
近年、車選びで話題にのぼる機会が増えた電気自動車(EV)。カーボンニュートラルを実現するうえで欠かすことのできないものとして各国が普及に力を入れ、日本でも販売車種が増えてきました。
一方で、従来のエンジン車とはまったく違うため、購入後にきちんと乗れるのか、充電の頻度や費用はどのくらいかなど、不安を感じている人も多いはず。
電気自動車の特徴やハイブリッドカーとの違い、電気自動車の選び方などを理解し、電気自動車のよさを知ったうえで購入するか決めましょう。
この記事でわかること
- ・電気自動車はどんな車か?
- ・電気自動車(EV)のメリットとデメリット
- ・国産・輸入車 おすすめ電気自動車

監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500C。
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お乗り換えの場合、愛車の買取金額によって、ご準備いただく金額が変わります。
まずは、買取金額を調べてそのあと購入するお車を決めてみてはいかがでしょうか?
目次
電気自動車(EV)とはどんな車?

電気自動車という言葉をよく聞くようになりましたが、あなたは電気自動車がどのような車かをきちんと理解していますか?おすすめモデルを紹介する前に、まずは電気自動車について解説します。
電気自動車(EV)=電気の力でモーターを駆動させて走る車
一般的な車が燃料をエンジン内で燃焼させて生み出す力を動力にして走るのに対し、電気自動車はバッテリーに蓄えた電気でモーターを駆動させて走る車です。
ハイブリッドカー(HEV)やプラグインハイブリッドカー(PHEV)、燃料電自動車(FCEV)と区別するために、電気自動車はBEV(Battery Electric Vehicle)と呼ばれることも。
|
電気自動車(BEV) |
バッテリーに蓄電した電気のみを使って走る車 |
|
ハイブリッドカー(HEV) |
モーターとエンジンの両方を使って走る車 |
|
プラグインハイブリッドカー(PHEV) |
外部からの充電もできる機能を備えたHEV |
|
燃料電池自動車(FCEV) |
エンジンなしで、充填した水素と酸素の化学反応で発電した電気でモーターを動かす車 |
モーターの力のみで走る車として日産のe-POWERという仕組みがありますが、e-POWERは電気をエンジンの力で発電するため電気自動車とは別のもの(ハイブリッドカーの一種)。電気自動車は、外部から充電した電気と減速時のエネルギーで発電した電気を使って走行しています。
日本では2035年までに、販売する自動車を100%電動車にする目標を掲げた
電気自動車が急に注目を集めるようになったのは、世界的な脱炭素化の流れが大きな理由。燃料を燃やして走る車はどうしてもCO2(二酸化炭素)を排出します。自動車メーカーはこれを減らすためにさまざまな技術開発をしており、そのひとつが電気自動車です。
化石燃料を使わないで走る電気自動車は、走行中にCO2を排出しません(製造から廃車までのライフサイクルで見ると電気自動車もCO2を排出しています)。
世界の国は脱炭素社会を実現するための目標を掲げ、日本では『乗用車は2035年までに新車販売で電動車100%を実現する』という目標を設定しています。

電動車とは電気自動車のほか、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、燃料電池車(FCEV)も含みます。
日本での電気自動車(EV)の普及率は?
報道によると、2024年の日本における電気自動車の国内販売台数は34,057台で、乗用車全体に占めるシェアは約1.4%。
一方、海外ではヨーロッパで18%、中国では25%と、日本よりもかなり大きなシェアを占めるようになっています。
電気自動車(EV)のメリット
電気自動車には内燃機関を搭載している車(本企画では『エンジン車』と呼びます)にはないメリットがいくつもあります。ここでは電気自動車に乗りたくなるような特徴を紹介します。
エンジン車では味わえないレスポンスのよさ


モーターにはアクセルを踏み込んだ瞬間(モーターに電気が流れた瞬間)から最大トルクを発生するという特性があります。
もちろん大きなモーターを積んだ電気自動車が急発進すると危険なのでそういうことがないよう制御されていますが、エンジン車に比べると停車時からの加速や追い越し時などの加速性能がいいのが特徴。しかも電気自動車には基本的にトランスミッション(変速機)がないため、加速がとても滑らかです。
圧倒的な静粛性
エンジン車はエンジンを始動させてから最終的にエンジンを止めるまで、エンジン内部で燃料を燃焼させています(アイドリングストップ時を除く)。
回転数が大きくなると燃焼回数が増えるため、大きな音と振動が発生します。しかしモーターには燃焼という概念がないため非常に静か。もちろん走行中は路面からの音や空気を切る音は聞こえてきますが、エンジン音が聞こえない状態で鋭く加速していくのには驚くはずです。
走行中はCO2を排出しない

