ燃費は変わりません。2WDと4WDを比較すると燃費性能に若干の差があります!
競合車種の燃費を徹底比較!
エクストレイルと競合するSUVとの燃費比較をおこないます。競合する車種としてあげられるのは、ラッゲージの大きさや車体のサイズを考慮して、同サイズのクロスオーバーをピックアップしました。日産SUVの場合、アリヤやキックス、ノート AUTECH CROSSOVERがあげられますが、エクストレイルよりも一回り小さいので対象外としています。
日産車同士の比較としては、4代目エクストレイルと3代目エクストレイルの数値をまとめました。
▼エクストレイルの4代目および3代目の燃費比較表
グレード | 動力 | 2WD | 4WD | |
4代目エクストレイル 2022年7月〜 | X | ハイブリッド | 19.7km/L | 18.4km/L |
3代目エクストレイル 2013年12月〜 | 20Xi | ハイブリッド | 12.5km/L | 12.0km/L |
3代目エクストレイル 2013年12月〜 | 20Xi | エンジン | 10.0km/L | 9.5km/L |
※WLTCモードで比較
参照:goo.net|日産エクストレイルT32系(2020年11月~2022年07月)の燃費情報
ハイブリッドに着目した場合、3代目と比較して4代目は6.4〜7.2km/Lほど燃費性能が向上しています。次に、エクストレイルと競合する他社のSUVと比較しましょう。
▼エクストレイルの競合車種ごとの燃費比較表
メーカー |
車種名 |
グレード |
動力 |
カタログ燃費 |
カタログ燃費 |
トヨタ |
G |
ガソリン |
15.4 |
14.7 |
|
G |
ハイブリッド |
22.3 |
21.6 |
||
マツダ |
20S |
ガソリン |
14.6 |
14.0 |
|
XD |
ディーゼル、AT |
17.4 |
16.6 |
||
XD |
ディーゼル、MT |
19.5 |
18.7 |
||
ホンダ |
EX |
ガソリン |
14.2 |
13.6 |
|
e:HEV EX |
ハイブリッド |
21.2 |
20.2 |
||
スバル |
SPORT |
ガソリン |
− |
13.6 |
|
X−BREAK |
ハイブリッド |
− |
14.0 |
※WLTCモードで比較
※ATはCVTを含む
全体で燃費性能がもっとも低かったのがスバル フォレスターとホンダ CR−Vでした。一方、トヨタ ハリアーのハイブリッドは2WDと4WDともに燃費性能が高いです。エクストレイルの燃費性能はほかのガソリン車よりは高いですが、ハイブリッド車と比較するとそれほど高いとはいえません。
エクストレイルの実燃費
車の燃費のまとめサイト「e燃費」と口コミサイト「みんカラ」によると、エクストレイルの実燃費は、次の表のとおりです。
▼エクストレイルの実燃費の比較表
グレード | 駆動方式 | 実燃費(km/L) | カタログ燃費(km/L) |
X | 2WD | 16.7 | 19.7 |
X | 4WD | 16.1 | 18.4 |
※WLTCモードで比較
エクストレイルのカタログ燃費と実燃費の差は2.3〜3.0km/Lでした。エクストレイルだけに限らず実燃費は実際に走行した際の数値に近いため、カタログ燃費よりも落ちるのが一般的です。
エクストレイルの維持費をシミュレーション
エクストレイルの燃料費や自動車税なども含めた実際の維持費について、下の表にシミュレーション結果をまとめましたので、車種検討の際に参考にしてください。
▼エクストレイルの維持費シミュレーション表
グレード | X | X |
仕様 | AT、2WD、ハイブリッド | AT、4WD、ハイブリッド |
実燃費 | 16.7km/L | 16.1km/L |
ガソリン代 | 約95,800円 | 約99,400円 |
自動車税 | 34,500円 | 34,500円 |
任意保険 | 約45,000円 | 約45,000円 |
車検法定費用 (自賠責保険・自動車重量税・印紙税) | 約55,000円 | 約55,000円 |
車検点検料金 | 約57,000円 | 約57,000円 |
メンテナンス・消耗品費用目安 | 約40,000円 | 約40,000円 |
年間維持費合計 | 約327,300円 | 約330,900円 |
月間維持費合計 | 約27,300円 | 約27,600円 |
※燃費は実燃費の下限値をもとに計算しています。
※年間走行距離10,000km、レギュラーガソリン160円/Lで計算しています。
※自動車税は2022年10月1日以降に購入したとして計算しています。
※任意保険は補償内容によって変動します。
※ATはCVTを含みます。
エクストレイルの年間の維持費は、Xの2WDで約32.7万円、Xの4WDで約33.1万円かかります。ガソリンとハイブリッドで燃費の差が小さいので、ガソリン代の差も小さくなります。結果として維持費の差は年間で約4,000円です。
上の表のほかにも、駐車場代や高速道路代などの費用も必要となる場合があるので、自分のライフスタイルや状況にあわせて計算してください。
エクストレイルの魅力は? 日常も非日常も使い勝手は抜群!
