3列シートを搭載し、大勢でドライブを楽しむことができるミニバン。3列目シートを格納すれば広い荷室が出現し、乗り降りが楽なスライドドアも備わることから、多くの人に選ばれています。各社がさまざまなモデルを市場に投入しているぶん、選び方を間違えると「思っていたより使い勝手が悪い……」となってしまう可能性もあります。
ミニバン選びではどんなところに着目すればいいのか、自分にとって買ってはいけないミニバンとはどういうものなのかを紹介します。後悔しないためにも、これからミニバンの購入を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- ・ミニバンとはどんな車か
- ・プロがおすすめしないミニバンの選び方
- ・ミニバンを中古車で買うときの注意点
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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お乗り換えの場合、愛車の買取金額によって、ご準備いただく金額が変わります。
まずは、買取金額を調べてそのあと購入するお車を決めてみてはいかがでしょうか?
目次
そもそもミニバンとはどんな車?
「買ってはいけない」を考える前に、まずは「ミニバン」がどんなタイプかを知っておくと、自分にとって「買ってはいけないミニバン」がどんなものかがわかりやすくなりますよ。
日本では3列シートを備えた背の高いバンをミニバンと呼ぶ

ミニバンはもともと、アメリカの大きなフルサイズバン(全長が5m以上あり、搭載エンジンが4Lクラス)に対して、それよりコンパクトなものをミニバンと呼びます。
アメリカに比べて道が狭い日本ではフルサイズバンの需要がほとんどありません。そのため3列シートを備えたモデルがすべてミニバンと呼ばれています。
ちなみにSUVでも3列シートを備えるモデルがいくつかありますが、それはあくまでSUV。ミニバンは箱型のバン形状をしているものを指します。また、バンというと4ナンバー(または1ナンバー)の商用モデルを想像する人もいると思いますが、日本でミニバンと呼ばれるのは基本的に乗用モデル(5・7・3ナンバー)になります。
スライドドアはミニバンの必須条件ではない

ミニバンというと、両側スライドドアをイメージする人も多いはず。でも両側スライドドアを備えていることがミニバンの条件ではありません。
日本でミニバンがブームになったのは1994年の初代ホンダ オデッセイ、1996年の初代ホンダ ステップワゴンの登場がきっかけでした。このときのオデッセイはリアのドアはヒンジ式でしたし、ステップワゴンは助手席側しかスライドドアがありませんでした。そしてこの時代はヒンジ式ドアのミニバンも多く存在しました。
しかし多くの人がスライドドアの利便性に気づき、スライドドアタイプのミニバンが売れるようになると、自然にヒンジ式ドアを備えるミニバンは淘汰されました。現在、新車販売されている日本メーカーのミニバンはすべて両側スライドドアタイプになります(2024年時点)。
ミニバンにはいくつかのサイズがある
多くの人から支持されるミニバンは、大きく分けて3つのサイズを用意。使い方に合わせて選べるようになっています。
コンパクトミニバン | 全長:4,300mm前後 全幅:1,700mm前後で5ナンバーサイズが基本 全高:1,750mm程度でやや背が低め 排気量:1.5L程度 |
ミドルサイズミニバン | 全長:4,700mm前後 全幅:1,700mm前後 全高:1,900mm前後 排気量:2Lが基本だが、小排気量エンジン+ハイブリッドの組み合わせも |
ラージサイズミニバン | 全長:4,800mm以上 全幅:1,800mm以上 排気量:2L以上のエンジンでゆとりある走りを味わえる |
2024年上半期のミニバン販売台数ランキング
ここでは2024年上半期(1〜6月)のミニバンの販売台数を紹介します。
順位 | 車名 | サイズ | 2024年上半期 台数 |
1 | トヨタ シエンタ | コンパクト | 55,649 |
2 | 日産 セレナ | ミドル | 40,169 |
3 | ホンダ フリード | コンパクト | 38,429 |
4 | トヨタ アルファード | ラージ | 37,385 |
5 | トヨタ ノア | ミドル | 35,105 |
6 | ホンダ ステップワゴン | ミドル | 34,932 |
7 | トヨタ ヴォクシー | ミドル | 34,794 |
8 | トヨタ ヴェルファイア | ラージ | 17,189 |
9 | 三菱 デリカD:5 | ラージ | 9,151 |
10 | ホンダ オデッセイ | ラージ | 6,254 |
プロ目線でおすすめしない「買ってはいけないミニバン」
2000年代に入るとミニバンはスライドドア搭載モデルが主流となり、使い勝手が大きく向上しました。2010年代中盤以降は先進運転支援システム(ADAS)も標準装備されるようになっています。その意味で、どのモデルも購入後の満足はかなり高いはず。

