ヤリスは、さまざまな車のなかでも燃費がよい車種であり、維持費の節約につながります。なかでも、ハイブリッドシステムを搭載したグレードは、35.4~36.0km/L(WLTCモード/2WD)と燃費性能の高さがわかるでしょう。
そこで今回は、ヤリスの燃費と特徴、競合車となるコンパクトカーの燃費の比較を紹介します。
この記事でわかること
- ・ヤリスのカタログ燃費
- ・ヤリスの競合車(ハイブリッドコンパクトカー)の燃費
- ・ヤリスを買うなら新車か中古車か

目次
ヤリスの燃費
ヤリスは2020年から発売されているコンパクトカーで、旧型は「ヴィッツ」の名称で発売されていました。
さまざまな車が発売されているなかでも特に燃費のよい車種で、維持費を節約したい方におすすめです。
ヤリスのカタログ燃費
ここでは、2022年12月現在発売されているヤリスの燃費を紹介します。
■ヤリスのカタログ燃費
エンジン |
グレード |
燃費 |
ヤリス |
Z(1.5L) |
【2WD】35.4km/L |
G(1.5L) |
【2WD】35.8km/L |
|
X(1.5L) |
【2WD】36.0km/L |
|
ヤリス |
Z(1.5L) |
【2WD】21.6km/L |
G(1.5L) |
【2WD】21.4 |
|
X(1.5L) |
【2WD】21.6km/L |
|
G(1.0L) |
【2WD】20.2km/L |
|
X(1.0L) |
【2WD】20.2km/L |
ハイブリッド車の燃費は、どのグレードでも35.0km/L以上と燃費がよいとわかります。ガソリン車には排気量が1,500cc、1,000ccの2タイプがあり、若干燃費の差はあるものの大きな差はありません。
ヤリスは、グレードにより一部装備が異なります。グレードの違いが知りたい方、自分に合うグレードを探したい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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競合車種との燃費比較
ヤリスの競合車は、排気量1,500cc前後のハイブリッドコンパクトカーです。競合車である、日産「ノート」、ホンダ「フィット」と同じトヨタの「アクア」と燃費を比較してみましょう。
■ヤリスと競合車の燃費比較
メーカー/車種/ グレード | 燃費 (WLTCモード) | 燃費 (各走行モード) |
トヨタ ヤリス X (ハイブリッド) | 36.0km/L | 市街地モード:37.5km/L 郊外モード:40.2km/L 高速道路モード:33.4km/L |
トヨタ ヤリス X 1.5L (ガソリン) | 21.6km/L | 市街地モード:16.1km/L 郊外モード:22.9km/L 高速道路モード:24.3km/L |
トヨタ アクア B (ハイブリッド) | 35.8km/L | 市街地モード:36.5km/L 郊外モード:39.5km/L 高速道路モード:33.5km/L |
日産 ノート X (ハイブリッド) | 28.4km/L | 市街地モード:28.0km/L 郊外モード:30.7km/L 高速道路モード:27.2km/L |
ホンダ フィット e:HEV BASIC (ハイブリッド) | 30.2km/L | 市街地モード:30.2km/L 郊外モード:31.6km/L 高速道路モード:29.3km/L |
ホンダ フィット BASIC (ガソリン) | 18.7km/L | 市街地モード:13.2km/L 郊外モード:19.8km/L 高速道路モード:18.7km/L |
※各車エントリーモデル、2WDで比較
ヤリスとアクアの燃費は35.0km/L以上、続いてフィット、ノートの順で燃費がよいとわかりました。
ここでは燃費のみの比較ですが、デザインや走行性能などは各車に特徴があります。競合車の詳細は「ヤリスの競合車種」で紹介しています。
ヤリスの燃費を向上させるポイント
燃費のよいヤリスですが、車の乗り方によっては燃費が大きく下がることもあります。燃費を重視するのであれば、こちらの2つを心がけましょう。
- 定期的なメンテナンスを行う
- 急発進・急ブレーキは控える
燃費に影響する車のメンテナンスとは、エンジンオイルの交換やタイヤの空気圧の確認です。
エンジンオイルは、車を動かすうえで大切な役割を持っており、オイルを交換しないままでいるとエンジンに負担がかかり、燃費が悪くなる傾向があります。
タイヤの空気圧が少ない状態で運転すると、タイヤの抵抗が増えて燃料を多く消費します。