エンジン車がCO2を排出するのは、エンジン内で燃料を燃やしているから。燃料を燃やす行程がない電気自動車は走行中にCO2を排出しないため、クリーンな自動車と言われています。
ひとつ覚えておいてほしいのは、電気自動車がCO2を排出しないのはあくまで「走行中」の話であること。たとえば、日本の発電シェアは火力発電所が高いため走行に使う電気を作る時にCO2が出ていますし、バッテリーの製造時と廃棄時にも多くのCO2が発生していることが知られています。
購入時に補助金が出る
電気自動車はクリーンな車として国が普及に取り組んでいて、新車購入時には国から補助金が交付されます。2023年度の補助金金額は電気自動車が上限85万円、軽EVが上限55万円です。
また、居住エリアによっては自治体も補助金を出していて、併用することも可能。たとえば東京都に在住で日産 リーフを購入する場合、国から89万円、東京都から75万円(再エネ電力を導入しない場合は60万円)の補助金を受け取れます。
ただ、補助金を受け取ると一定期間(原則4年間または3年間)保有義務が発生し、これより前に手放すと補助金を返納しなければなりません。
車に蓄えた電気を使うことができる

大容量バッテリーを搭載している電気自動車は「動くモバイルバッテリー」と捉えることもできます。そのため、電気自動車には蓄えた電気を使える機能を搭載したものもあります。代表的な機能がV2LとV2Hです。
Vehicle to Loadの略で、車内に家庭と同じコンセントがついていて、車に蓄えた電気で家電などを使える機能
Vehicle to Homeの略で車に蓄えた電気を家庭に供給できる機能。たとえば住宅の太陽電池で発電した電気を車に蓄えて夜間に利用したり、電気代が安い夜間に充電して日中は車に蓄えた電気を使ったりすることが可能。
V2Hを利用するには専用設備を自宅に設置する必要があります。

V2LとV2Hは普段使いだけでなく、災害時にも非常に役立つ機能です。
電気自動車(EV)のデメリット
エンジン車から電気自動車に乗り換えると、特有の性質に戸惑うことがあるはず。それをあらかじめ紹介しておきます。
充電に時間がかかる

電気自動車への充電方法は普通充電と急速充電の2種類。エンジン車は数分で給油できますが、電気自動車だとそうはいきません。
充電時間はバッテリー容量や充電設備により変わってきますが、普通充電の場合は満充電まで一晩は見ておきたいところ。外出先で急速充電機を利用する場合は1回30分で終わらせるのがマナー。ただ、最近は車側のバッテリー容量が大きくなっているため、30分だと80%まで達しないケースが増えています。
現状、インフラが充実しているとは言えない

全国にある充電スポットは普通充電器が約2万5,300基、急速充電器が約10,800基(2025年8月末時点。ゼンリン調べ)。高速道路のSA/PAのほか、電気自動車を扱うディーラー、道の駅、ショッピングモールなど、さまざまな場所に設置されています。
ただ、「短時間で充電したい」となると急速充電器の利用がメインとなります。全国に約1万基あるとはいえ、充電したい場所に急速充電器があるとは限らないでしょう。

たとえば週末のSA/PAでは、充電待ちの列ができていることもあります。
すでに電気自動車に乗っている人に話を聞くと、電気が空に近づいてから充電するのではなく、アプリで充電スポットの空き状況を確認しながら空いているところでこまめに充電すると意外にストレスはないとも言います。
そして戸建ての持ち家に住んでいる人なら自宅に充電器を設置するのは問題ないはずですが、マンションだと組合や理事会の承諾が必要になるなど、設置のハードルが高いという現状があるようです。
エンジン車と比べて高価

電気自動車は大量の電気を蓄えるために大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載しています。リチウムイオンバッテリーは高価なため、必然的に車両価格も高くなります。
同一車種でマイルドハイブリッド車と電気自動車をラインナップしているマツダ MX-30は、マイルドハイブリッド車が293万円〜なのに対し、電気自動車は435万円〜になります。
バッテリー交換が必要になると高額の出費に
スマートフォンを長く使うとだんだんとバッテリー性能が落ちてしまいます。これは電気自動車も同じ。
バッテリーの性能は年々向上しているためメーカーも長期の保証が付けられるようになっていますが、それでも自費での交換が必要になった場合は最低でも数十万円の費用が必要になります(バッテリー容量などにより金額は異なります)。
【300万円以下】日本車のおすすめ電気自動車(EV)3選
日本ではハイブリッドカーの人気が高くなっていますが、ここ数年で電気自動車のラインナップが充実してきました。なかでも軽自動車サイズの電気自動車は日本の交通事情にマッチしたモデルではないでしょうか。
トヨタ C+pod

| ボディサイズ | 全長2,490mm 全幅1,290mm 全高1,550mm |
| ホイールベース | 1,780mm |
| 車両重量 | 660〜690kg |
| 乗車人数 | 2名 |
| 駆動方式 | RR |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
150km |
| 交流電力量消費率 | 54kW/km |
| 充電 | 普通充電 |
| 給電 | V2L |
| 参考価格 | 166.5万〜173.1万円 (リース専用車) |