しかし選び方を間違えると、「買わなければよかった……」となってしまう可能性は充分にあります。ここではどんな部分に着目して車選びをすればいいかを考えていきましょう。
自分の使い方に適さないサイズのもの
ミニバンはサイズの違いによりメリットとデメリットがあります。
コンパクトミニバン | |
◯ | 生活道路などの細い道や駐車場でも扱いやすい |
△ | 3列目席が狭く、ここに座って長距離ドライブは大変 |
ミドルサイズミニバン | |
◯ | 3列目席までゆったり座れる標準的なサイズ感 |
△ | 運転に不慣れな人だと大きすぎると感じるかも…… |
ラージサイズミニバン | |
◯ | ラグジュアリー感を高めたものが多い |
△ | それゆえ価格はかなり高い |
これらの特徴を理解していないと購入後に後悔してしまうかもしれませんよ。
極端に古いもの
スライドドアが主流になったのは2000年代初頭なので、ある程度古い中古車でもスライドドアになっているはずです。実は目立たない部分ですが、ほかにもミニバンの進化で忘れてはいけないものがあります。それは収納やシート操作などの「使い勝手」。
ドリンクホルダーはかなり前からついていますが、それがより使いやすい場所や大きさに変更されていたり、2列目席用のテーブルがつくようになったりするなど、ミニバンは家族で快適に使える装備が進化しています。
ひとり1台スマホを持っている現代ではUSB充電ソケットも欠かせない装備。最新モデルではワイヤレス充電も選べるようになっています。3列目席の格納も今では大きな力を必要とせず簡単に操作でき、格納後も即後方の視界を確保できる構造になっています。
先進運転支援システムが自分の求める性能に合わないもの
先進運転支援システムが搭載され始めたのは2010年代に入ってから。その後、性能は飛躍的に進化しています。高性能なものが欲しいのであれば迷わず新車をおすすめしますが、中古車を選ぶ場合も先進運転支援システムの性能にこだわるならなるべく新しいものを選びましょう。購入時は性能を比較することが大切。よくわからない場合はお店の人に聞いてみましょう。
デザインが自分の嗜好と合わないもの
車の満足度で大きなウェイトを占めるのがデザイン。同じサイズのミニバンでもメーカーによりデザインの方向性が変わってきます。また、車種によっては複数のデザインを用意しているものもあります。
どのサイズがベストかを決めた後は、複数のメーカーのモデルを見比べて自分好みのものを選びましょう。

デザインを無視して選ぶのは後で「買わなければよかった……」と悔やむ原因になりますよ。デザインと同じようにボディカラーも妥協せずに選びましょう。
そもそも「ミニバン」という選択が間違いのケースもある
スライドドアが装備されて広い室内を便利に使えるミニバンですが、たとえば駐車場に1,550mm以下などの高さ制限がある場合、ミニバンだと駐車することができません。また、箱型のミニバンはどうしてもファミリーカー的な雰囲気が拭えません。「タフな雰囲気の車に乗りたい」というならSUVを選んだほうが後悔しないはずです。
さらに3列目席を使うのは年に一回あるかないかという人は、ミニバン以外のタイプでも充分快適なカーライフを楽しめるもの。本当に3列目席が必要になったときだけレンタカーやカーシェアを利用すれば大丈夫でしょう。
自分のライフスタイルよく考えた上で車を選べば、買ってはいけないミニバンを選ぶリスクは軽減できます。
買ってはいけないミニバンを回避するための注目ポイント
ここからはミニバン選びで失敗しないために、どんなところに注目すればいいかを考えていきます。
5人以上で乗る機会はどのくらいあるかを考える

ミニバン最大の特徴は3列シートを備えること。そのため2列シート車の乗車人数が4〜5名なのに対し、ミニバンは6〜8名と他のボディタイプより多くなります。ただ、コンパクトミニバンは全長が短いため3列目席はかなり狭く、長距離移動だとかなり窮屈さを感じるもの。
「小さな子どもがいてスライドドアがあると便利」「荷物も多いから荷室が広い車がいい」「たまに父母を駅まで送ることがあるかも」、という使い方ならコンパクトミニバンでも不便を感じることはないでしょうが、5人以上の家族で日常的に3列目席を使うようでしたらコンパクトミニバンは避けたほうが無難です。
レジャーなどでたくさんの荷物を積む場合、その量をイメージする

