軽自動車とコンパクトカーの製造を得意とするダイハツ(ダイハツ工業)は歴史が古く、日本で初めて国産エンジンの製造に成功した会社としても知られています。
同じく軽自動車&コンパクトカーを得意とするスズキと競い合いながら、日本独自の規格である軽自動車の商品力を高めていました。そんなダイハツからは魅力ある軽自動車がたくさん発売されています。
この記事でわかること
- ・ダイハツの軽自動車の特徴
- ・ダイハツの乗用モデルのラインナップ
- ・ダイハツの商用モデルのラインナップ
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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目次
ダイハツの軽自動車の特徴は?
ダイハツの軽自動車は個性的なモデルが多く、デザイン性はもちろん、燃費性能や安全装備も優れています。ここでは次の5つの特徴について詳しく解説します。
デザイン性に優れたモデルが多い

▲2代目ムーヴキャンバス
軽自動車メーカーは多彩なデザインで個性を主張していますが、なかでもダイハツは個性的なモデルを世に送り出しています。
たとえばムーヴキャンバス。まるでバスのようなスタイルにレトロ感あふれる可愛らしいデザインにすることで、毎日乗るのが楽しみになる世界観を演出しています。

モノトーンと2トーンでイメージが異なるスタイルに仕上げているのもさすがです。
ともするとボディの小ささから迫力にかける軽クロスオーバーSUVですが、タフトは四角いボディとフェンダーのモールで力強さを表現。特別仕様車の”クロムベンチャー” “ダーククロムベンチャー”は、クロムメッキのグリルを取り付けることで標準モデルとは異なる雰囲気を演出しました。

▲タフトダーククロムアドベンチャー
そしてダイハツといえば、カスタムモデルも人気。現在では軽自動車に標準モデルとカスタムモデルが設定されるのは当たり前になっていますが、この手法を軽自動車で最初に取り入れたのは、1995年に登場した初代ムーヴが1997年の一部改良でラインナンプに加えたムーヴカスタムシリーズ(通称:裏ムーヴ)でした。エアロダウンカスタムは標準車より車高を15mmローダウンして、デザイン性を高めていました。
電動化していなくても低燃費

▲走行時の空気抵抗を減らして燃費性能を高めた初代ミライース
スズキは多くのモデルでモーター機能付き発電機であるISGを搭載したマイルドハイブリッド車をラインナップ。多くの車種でカテゴリーナンバーワンの低燃費を達成しています。

ダイハツの軽自動車はまだ電動化されていませんが、燃費性能はスズキのマイルドハイブリッド車に引けを取りません。
ダイハツでは2011年9月に登場した初代ミライースから「e:Sテクノロジー(イーステクノロジー)」と名付けられた技術を搭載。これは燃焼効率の向上や走行抵抗の低減、エネルギー効率の向上を徹底的に高めることで電動化技術を盛り込まずに燃費をよくするという考え方です。
初代ミライースは電動化がなくても当時のガソリン車トップの低燃費を79.5万円〜という低価格で実現しました。このとき、ダイハツはe:Sテクノロジー搭載車をハイブリッド、電気自動車に続く『第3のエコカー』として売り出しています。
唯一無二のスポーツモデルもラインナップ

▲コペンGRスポーツ
軽オープン2シータースポーツであるダイハツ コペン。1990年代には複数のメーカーがライトウェイトな軽スポーツを発売していましたが、現在新車で軽オープンスポーツを販売しているのはダイハツのみです。
コペンにはビルシュタイン製ショックアブソーバー、レカロシート、MOMO製ステアリングを備えたSグレードが設定されるほか、TOYOTA GAZOO Racingのノウハウが盛り込まれたコペンGRスポーツも設定されています。
数少ない走りのモデルということもあり、コペンは初代を含めて中古車市場でも人気があります。
商用車でも個性を主張

▲ハイゼットトラック
たとえば軽トラックの現行型ハイゼットトラックはヘッドライトを切れ上がったデザインにして他社の軽トラックとの差別化を図りました。しかも軽トラックといえば白いボディカラーが定番ですが、ダイハツはハイゼットトラックにオレンジやカーキなどのカラーを設定。仕事の現場に遊び心を盛り込みました。