軽自動車よりも小さな超小型モビリティであるC+pod。最高速度は60km/hで走行できるのは一般道のみになりますが、最小回転半径が3.9mと小回りが利くため、買い物など街なかを一人で運転するための専用車と割り切れば、とても使いやすいモデルになります。

充電は急速充電に対応しておらず、普通充電のみ。なので、選ぶのは自宅で充電できる人が中心になります。バッテリーがコンパクトなので、普通充電(200V)でも約5時間で満充電に。200V以外に100V充電にも対応しています。

もちろん電気自動車のメリットであるV2Lに対応しているので、万が一の災害時はバッテリーとして活用することもできます。先進安全装備も備わるので、運転に自信がない方でも安心。
こちらも販売スタイルはリース専用に。2024年夏に生産が終了されており、新規でのリース契約はできませんが、中古車での購入は可能です。
日産 サクラ

| ボディサイズ | 全長3,395mm 全幅1,475mm 全高1,655mm |
| ホイールベース | 2,495mm |
| 車両重量 | 1,070〜1,080kg |
| 乗車人数 | 4名 |
| 駆動方式 | FF |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
180km |
| 交流電力量消費率 | 124kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | V2L V2H |
| 新車車両本体価格 | 259.93万〜308.22万円 |

2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた日産 サクラ。2019年の東京モーターショーで公開された軽EVのコンセプトカーの市販モデルとなります。
一充電走行距離は180kmと短めですが、これは軽自動車ユーザーの8割以上が1日100km以下の走行距離であることから設定されたと言います。
現在、地方では最寄りのガソリンスタンドがどんどんなくなっていくという『SS(サービスステーション)過疎地』が深刻な問題に。SS過疎地でも自宅に充電設備があれば、気にせず買い物などで車を使うことができる。サクラはそんなニーズに合致し、大ヒットモデルとなりました。

軽規格の電気自動車ということで、最高出力は自主規制の47kW(64ps)に抑えられていますが、最大トルクは軽のターボ車の倍近い195N・mもあるため、軽自動車とは思えない走りを堪能できます。
インテリアは高級車のようなモダンなイメージでまとめられました。グレードは標準仕様のX、インテリアライティングなどが備わる上級グレードのG、そしてビジネス用途を想定したSの3タイプが用意されます。
三菱 eKクロスEV

| ボディサイズ | 全長3,395mm 全幅1,475mm 全高1,655mm |
| ホイールベース | 2,495mm |
| 車両重量 | 1,060〜1,080kg |
| 乗車人数 | 4名 |
| 駆動方式 | FF |
| 一充電走行距離(WLTCモード) | 180km |
| 交流電力量消費率 | 124kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | V2L V2H |
| 新車車両本体価格 | 258.65万〜313.17万円 |

日産 サクラとともに2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)を受賞したeKクロスEV。日産と三菱が共同開発したモデルで両車は兄弟車になるため、ボディサイズは共通しています。
ただ、デザインはサクラと大きく異なります。サクラが独自の軽EVという位置付けでデビューしたのに対し、eKクロスEVは三菱のeKシリーズの中に位置付けられているため、エンジン車のeKクロスと共通するイメージが与えられました。

街乗りに適したバッテリー容量にすることで価格を抑え、気軽に電気自動車を選べるようにしたことはとても大きなこと。COTYでもその点が高く評価されました。

規格こそ軽自動車になりますが、安定感のある走りや充実した装備などは軽自動車のイメージを覆すほど。購入後の満足度がかなり高いはずです。
【500万円未満】日本車のおすすめ電気自動車(EV)3選
ホンダ honda e

| ボディサイズ | 全長3,895mm 全幅1,750mm 全高1,510mm |
| ホイールベース | 2,530mm |
| 車両重量 | 1,540kg |
| 乗車人数 | 4名 |
| 駆動方式 | RR |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
259km |
| 交流電力量消費率 | 138kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | V2L V2H |
| 新車車両本体価格 | 495.0万円 |

コンパクトなボディと丸いライトでキュートなイメージにデザインされたhonda e。充電ポートはボンネットの黒い部分の中にあります。ボディサイドにドアミラーはなく、車両後方を映すカメラが取り付けられています。

インテリアでは、インパネにある水平配置された5つのスクリーンが目を引きます。左右両側のスクリーンにはドアに付いたカメラが捉えた車両後方の映像が映し出され、センター寄りの3つのスクリーンにはスピードをはじめとする車両情報やカーナビ、スマートフォンと連携したアプリなどを映すことができます。
また、専用アプリをダウンロードするとスマートフォンを車のキーとして使えるようになり、ホンダのコネクティッドサービスでさまざまなプログラムを利用できるなど、先進テクノロジーが惜しみなく投入されているのも特徴です。