ミニバンのもうひとつ大きな特徴は、3列目席を格納した際に広い荷室が出現すること。そのため5人以上で乗る機会はなくてもたくさんの荷物を積んで遊びに行くためにミニバンを選ぶ人もいます。
たとえば、快適なキャンプサイトを作るためにたくさんの道具を持っていく人であれば、ミドルサイズでもきついはず。子どもの塾帰りに車内に自転車を積む機会が多い場合、コンパクトミニバンでも積めなくはないですが、室内高のあるミドルサイズミニバンのほうが楽に積めます。小さな子どもがひとりで、ベビーカーと着替えなどの荷物を積んで出かけたいのであればコンパクトミニバンでも充分対応できます。
購入前に“何を”“どのくらい”積むかをイメージしてみると、失敗を避けられるようになりますよ。
ハイブリッドとガソリンエンジン、どちらがマッチするかを考える

多くのミニバンはガソリンエンジンとハイブリッドを用意しています。言うまでもなく燃費性能はハイブリッドのほうが優れていますが、一方でエンジンとモーター、バッテリー、そしてそれらを制御するユニットなど複雑なシステムを搭載するため、ハイブリッドカーはガソリン車よりも価格が高くなります。
たとえばトヨタのミドルサイズミニバンであるノアを見るとGの2WD・7人乗りは
ガソリン車:2,970,000円(15.1km/L)
ハイブリッド車:3,320,000円(23.2km/L)
と35万円の価格差があります。年間走行距離がそこまで多くないなら、ガソリン車を選んだほうが割安と言えるでしょう。
一方で、モーターとエンジンを併用するハイブリッド車はしっとりした乗り味とアクセルを踏み込んだときの俊敏な加速など、ガソリン車では味わえない感覚があります。ハイブリッドかガソリンかは燃費以外の面も考えて選ぶといいでしょう。可能なら両方に試乗してみて、どちらが好みかを感じてみると失敗を減らすことができますよ。
2WDと4WD、どちらがベストかを考える

ほとんどのミニバンには2WDと4WDが用意されています。雪国に住んでいる人だと無条件に4WDを選ぶはず。雪があまり降らないエリアに住んでいる人でも冬にスキーやスノーボードを楽しむなら4WDがおすすめ。それ以外の人は2WDでも大丈夫。「でも……もし雪が降ったら?」と心配になるかもしれませんが、都市部で雪が積もったとしてもスタッドレスタイヤを履いていれば問題なく走れます。
逆に年に何回か降るかもしれない雪のためにわざわざスタッドレスタイヤを用意しない人も多いはずです。雪が降ったら安全を考えて車を動かさないと割り切ってもいいと思います。

4WDには雪道以外でも滑りやすい路面やコーナリング時に安定感のある走りを得られるというメリットがあります。それを重視して都市部でも4WDを選ぶという考え方もありですよ。
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欲しい機能や好みのデザインなどを考える

ミニバンは標準のデザインとカスタム系のデザインを用意しているモデルもあります。この場合はどちらが自分好みかをよく考えることで購入後の後悔を減らすことができます。
また、さまざまな快適装備が用意されています。装備はグレードによって異なります。電動スライドドアやステアリングヒーターなど後からつけることができないものもあるので、自分にとって必要なものをじっくり考えて選びましょう。
後悔したくないならこれ!サイズ別おすすめミニバン
ここからは車の大きさ別に「買わなければよかった……」と思わずにすむおすすめミニバンを紹介します。
【コンパクトミニバン】おすすめ2モデル
ボディが小さいので街なかでの取り回しに優れているコンパクトミニバン。3〜4人の家族、休日に出かけることもあるけれど基本は街乗りで使う人に向いているタイプです。3列目席が必要ない人のために2列シート車も用意されています。
車名 | 新車価格帯 | 中古車相場価格 |
トヨタ シエンタ(3代目) | 1,995,200~3,234,600円 | 総額190万〜390万円 |
ホンダ フリード(3代目) | 2,508,000〜3,437,500円 | 総額260万〜390万円 |
トヨタ:シエンタ(3代目/2022年〜)

■Z(ハイブリッド・7人乗り・FF)
ボディサイズ | 全長:4,260mm 全幅:1,695mm 全高:1,695mm |
室内サイズ | 室内長:2,545mm 室内幅:1,530mm 室内高:1,300mm |
パワーユニット | 1,490cc直列3気筒+モーター |
WLTCモード燃費 | 28.2km/L |