これにより人とは違う形でアウトドアを楽しみたいという人が軽トラックをキャンプ仕様にカスタムするスタイルも流行しています。
また、ハイゼットトラックは働く女性への気遣いとしてUV&IRカットガラスなどを装備した”ビューティーパック”、農業を営む女性に向けた”農業女子パック”などを用意したことでも注目されました。
2021年12月に登場したアトレーは、エッジの効いたキャラクターラインで力強さを表現。遊びグルマらしい装備やオプションが用意されているのも魅力です。
DNGAの新プラットフォーム採用モデルが増加中!

▲DNGAに基づいて開発された新プラットフォーム
プラットフォームとは、車の基本的な骨格部分のこと。この骨格にボディ、エンジン、シートをはじめ、車を構成する部品が載せられます。
「どの車も同じように部品がつけられているわけだし、そんなに重要ではないでしょう?」と思わるかもしれませんが、車は数万点にもおよぶ部品が使われていて、それをどこにどのように配置するかで車のバランスは大きく変わります。

そして走った時の剛性感、安全性、爽快感、軽量化なども大きく左右します。
また、たとえば新しい先進安全装備(ADAS)を搭載しようと思ってもプラットフォームが対応していなければ、機能は開発されていてもそれを搭載することができません。プラットフォームはそれだけ重要なものなのです。
そのため、自動車メーカーは長い期間と莫大な予算をかけてプラットフォームを開発します。そして開発したプラットフォームは開発にかけたコストを回収するために改良を加えながら長期間使用されます。

▲新プラットフォームの床裏骨格部分
軽自動車に目を向けるとスズキは2014年にデビューした8代目アルトから新しいプラットフォーム『HEARTECT(ハーテクト)』を投入。その前には2012年にデビューした5代目ワゴンRでHEARTECTの前身となるプラットフォームを投入しました。ホンダも2011年デビューの初代N-BOXからNシリーズ共通プラットフォームを投入。そして2017年デビューの2代目N-BOXでプラットフォームを刷新しています。

この間、ダイハツは開発スケジュールの関係で新プラットフォームではなく既存のものを改良する形で対応していたのです。
そして2019年に登場した4代目タントから、ダイハツの新しい車づくりの指針であるDNGAに基づいた新プラットフォームを投入。タント以降に登場したモデルにも新しいプラットフォームが採用されています。
先進安全装備が充実!

▲全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール イメージ
ダイハツ軽自動車の最新モデルには、新世代の予防安全機能”スマートアシスト”(スマアシ)が搭載されています。たとえば2代目ムーヴキャンバスに搭載される機能は以下の通り。
搭載される機能 |
■衝突警報機能(対車両・対歩行者[昼夜]) |
新プラットフォーム採用前のモデルは1世代前のスマートアシストIII(スマアシIII)が搭載されていますが、こちらも十分な機能が備わっています。
軽スーパーハイトワゴンのダイハツ軽自動車
全長と全幅を変えずに、全高を高くすることで居住スペースを広くした軽スーパーハイトワゴン。スライドドアを装備することで日常での使い勝手が高められています。
ダイハツ タント|3つの個性が用意されたスライドドア搭載の売れ筋モデル

▲タント(標準モデル)
■ タント(4代目)の概要
ボディサイズ |
全長:3,395 全幅:1,475 全高:1,755〜1,775 |
ホイールベース (mm) |
2,460 |
室内(mm) | 室内長:2,125 室内幅:1,350 室内高:1,370 |
乗車人数 | 4人 |
搭載エンジン | 0.6L直列3気筒0.6L直列3気筒ターボ |
駆動方式 | FF 4WD |
燃費(WLTCモード) | 19.6〜22.7km/L |
新車車両本体価格 | タント:135.3万〜173.8万円 タントカスタム:174.9万〜199.1万円 タントファンクロス:168.85万〜193.05万円 |
中古車相場価格 | 70万〜260万円 |