木目のインパネやソファのようなシートにより、居心地のいいリビングでくつろいでいるような雰囲気で運転できるのもhonda eならではの魅力です。
日産 リーフ

| ボディサイズ |
全長4,480mm |
| ホイールベース | 2,700mm |
| 車両重量 | 1,520〜1,680kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | FF |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
322〜450km |
| 交流電力量消費率 | 155〜161kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | V2L V2H |
| 新車車両本体価格 | 408.1万〜583.44万円 |

初代リーフが登場したのは2010年12月。これが世界で電気自動車が普及していくきっかけとなりました。
現行型は2代目で、2017年10月から販売。駆動用のバッテリーは40kWhと60kWhの2タイプ。一充電航続距離は40kWhが322km、60kWhは450kmなので、自分の使い方にあったものを選べます。

多くの電気自動車が発売されるようになった現在、リーフのインテリアなどはシンプルに感じます。しかし電気自動車でも派手な感じではなくシンプルなものを選びたいという人によっては十分選択肢になるはず。

スポーツ性を高めたリーフニスモ、プレミアム感を高めたリーフオーテックといったバリエーションが用意されているのも特徴です。
日産 リーフ
車両本体価格168.9万円
支払総額179.5万円
諸費用10.6万円
日産 リーフ
車両本体価格138.7万円
支払総額149.5万円
諸費用10.8万円
日産 リーフ
車両本体価格49.0万円
支払総額59.8万円
諸費用10.8万円
日産 リーフ
車両本体価格138.8万円
支払総額149.5万円
諸費用10.7万円
マツダ MX-30 EVモデル

| ボディサイズ | 全長4,395mm 全幅1,795mm 全高1,565mm |
| ホイールベース | 2,655mm |
| 車両重量 | 1,650kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | FF |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
107km |
| 交流電力量消費率 | 176kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | V2L V2H |
| 新車車両本体価格 | 435.6万〜494.23万円 |

『フリースタイルドア』と呼ばれる観音開きのリアドアを備えるMX-30。その電気自動車版がMX-30 EVモデルです。マイルドハイブリッドのMX-30から遅れること3ヵ月、2021年1月にデビューしました。

マツダの電動化技術である『e-SKYACTIV EV』を盛り込み、前後の荷重移動をコントロールすることで自然にコーナリングできるようにする『エレクトリックG-ベクタリングコントロールプラス』やドライバーの意図通りの制動力を得ながら最大限のエネルギー回生を行う『回生協調ブレーキ』など、電気自動車の特性を活かした技術により、マツダらしい心地良い走りを味わえるようにしています。
エンジン音がしない電気自動車でも五感で車速をコントロールできるよう、走行中の“音”を開発。ドライバーは音を自然に聞いて操作できるようにしているのもマツダらしい取り組みと言えるでしょう。

インテリアにコルク材を使ったり、優しいぬくもりを感じる色味の素材を採用したりするなど、他のマツダ車にはない特徴も備えています。
【500万円以上】日本車のおすすめ電気自動車(EV)4選
レクサス UX300e

| ボディサイズ | 全長4,495mm 全幅1,840mm 全高1,540mm |
| ホイールベース | 2,640mm |
| 車両重量 | 1,820kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | FF |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
512km |
| 交流電力量消費率 | 141kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | V2L V2H |
| 新車車両本体価格 | 650.0万〜685.0万円 |

レクサスのコンパクトSUVであるUXの電気自動車としてUX300eが登場したのは2020年10月。デビュー時の一充電走行距離は367kmでしたが、2022年10月の一部改良で450kmに、そして2023年3月の一部改良で512kmに高められました。

UXの特徴はSUVでありながら全高を高さ制限のある立体駐車場にも入庫可能な1,550mmに抑えていること。これは電気自動車になっても継承されているため、都市部のマンション暮らしの人でも選びやすいはず。

レクサスならではのプレミアム感あふれるインテリアや音声操作などの機能も魅力。国産電気自動車で高級感を堪能したい人におすすめです。
※2025年11月での生産終了が発表されています。新車での購入を希望する方は早めに注文しておきましょう。
トヨタ bZ4X

| ボディサイズ | 全長4,690mm 全幅1,860mm 全高1,650mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| 車両重量 | 1,920〜2,010kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | FF 4WD |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
487〜559km |
| 交流電力量消費率 | 126〜148kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | V2L V2H |
| 新車価格 | 550.0万〜650.0万円 |

スバルと共同開発した電気自動車専用プラットフォーム『e-TNGA』を使い、2022年5月に発売されたbZ4X(ビーズィーフォーエックス)。高い電費性能とそれによる十分な航続距離、そして世界トップレベルの電池容量維持率(10年後でも90%)を目標に、安心して長く使える電気自動車として開発されました。
おもしろいのは販売手法。bZ4Xは一般の車のように車両本体価格+諸費用での“購入”も可能ですが、トヨタのサブスプリクションサービス『KINTO』に専用プランが用意されていること。駆動用バッテリーの保証がつき、初めての電気自動車を比較的安く乗り始められます。これは電池をトヨタが全数管理し、3R(リデュース、リユース、リサイクル)推進によるカーボンニュートラルへの貢献を目指すためとしています。