5ナンバーサイズである全幅1,700mm以下を守り続けるシエンタは、愛嬌のある四角のなかに丸みを帯びたデザインを採用。ボディサイドのプロテクションモールによりヨーロッパ車のようなイメージを打ち出しています。基本的なデザインは全グレード共通ですが、上級グレードのZはBi-Beam LEDヘッドランプにより他グレードと表情が変えられています。
低床設計により乗り降りがしやすい2列目席、小さな子どものために低い位置にアシストグリップを設けられています。乗車人数は3列シートの7人乗りと2列シートの5人乗りを用意。3列シート車は2列目席が座面ごと前に倒れるタンブル機構により3列目席に楽にアクセスできます。
パワーユニットはシリーズパラレルハイブリッドとガソリンモデルの2タイプを設定。エンジンとモーターを効率よく使うので、街なかから高速道路まで気持ちよく走ることができます。
トヨタ シエンタ
車両本体価格50.1万円
支払総額65.4万円
諸費用15.3万円
トヨタ シエンタ
車両本体価格105.2万円
支払総額119.4万円
諸費用14.2万円
トヨタ シエンタ
車両本体価格130.5万円
支払総額146.0万円
諸費用15.5万円
トヨタ シエンタ
車両本体価格126.7万円
支払総額139.4万円
諸費用12.7万円
ホンダ:フリード(3代目/2024年〜)

■e:HEVクロスター(6人乗り・FF)
ボディサイズ | 全長:4,310mm 全幅:1,720mm 全高:1,755mm |
室内サイズ |
室内長:2,645mm |
パワーユニット | 1,496cc直列4気筒+モーター |
WLTCモード燃費 | 25.3km/L |

2024年6月にフルモデルチェンジしたフリードにはエアーとクロスターという2タイプが用意されます。エアーは透明感のある標準仕様で、全幅が1,700mm以下に抑えられた5ナンバーモデル、クロスターはバンパーやホイールアーチをブラックにしたアウトドアテイストを盛り込んだ仕様で、全幅が1,720mmになるため3ナンバーになります。
乗車人数は2列シートの5人乗りと3列シートの6人乗りと7人乗りを用意。6人乗りは2列目席がキャプテンシートになるため、1列目から3列目までのウォークスルーができます。2列目席のキャプテンシートは前後に360mmもスライドできるので(FF車のみ)、コンパクトミニバンでもゆったり座ることが可能。3列目席は左右に跳ね上げるタイプになります。
パワーユニットは1.5Lのガソリン車と1.5Lのe:HEVの2種類。e:HEVは日常のほとんどのシーンをモーターで走行。電気が足りなくなるとエンジンが始動して発電します。そして高速道路などエンジンのほうが効率のいいシーンではエンジンの力で走行します。
ホンダ フリード
車両本体価格89.0万円
支払総額102.0万円
諸費用13.0万円
ホンダ フリード
車両本体価格109.0万円
支払総額121.5万円
諸費用12.5万円
ホンダ フリード
車両本体価格57.7万円
支払総額64.1万円
諸費用6.4万円
ホンダ フリード
車両本体価格18.8万円
支払総額30.0万円
諸費用11.2万円
【ミドルサイズミニバン】おすすめ4モデル
扱いやすいサイズ感、広い室内、荷物の積みやすさなど、もっともバランスの取れたサイズのミニバン。使いやすさを高めるために各社がさまざまなアイデアを盛り込んでいるのも特徴です。チャイルドシートを2つ以上設置するファミリーにおすすめです。
車名 | 新車価格帯 | 中古車相場価格 |
トヨタ ノア(4代目) | 2,670,000~3,890,000円 | 総額260万〜560万円 |
トヨタ ヴォクシー(4代目) | 3,090,000~3,960,000円 | 総額330万〜590万円 |
ホンダ ステップワゴン(6代目) | 3,169,100〜4,066,700円 | 総額300万〜500万円 |
日産 セレナ(6代目) | 2,719,200〜4,847,700円 | 総額290万〜500万円 |
トヨタ:ノア(4代目/2021年〜)

■Z(ハイブリッド・7人乗り・FF)
ボディサイズ |
全長:4,695mm |
室内サイズ | 室内長:2,805mm 室内幅:1,470mm 室内高:1,405mm |
パワーユニット | 1,797cc直列4気筒+モーター |
WLTCモード燃費 | 23.0km/L |

