車中泊する車を選ぶ際には、シートをフルフラットにできるか、車中泊する人数・身長に対して充分なスペースを確保できるかに注目しましょう。
この記事では車中泊に適した車の選び方や、ミニバン・軽自動車・ワンボックス・バンそれぞれのおすすめ車種を全17種類紹介します。
車中泊を始める前に知っておきたい注意点や快適に過ごすコツも解説するので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- ・車中泊に適した車を選ぶポイント
- ・車中泊におすすめの車種17選
- ・車中泊を快適にする方法
- ・車中泊をする前に知っておきたい注意点
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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お乗り換えの場合、愛車の買取金額によって、ご準備いただく金額が変わります。
まずは、買取金額を調べてそのあと購入するお車を決めてみてはいかがでしょうか?
目次
車中泊に適した車の特徴と選び方
車中泊する車を選ぶときは、室内スペースの広さやシートの仕様のほか、車中泊に便利な機能が備わっているかなども見ておきたいポイントです。
ここでは、車中泊に適した車の特徴を6つ紹介します。

ミニバン・ワゴンはスペースを確保しやすい
車中泊には、ミニバンのような天井が高い車種や、ワゴンのような車内のスペースが広い車種がおすすめです。
車中泊では車内にマットを敷いて過ごすケースが一般的であり、通常のシートよりも少し高い位置で過ごすことになります。さらに天井に収納ネットを使うと縦のスペースが小さくなるため、圧迫感を感じやすくなります。
天井が高い、もしくは車内スペースが広い車種を選べば、圧迫感が軽減されて快適に過ごせるでしょう。

バンや軽バンで車中泊をしたい場合は、標準の車と比べてルーフパネルが高いハイルーフ仕様の車種がおすすめです!
シートをフルフラットにできる
車中泊には、シートを倒せる車種、もしくはシートを格納してフルフラットにできる車種が適しています。ただし、シートを完全にフラットにできる車種は限られており、カタログに「フルフラットシートになる」と記載があっても、多少の凹凸はできてしまうものがほとんどです。それでも、フルフラットにできない車種と比較すれば車中泊しやすくなります。
また、車中泊では快適性を確保するためにマットを敷くことが一般的です。多少の凹凸であればマットを敷くことで解決はできますが、段差は少ないほど快適さが増します。
フルフラットにできることに加えて「車内で足を伸ばして寝られるか」も重要なポイントです。車種によっては、身長が高い人が足を伸ばして寝られないものもあります。

試乗の際にフルフラットにした状態で寝てみて、足を伸ばせるか、寝返りをうてるかなどを確認しておきましょう!
車中泊する人数を考える
車中泊する人数も車種を選ぶ際のポイントになります。大人の人数はもちろん、子どもも一緒に車中泊するなど、乗車人数を踏まえて車種を選択することが大切です。
たとえば、ハイエースのような大きな車であれば大人2人でも余裕のある広さを確保でき、さらに小さい子どもが横に並んで寝られます。しかし、一般的な普通車や軽自動車の場合は、大人2人が寝られたとしても、寝返りをうつときに窮屈に感じるかもしれません。

1人での車中泊であれば、軽自動車でもある程度の横幅は確保できるので、車種選びの幅が広がります!
電源を確保できる
AC電源が備え付けられた車種は車中泊する際に便利です。車に電源があれば、ポータブル電源を用意していなくても電源の確保や充電に利用できるほか、寒い時期は電気毛布が使えます。
AC電源がない車種でも、車に備え付けのUSBポートから充電したり、ポータブル電源で電子機器を使用したりといった方法は可能です。ただし、ポータブル電源は機種によって大きくて重たいものや、価格が高いものがあります。
AC電源がある車でも、ワット数によっては使える家電が限られます。AC電源の有無だけでなく最大電力がどれくらいかもチェックしておきましょう。
燃費性能が高い
長距離ドライブを楽しみながら車中泊をしたい場合は、車の燃費性能も注目したいポイントです。車中泊をする目的だけであれば燃費はそれほど重要ではないですが、長距離を乗るのであれば燃費の差は維持費に影響します。
燃費を重視する場合は、ガソリン車よりも燃費性能が高いハイブリッドシステムやマイルドハイブリッドシステムを搭載した車種を選ぶのもひとつです。

