2022年現在発売されているハリアーには、「S」「G」「Z」、3種類のグレードがあります。
「S」はエントリーグレード、「Z」は最上級グレードです。高級志向のSUVであるハリアーは、エレガントな外装や内装が多く、グレードが上級であるほど高級感を楽しめる見た目へ変化することが特徴です。ほかにも、上級グレードには快適性や利便性を重視した機能が標準装備されています。
この記事では4代目ハリアーを中心に、各グレードの特徴や選び方を具体的に紹介します。
この記事でわかること
- ハリアーの各グレードの特徴やメリット
- どのグレードは、どのような人におすすめであるか
- ハリアーのグレードで迷った人には「G」がおすすめである理由
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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目次
ハリアーのグレード構成と特徴は?それぞれどんな人におすすめ?
ハリアーには「S」「G」「Z」の3種類のグレードがあり、大きな違いは以下のとおりです。
・S:エントリーグレード
・G:中間グレード
・Z:最上級グレード。本革シートが標準装備されるモデルもある
グレードによるおもな違いは、外観のドレスパーツや内装の快適装備の有無です。走行性能や燃費性能の面で大きな違いはありません。ここでは、「S」「G」「Z」の各グレードの詳細を紹介します。

2022年10月、「Z」に新しく「プラグインハイブリッド」が加わり注目を集めています!
グレード/外観 | 新車価格 | 中古車相場価格 |
グレード「S」![]() | 3,128,000~3,938,000円 | 330~380万円 |
グレード「G」![]() | 3,529,000~4,339,000円 | 350~450万円 |
グレード「Z」![]() | 4,038,000~4,848,000円 | 400~480万円 |
グレード「Z “Leather Package”」![]() | 4,338,000~5,148,000円 | 420~520万円 |
画像引用元:トヨタ ハリアー | 価格・グレード | トヨタ自動車WEBサイト
※外観写真は2WD ハイブリッド車
※新車価格は2022年10月現在
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「S」はエントリーグレードでも装備が充実


「S」は、車両のコストを重視する方におすすめです!
「S」はエントリーグレードであり、3つのグレードのなかでは安価で、上位グレードと比較すると外観と内装はシンプルであることが特徴です。
エントリーグレードといっても、ハリアーは高級志向のSUVであるため標準装備されている機能は充実しています。ハリアーはグレードを問わず、先進安全装備「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」を搭載。たとえば、以下の機能が搭載されています。
・信号待ちの際に先行車が発進をした際に告知する機能
・プリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減ブレーキ):歩行者(昼夜)・自転車運転者(昼)検知機能付き
・前後方にある「静止物」を検知して、衝突被害を軽減する機能(パーキングサポートブレーキ)
など多数。そのほかはメーカーオプションの機能もあり
SUVの基本的な機能や安全性能を重視する人にとって、車両本体価格を抑えてハリアーを入手できるのはうれしいポイントです。
「G」は録画機能付きデジタルインナーミラーが標準装備


「G」は、外観と内装の高級感を重視する方におすすめです!
「G」は、エントリーグレードの「S」に外観・内装ともに装飾パーツが増え、高級感がアップしています。「S」では17インチだったホイールが18インチにサイズアップしており、足回りの見た目にも変化があります。
利便性を高める機能も標準装備となり、代表的なものでは「録画機能付きデジタルインナーミラー」が、トヨタ車で初めて採用しています。「G」以上のグレードでは標準装備です(「S」ではメーカーオプション。88,000円で取りつけ可能)。

録画機能付きデジタルインナーミラーは、ルームミラーにドライビングレコーダーの機能を一体化させたものであり、車両の前後の様子を録画できます。
高級志向SUVらしい上質な雰囲気を楽しめることに加えて、安全性を重視したいドライバーにもうれしい機能を兼ね備えている点は「G」の大きなメリットです。
「Z」は音響にもこだわった最上位グレード