トヨタのミドルクラスミニバンとして長い歴史があるノア。外観は標準仕様とエアロパーツをつけた仕様の2種類が用意されます。背の高いミニバンのバックドアは重いので小柄な人だと開閉に苦労しますが、ノアは手動で任意の位置に固定する機能を初採用。手を伸ばさなくても開閉できるだけでなく後ろが狭い場所でも荷物の取り出しができます。上級グレードはオプションでボディサイドにバックドアの電動開閉スイッチをつけることもできます。
7人乗り、8人乗りともに2列目席に前後のロングスライド機構を搭載。ゆったりくつろぎながら移動できるだけでなく、たくさんの荷物を積みたいときは2列目席を前に出すことで荷室を広げることができます。
パワーユニットは新開発の1.8Lハイブリッドと2Lガソリンエンジンを用意。ガソリン車の4WDは路面状況に合わせて前後輪のトルクを自動配分する機構が備わります。
トヨタ ノア
車両本体価格88.3万円
支払総額107.1万円
諸費用18.8万円
トヨタ ノア
車両本体価格66.0万円
支払総額79.8万円
諸費用13.8万円
トヨタ ノア
車両本体価格79.7万円
支払総額85.5万円
諸費用5.8万円
トヨタ ノア
車両本体価格70.7万円
支払総額89.8万円
諸費用19.1万円
トヨタ:ヴォクシー(4代目/2021年〜)

■S-Z(ハイブリッド・7人乗り・FF)
ボディサイズ |
全長:4,695mm |
室内サイズ | 室内長:2,805mm 室内幅:1,470mm 室内高:1,405mm |
パワーユニット | 1,797cc直列4気筒+モーター |
WLTCモード燃費 | 23.0km/L |

ヴォクシーとノアはエクステリアデザインを変更して販売される兄弟車になるため、装備などは基本的に共通になります。ただ、ノアが標準仕様とエアロ仕様が用意されるのに対し、ヴォクシーはエアロ仕様のみになります。そのため新車価格帯がノアとは異なっています。
大きく口を開いた押し出しの強い顔つきは、ミニバン好きの人に刺さるデザインではないでしょうか。シート地もノアとは変えられています。
室内の使い勝手もノアと共通。なので、選ぶ際はヴォクシーとノア、どちらのデザインが好きかを見るといいでしょう。
トヨタ ヴォクシー
車両本体価格90.5万円
支払総額109.3万円
諸費用18.8万円
トヨタ ヴォクシー
車両本体価格115.0万円
支払総額130.5万円
諸費用15.5万円
トヨタ ヴォクシー
車両本体価格46.0万円
支払総額59.0万円
諸費用13.0万円
トヨタ ヴォクシー
車両本体価格62.0万円
支払総額70.0万円
諸費用8.0万円
ホンダ:ステップワゴン(6代目/2022年〜)

■e:HEVスパーダ(7人乗り・FF)
ボディサイズ |
全長:4,830mm |
室内サイズ | 室内長:2,8405mm 室内幅:1,545mm 室内高:1,410mm |
パワーユニット | 1,993cc直列4気筒+モーター |
WLTCモード燃費 | 19.6km/L |

より大きなオデッセイがあるため今回ミドルサイズに分類ましたが、ステップワゴンは他のミドルサイズのミニバンよりも大きめ。ミドルサイズとラージサイズの中間にあるモデルになります。
この大きさを活かして、家族でわいわい話しながらドライブを楽しめたり、一人ひとりの空間を大切にしたりするなど、さまざまなシートアレンジが可能になっています。ホンダならではの低床フロアを活かして、3列目シートが床下格納式になっていることも見逃せません。
パワーユニットはホンダ独自のハイブリッドシステムであるe:HEVと、1.5Lダウンサイジングターボの2種類。ダウンサイジングターボはライバルモデルのガソリン車より自動車税が安いことも魅力ですね。
ホンダ ステップワゴン
車両本体価格88.3万円
支払総額107.2万円
諸費用18.9万円
ホンダ ステップワゴン
車両本体価格100.5万円
支払総額119.4万円
諸費用18.9万円
ホンダ ステップワゴン
車両本体価格106.5万円
支払総額123.6万円
諸費用17.1万円
ホンダ ステップワゴン
車両本体価格102.5万円
支払総額119.3万円
諸費用16.8万円
日産:セレナ(6代目/2022年〜)

■e-POWERハイウェイスターV(8人乗り・FF)
ボディサイズ | 全長:4,765mm 全幅:1,715mm 全高:1,885mm |
室内サイズ | 室内長:3,145mm 室内幅:1,545mm 室内高:1,400mm |
パワーユニット | 1,433cc直列3気筒+モーター |
WLTCモード燃費 | 19.3km/L |