全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表する『軽四倫車 通称名別 新車販売確報』の乗用車ベスト15を見ると、多くの月でトップ3に入るのが軽スーパーハイトワゴンです。不動のナンバー1はホンダ N-BOX、2位がダイハツ タントとなっています。

2007年12月に登場した2代目タントは助手席側にスライドドアを採用。しかも助手席と後席の間にある柱(ピラー)をなくして大開口の乗降口を与えた(ミラクルオープンドア)モデルです。コレが大ヒットしたことで多くのメーカーが軽スーパーハイトワゴンを生産するようになったのです。

現行型となる4代目タントはDNGA第1弾モデルとして2019年7月に登場。2代目で初採用となったミラクルオープンドアを継承。そして運転席を540mmも前後スライドできるようにして、車内で運転席と後席の移動を可能にしました。これはミラクルウォークスルーパッケージと名付けられ、たとえばチャイルドシートにいるお子さんのお世話のために後席に移動したり、助手席側のスライドドアから乗り込んで運転席に座ったりできます。
新プラットフォームを採用したことで、走りに安定感が増したのは特筆モノ。乗り味は柔らかめですが、コーナーではふらつきが少なくしっかり踏ん張ってくれるので、背の高いモデルでも安心感があります。

▲ダイハツ タントカスタム

▲ダイハツ タントファンクロス
デザインは柔らかなイメージの標準モデル、高級感を高めたカスタム、アウトドアテイストを盛り込んだファンクロスの3種類を用意。それぞれ自然吸気(NA)エンジンとターボエンジンが用意されています。
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軽ハイトワゴンのダイハツ軽自動車
軽スーパーハイトワゴンが全高1,700mm以上あるのに対し、多くの軽ハイトワゴンは全高が1,700mm以下になっています。後席のドアは一般的なヒンジ式になりますが、最近ではスライドドアを採用したものもあります。
ダイハツ ムーヴキャンバス|背が少し低いボディ+スライドドアで便利に使えるバスのようなモデル

▲ダイハツ ムーヴキャンバス ストライプ
■ ムーヴキャンバス(2代目)の概要
ボディサイズ (mm) |
全長:3,395 全幅:1,475 全高:1,655〜1,675 |
ホイールベース (mm) |
2,460 |
室内(mm) | 室内長:2,125 室内幅:1,350 室内高:1,370 |
乗車人数 | 4人 |
搭載エンジン | 0.6L直列3気筒0.6L直列3気筒ターボ |
駆動方式 | FF 4WD |
燃費(WLTCモード) | 20.9〜22.9km/L |
新車車両本体価格 | 146.3万〜191.95万円 |
中古車相場価格 | 130万〜250万円 |

▲ダイハツ ムーヴキャンバス セオリー
軽スーパーハイトワゴンは後席にスライドドアを設置するのが定番ですが、軽ハイトワゴンは前席のドアと同じヒンジ式になっているのが一般的です(これまでに助手席側にスライドドアを採用したモデルはありましたが定着しませんでした)。
2016年9月に登場したムーヴキャンバスは、全高を1,700mm以下に抑えたボディにスライドドアを採用。ボディ形状をバスのような雰囲気にして広さをアピールしました。愛らしさを感じさせるナチュラルな表情はこのスタイルにピッタリはまり、大ヒットモデルとなりました。

▲ダイハツ ムーヴキャンバス ストライプ

▲ダイハツ ムーヴキャンバス セオリー
現行型は2022年7月にデビューした2代目。デザインは初代のイメージを継承しているのでモデルチェンジしたことに気づかない人もいるかもしれません(よく見比べると結構変わっているのですが)。2トーンカラーとモノトーンカラーが用意されたものも初代と同様です。2代目では2トーンカラーを“ストライプ”、モノトーンカラーを“セオリー”というシリーズにして、両車の差別化を図っています。
でも中身は大きく進化しています。DNGAの新プラットフォームを採用し、初代より約50kgの軽量化を達成。燃費はもちろん、軽やかな走りにも利いています。初代はNAエンジンのみでしたが、現行型はターボも設定されました。