エンジンオイルの交換、タイヤの空気圧調整は、ディーラーやカー用品店で依頼できます。
急発進や急ブレーキは、燃費が悪くなるだけではなく、エンジンに負担がかかります。ゆるやかにアクセルやブレーキを踏むよう心がけることで、燃費の向上やエンジンの寿命などによい影響が期待できるでしょう。
燃費のよいヤリスでも、重たい荷物を載せたとき、乗車定員5人で乗ったときなど、重量の負担があると燃費性能が下がると考えられます。ほかにも、冷房や暖房を使用すると燃費が悪くなることもあります。
不要な荷物は降ろす、エアコンが必要ないときはオフにするなどして、燃費向上のための対策を心がけましょう。
ヤリスの維持費をシミュレーション
ここでは、ヤリスの年間・月間維持費をシミュレーションします。燃費のよいハイブリッドと、同じ排気量、グレードのガソリン車との比較をします。
■ヤリスのハイブリッド・ガソリンの燃費比較
車種名 | ヤリス | ヤリス |
グレード・仕様 | ハイブリッド 2WD X 1.5L | ガソリン 2WD X 1.5L |
ガソリン代 | 約44,444円 (燃費36.0km/L) | 約74,074円 (燃費21.6m/L) |
自動車税 | 34,500円 (1,490cc) | 34,500円 (1,490cc) |
任意保険 | 約27,230円~ | 約27,230円~ |
車検法定費用 | 自賠責保険:12,700円 自動車重量税:24,600円 (エコカー減税の考慮なし) 印紙税:1,200円 | 自賠責保険:12,700円 自動車重量税:16,400円 (エコカー減税の考慮なし) 印紙税:1,200円 |
車検点検料金 | 約53,000円~ | 約53,000円~ |
メンテナンス 消耗品費用 | 約10,000円~ | 約10,000円~ |
年間維持費合計 | 約207,674円 | 約229,104円 |
月間維持費合計 | 約17,306円 | 約19,092円 |
※年間走行距離10,000km、レギュラーガソリン160円/Lで計算
※任意保険は現在11等級、車両保険ありで計算。任意保険は補償内容によって変動します。
※2019年10月1日以降の購入として計算
ハイブリッドとガソリンの大きな違いは燃費であり、ガソリン代で差が出ていることがわかりました。維持費を少しでも抑えるためには、ハイブリッドを選択するとよいでしょう。
上記はあくまでもシミュレーションです。駐車場や高速道路を利用する方は、毎月数千円~数万円、車検やメンテナンスの費用が多くかかる場合は、数万円の上乗せが考えられます。ライフスタイルや車の使用状況によって維持費が変わると想定しておきましょう。
ヤリスの魅力

ヤリスの魅力は、燃費以外にもさまざまあります。新車登録台数は、2021年から多くの月でトップを獲得しており人気が高いことも特徴です。
競合車と比較するときは、ヤリスの特徴や魅力にも注目して、自分に合う車を見つけましょう。
先進安全装備の搭載で運転をサポート
ヤリスには、ドライバーの運転をサポートする機能や、万が一の事故を未然に防ぐ機能が搭載されています。
「トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]」では、カメラとソナーで周囲を監視しながら、ハンドル・アクセル・ブレーキ操作を制御して駐車をサポートします。
スイッチを押すことで区画線のある駐車場での並列駐車、縦列駐車をアシストするため、駐車が苦手な方も安心です。区画線のない駐車場でも、事前に駐車位置を登録するとアシストできることから、自宅などの駐車場にも利用可能です。
「プリクラッシュセーフティ」では、対向車や歩行者(昼夜)、自転車運転者(昼)を検知して衝突回避や被害軽減のサポートを行います。
そのほかにも、安全性や利便性を高める機能が搭載されています。初めて車を購入する方、少しでも安全に運転したい方にとって、ヤリスの運転支援機能が役に立つでしょう。
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小型・軽量化したエンジンの搭載
ヤリスは燃費性能がよいだけはなく、爽快な走りを体験できることも特徴です。
ガソリン車では、小型かつ軽量化した「1.5Lダイナミックフォースエンジン」を搭載したことで、燃費性能の向上に加えて高出力を実現しました。燃費は19.2~21.6km/L(WLTCモード)であり、ガソリン車を選択しても維持費の節約につながるでしょう。
コンパクトで狭い路地の走行や駐車が簡単
ヤリスは最小回転半径が4.8~5.1mと、運転しやすいサイズ感であることも魅力です。
ハンドルを左右どちらかいっぱいに切って旋回したとき、最も外側にあるタイヤの中心を描く半径のこと
狭い路地を走る方やバックでの駐車が苦手な方にとって、ヤリスのような小回りが利く車は便利に感じるでしょう。
ヤリスの競合車種
ここでは、2022年12月現在発売されているモデルをもとに、「アクア」「ノート」「フィット」3車種の特徴を紹介します。
トヨタ アクア