前後シート間距離が1,000mm取られた広い室内による足元空間の広さや、低く抑えられたインパネによる開放感あふれる室内空間で、居心地の良さを追求。ガラスは遮音性の高いものを採用することで、電気自動車ならではの静粛性を堪能できるようになっています。

駆動方式は前輪駆動に加え、後輪もモーターで駆動させる電気式4WDも設定。4WD車には「スノー・ダート」「ディープスノー・マッド」といった走行モードや一定速度を維持して急な坂を降りる時にハンドル操作に集中できるグリップモードも用意されています。
日産 アリア

| ボディサイズ | 全長4,595mm 全幅1,850mm 全高1,655〜1,665mm |
| ホイールベース | 2,775mm |
| 車両重量 | 1,920kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | FF |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
470〜640km |
| 交流電力量消費率 | 166〜187kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | V2L V2H |
| 新車車両本体価格 | 659.01万〜944.13万円 |

2020年7月に発表されたプレミアムSUVの電気自動車であるアリア。65kWhと90kWhという2つのバッテリー、そしてFFと4WDという2種類の駆動方式をラインナップすることが発表され、まず65kWhのFFモデルであるB6(2WD)が発売されました。

“タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム”というコンセプトでデザインされたエクスってリアは、シンプルさの中に美しさが宿る日本ならではの美意識を表現したもの。インテリアは、ものとものの間にある空間である日本の“間(ま)”をキーワードにデザインされています。
先進装備は高速道路でのハンズフリードライブを可能にしたプロパイロット2.0を搭載。さらに駐車支援機能であるプロパイロットリモートパーキングも搭載されました。

4WD車は日産 エクストレイルに搭載されたモーターとブレーキを協調制御して安定した走りを実現するe-4ORCEが搭載されています。
スバル ソルテラ

| ボディサイズ | 全長4,690mm 全幅1,860mm 全高1,650mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| 車両重量 | 1,910〜2,050kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | FF 4WD |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
487〜567km |
| 交流電力量消費率 | 126〜148kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | V2L V2H |
| 新車車両本体価格 | 627.0万〜715.0万円 |

トヨタとの共同開発で生まれたスバルの電気自動車、ソルテラ。トヨタ GR86とスバル BRZのように、トヨタ bZ4Xとは兄弟車という位置付けになります。外観にはスバルのアイデンティティであるヘキサゴングリルを採用してスバルらしさ演出しました。

スバル=4WDと言われるほど、長年4WD技術にこだわってきたメーカーです。電気自動車でもそれは変わりません。前後独立モーター駆動式AWDにはスバルが培ってきたノウハウが盛り込まれています。

上級グレードのET-HSにはアメリカのハイエンドオーディオブランドであるハーマンカードンのサウンドシステムが標準装備されるので、音にこだわりたい人も要注目です。
輸入車のおすすめ電気自動車(EV)10選
日本よりも電気自動車が普及しているヨーロッパでは、大衆モデルからプレミアムモデルまでさまざまな電気自動車が登場。今回は車両価格1,000万円以下のモデルからおすすめモデルを選びました。
- テスラ モデル3
- メルセデス・ベンツ EQB
- BMW iX1
- フォルクスワーゲン ID.4
- アウディ Q4スポーツバック e-tron
- ボルボ C40リチャージ
- プジョー e-2008
- フィアット 500e
- ヒョンデ アイオニック5
- BYD ATTO 3
テスラ モデル3(500万円以上)

| ボディサイズ | 全長4,695mm 全幅1,850mm 全高1,455mm |
| ホイールベース | 2,495mm |
| 車両重量 | 1,760〜1,850kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | RR 4WD |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
594〜706km |
| 交流電力量消費率 | 127〜149kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | なし |
| 新車車両本体価格 | 531.3万〜725.9万円 |

2003年に設立された電気自動車の専門メーカーであるテスラ。日本では2010年から展開しています。
車載プログラムをワイヤレスでアップデートし、大画面ディスプレイで車両設定行い、オートパイロットを積極的に搭載するなど、既存の自動車メーカーではできなかったことを次々に導入したことも話題になりました。

モデル3はテスラのエントリーモデルで、2019年5月に日本導入されました。駆動方式は後輪駆動とデュアルモーターの4WDを用意。ロングレンジAWDは一充電航続距離が706kmと長いのもモデル3のメリットです。
メルセデス・ベンツ EQB(500万円以上)

| ボディサイズ | 全長4,685mm 全幅1,835mm 全高1,705mm |
| ホイールベース | 2,830mm |
| 車両重量 | 2,100〜2,180kg |
| 乗車人数 | 7名 |
| 駆動方式 | FF 4WD |
| 一充電走行距離(WLTCモード) | 468〜520km |
| 交流電力量消費率 | 147〜163kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | なし |
| 新車車両本体価格 | 822.5万〜1045.9万円 |