燃費性能の高い車は車両価格が高い傾向があるので、車両価格と維持費のバランスを見て検討してみましょう!
車種専用の車中泊グッズの豊富さ
昨今では、車中泊を快適に楽しむためのさまざまなグッズが販売されています。サイズや規格が合えば車中泊におすすめの車種に使える汎用性の高いグッズのほか、車種別に設計された専用グッズがあります。使用できる車中泊グッズが多い車種を選べば、選択肢が広がり、自分好みにカスタマイズしやすくなります。

車中泊グッズは車の型式によってサイズが異なるケースもあるので、自分の車に合うか必ず確認して選びましょう!
車中泊におすすめのミニバン3選
ここからは、車中泊におすすめの車種を紹介していきます。
まずは、家族やグループで行う車中泊におすすめのミニバンを3種類紹介します。
メーカー/車種名 | 新車価格 (税込) |
![]() 画像引用:セレナ|日産公式 日産 セレナ | 276.9万円〜 |
![]() 画像引用:デリカD:5|三菱自動車公式 三菱 デリカD:5 | 400.2万円〜 |
![]() 画像引用:ノア|トヨタ公式 トヨタ ノア/ヴォクシー | ノア:267万円〜 ヴォクシー:309万円〜 |

お乗り換えの場合、愛車の買取金額によって、ご準備いただく金額が変わります。
まずは、買取金額を調べてそのあと購入するお車を決めてみてはいかがでしょうか?
日産 セレナ

画像引用:セレナ|日産公式サイト
日産 セレナはファミリー向けのミニバンです。室内空間の広さはミニバンのなかでトップクラスを誇っています。(※)
※参考全⾼1.8m以上の1.2∼2.0Lクラス 7/8⼈乗りミニバン 2022年11⽉現在 ⽇産調べ
2~3列目を倒すことでフルフラットシートになり、3列目シートを左右に跳ね上げることで、広々としたスペースを確保できます。ただし、フルフラットシートにした場合でも多少の凹凸はできてしまいます。3列目シートの下には深さのあるラゲッジアンダーボックスがあり、荷物をたっぷり載せられて便利です。

画像引用:セレナ マルチベッド | カスタムカー | オーテック事業部
より車中泊に適したセレナを購入したい人には、日産車のカスタマイズカーの製作・販売を手がけるブランド「オーテック」のカスタムカー「セレナ マルチベッド」がおすすめです。

「セレナ マルチベッド」は2023年2月現在発売されているモデルで展開中です。
セレナ マルチベッドは、3列シートがない5人乗り(e-POWERモデルは4人乗り)のモデル。専用のベッドマットを設置することで、フルフラット状態のマットを敷いたスペースになります。畳んだシートの上にマットを設置する形で、マット下には収納スペースが確保できて便利です。
また、セレナのハイブリッド車のグレードには「e-POWER」が搭載されています。100ボルトのAC電源を使えるほか、ガソリン車よりも燃費がいい点が魅力です。
エンジンで発電し、その電気でモーターを駆動させて走行する、日産が開発したハイブリッドシステム。モーターのみで100%駆動する、新しい電動パワートレインとして注目されています。

室内空間が広いミニバンで快適な車中泊を楽しみたい人におすすめです!
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三菱 デリカD:5

画像引用:デリカD:5|三菱自動車公式サイト
三菱 デリカD:5は、SUVの性能をもったミニバンです。SUVとしての走行性能が高く、舗装されていない道の運転にも向いているので、キャンプなどアウトドアシーンにおすすめの車種です。

画像引用:デリカD:5|三菱自動車公式サイト
シートを倒すことでほぼフルフラットにできるので、横になっても快適性を確保できます。ミニバンであるためスペースは広く、シートを倒せば3列目シート下に荷物の積み込みが可能です。ちょっとした収納スペースもあるので、小物類を入れておくにも便利です。
また、一部グレードには100ボルトのAC電源があるので、音楽を聴いたり、電子機器の充電をしたりなど、簡易的なコンセントとして使えます。

車中泊にはもちろん、キャンプやアウトドアに適したSUVが欲しい人におすすめです!
トヨタ ノア/ヴォクシー

画像引用:ノア|トヨタ公式サイト
トヨタ ノア、ヴォクシーは、外観や内装のデザインが異なりますが、走行性能や室内の寸法がほぼ同一のミニバンです。
2~3列目シートを倒すと、多少凹凸はできますがフルフラットにできます。3列目シートを跳ね上げることで、荷物を載せる大きなスペースを2列目シート後ろに確保でき、荷物が多めの車中泊にも便利です。一部グレードにAC電源が標準装備またはメーカーオプションで付けられます。
ノア、ヴォクシーは、ファミリー向けの車であるため、車中泊仕様にしない場合は親子で乗りやすい車です。