「Z」は、音響設備にこだわりたい方、調光パノラマルーフをつけたい方におすすめです!
「Z」はハリアーの最上級グレードです。「S」「G」にはない装備や機能が標準で搭載されており、メーカーオプションで選べる点が魅力です。
「Z」のディスプレイオーディオは「JBLプレミアムサウンドシステム」が標準装備であり、車内に9つのスピーカーが搭載されています。迫力と臨場感のある音楽を楽しめて、よりドライブが楽しくなるでしょう。
調光パノラマルーフは「Z」のみに装備できるメーカーオプションです。

シェードを開けるとパノラマルーフが出現。パノラマルーフのガラスは、透過性を調整できる点が特徴です。ガラスで明るさを確保しながらも、直射日光の刺すような日差しを防いでくれます。
「Z」は「G」と比較して外観のデザインに大きな変化はありませんが、19インチのアルミホイールが標準装備です。「S」「G」よりも、足回りがさらにスタイリッシュな印象になります。
本革による上質なインテリアが魅力の「Z “Leather Package”」

「Z “Leather Package”(レザーパッケージ)」は、「Z」のシートに本革を使用しており、内装がさらに上質な空間に仕上がっています。ほかにも、該当グレードのみで以下の装備が搭載されていることから、快適性や利便性が増しています。
・快適温熱シート+シートベンチレーション(運転席・助手席)
・助手席4ウェイパワーシート
・ステアリングヒーター(ハンドルの暖房器具)
・ポジションメモリー(運転席の位置調整の記憶)
車に特別感を求める人や、快適性を重視したい人にとって、「Z “Leather Package”」に標準装備されている機能は欠かせないものとなるでしょう。
おすすめのグレードは「G」!高級感と価格のバランスが決め手
ハリアーの「G」は、「S」と「Z」の中間に位置しており、車両本体価格と高級感、装備の充実度といったバランスから見ておすすめのグレードです。「Z」ほど車両の本体価格がは高価ではありませんが、外観のエレガントさは「Z」と大差がなく、ハリアーらしい高級感が感じられます。
新車価格で比較すると、「G」は約412万円、「Z」は約463万円と約50万円の差があります(2WD/ハイブリッドで比較)。外観を重視する方であれば、最上級グレードに近い見た目であり、本体価格を抑えられる「G」がおすすめです。
「G」は、パーキングサポートブレーキ(後方から接近する車両がいるとブザーで注意喚起する機能)がメーカーオプションです。この点から安全装備に差はありますが、新車注文時に68,200円でつけることも可能です。安全性をピックアップして見た場合、「G」にオプションをつけたほうがお得に感じられるでしょう。
グレード以外に注目するポイントは?
車選びでは、グレード以外にも「燃費はどれくらいか」「どういうシーンでの走行に向いているか」にも注目しましょう。
燃費や価格に注目してパワートレインを選ぶ
パワートレインとは、エンジンやトランスミッションなどを含めた、車の動力源の総称です。ハリアーの場合、パワートレインと燃費、新車価格は以下のようになっています。
■ハリアーのパワートレインと価格の違い
パワートレイン | 燃費(WLTCモード) | 新車価格 |
ガソリン | 【2WD】15.4km/L | 3,128,000~4,338,000円 |
【4WD】14.7km/L | 3,328,000~4,538,000円 | |
ハイブリッド | 【2WD】22.3km/L | 3,718,000~>4,928,000円 |
【4WD】21.6km/L | 3,938,000~5,148,000円 | |
プラグインハイブリッド | 【4WD】20.5km/L | 6,200,000円 |
一般的には、ガソリン車よりハイブリッド車のほうが燃費がよく、維持費の節約になると考える人は多いでしょう。しかし、走行距離や走行シーンによっては、車両の本体価格が安いガソリン車のほうが、総合的に考えたとき出費が少なくなるケースもあります。