EQはメルセデス・ベンツの電気自動車シリーズで、EQBはSUVのGLBをベースに開発されています。特徴はGLB同様にミドルクラスのボディに3列シートを配置していること。大容量バッテリーを搭載しても室内空間はほぼ犠牲にされておらず、GLB同様の居住性を確保しています。
モーターのコイルをイメージしたエアコン吹出口や、夜のドライブをムーディーに演出してくれるアンビエントライトなど、メルセデス・ベンツらしいデザインはEQBにも継承されています。

「ハイ、メルセデス!」と車に話しかけると起動してさまざまな操作をしてくれるMBUXももちろん搭載されています。MBUXは「充電スポットを探して」など、電気自動車だからこその質問にも対応してくれるようプログラムされています。
BMW iX1(500万円以上)

| ボディサイズ | 全長4,500mm 全幅1,835〜1,845mm 全高1,620mm |
| ホイールベース | 2,690mm |
| 車両重量 | 2,030〜2,060kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | 4WD |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
465〜495km |
| 交流電力量消費率 | 150〜155kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | なし |
| 新車車両本体価格 | 669.0万〜737.0万円 |

3代目へと進化したBMWのコンパクトSUVであるX1に設定された電気自動車がiX1です。前輪と後輪にそれぞれモーターを設置した4WDのみの設定で、システム最高出力は140kW、システム最大トルクは494Nmに達します。
コンパクトモデルでありながら一充電航続距離は465〜495kmと十分な性能が与えられました。90kWの急速充電器を利用すれば約50分間の充電で約10%の状態から80%まで充電できます(約30分間だと55%まで充電可能)。

グレードはxラインと、日本で人気があるMスポーツをラインナップ。ガソリン車よりも車高が20mm落とされていて、安定感のある走りを楽しむことができるのもiX1の特徴です。
フォルクスワーゲン ID.4(500万円以上)

| ボディサイズ | 全長4,585mm 全幅1,850mm 全高1,640mm |
| ホイールベース | 2,770mm |
| 車両重量 | 1,950〜2,140kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | RR |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
435〜618km |
| 交流電力量消費率 | 132〜139kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | なし |
| 新車車両本体価格 | 514.2万〜648.8万円 |

モーターならではの鋭い加速感を味わえるのが電気自動車の魅力ですが、一方でエンジン車から乗り換えた時に違和感を覚える人がいるのも事実。フォルクスワーゲンは電気自動車でもエンジン車と同じような感覚で乗れることを目指してID.4を開発しました。
アクセルを踏んだ時の加速感はマイルド。回生ブレーキの効き方は2パターンから選択できますが、強い設定を選んでも効き方はマイルド。これもエンジン車からの乗り換えに配慮した設定でしょう。アクセルペダルとブレーキペダルに描かれたアイコンもユニークです。

グレードは『ライト』と『プロ』の2種類。グレードにより搭載されるバッテリー容量が異なり、一充電走行距離も変わってきます。どちらが自分のライフスタイルに合っているかを考えて選びましょう。
アウディ Q4スポーツバック e-tron(500万円以上)

| ボディサイズ | 全長4,590mm 全幅1,865mm 全高1,600〜1,615mm |
| ホイールベース | 2,765mm |
| 車両重量 | 2,100kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | RR |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
594km |
| 交流電力量消費率 | 120kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | なし |
| 新車車両本体価格 | 710.0万〜737.0万円 |

e-tron(イートロン)は、アウディの電気自動車に付けられる名称です。2022年1月に、アウディ第3弾の電気自動車としてコンパクトSUVのQ4 e-tronと、クーペSUVのQ4スポーツバックe-tronが登場しました。

アウディらしい彫刻のような洗練されたデザインが特徴。フロントのデイタイムランニングライトは、点灯方法を4つのパターンから選択できます。駆動用バッテリーを効率的に配置したことで、室内は上級モデルであるQ5に匹敵するスペースを実現しました。
運転席に乗り込み、ブレーキペダルを踏むだけでシステムが起動。走行中はパドルシフトで3段階の回生ブレーキの強さを選択できます。
ボルボ C40リチャージ(500万円以上)

▼C40リチャージの概要(2024年モデル)
| ボディサイズ | 全長4,440mm 全幅1,875mm 全高1,595mm |
| ホイールベース | 2,700mm |
| 車両重量 | 2,030〜2,060kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | RR |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
590km |
| 交流電力量消費率 | 143Wh/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | なし |
| 新車車両本体価格 | 739.0万円 |

クーペSUVスタイルの電気自動車であるC40リチャージ。これまでは前輪駆動のシングルモーターと、4WDのツインモーターがラインナップされていましたが、2023年3月に発表されて予約がスタートした2024年モデル(2023年夏頃よりデリバリー開始)から後輪駆動のシングルモーターに変更。
2024年モデルは、交流電力量消費率が143kW/kmで、一充電走行距離は590kmとなり、2023年モデルよりも性能がアップしました。