▲置きラクボックス
後席下にはバッグや買い物したものが走行中に落ちるのを防いでくれる“置きラクボックス”を搭載。寒い冬でも温かい飲み物が冷めないようにしてくれる保温機能付きのカップホルダーも搭載されるなど、嬉しい機能が採用されています。
ダイハツ ムーヴ|ちょうどいいサイズで便利に使える老舗ワゴン

▲ダイハツ ムーヴ
■ ムーヴ(6代目)の概要
ボディサイズ (mm) |
全長:3,395 全幅:1,475 全高:1,630〜1,675 |
ホイールベース (mm) |
2,455 |
室内(mm) | 室内長:2,080 室内幅:1,320 室内高:1,280 |
乗車人数 | 4人 |
搭載エンジン | 0.6L直列3気筒0.6L直列3気筒ターボ |
駆動方式 | FF 4WD |
燃費(WLTCモード) | 18.8〜20.7km/L |
新車車両本体価格 | ムーヴ:113.52万〜150.15万円 ムーヴカスタム:151.8万〜178.2万円 |
中古車相場価格 | 30万〜180万円 |

▲ダイハツ ムーヴ
1995年8月にデビューし、スズキ ワゴンRとともに軽ハイトワゴン市場を牽引した初代ムーヴ。現行型は2014年12月に登場した6代目になります。
「DNGAの新プラットフォーム採用モデルが増加中!」でお伝えしたように、スズキやホンダが新プラットフォームを投入した時、現行型ムーヴはまだ新プラットフォームを投入するタイミングではありませんでした。しかし長く使ったプラットフォームに改良を施して20kgの軽量化を達成。剛性感のあるスポーティな乗り味には驚きました。


ステアリングにあるボタンを押すことでエンジンとCVTの制御を変更してアクセル操作に対するレスポンスを向上して加速力を増すパワーモードも搭載しています。

▲ダイハツ ムーヴカスタム
スタイルは標準モデルと上質な雰囲気に仕立てられたカスタムを用意。カスタムにはダークメッキグリルなどで高級感を演出した“ハイパー”も設定されました。
2017年8月のマイナーチェンジで先進安全装備がスマートアシストIIIに進化しました。車両と人に対応した衝突被害軽減ブレーキや前後の誤発進抑制機能など、今の時代に必要とされるものは一通り備わっています。
ダイハツ キャストスタイル|丸目デザインがかわいい便利な軽ワゴン

■ キャストスタイル(初代)の概要
ボディサイズ (mm) |
全長:3,395 全幅:1,475 全高:1,600 |
ホイールベース (mm) |
2,455 |
室内(mm) |
室内長:2,005 |
乗車人数 | 4人 |
搭載エンジン | 0.6L直列3気筒0.6L直列3気筒ターボ |
駆動方式 | FF 4WD |
燃費(WLTCモード) | 18.5〜21.0km/L |
新車車両本体価格 | 131.45万〜173.8万円 |
中古車相場価格 | 30万〜170万円 |

背が高いハイトワゴンスタイルと、丸いライトが特徴的なキャスト。2015年9月にデビューした際は上品なイメージのキャストスタイル、SUVテイストを盛り込みアクティブな印象にしたキャストアクティバ、赤い差し色を使ってスポーティさを高めたキャストスポーツという3つのデザインが用意されました。2020年3月をもってアクティバとスポーツが生産終了になり、現在はキャストスタイルのみが販売されています。


インテリアはベージュを基調にした大人っぽく落ち着いた雰囲気に仕立てられました。シート地も肌触りにこだわり高級感のあるフルファブリックが使われています。
2017年10月の一部改良で先進安全装備にスマートアシストIIIを搭載。安全装備にこだわりたい人も安心して選ぶことができます。
軽セダンのダイハツ軽自動車
高さ制限のある立体駐車場にも入庫可能な全高1,550mm以内に抑えられた軽自動車。車両重量が軽く軽スーパーハイトワゴンなどより走行中の空気抵抗も少なくなるため、燃費がいいモデルが多くなります。
ダイハツ ミライース|徹底的に燃費性能を追求した第3のエコカー