セレナの自慢はミニバンクラスナンバーワンの広さ。3mを超える室内長によりすべての席でゆとりを持って座ることができます。外観は標準仕様、ハイウェイスターとルキシオンを用意。最上級グレードのルキシオンには高速道路でのハンズオフドライブも可能なプロパイロット2.0やプロパイロットリモートパーキングなどが備わります。
バックドアのガラスハッチや2列目席中央のスマートマルチセンターシートなど、セレナにしか備わらない機能もたくさん!どれもかゆいところに手が届く使いやすいものです。2列目積の横スライド機能を使えば、2列目に人が座った状態でも3列目席に乗り降りできます。
パワーユニットはシリーズハイブリッドのe-POWERと2Lガソリン車を用意。e-POWERはエンジンが発電に徹してモーターの力のみで走るので、電気自動車のような走りを楽しめます。
日産 セレナ
車両本体価格49.8万円
支払総額66.8万円
諸費用17.0万円
日産 セレナ
車両本体価格160.0万円
支払総額163.0万円
諸費用3.0万円
日産 セレナ
車両本体価格63.8万円
支払総額86.8万円
諸費用23.0万円
日産 セレナ
車両本体価格84.4万円
支払総額102.8万円
諸費用18.4万円
【ラージサイズミニバン】おすすめ5モデル
広い室内空間やラグジュアリーな装備など、贅沢な時間をもっとも味わえるのがラージサイズミニバン。ラグジュアリーではなく屈強なアウトドア性能が与えられたモデルもあるなどバリエーションが豊か。大家族はもちろん、プレミアムな雰囲気を堪能したい人にもおすすめです。
車名 | 新車価格帯 | 中古車相場価格 |
トヨタ アルファード(4代目) | 5,400,000〜8,720,000円 | 総額820万〜1,500万円 |
トヨタ ヴェルファイア(3代目) | 6,550,000〜8,920,000円 | 総額900万〜1,330万円 |
ホンダ オデッセイ(5代目) | 4,800,400~5,164,500円 | 総額60万〜570万円 |
日産 エルグランド(3代目) | 4,082,100〜8,378,700円 | 総額50万〜490万円 |
三菱 デリカD:5(初代) | 4,156,900〜4,622,200円 | 総額40万〜660万円 |
トヨタ:アルファード(4代目/2023年〜)

■Z(ハイブリッド・7人乗り・FF)
ボディサイズ | 全長:4,995mm 全幅:1,850mm 全高:1,935mm |
室内サイズ | 室内長:3,005mm 室内幅:1,660mm 室内高:1,360mm |
パワーユニット | 2,487cc直列4気筒+モーター |
WLTCモード燃費 | 17.7km/L |

ラグジュアリーなラージサイズミニバンでは事実上の一強状態を築き上げたアルファード。国内はもちろん海外での需要も高く、中古車はプレミア相場になっています。新車がいつ納車されるかわからない状況なので、早く乗りたいなら高くても中古車を探すしかないのが現状です。
運転席はもちろん2列目席の快適性にもとことんこだわっていて、ルーフ部分に照明や各種スイッチ、エアコン吹き出し口などを集約。Z、エグゼクティブラウンジともに2列目シートはラグジュアリーな仕立てになっているのも魅力です。
パワーユニットは2.5Lのハイブリッドと2.5Lガソリンの2種類。アルファードらしさを堪能するならしっとりした走りを味わえるハイブリッドがおすすめです。
トヨタ アルファード
車両本体価格111.4万円
支払総額129.4万円
諸費用18.0万円
トヨタ アルファード
車両本体価格68.0万円
支払総額79.9万円
諸費用11.9万円
トヨタ アルファード
車両本体価格269.4万円
支払総額287.3万円
諸費用17.9万円
トヨタ アルファード
車両本体価格79.4万円
支払総額98.9万円
諸費用19.5万円
トヨタ:ヴェルファイア(3代目/2023年〜)

■Zプレミア(ガソリンターボ・7人乗り・FF)
ボディサイズ | 全長:4,995mm 全幅:1,850mm 全高:1,945mm |
室内サイズ | 室内長:3,005mm 室内幅:1,660mm 室内高:1,360mm |
パワーユニット | 2,393cc直列4気筒ターボ |
WLTCモード燃費 | 10.3km/L |