インテリアにはリサイクル素材を使い、レザーを使わないなど、車づくり全体を通してサステナビリティに取り組む姿勢を体現。もちろん北欧ならではの洗練されたデザインは健在で、電気自動車になってもボルボらしさを存分に味わえます。
プジョー e-2008(500万円以上)

| ボディサイズ | 全長4,305mm 全幅1,770mm 全高1,550mm |
| ホイールベース | 2,610mm |
| 車両重量 | 1,630kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | FF |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
380km |
| 交流電力量消費率 | 149kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | なし |
| 新車車両本体価格 | 576.4万円 |

プジョーのコンパクトSUVである2008は、1.2Lガソリンエンジン、1.5Lディーゼルターボエンジン、電気自動車の3タイプ。電気自動車はe-2008になります。
全幅が1,800mm以下、全高も1,550mm以内に収まっているので、都市部に住んでいて駐車場に制限があるけれどオシャレな電気自動車に乗りたいという人にピッタリ。航続距離も街乗りが中心なら不満はないはずです。

運転席は最新のプジョーの考えに基づいて設計された『3D i-Cockpit』に。コンパクトなステアリングの上下を水平にして、ステアリングの上からメーターを確認する配置になったことで、運転中の視線移動を少なくしています。
フィアット 500e(500万円以上)

| ボディサイズ | 全長3,630mm 全幅1,685mm 全高1,530mm |
| ホイールベース | 2,320mm |
| 車両重量 | 1,320〜1,360kg |
| 乗車人数 | 4名 |
| 駆動方式 | FF |
| 一充電走行距離(WLTCモード) | 335km |
| 交流電力量消費率 | 128kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | なし |
| 新車車両本体価格 | 577.0万〜603.0万円 |

世界中で大人気のフィアット 500(チンクエチェント)のデザインを受け継いだ電気自動車。ヨーロッパでもっともコンパクトなAセグメントに分類されるモデルで、裏路地もスイスイ走れるサイズ感が特徴です。
ボディタイプは3ドアハッチバックの他、電気自動車で唯一となる電動開閉式ソフトトップを備えるカブリオレも用意。インテリアも500を踏襲したポップなイメージに仕上げられているので、毎日の運転が楽しくなるはずですよ!

応答性の高い“NORMAL”、減速力を強くして多くの電気を回収する“RANGE”、消費電力を抑えて航続力を延ばす“SHERPA”という3つの走行モードが用意されているので、状況に応じて使い分けて電気自動車らしい走りを楽しむことができます。
ヒョンデ アイオニック5(500万円以上)

| ボディサイズ | 全長4,635mm 全幅1,890mm 全高1,645mm |
| ホイールベース | 3,000mm |
| 車両重量 | 1,870〜2,100kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | RR 4WD |
| 一充電走行距離 (WLTCモード) |
616〜703km |
| 交流電力量消費率 | 129kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | V2L V2H |
| 新車車両本体価格 | 523.6万〜613.8万円 |

ヒョンデは韓国の自動車メーカーです。2001年に一度日本に参入しましたが、2009年に乗用車部門が撤退。そして2022年に再上陸を果たしました。アイオニック5はプレミアム感溢れる電気自動車で、上級モデル並の一充電走行距離を実現しています。しかし価格は530万円以下からスタート。これはヒョンデというブランドを日本に浸透させるための戦略的な価格付けであることは間違いありません。

外観は『パラメトリックピクセル』と呼ばれるデジタルピクセルをイメージしたユニークなデザインを採用。インテリアは高級感のあるカフェのような広々とした空間で、大型のガラスルーフにより明るい雰囲気になっています。
日本に合わせたシステムを組むのが難しいため輸入車の電気自動車はV2LとV2Hがないのが基本。しかし、アイオニック5はどちらにも対応し、利便性を高めています。
BYD ATTO 3(500万円未満)

| ボディサイズ | 全長4,455mm 全幅1,875mm 全高1,615mm |
| ホイールベース | 2,720mm |
| 車両重量 | 1,750kg |
| 乗車人数 | 5名 |
| 駆動方式 | FF |
| 一充電走行距離(WLTCモード) | 470km |
| 交流電力量消費率 | 139kW/km |
| 充電 | 普通充電 急速充電 |
| 給電 | V2L V2H |
| 新車車両本体価格 | 418.0万円 |

BYDは中国のブランドです。もともとリチウムイオン電池をはじめとするIT部品のメーカーで、2003年に自動車製造事業に進出。現在は販売台数世界一(EV+PHEV)の電気自動車メーカーになっています。2022年7月に日本市場に進出することを発表。そして2023年1月にATTO 3(アット3)を発売しました。
ロングドライブにも対応できる十分な一充電走行距離。力強さを感じさせる外観とワクワク感を演出したインテリア。アダプティブクルーズコントロールやブラインドスポットインフォメーションなど先進安全装備の数々。これらを考えると418万円という価格はかなりお買い得!