■ ミライース(2代目)の概要
ボディサイズ (mm) |
全長:3,395 全幅:1,475 全高:1,500〜1,510 |
ホイールベース (mm) |
2,455 |
室内(mm) | 室内長:1,935〜2,025 室内幅:1,345 室内高:1,240 |
乗車人数 | 4人 |
搭載エンジン | 0.6L直列3気筒 |
駆動方式 | FF 4WD |
燃費(WLTCモード) | 23.2〜25.0km/L |
新車車両本体価格 | 86.02万〜136.4万円 |
中古車相場価格 | 30万〜140万円 |

ハイブリッドカー、EVのような電動化技術を用いて低燃費を実現することはできますが、部品点数が増えたり高額な部品が用いられたりするため、必然的に車両価格が高くなってしまいます。
ダイハツは電動化で低燃費を達成するのではなく、既存部品の効率化や軽量化、走行抵抗の軽減を徹底的におこなうことで燃費性能を高めました。それを象徴するモデルがミライースです。

2017年5月に登場した2代目は初代に比べて最大80kgの軽量化を達成。もともとが軽量・コンパクトな軽自動車でこの数値は驚異的です。もちろん軽量化によって剛性を落とすことはなく、Dモノコックと呼ばれる軽量高剛性ボディを採用することで、走りの質も高められています。

全高が低いモデルですが、車内のスペースはしっかり確保されているのも特徴。後席も足元や頭上に余裕があるので大人でもゆったりした姿勢で乗ることができます。
ダイハツ ミラトコット|シンプルで愛らしいデザインが特徴の軽セダン

■ ミラトコット(初代)の概要
ボディサイズ (mm) |
全長:3,395 全幅:1,475 全高:1,530〜1,540 |
ホイールベース (mm) |
2,455 |
室内(mm) | 室内長:2,000 室内幅:1,305 室内高:1,270 |
乗車人数 | 4人 |
搭載エンジン | 0.6L直列3気筒 |
駆動方式 | FF 4WD |
燃費(WLTCモード) | 21.5〜22.6km/L |
新車車両本体価格 | 116.27万〜138.6万円 |
中古車相場価格 | 50万〜150万円 |

シンプルなデザインで、長く愛着をもって乗れることを目指し開発されたのがミラトコットです。直線基調のボディと丸いライト類を組み合わせたことで、愛らしい雰囲気を演出。直線的なボディラインにより見切りがよくなるというメリットもあります。
ボディカラーは明るいイメージの全9色を用意。オプションでルーフとフロントバンパー中央をキャンバス地調の2トーンにできるフィルムトップ(ラッピング)も用意されています。

インテリアはインパネを水平基調にすることで車両前方の感覚がつかみやすくなっています。車内に明るい色を使うことで、広がり感も演出されています。

先進安全装備はスマートアシストIIIを搭載。車両と歩行者に対応した衝突回避支援ブレーキや前後の誤発進抑制機能など充分な装備が搭載されているので初心者でも安心して運転できるはず!
軽SUVのダイハツ軽自動車
クルマ選びの定番とも言える存在になったSUV。軽自動車でもスズキ ハスラーの登場以降、クロスオーバーSUVタイプが盛り上がっています。もちろんダイハツも軽SUVをラインナップしています。
ダイハツ タフト|アウトドアでの使い勝手にこだわったタフなモデル

■ タフト(初代)の概要
ボディサイズ |
全長:3,395 全幅:1,475 全高:1,630 |
ホイールベース (mm) |
2,460 |
室内(mm) | 室内長:2,050 室内幅:1,305 室内高:1,270 |
乗車人数 | 4人 |
搭載エンジン | 0.6L直列3気筒0.6L直列3気筒ターボ |
駆動方式 | FF 4WD |
燃費(WLTCモード) | 21.1〜21.4km/L |
新車車両本体価格 | 132.0万〜173.25万円 |
中古車相場価格 | 100万〜240万円 |