全グレードに搭載された第2世代のe−POWERは、モーター走行の特性を活かし、アクセルペダルを戻すだけで減速できる仕様です。ブレーキペダルを踏み変える回数が大幅に減るので、運転の疲労軽減効果もあります。発電効率と静粛性を高めるVC-TURBOを搭載しているので、力強さも備えています。
4WDのe-4ORCEでは、前輪のモーターだけでなく後輪のモーターも左右のブレーキとあわせて統合制御することで、雪道などの悪路でも安定感がある走行を実現しました。ブレーキやコーナリング時にも車体が振られるのを抑えられるため、快適にドライブを楽しめます。
街乗りからアウトドアまで幅広く使えるエクストレイルは、さまざまなシーンで使い勝手がよいです!
エクストレイルの競合車種をチェック!
さきほど比較したエクストレイルの競合車種をひとつずつチェックしましょう。
大型のものだけでなくコンパクトモデルも充実しているため、SUVは人気を集めています。ボディサイズのほかにスタイリングや機能面でも車種によって特色があり選択肢が豊富なため、SUVの購入を検討する段階では、どれにしようか迷ってしまうものです。国産車のほかに輸入車もあり、複数のラインナップがあります。選択肢が多く悩んでいる方のために次の記事も用意しているので、あわせて読んでください。
SUVの人気の理由やメリット・デメリットを紹介している記事もあるので、ぜひ読んで購入時の参考にしてください。
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トヨタ:ハリアー
トヨタ ハリアーは、都会的で洗練された外観とインテリアが特徴として人気があるSUVです。オンロード(舗装道)での走りやすさを重視したクロスオーバーのSUVですが、悪路でももちろん走行できます。アウトドアやレジャーで利用できるのはもちろん、後部座席も含めた乗り心地のよさや利便性を考慮しているため、街乗りにも適しています。
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マツダ:CX−5
マツダ CX5は、高い走破性をもつ「i-ACTIV AWD」というマツダ独自の4WDシステムを採用したSUVです。走行性能はもちろん、クリーンディーゼルを採用しているモデルでは燃費性能が高いため、ランニングコストを重視したい方におすすめできます。また、デザイン性にも優れており、輸入車のような美しい曲線のフォルムも人気の理由のひとつでしょう。
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ホンダ :CR-V
ホンダ ヴェゼルも人気の車種ですが、CR-Vはそれより一回り大きくゆとりのあるサイズ感で、室内空間の広さや収納の多さから、快適性に加えて利便性も高いSUVです。居住性が高く走行が安定しているため、街乗りはもちろんレジャーなどでも快適に楽しめます。
スバル:フォレスター
スバル フォレスターは、全グレードにおいて全輪駆動で雪道や山道といった悪路での走行性に優れている人気のSUVです。ハイブリッド仕様のe-BOXERでは、エンジンの力強い動力にモーターが加わることで上質な走行感を実現しました。「スバルグローバルプラットフォーム」という車体構造によって、ボディやシャシーの高剛性化と低重心化により安定感のある走りが可能。危険回避はもちろん、衝突時に乗員をしっかり守る安全性能を備えています。
エクストレイルは新車と中古車どちらがいい?
エクストレイルの購入を新車と中古車で悩んでいる方は、ほしい機能や納車の時期などの観点から選んでください。
新車と中古車を選ぶ際のポイントを解説します!
新しい機能がほしい方は新車がおすすめ
一般的に、フルモデルチェンジ前後では燃費性能が高くなる傾向があります。エクストレイルもフルモデルチェンジ後のほうが燃費性能が向上しています。また、安全性や快適性も最新車種のほうが改良されているケースが多く見受けられます。
2022年7月からのエクストレイルには第2世代のe−POWERやe−4ORCEが搭載されているため、燃費性能や走行性能など、新しくなった機能がほしい方は新車がおすすめです。ほかにも車体カラーやオプションなどは中古車では選択できないため、自由に選んで自分だけの車にカスタマイズしたい方は新車購入を検討しましょう。
コスパ重視の方は中古車がおすすめ
燃費は現行のモデルよりは劣りますが、新車購入価格と比較した際に中古車のほうが、乗り出し価格が安いケースが多いです。コスパを重視したい方やできるだけ早くエクストレイルに乗りたいと考えている方は中古車を検討してください。
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よくある質問
よいか悪いかは他車種と比較しなければわかりません。記事の中で紹介しているハイブリッドの車種と比較した場合、あまりよいほうとはいえません。エクストレイルの燃費を簡単にまとめましたので参考にしてください。
▼エクストレイルの駆動方式別の燃費性能(WLTCモード)
駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
2WD:e−POWER | 19.7 |
4WD:e−4ORCE | 18.4 |
グレードによる燃費性能の違いは基本的にありません。例外として、4WDの「X」グレードで3列シートにした場合、18.4km/Lが18.3km/Lになります。
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