ヴェルファイアはアルファードの兄弟車として、2代目アルファードが登場した2008年にデビューしました。ラグジュアリーなアルファードに対し、ヴェルファイアはラグジュアリー+スポーティという位置付けです。
これまではアルファードとはデザインを変える形でしたが、現行型は車の性格を大きく変えています。それを象徴するのがパワーユニット。ヴェルファイアのガソリンモデルは2.4Lターボというスポーティさを一層強調した仕様になります。フロントパフォーマンスブレースという走りの性能を高める部品が装着されているのも注目点。
室内のラグジュアリー性はアルファードと変わりありません。なのでデザインや走りでアルファードかヴェルファイアかを選ぶのがベスト。ただ、アルファード同様に新車を手に入れるのが困難で、中古車はプレミア相場になっています。
トヨタ ヴェルファイア
車両本体価格90.5万円
支払総額110.4万円
諸費用19.9万円
トヨタ ヴェルファイア
車両本体価格102.3万円
支払総額123.0万円
諸費用20.7万円
トヨタ ヴェルファイア
車両本体価格69.7万円
支払総額79.5万円
諸費用9.8万円
トヨタ ヴェルファイア
車両本体価格123.7万円
支払総額134.7万円
諸費用11.0万円
ホンダ:オデッセイ(5代目/2013年〜)

■e:HEV アブソルートEX(7人乗り・FF)
ボディサイズ | 全長:4,860mm 全幅:1,820mm 全高:1,695mm |
室内サイズ | 室内長:2,915mm 室内幅:1,560mm 室内高:1,285mm |
パワーユニット | 1,993cc直列4気筒+モーター |
WLTCモード燃費 | 19.6km/L |

オデッセイはもともとヒンジ式ドアを採用し全高を低くしたスポーティなミニバンでしたが、現行型がエリシオンというラージサイズミニバンと統合され、スライドドアのラージサイズミニバンになりました。2022年に一度生産が終了し、2023年12月から中国で生産されたモデルが日本に輸入されています。
ほかのラージサイズミニバンよりひと回り小さく、全高も低めに設定されていてスポーティさを強調。2列目シートがオットマンやリクライニングを電動で操作できるパワーシートになり、アクセルオフにしたときの減速量を調整できる機能が備わるなど、再販売を機に機能が進化しています。
パワーユニットはホンダ独自のハイブリッドであるe:HEVのみの設定になります。
ホンダ オデッセイ
車両本体価格45.8万円
支払総額58.1万円
諸費用12.3万円
ホンダ オデッセイ
車両本体価格79.0万円
支払総額91.9万円
諸費用12.9万円
ホンダ オデッセイ
車両本体価格145.9万円
支払総額163.3万円
諸費用17.4万円
ホンダ オデッセイ
車両本体価格129.9万円
支払総額143.9万円
諸費用14.0万円
日産:エルグランド(3代目/2010年〜)

■250ハイウェイスターSアーバンクロム(7人乗り・FF)
ボディサイズ | 全長:4,975mm 全幅:1,850mm 全高:1,815mm |
室内サイズ | 室内長:3,025mm 室内幅:1,580mm 室内高:1,300mm |
パワーユニット | 2,488cc直列4気筒 |
WLTCモード燃費 | 10.0km/L |

現行型エルグランドは低床パッケージを採用し、先代と同等の室内空間を確保しながら全高を低くしてスポーティなイメージを強調しています。もちろん積載性もしっかり確保されていて、3列目席を前方にスライドさせれば9インチのゴルフバッグを6セット積むことができます。
乗車人数は2列目がキャプテンシートになる7人乗りと、ベンチシートタイプの8人乗りを設定。キャプテンシートは背もたれに中折れ機能を搭載して自然な姿勢で移動できるようにしています。
パワーユニットはレギュラーガソリン仕様の2.5Lとハイオクガソリン仕様の3.5Lの2種類。ハイブリッドの設定はありません。
日産 エルグランド
車両本体価格106.1万円
支払総額119.7万円
諸費用13.6万円
日産 エルグランド
車両本体価格126.5万円
支払総額145.6万円
諸費用19.1万円
日産 エルグランド
車両本体価格149.0万円
支払総額168.4万円
諸費用19.4万円
日産 エルグランド
車両本体価格67.8万円
支払総額87.1万円
諸費用19.3万円
三菱:デリカD:5(初代/2007年〜)

■P(7人乗り・4WD)
ボディサイズ | 全長:4,800mm 全幅:1,795mm 全高:1,875mm |
室内サイズ | 室内長:2,980mm 室内幅:1,505mm 室内高:1,310mm |
パワーユニット | 2,267cc直列4気筒ディーゼルターボ |
WLTCモード燃費 | 12.6km/L |