DNGAによる新プラットフォーム採用第3弾モデルとして登場したタフト。ボディをスクエア形状にして、前後のフェンダーに樹脂モールをつけることで力強さを表現した軽クロスオーバーSUVです。165/65R15という大径タイヤもSUVらしさをイメージさせるのに一役買っています。


室内は前席部分を“クルースペース”、後席と荷室部分を“フレキシブルスペース”と捉え、使い方によって自在にアレンジできるよう設計。荷室はたくさんの荷物を積めるフルフラット状態、背の高い荷物が積みやすい状態、不安定な荷物を立て掛けやすい状態などにできます。
荷室と後席の背面には汚れた荷物を積んでも汚れをさっと拭き取れる加工が施されているので、アウトドアで遊んだ後も臆することなく荷物をガンガン積むことができます。

そしてタフトを象徴する装備が、前席頭上の大きなガラスルーフ。“スカイフィールトップ”と名付けられたこの装備により、明るく開放的な気分で運転を楽しめます。さらにキャンプをはじめ自然の中で遊んでいる時も、車内でくつろぎながら外の景色が楽しめるように。ガラスルーフには紫外線や車内の温度が上昇するのを抑えるスーパーUV&IRカットガラスが採用されているので、日焼けなどの心配もありません。

FF、4WDともにぬかるんだ道や凹凸の多い路面でタイヤが空転した際に、空転を抑制して空転していない方の車輪にトルクを伝える“グリップサポート制御”を搭載。雨のキャンプ場や冬の雪道でスタックする危険性を低減してくれます。先進安全装備は最新のスマートアシストを搭載しています。
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「軽自動車だって圧倒的な開放感を味わいたい!」「軽自動車ならではの軽さを活かして気持ちよく走れる車が欲しい!」そんな声に応えて、ダイハツは2人乗りのオープンカーをラインナップしています。
ダイハツ コペン|気持ちよさを追求したライトウェイトオープンスポーツ

▲左からコペンセロ、コペンローブ、コペンGRスポーツ、コペンエクスプレイ
■ コペン(2代目)の概要
ボディサイズ (mm) |
全長:3,395 全幅:1,475 全高:1,280 |
ホイールベース (mm) |
2,460 |
室内(mm) | 室内長:910 室内幅:1,250 室内高:1,040 |
乗車人数 | 2人 |
搭載エンジン | 0.6L直列3気筒ターボ |
駆動方式 | FF 4WD |
燃費(WLTCモード) | 14.3〜15.4km/L |
新車車両本体価格 | 188.87万〜243.72万円 189.97万〜244.82万円(北海道地区) |
中古車相場価格 | 70万〜290万円 |

▲ダイハツ コペンローブ
2002年6月に登場した初代コペンは、久しぶりの軽オープン2シーターとあってスポーツカーファン、オープンカーファンから大歓迎されました。丸いライトがもたらす愛らしい表情、軽自動車ながら電動開閉式ルーフ“アクティブトップ”を搭載したラグジュアリー感、直列4気筒ターボがもたらす軽自動車とは思えない爽快な走りは、コペンでしか味わうことができないもの。2012年8月に生産が終了した後は、コペンの中古車相場が値上がりする事態にまでなりました。
2014年に復活を遂げた2代目コペンは、初代とは大きく異なるコンセプトが話題になりました。軽オープン2シーターであることはかわりませんが、丸目はなく大きく吊り上がった表情になったのです。

▲ダイハツ コペンエクスプレイ
デザインは流麗なイメージのコペンローブとSUVのような雰囲気を取り入れてアクティブさを表現したコペンXモデル(現在のエクスプレイ)を用意。この2つのスタイルはなんと内外装を脱着して後から変更できる構造になっていたのです。

