ジムニーは軽自動車のクロスカントリーSUVです(2012年7月にフルモデルチェンジをしています)。グレードを問わず、未舗装道などの悪路に強く、走破性や走行性能を重視する方に人気があります。
ただ、ジムニーを購入するうえで、グレードによる違いが気になる方も多いのではないでしょうか。本記事を通してグレードごとの装備の違いやおすすめのグレードを知り、自身にあった1台を選びましょう。
この記事でわかること
- ジムニーのグレード3種類ごとの違い
- ジムニーのおすすめグレード
- ジムニーとジムニーシエラの違い
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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目次
スズキ ジムニーのグレードは3種類
ジムニーのグレードは、以下の3種類です。
- XG:コスパ重視のエントリーモデル
- XL:快適装備が充実した標準グレード
- XC:安全機能も充実した上位グレード
駆動方式はすべて4WDで、トランスミッション(変速機)は全グレードで4ATと5MTで選択可能です。
ジムニーのグレードごとの違いは?
各グレードの価格や燃費の違いを見てみましょう。
グレード |
トランスミッション(変速機) |
燃費(WLTCモード) |
新車価格帯 |
中古価格 |
XG |
4AT |
14.3km/L |
165.4万円 |
30〜220万円 |
5MT |
16.6km/L |
155.5万円 |
||
XL |
4AT |
14.3km/L |
178.0万円 |
50〜280万円 |
5MT |
16.6km/L |
168.1万円 |
||
XC |
4AT |
14.3km/L |
190.3万円 |
50〜300万円 |
5MT |
16.6km/L |
180.4万円 |
グレードによって燃費性能に違いはありませんが、トランスミッション(4AT・5MT)によって差があります。
ジムニーは、どのグレードにも伝統の「ラダーフレーム」を採用しており、これにより高い走破性や耐久性を実現しています。足回りの特徴である「3リンクリジッドアクスル式サスペンション」により、凹凸路ではタイヤの接地性が高く、地面から車体までの間を確保しやすくなっています。
スズキの安全装備「スズキ セーフティ サポート」は上位グレード「XC」のみ標準装備しています。「XG」と「XL」はオプションで設定可能です。
・追突被害軽減ブレーキ
・車線逸脱警報機能
・標識認識機能(最高速度、はみ出し通行禁止、車両進入禁止、補助標識「終わり」)
・ハイビームアシスト
・誤発進抑制機能(4AT車のみ)
・ふらつき警報機能
・先行車発進お知らせ機能
「XG」はコスパ重視のモデル
XGはコスパ重視の標準モデルです。ボディカラーは、ブラックやホワイトなどのシンプルなカラーが4種類用意されています。
XGの大きな特徴は、装備が必要最低限に抑えられている点です。エアコンは温度調整と風量調整を自分で行う「マニュアルエアコン」で、車の鍵はリモコンキーの操作が必要です。ドアミラーは手動であり、リアシートにはヘッドレストがありません。こうした車内で快適性・利便性を高める装備が省かれているぶん、価格が安く抑えられています。
装備は少ないとはいえ、ジムニーならではの走破性は健在です。前輪か後輪のどちらかが空転しても駆動力を確保して高い脱出性能を実現する「ブレーキLSDトラクションコントロール」や、路面状況などに応じて2WDと4WDを任意に切り替えて走行する「パートタイム4WD」などが装備されています。
・高い走破性の車をできるだけ低価格で欲しい
・快適性能などほかの装備にはこだわらない
「XL」は快適性が充実の標準グレード
「XL」は、ひとつ下のグレード「XG」よりも快適装備が充実しています。
エアコンは、自動で温度を調節する「フルオートエアコン」が採用され、運転席・助手席にはシートヒーターが完備されています。また、リモコンキーの操作なしでエンジンが始動する「キーレスプッシュスタートシステム」も装備しています。
さらに、ドアミラーは電動格納式で、積雪地に重宝するヒーター機能もついています。リアシートには、XGにはなかったヘッドレストが装備されます。
ボディカラーの選択肢は、イエローやブルー、アイボリーなどが追加され、8色を揃えています。一際目を引くようなカラーも選択できるので、個性を出したい方にぴったりです。
・車内の快適性能にこだわりたい
・インパクトのあるカラーの車が欲しい
「XC」は安全機能も充実した上位グレード
「XC」は、ひとつ下のグレード「XL」に搭載した快適装備に加え、安全機能が充実しているのが特徴です。追突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報機能などを搭載した「スズキ セーフティ サポート」が、XCのみ標準装備しています(XGとXLはオプション設定)。