普段は通勤や送迎で使い、たまに車中泊をしたい人にとって便利なミニバンです!
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車中泊におすすめのコンパクトミニバン3選
大人1〜2人の車中泊におすすめのコンパクトミニバンを3種類紹介します。
メーカー/車種名 | 新車価格 (税込) |
![]() 画像引用:フリード|ホンダ公式 ホンダ フリード・フリード+ | 227.5万円〜 |
![]() 画像引用:シエンタ|トヨタ公式 トヨタ シエンタ | 195万円〜 |
![]() 画像引用:ルーミー|トヨタ公式 トヨタ ルーミー | 156.7万円〜 |
ホンダ フリード・フリード+

画像引用:フリード|ホンダ公式サイト
ホンダ フリード、フリード+はどちらも車中泊におすすめの車種です。コンパクトミニバン「フリード」はホイールベースを長く取っているため、コンパクトなのに室内長が長いことが特徴です。
フリード+(プラス)は、フリードの2列仕様車で、後方に広いスペースを確保した車種で、シートアレンジの種類が豊富です。シートを格納して1列目も前に倒す「おやすみモード」にすることで、ほぼ凹凸のないフルフラットスペースになります。フラットな面の長さは185cmなので、背が高い人も足を伸ばせるスペースの確保が可能です。
ルーフラックやラゲッジボックスなど、車中泊に適した純正アクセサリーがホンダから販売されています。フリード+にぴったり合うグッズが豊富なので、車中泊グッズを活用してより快適な車内空間を作れるでしょう。

身長が高い人や、コンパクトカーで車中泊を楽しみたい人におすすめです!
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トヨタ シエンタ

画像引用:シエンタ|トヨタ公式サイト
トヨタ シエンタはかわいらしいデザインのコンパクトミニバン。2列シートと3列シートを選べますが、車中泊で使用するなら、シートを倒した際に長さを確保できる2列シートがおすすめです。
シエンタは燃費のよさも魅力です。2022年8月から販売されている3代目シエンタは燃費性能が向上しており、ハイブリッドモデルでは、25.3~28.4km/Lと高い燃費性能を実現しました。
中古車で購入する場合は、2代目の「シエンタ ファンベース」がおすすめです。ファンベースは2列シートで、後方にスペースを確保できるのでたくさんの荷物が載せられ、車中泊にも向いています。

かわいらしいデザインが好きな人、燃費の高さを重視する人におすすめです!
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トヨタ ルーミー

画像引用:ルーミー|トヨタ公式サイト
トヨタ ルーミーは、排気量1,000cc、5人乗りのコンパクトミニバンです。車両本体価格は新車でも150万~210万円台と、今回紹介しているコンパクトミニバンのなかではリーズナブルな点が魅力です。
1~2列目を倒せばフルフラットシートになり、多少の凹凸はできますが、マットを敷くことで解消されます。
2列目シートを倒して跳ね上げ、デッキボードを跳ね上げれば、後方にフラットな空間ができるので、大きな荷物を安定して載せることも可能です。地上からの高さが低めなので、重たい荷物の出し入れもしやすいでしょう。

普段は3~4人で乗ることの多い子連れファミリーや、車両価格を抑えて車中泊を楽しみたい人におすすめです!
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車中泊におすすめの軽自動車8選
軽自動車でも車種や人数によっては車中泊を楽しめます。ここでは、車中泊におすすめの軽自動車を8種類紹介します。
メーカー/車種名 | 新車価格 (税込) |
![]() 画像引用:N-VAN|ホンダ公式 ホンダ N-VAN | 127.6万円〜 |
![]() 画像引用:エブリイワゴン|スズキ公式 スズキ エブリイワゴン | 157万円〜 |
![]() 画像引用:スペーシア べース|スズキ公式 スズキ スペーシア ベース | 139.2万円〜 |
![]() 画像引用:ハスラー|スズキ公式 スズキ ハスラー | 140.9万円〜 |
![]() 画像引用:アトレー|ダイハツ公式 ダイハツ アトレー | 156.2万円〜 |
![]() 画像引用:タント ファンクロス|ダイハツ公式 ダイハツ タント ファンクロス | 172.1万円〜 |
![]() 画像引用:タフト|ダイハツ公式 ダイハツ タフト | 135.3万円〜 |
![]() 画像引用:eKクロス|三菱公式 三菱 eKクロス | 146.3万円〜 |
ホンダ N-VAN