トヨタ アクアは、ヤリス同様燃費のよいコンパクトカーです。ヤリスとの違いは、ハイブリッド車のみのラインナップであることや、外観や内装のデザインが異なることです。
外観の違いは、アクアは親しみやすいシンプルなデザイン、ヤリスはスポーティーでアクティブなデザインとなっています。アクアのほうが全長が少し大きいなど、サイズにも違いがあります。
アクアは2011年12月から発売されており、中古車であれば年式が古いモデルからも選択可能です。燃費性能を重視しながらも、車両の本体価格を抑えて購入したい方は中古のアクアを選択してもよいでしょう。
■アクアの情報
排気量 | 1,490cc |
乗車人数 | 5人 |
寸法 | 全長4,050~4,095mm 全幅1,695mm 全高1,485~1,505mm |
室内寸法 | 長さ1,830mm 幅 1,425mm 高さ1,190mm |
最小回転半径 | 4.9~5.3m ※グレードにより異なる |
中古車価格相場 | 190~240万円 |
※中古車販売店の相場価格(グレードや年式が異なる車を含む)
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日産 ノート

日産 ノートは、ハイブリッドシステム「e-POWER(イーパワー)」を搭載したコンパクトカーです。
2022年12月現在発売されているノートには、第2世代e-POWERが搭載されており、従来よりも力強くなめらかな加速ができることに加えて、静粛性が向上しています。発進時や追い越しの際もスムーズに加速するため、運転時の疲労やストレス軽減にもつながります。
現在3代目のノートは、ハイブリッドのみのラインナップです。2代目のマイナーチェンジが行われた、2016年11月に発売されたモデルから「e-POWER」を搭載しており、それ以前はガソリン車のみでした。
中古車からハイブリッドモデルを探したい方は、2016年11月発売以降のノートから探すとよいでしょう。
■ノートの情報
排気量 | 1,198cc |
乗車人数 | 5人 |
寸法 | 全長4,045mm 全幅1,695mm 全高1,520mm |
室内寸法 | 長さ2,030mm 幅 1,445mm 高さ1,240mm |
最小回転半径 | 4.9m |
中古車価格相場 | 190~280万円 |
※中古車販売店の相場価格(グレードや年式が異なる車を含む)
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ホンダ フィット

ホンダ フィットは、ハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を搭載したコンパクトカーです。
e:HEVは走行シーンにあわせて、最適なモードに切り替えられます。電気モーターまたはエンジンのみのモード、ハイブリッドモードの3つから自動的に切り替えることで、燃費効率を向上しつつパワフルな走行を実現しました。パワーがありながらも静粛性も高まっているため、走行音によるストレスの軽減にもつながります。
フィットにはハイブリッド車とガソリン車があり、燃費を重視するのであればe:HEV搭載のグレードがおすすめです。さらに5種類のグレードがあり、シンプルな「BASIC」、上質なインテリアの「LUXE」、外観がSUVのような「CROSSTAR」など、好みによって選べることもうれしいポイントです。
■フィットの情報
排気量 | 【ハイブリッド】 1,496cc 【ガソリン】 1,496cc |
乗車人数 | 5人 |
寸法 | 全長3,995~4,095mm 全幅1,695~1,725mm 全高1,515~1,565mm |
室内寸法 | 長さ1,955mm 幅 1,445mm 高さ1,260mm |
最小回転半径 | 4.9~5.2m |
中古車価格相場 | 130~230万円 |
※中古車販売店の相場価格(グレードや年式が異なる車を含む)
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新茶と中古車、どちらを購入すべきか迷ったときは、装備や機能にこだわりたいか、予算はいくらかを考えてみましょう。
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新車のメリットは、購入時に好みのオプションをつけられることです。
「メーカーオプション」は、新車注文時に設定できる装備であり、購入後や中古車には追加での装備が難しくなります。乗り始めるときから好みの装備をつけたい方であれば、新車を選択するとよいでしょう。
最新モデルのヤリスは、便利な機能や先進安全装備が改良されているため、機能性を重視するのであれば新車を購入するのもおすすめです。

初めてのオーナーになる満足感、新品の状態で乗れることは、新車ならではのメリットですね!
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少しでも車両の本体価格を抑えたい方は、中古車がおすすめです。車の状態やグレードにもよりますが、新車より数十万円安く購入できる可能性があります。
マイナーチェンジを重ねるごとに機能や装備は改良されているため、機能にこだわりがある方は、中古車販売店のスタッフなどに相談をしながら決めると安心です。
また、ヤリスの旧型「ヴィッツ」は2019年まで発売されており、年式が新しいモデルであれば走行距離が多くなく状態のよいヴィッツを見つけることもできるでしょう。

ハイブリッドモデルのヴィッツも燃費のよいグレードがありますよ!
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