また、運転者がアクセル操作しなくても自動で一定スピードを保つ「クルーズコントロールシステム」が搭載しています。高速道路をよく運転する方や、高速道路での運転や長距離運転をする方にとって便利な機能です。
ボディカラーは、XLの8色に加え、2トーンルーフ4色がオプションで選択可能です。ほかにも、ハロゲンランプからLEDヘッドランプへグレードアップされていて、ハンドルのステアリングホイールはウレタン素材ではなく本革巻が使用されています。
上位グレードならではの上質かつ高級感のあるデザインが特徴です。
さらに、汚れや跳ね上げた泥も乗車しながら洗い流せる「ヘッドランプウォッシャー」も付いており、雪道や山道などの悪路を運転する方は特に重宝するでしょう。
・安全性能にこだわりたい
・ボディカラーを2トーンカラーにしたい
・最上級グレードならではのデザイン性にこだわりたい
ジムニーのおすすめは快適性が充実の「XL」
ジムニーを購入するなら、バランスの取れた標準グレード「XL」がおすすめです。
XLと上位グレードのXCと比較すると、運転や同乗者を乗せるうえでの快適性能にそこまで差はありません。寒冷地に住んでいる方にとって必需品であるヒートシーターやドアミラーのヒート機能は、XLにも搭載されています。
LEDや2トーンカラーのボディ、インテリアの豪華さにこだわりがなければXLで充分でしょう。
ただし、XLには安全装備「スズキ セーフティ サポート」が標準装備されていません。しかし、これはオプションでつけられます。セーフティ サポートをオプションでつければ、XLとXCの安全装備に大きな違いはありません。
グレードを選ぶ際は価格だけでなく装備内容も比較し、オプションの追加も視野に入れながら自身にあった1台を選びましょう。
グレード選びに迷った場合には、カーセブンの車探しコンシェルジュをご利用ください。車の知識が豊富なスタッフが、カーセブンの在庫のなかからお客様の条件にピッタリの車をすぐに見つかります。手間や時間がかかる車探しをスムーズに進めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
ジムニーとジムニーシエラの違い
ジムニーと似ている車種として知られるのが、「ジムニーシエラ」です。ボディの基本設計は共通する部分が多いですが、大きな違いはジムニーが軽自動車であるのに対し、ジムニーシエラは普通車である点です。
そのほかの違いに関しては、以下の表で確認しましょう。
▼ジムニーとジムニーシエラの違い
車種名 | ジムニー | ジムニーシエラ |
グレード | XL | JL |
トランスミッション | 4AT/5MT | 4AT/5MT |
駆動方式 | 4WD | 4WD |
規格 | 軽自動車 | 普通車 |
排気量 | 0.658L | 1.460L |
新車価格帯 | 4AT:1,780,900円 5MT:1,681,900円 | 4AT:1,962,400円 5MT:1,863,400円 |
燃費(WLTCモード) | 4AT:14.3km/L 5MT:16.6km/L | 4AT:14.3km/L5 MT:15.4km/L |
全長×全幅×全高(mm) | 3,395×1,475×1,725 | 3,550×1,645×1,730 |
室内高長さ×幅×高さ(mm) | 1,795×1,300×1,200 | 1,795×1,300×1,200 |
乗車定員 | 4名 | 4名 |
ジムニーとジムニーシエラの大きな違いは、「エンジン」「価格」「ボディサイズ」の3点です。
普通車であるジムニーシエラは排気量が大きいため、それに伴いボディサイズが大きくなっています。そのため、高い走行安定性が特徴です。一方のジムニーは、最小回転半径が小さいため小回りが利き、小道や住宅街を走行しやすいです。
トレッド幅がジムニーよりも長く安定感があるので、高速道路を頻繁に走る方はジムニーシエラがおすすめです。
中古車市場ではどちらも人気の高い車種であり、中古車販売価格は高い傾向です。オプションやカスタムによっては、新車よりも中古車のほうが高額になる場合もあります。
よくある質問
A.ジムニーのグレードは、以下の3種類です。
- 「XG」:コスパ重視のモデル
- 「XL」:快適性が充実の標準グレード
- 「XC」:安全機能も充実した上位グレード
「XL」は快適性能が充実した標準グレードです。XCは快適性能に加えて安全性能も充実した上位グレードで、カラーバリエーションも豊富にあります。
快適性が充実している標準グレード「XL」がおすすめです。上位グレードのXCは、XLと比べて快適性能に差はありません。ただ、XLは最新の安全性能がついていないので、必要な場合はオプションでつけるとよいでしょう。
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