画像引用:N-VAN|ホンダ公式サイト
ホンダ N-VANは商用車として利用する4ナンバーの軽バンですが、1〜2人の車中泊やキャンプでも活躍します。N-VANは車中泊やアウトドアとして活用することも想定された車種なので、フルフラットにできるマルチボードをはじめ、車中泊に適した純正オプションが多数販売されています。
助手席を収納することで、荷室と繋がったフラットなスペースを確保でき、1人分の足を伸ばせるスペースがあります。ボードやマットを使うことで、2人でも車中泊できるスペースの確保が可能です。
助手席側のセンターピラーがないので、助手席側のドアと後部のスライドドアを開けられます。通常よりもドアが大きく開くので、荷物の積み下ろしもしやすく便利です。

車中泊メインで使える軽自動車が欲しい人におすすめです!
スズキ エブリイワゴン

画像引用:エブリイワゴン|スズキ公式サイト
スズキ エブリイワゴンは日常使用時は4人で乗車しても広さを感じられる軽自動車。フルフラットシートにはできますが、凹凸があるのでマットは必須です。1列目、2列目ともにシートを倒せるので、足を伸ばせる長さを確保できます。
純正アクセサリーの「2段ベッドセット」を使えば、2段ベッドのように後方スペースを仕切れるので、2人で車中泊をするときなど、横スペースを確保したい人におすすめです。そのぶん高さを確保することは難しくなりますが、使い方によっては便利な車種です。

日常使いでは家族3〜4人ほどで使用でき、かつ車中泊も可能な軽自動車が欲しい人におすすめです。
スズキ スペーシア ベース

画像引用:スペーシア べース|スズキ公式サイト
スペーシアベースは、スズキ「スペーシア」の派生モデルの商用車。スペーシアとの違いは、後列のシートの作りはシンプルになっている点です。
2人乗りか4人乗りを選択できますが、後部座席に人が乗った状態では移動がしにくいため、1~2人での使用がおすすめです。XF、GFの(4WD)のグレードでは運転席や助手席にシートヒーターを搭載しているので、冬に2人で出かける際も快適に過ごせます。
スペーシア ベースの特徴として、全車種標準装備のマルチボードがあります。設置する位置を変えられるので、食事やパソコン作業に使えるほか、ベッドとしても活躍します。

マルチボードを使うことで、シートにフラットな面を増やせるので、寝るときにも便利です!
さらに、スペーシア ベースには便利な収納スペースが多く、ちょっとした小物などを収納しやすい点も魅力です。

乗車人数が1〜2人の場合や、車内で食事や仕事をする人におすすめです!
スズキ ハスラー

画像引用:ハスラー|スズキ公式サイト
スズキ ハスラーは軽自動車のSUVとして人気の車種です。アウトドアを楽しむことを想定されていて、キャンプや車中泊に向いた純正アクセサリーが多数展開されています。

画像引用:ハスラー|スズキ公式サイト
シートを倒して格納することでフルフラットにできるのはもちろん、運転席と助手席のシートを倒せるので、大人2人が寝るスペースを確保できます。
ボディカラーはツートーンカラーを含む8色から選べるほか、インテリアにアクセントカラーを選べます。

アウトドアに便利な軽SUVが欲しい人、見た目から好みの車を探したい人におすすめです!
ダイハツ アトレー

画像引用:アトレー|ダイハツ公式サイト
ダイハツ アトレーは、無骨なデザインが特徴的な軽バン。アトレーは先代が乗用モデルでしたが、2021年から生産されている現行モデルは商用となり、室内空間を最大限広く使えるようになりました。
アトレーは、車中泊を想定した収納スペースが用意されているなど、利便性の高さが魅力です。寝転んだときに手が届きやすい場所に、収納スペースやスマホを充電できるソケットも用意されています。
2列目シートを格納することで広いスペースを確保でき、子どもや背が高くない人であれば、1列目シートを倒さなくても寝そべることが可能です。

収納スペースや利便性の高さにこだわった軽バンで車中泊を楽しみたい人におすすめです!
ダイハツ タント ファンクロス

画像引用:タント ファンクロス|ダイハツ公式サイト
ダイハツ タント ファンクロスは「タント」の派生モデル。見た目がアウトドアをイメージさせるデザインになっていることが特徴です。
1~2列目のシートを倒すことで長さを確保できますが、リヤシートの背もたれを完全に倒すことができません。フルフラットにはならないため、車中泊するにはマットが必須です。
軽バンと比較すると縦方向のスペースを少し確保しづらく感じるかもしれませんが、平均身長くらいの人であれば足を伸ばせます。
タントと同様にセンターピラーがなくドアを大きく開けるので、車を止めて開放感を得たいときや、荷物を載せるときに便利です。