ナビゲーションなどを映し出すインパネ中央のディスプレイはスイッチひとつで90度回転して縦型ディスプレイとしても使えるなど、スマートフォン感覚の機能が盛り込まれているのもおもしろい部分。オプションのアダプターを使うとV2Lも利用できます。
電気自動車(EV)を選ぶ時の注意点
ここでは「電気自動車に乗ろう!」と思った時に、どのように車を選んでいけばいいかを考えていきましょう。
まずはどのような使い方をするかをよく考える

車を選ぶ時に「年に1度両親を乗せるから」という理由でミニバンを選び、ほとんどの時間を3列目シートは格納しているという人がいます。
同じ考えで、「年に一度ロングドライブを楽しみたいから」と大容量バッテリーを搭載した電気自動車を選ぶと、値段はとても高額になります。
たとえば買い物や通勤など1日数十kmくらいしか走行しないなら、そこまで大きなバッテリー容量は必要ないはず。街乗り用に電気自動車を購入して、旅行時はレンタカーを使うというのもひとつの方法です。
逆に週末にロングドライブを楽しむ機会が多いなら、電欠のリスクを減らすためにもバッテリー容量が大きなものを選んだほうがいいでしょう。バッテリー残量がギリギリの状態で充電スポットを探すのはエンジン車以上にストレスになります。
電気自動車1台のみか、複数台所有かでも選び方が変わる
とはいえ、所有する車が電気自動車1台のみなのであれば、買い物から旅行まである程度カバーできるものを選ぶのがいいでしょう。
逆にすでに車があって電気自動車を増車するのであれば、電気自動車は街乗り中心と割り切るのもひとつの方法です。
自宅に充電設備は設置可能か?

車選びとともに大切なことが、自宅に充電設備を設置できるかどうかです。設備にもよりますが、自宅に設置する場合の工事費用は10万〜40万円程度見ておくといいでしょう。
集合住宅などで自宅への設置が難しい場合は外で充電する必要があります。近所の充電スポットを数か所確認し(1か所だとメンテナンスで使用できないこともあるため)、できれば急速充電器があるスポットも探しておくと便利です。
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電気自動車(EV)を購入したらすぐにやるべきこと
エンジン車とは異なる部分が多い電気自動車は、購入したらすぐにやっておきたいことがあります。ここではまずやることを紹介します。
充電認証カードを作る
エンジン車はサービスステーション(ガソリンスタンド)に行けばすぐに給油できます。ところが外出先で電気自動車に充電する場合は、充電認証カードが必要になります。電気自動車を販売しているメーカーでは充電認証カードのプランを用意しているので、それに加入するのが便利。
たとえば日産ではZESP3というプログラムがあり、4つのプランを用意しています。月々どのくらい走るかを考えてプランを選びましょう。
| プレミアム100 | プレミアム200 | プレミアム400 | シンプル | |
| プランに 含まれる 充電回数 |
急速充電10回 (100分相当) ※普通充電:600分 |
急速充電20回 (200分相当) ※普通充電:600分 |
急速充電40回 (400分相当) ※普通充電:600分 |
設定なし |
| 月額基本料金 | 4,400円/月 | 6,600円/月 | 11,000円/月 | 1,100円/月 |
| プラン以上 使う場合の 急速充電料金 |
440円/10分 | 385円/10分 | 330円/10分 | 990円/10分 |
| 普通充電 | 3.3円/分 | 3.3円/分 | 3.3円/分 | 3.円/分 |
最寄りの充電スタンドを把握する
「電気自動車(EV)を選ぶ時の注意点」でも書きましたが、自宅に充電設備を設置できない人は最寄りにある複数の充電スタンドを把握しておくと便利。そして自宅に充電設備を設置した場合でも、設備トラブルが起こったときの事を考えて近くにある充電スタンドの場所を調べておくことをおすすめします。
よくある質問
動力としてエンジンではなくモーターを利用し、モーターを動かすための電力を外部からバッテリーに充電する車のこと。モーターの力で走っても電力をエンジンで発電するタイプの車(日産のe-POWER車など)は電気自動車とは呼びません。
走行中にCO2を排出しない、静粛性に優れる、レスポンス良く加速することがメリットとして挙げられます。
新車車両本体価格は電気自動車のほうが高くなります。たとえばマツダ MX-30は、マイルドハイブリッド車が293万円〜なのに対し、電気自動車は435万円〜になります。ただ、電気自動車は購入時に国や自治体から補助金が交付されるので、それを含めて比べるといいでしょう。
街乗りが中心か、ロングドライブに出かけることも多いのかを考えます。長距離を走るなら一充電走行距離が長いもののほうが安心。ただ、一充電走行距離が長いとバッテリーが大容量になるので新車車両本体価格が高くなります。
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