▲ダイハツ コペンセロ
2015年6月には初代を彷彿させる丸目デザインのコペンセロが登場。初代からのファンは大喜びしました。
これら3つのスタイルは標準グレードと、ビルシュタイン製ショックアブソーバーやレカロシートなどが備わる上級グレードの“S”をラインナップ。トランスミッションは7速スーパーアクアティブシフト付きCVTと5速MTから選ぶことができます。

2019年10月にはTOYOTA GAZOO Racingがレース活動で得た知見を注ぎ込んだコペンGRスポーツが登場。ボディ剛性を高め、専用のエアロパーツを装着して空力性能を向上。足回りにも専用のサスペンションを装着して運動性能が高められています。このようにメーカーの垣根を越えて新たなモデルが登場するのは異例のこと。その点も話題になりました。


▲ダイハツ コペンGRスポーツ
コペンは純正品でさまざまなカスタムパーツも販売されています。人とは違うクルマを造り上げたいけれど、社外品は抵抗があるという人も、安心してカスタムを楽しめます。
商用車のダイハツ軽自動車
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ダイハツ アトレー|遊びに使うことに特化した秘密基地

■ アトレー(5代目)の概要
ボディサイズ (mm) |
全長:3,395 全幅:1,475 全高:1,890 |
ホイールベース (mm) |
2,450 |
室内(mm) | 不明 |
乗車人数 | 4人 |
搭載エンジン | 0.6L直列3気筒ターボ |
駆動方式 | FR 4WD |
燃費(WLTCモード) | 14.7km/L |
新車車両本体価格 | 156.2万〜206.8万円 |
中古車相場価格 | 130万〜330万円 |

1981年に初代がデビューしたアトレーは、ハイゼットバンの快適性を高めて乗用用途にも使えるようにしたモデル。4代目は4ナンバーのアトレー以外に5ナンバー(乗用車)のアトレーワゴンも登場しました。

2021年12月に登場した5代目アトレーは、再び4ナンバーの商用モデルに戻りました。ここには大きな理由があります。乗用モデルは後席の快適性を高めるために厚みのあるシートが搭載されるため、その分荷室スペースが狭くなってしまいます。現行型アトレーは遊びに便利な軽バンというコンセプトを最大限発揮させるために、あえて4ナンバー車にして荷室スペースを拡大したのです。
そのため家族4人で日常的に使うのはきついですが、後席を格納した時の荷室長は1,820mmもあり、最大1,275Lもの荷室容量が確保されました。しかも、ボディ側面上部が立ち上がった形状によりたくさんの荷物を積みやすくしています。

荷室内には荷物を固定したりラックを汲んだりするのに便利なユースフルナットを17ヵ所も設置。ディーラーオプションでは荷室を便利に使うためのさまざまな用品が用意されています。
この世代でプラットフォームも一新され、最新のスマートアシストを搭載。軽バンですがウェルカムオープン機能付きの両側パワースライドドアやキーフリーシステムを装備するなど、利便性も高められています。

なお、アトレーには派生モデルとして、荷室部分をオープンスタイルにして軽トラックのように使えるアトレーデッキバンも用意されています。居住スペースと荷物スペースが分離されているので、匂いのあるものや濡れたものなどを積む機会が多い人におすすめです。
ダイハツ ハイゼットカーゴ|たくさんの荷物を積める軽ワンボックス

■ ハイゼットカーゴ(11代目※ハイゼットバンを含む)の概要
ボディサイズ (mm) |
全長:3,395 全幅:1,475 全高:1,890 |
ホイールベース (mm) |
2,450 |
室内(mm) | 不明 |
乗車人数 | 2人 4人 |
搭載エンジン | 0.6L直列3気筒0.6L直列3気筒ターボ |
駆動方式 | FR 4WD |
燃費(WLTCモード) | 14.7〜15.6km/L |
新車車両本体価格 | 104.5万〜170.5万円 |
中古車相場価格 | 90万〜230万円 |

アトレーと同タイミングでフルモデルチェンジしたハイゼットカーゴ。ダイハツの新しいクルマづくりの指針であるDNGAを盛り込み、商用車としての基本性能と安全性が大きく進化しました。
ビジネスシーンで便利に使えるよう効率を徹底的に追求。助手席まで格納すると最大2,650mmの荷室長になるので、長さのある荷物も楽に積めます。運転席周りには便利な収納スペースも多数設置されています。