日常使いがメインで車中泊もしたい人、身長が170cm未満の人におすすめです!
ダイハツ タフト

画像引用:タフト|ダイハツ公式サイト
ダイハツ タフトは角張ったデザインが特徴的な軽自動車のSUV。1列目のシートを後ろに倒し、2列目シートを前側に倒すとフラットになるので、車中泊にもおすすめです。
タフトには「スカイフィールトップ」と呼ばれるガラスルーフが標準装備されているため、シェードを開けることで空を見ることができます。空気がきれいな場所で車中泊をすれば、車内から夜空の星を眺められるなど、ほかの車にはない楽しみ方ができるでしょう。
外観同様に内装もスクエアを基調としたデザインであるほか、オレンジ色のアクセントカラーがあるところもおしゃれです。

アウトドアらしいデザインの軽SUVが欲しい人、車内から空を眺めたい人におすすめです!
三菱 eKクロス

画像引用:eKクロス|三菱公式サイト
三菱 eKクロスは、ダイナミックなフロントのデザインが特徴的な軽自動車のSUV。
シートを倒すとフラットにはなりますが、大きな段差ができるので、車中泊するには段差を充分にカバーできるマットが必要です。
収納スペースが限られているので、小物類などを収納したい場合は、ルーフネットなどを活用してスペースを確保するのがおすすめです。
どのグレードにも運転席・助手席にシートヒーターが標準装備されているので、寒いときのドライブも快適に楽しめます。

スタイリッシュな軽自動車が欲しい人、冬のドライブを快適に楽しみたい人におすすめです!
車中泊におすすめのワンボックス・バン3選
今回紹介するなかでも最も広いスペースで車中泊を楽しめるワンボックス・バンタイプを3車種紹介します。
メーカー/車種名 | 新車価格 (税込) |
![]() 画像引用:ハイエース|トヨタ公式 トヨタ ハイエース | 255.9万円〜 |
![]() 画像引用:キャラバン|日産公式 日産 キャラバン | 242.7万円〜 |
![]() 画像引用:NV200バネット マルチベッド|日産公式 日産 NV200バネット マルチベッド | 272.4万円〜 |
シートをフラットにして寝床を作る乗用車や軽自動車とは違い、ハイエース、キャラバンのような車の場合は、荷室で寝ることになります。
トヨタ ハイエース

画像引用:ハイエース|トヨタ公式サイト
トヨタ ハイエースは、多様なカスタマイズが楽しめるワンボックスカー。車中泊、アウトドア、建設関係など、幅広い用途で使えるためカスタムパーツの種類が豊富にあり、メーカー純正以外でも、さまざまな専用パーツが販売されています。
広々とした車内で、大人2人が寝られる充分なスペースが確保できるほか、荷物もたくさん載せられます。
注意点として、ハイエースは盗難被害に遭いやすい傾向があるので、万が一に備えて盗難対策をしておきましょう。

本格的に車中泊を楽しみたい人、自分仕様にカスタマイズしたい人におすすめです!
日産 キャラバン

画像引用:キャラバン|日産公式サイト
キャラバンはハイエースのライバル車となるワンボックスカーです。室内寸法はハイエースとほぼ同じですが、荷室に関してはキャラバンのほうが少し大きくなっています。
また、ホイールハウスの上面が水平である点はキャラバンならではの特徴です。棚の設置もしやすいので、荷物を収納しやすく車中泊で便利に使えます。
荷室開口の高さが1,275mm、幅が1,370mmと広いので、高さのある荷物や大きな荷物を運びやすい点も特徴です。

荷室が広い車で車中泊を楽しみたい人、大きな荷物を載せる人におすすめです!
日産 NV200バネット マルチベッド

日産 NV200バネットは商用車・ビジネス用のバン。キャラバンやハイエースより小さい、ミニバンくらいのサイズで、シンプルな外観が特徴です。ビジネス用のバンなので積載性に特化している点を活かし、車中泊をする車として利用できます。
ホイールハウス間の寸法は1,220mmと横幅もしっかりあるので、大人2人が並んで寝ることも可能です。ただし、フルフラットにできないので、車中泊するにはマットが必須です。
車中泊に利用するなら、日産 NV200バネットのなかでも、カスタムカー「NV200バネット マルチベッド」がおすすめです。NV200バネット マルチベッドは、跳ね上げ収納式のベッドシステムが備え付けられたことで、快適なスペースの確保が可能。広くてフラットなベッドで、大人二人がゆったりとくつろげます。