ラージサイズミニバンはラグジュアリーさを高めたものが多いですが、デリカD:5はそれらとは全く異なる、クロカンSUV並の悪路走破性が与えられた唯一無二のミニバン。
D:5としては初代になりますが、デリカとしては1982年にワンボックスカーで初めて4WDが設定され、以来スターワゴン、スペースギアとサブネームを変えながら進化してきた三菱を代表するブランドです。
現在新車で販売されているのはディーゼルエンジンのみ。中古車はガソリンエンジンも見つけることができます。駆動方式は舗装路、ダート、雪道などの走行シーンに合わせて前後輪のトルク配分を緻密にコントロールする4WD「AWC」のみの設定になります。
三菱 デリカ D:5
車両本体価格137.0万円
支払総額149.6万円
諸費用12.6万円
三菱 デリカ D:5
車両本体価格135.0万円
支払総額146.7万円
諸費用11.7万円
三菱 デリカ D:5
車両本体価格159.7万円
支払総額179.7万円
諸費用20.0万円
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買ってはいけない中古ミニバンの見極め方
最後にミニバンを中古車で探している人が、「買わなければよかった……」とならないためにどういう部分に注目したらいいかを考えていきましょう。
先進運転支援システムの性能に注目する

『プロ目線でおすすめしない「買ってはいけないミニバン」』の章でも触れたように、先進運転支援システムは日進月歩で進化しています。そのため、フルモデルチェンジしたばかりの新車と中古車では、システムの性能が大きく異なることも珍しくありません。
先進運転支援システムが搭載されはじめた10年ほど前のものは衝突被害軽減ブレーキと誤発進抑制機能くらいしか搭載されていませんでしたが、現在ではさまざまな機能が開発されています。
「運転支援システムはなくても大丈夫」という人なら問題ありませんが、欲しい人はなるべく新しいモデルを選択したうえで、どんなシステムが搭載されているかを購入前にしっかり確認することで、買ってからの後悔をなくすことができますよ。
多走行車は避けておいたほうが無難

ミニバンに限らず、車は一般的に走行距離10万kmがひとつの節目といわれます。これくらいの距離を走ると作業が大掛かりになる消耗部品の交換タイミングが訪れたり、ゴム部品の劣化が進行して乗り心地に影響が出てきたりするから。
これらは新品部品に交換すれば問題ありませんが、低価格で車を買ったのに大掛かりな交換作業にお金を出すべきか、という問題に直面します。
愛着をもって大事にしている車ならこのような消耗部品を交換してでも乗り続けるべき。でもこれから買うなら、もう少し走行距離が少ないものや、すでに部品交換が終わっているものを選ぶのがいいでしょう。
インテリアの使用感を要チェック

ミニバンは小さな子どもを乗せる機会が多かったり、たくさんの荷物を積んで出かける機会が多かったりする車です。小さな子どもは車内で飲み物をこぼしたりすることもあったはず。たくさんの荷物を積んでロングドライブすると、荷物で荷室の床や側面がこすれてキズが残ったりします。
また、ペットと一緒にドライブを楽しんでいた車もあります。その場合、内装に噛み跡があったり、ペットのニオイが残っていたりする可能性もあります。
店頭では車内が納得できる状態かをよく確認しましょう。
整備履歴が残っているものが望ましい

車は12ヵ月点検や車検時に24ヵ月点検を受けると、定期点検整備記録簿が発行されます。記録簿にはどのような整備が行われたかが記録されているため、後で見ればどの部品を交換したかなどを知ることができます。また、記録簿の読み方がわからなくても、残っていることで「きちんと整備を受けている車」の証にもなります。

中古車では紛失などの理由で記録簿がないものもありますが、きちんと備わっているものが見つかれば安心できるはずですよ。
よくある質問
買ってはいけないのは、自分の車の使い方にマッチしていない車。せっかく車を買ったのにメリットを享受できず、「買わなければよかった……」となってしまう可能性が高くなります。ミニバンの場合、それはサイズのミスマッチが原因のことが多くなります。ほかにも極端に古い車、デザインが自分好みではない車も避けたほうが無難です。
詳しくはこちらをチェック
まずは用途を明確にすることで、どれくらい荷物を積むか、3列目席はどれくらいの頻度で利用するかが見えてくるはず。ミニバンにはガソリン車とハイブリッドが用意されるものが多いので、どちらが自分の使い方にマッチするかも考えてみましょう。
選び方は新車を買う際と大きく変わりませんが、極端に古い中古車や走行距離が多い中古車はやめておいたほうが無難です。古いものは先進運転支援システムの性能が劣るケースが多く、多走行車は消耗品の交換で大掛かりな整備が必要になることが考えられます。内装の使用感にも注目し、店頭で納得できる状態かを確認するようにしてください。
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