4WD車は路面状況によって2WD・4WDオート・4WDロックをスイッチで切り替えられる電子制御式4WDを軽バンで初めて採用しました。トランスミッションは5MTのほか、CVTを選ぶこともできます。
ダイハツ ハイゼットトラック|アウトドアシーンでも人気の軽トラック

▲スタンダード
■ ハイゼットトラック(10代目)の概要
ボディサイズ (mm) |
全長:3,395 全幅:1,475 全高:1,780〜1885 |
ホイールベース (mm) |
1,900 |
室内(mm) | 不明 |
乗車人数 | 2人 |
搭載エンジン | 0.6L直列3気筒 |
駆動方式 | FF 4WD |
燃費(WLTCモード) | 15.6〜16.5km/L |
新車車両本体価格 | 90.2万〜145.2万円 |
中古車相場価格 | 40万〜450万円 |

▲ハイルーフ
配達、建設業、農業など、働く人達の相棒として活躍する軽トラック。初代アトレートラックが登場したのは1960年で、現在新車で販売されている軽自動車でもっとも歴史が長いモデルです。
現行型は2014年9月に登場したモデルで、アトレー&ハイゼットカーゴがフルモデルチェンジした際にマイナーチェンジされました。フロントフェイスはハイゼットカーゴに寄せたデザインになっています。

▲ジャンボ
ボディはキャビンスペースが標準の広さであるベーシックなもの、ルーフを高くしてスペースを確保したハイルーフ、座席の後ろにスペースを設けてシートのリクライニングが可能になったジャンボなど用途に合わせてさまざまなスタイルが選べます。
よくある質問
ダイハツはスズキとともに軽自動車〜コンパクトカーの老舗メーカーとしてさまざまな軽自動車を世に送り出してきました。現在もコンパクトなものから車内空間が広いものまで、あらゆるタイプを販売しています。SUVタイプやスポーツタイプ、デザインにこだわったタイプをラインナップしているのもダイハツの軽自動車の特徴です。
ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャの頭文字をとった言葉で、クルマの基本性能を高めていくための取り組みです。2019年7月に発売された4代目タントから、DNGAの思想に基づいて開発されたプラットフォームが使われています。
全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が毎月発表している『軽四輪車 通称名別 新車販売確報』によると、軽スーパーハイトワゴンのタント、軽ハイトワゴンのムーヴ(ムーヴキャンバスを含む)、軽SUVのタフト、軽セダンのミラ(ミライース、ミラトコット)がベスト10にランクインしています。
トヨタとダイハツはグループ企業で、トヨタにダイハツの軽自動車をOEM供給しています。現在トヨタで販売されている軽自動車は4車種あります。
●ピクシス エポック(ミライースのOEMモデル)
●ピクシス ジョイ(キャストスタイルのOEMモデル)
●ピクシス トラック(ハイゼットトラックのOEMモデル)
●ピクシス バン(ハイゼットカーゴのOEMモデル)
使い方を想像して、自分にピッタリのモデルを選ぼう
このようにダイハツの軽自動車にはさまざまなタイプがあります。

サイズに制限がある軽自動車でも、用途に合わせて選ぶことができることがおわかりいただけたはずです。
購入後の満足感を高めるためには、まず自分がどんな使い方をするのか、車に何を求めるかをじっくり考えてみましょう。たとえば小さなお子さんと出かけるなら荷物も多くなるので軽スーパーハイトワゴンやスライドドアタイプの軽ハイトワゴンが便利に使えるでしょうし、通勤や近所への買い物がメインの使い方なら、大きなサイズより軽セダンがおすすめです。

自分にピッタリのモデルが見つかれば、カーライフが何倍も楽しく快適になりますよ!
総在庫3,000台以上から
ぴったりの一台が見つかる!
ご相談・ご質問だけでもお気軽に!