2022年現在、プラグインハイブリッドが発売されているのは「Z」のみです。
ガソリンとモーターで走る「ハイブリッド車」の機能に加えて、走行・減速の際に発生したエネルギーを充電し、外部へ電力供給ができる
プラグインハイブリッドは従来のハイブリッド車やガソリン車とは仕様が異なり、燃費やパワーにも違いがあります。
走行性能を重視する場合は4WDがおすすめ
車の駆動方式には「2WD」と「4WD」があり、それぞれ以下の特徴や違いがあります。
- 2WD:二駆。前輪または後輪のどちらか二輪が駆動。四駆と比較して消費パワーを抑えやすい
- 4WD:四駆。前後すべてのタイヤが駆動。雪道、起伏の激しい路面も走破しやすい
冬は雪が降る地域に住んでいる、コーナリングの安定性を重視する人は、4WDがおすすめです。注意点として、4WDはすべてのタイヤが駆動することや重量が増すことから、2WDと比較して燃費が悪くなる傾向にあります。
■ハリアーの燃費(WLTCモード)
ガソリン車 | ハイブリッド車 | |
2WD | 15.4km/L | 22.3km/L |
4WD | 14.7km/L | 21.6km/L |
ハリアーの場合、2WDと4WDには「0.7km/L」と大差はありませんが少し差があります。雪道を走る機会がほとんどなく市街地で乗る機会が多い人であれば、駆動方式は重視しなくてもよいポイントとなるため、燃費を重視して2WDを選択してもよいでしょう。
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費用や納期を重視するなら中古車がおすすめ!
ハリアーは人気の高い車種であり、新型コロナウイルス感染症拡大や半導体の部品不足により、新車はすぐに入手できず、予約をしても納車まで時間を要することが予想されます。
「早めに買い替えたい」「車検のタイミングに合わせて乗り替えたい」など、早く手に入れたい人は中古車がおすすめです。
新車と比較して車両の本体価格は抑えられるため、少しでも安く車を手に入れたい人にも向いています。
おすすめは3代目 ハリアー「ハイブリッド プレミアム アドバンスドパッケージ」
ハリアーの中古車を購入するのであれば、2013年12月~2019年10月まで発売されていた3代目がおすすめです。現行モデルである4代目は2020年6月発売であり新しいことから、中古車の相場価格は高い傾向にあります。
3代目のなかでも、ハイブリッド車の「プレミアム アドバンスドパッケージ」は、入手しやすい価格でありながら装備が充実していることが特徴です。

「プレミアム」は3代目ハリアーの最上級モデルにあたり、プレミアム アドバンスドパッケージは、先進安全装備である「インテリジェントクリアランスソナー(アクセルとブレーキの踏み間違い事故予防サポート)」や「プリクラッシュセーフティシステム(衝突被害軽減)」を標準搭載しており、外観や内装の高級感、安全性能の高さが魅力です。
3代目の前期モデル(2013年12月~2017年6月)であれば、車両価格が200万円台前半から入手できる可能性もあります。

3代目ハリアーは、4代目と異なるグレード設定です。「グランド(2017年6月のマイナーチェンジで廃止)」「エレガンス」「プレミアム」「プログレス」にわけられており、特別仕様車として「アドバンスドパッケージ」「レザーパッケージ」などがあります。
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よくある質問
2022年現在発売されている4代目ハリアーには、エントリーグレードの「S」、上級グレードの「G」、最上級グレードの「Z」があります。
2022年10月には、グレード「Z」にプラグインハイブリッドモデルが登場しました。
4代目ハリアーのおすすめは、上級グレード「G」です。
新車価格で比較すると「G」のほうが「Z」より約50万円安いですが、外観のデザインは「Z」と大きく変わらず高級感を感じられます(2WD/ハイブリッド車で比較)。
グレード以外に注目をするときは、燃費や駆動方式(2WD/4WD)から選ぶとよいでしょう。
少しでも燃費がよくガソリン代を抑えたい人は燃費のよいハイブリッド車、雪道を走る機会がある人は4WDなど、「車に求めること」「1年を通した走行シーン」をイメージしてみてください。