車中泊での寝心地にこだわる人、快適な車中泊を楽しみたい人におすすめです!
車中泊を快適に過ごすための方法
車中泊は、適した車を選ぶだけでなく、アイテムの活用や少しの工夫によって快適さが増します。ここでは車中泊を快適に過ごす方法を紹介します。

フルフラットにできるマットは必須
車中泊にはマットを敷いて段差をなくし、快適性を確保するのがおすすめです。
メーカー側が「シートをフルフラットにできる」と紹介している場合でも、完全なフルフラットにならず、少しの段差ができることが多いのが現状です。フルフラットにできたとしてもシート自体が硬いので、寝袋や布団だけで充分な寝心地を確保するのは難しくなります。
普段は気にならない段差やシートの硬さでも、実際に車で寝ると気になってしまうものです。快適な車中泊を楽しむためにもマットを取り入れましょう。
寝袋(シュラフ)や布団は季節や荷物の量に合わせる
車中泊には寝袋もしくは布団が必須です。どちらにもメリット・デメリットがあるので、季節や荷物の量にあわせて選んでいきましょう。
寝袋は、小さく収納できるので、積載スペースが少なく済む点がメリットです。一方で、マットを使用せずに寝袋のみで寝る場合は、シートの凹凸をダイレクトに感じやすくなります。
また、寝袋の素材によっては、シャカシャカした音や、触れたときのひんやり感が気になる人もいるでしょう。布団のような柔らかな素材の寝袋もあるので、自分が快適に寝られるアイテム選びが重要です。
布団は、自宅のように快適に寝られるメリットがありますが、寝袋のように小さく収納できないため荷物が多くなります。また、隙間ができるので冬は寝袋に比べて寒いなどのデメリットもあります。電源を確保できる場合は、電気毛布を活用することもおすすめです。
プライバシーを守るためのカーテンを取り付ける
プライバシーを守るために、車の窓にカーテンやサンシェードをつけることも大切です。外から見られないようにするだけでなく、外からの街灯の光を入れない、外へ光を漏らさない、暑さや寒さを防ぐなどの用途としても有効です。
サンシェードは車種専用のものを選べばサイズがぴったりなので、遮光性や断熱効果を高められます。
ポータブル電源があれば家電製品も使える
車中泊では、食材や冷たいドリンクを保管するために冷蔵庫を使いたいときや、電子機器の充電、電気毛布の使用をする際に、ポータブル電源があると便利です。
スマホの充電程度であればモバイルバッテリーや車に備え付けのUSBポートでも充分ですが、冷蔵庫や電気毛布などの使用にはポータブル電源が必要です。ポータブル電源を購入するときは、使いたい家電を踏まえたうえで充分なワット数があるものを選びましょう。
持ち歩きできるLEDの照明器具が便利
車中泊では、夜の明かりを確保するためにLEDランタンなどの照明器具があると便利です。スマホのライトでも代用できますが、バッテリーが消耗しやすくなりますし、LEDのほうが充分な明るさを確保できます。
車内で使うLEDのほか、夜間にお手洗いなどで外に出るときには小型のランタンやヘッドライトが便利です。車のライトをつけると周囲を照らすことにもなるので、最低限の手元や足元を照らすライトを用意しておきましょう。
車中泊をするときの注意点
ここでは、車中泊をする前に知っておきたい注意点を紹介します。

長時間同じ姿勢でいるとエコノミークラス症候群になる
長時間同じ姿勢でいるとエコノミークラス症候群になる可能性が高まります。エコノミークラス症候群とは、車や飛行機などの狭い座席で長時間同じ姿勢でいることによって、血行不良が起きて血が固まりやすくなってしまうことです。
車中泊では、車内で大きく動くことが難しい場合もあるので、エコノミークラス症候群の予防も大切です。
・ときどき身体を動かす
・ふくらはぎをマッサージする
・寝るときは足をあげる
・こまめに水分を摂る
・圧迫しやすい衣服の着用を避ける
・アルコールを控える

窮屈な状態での車中泊は、エコノミークラス症候群のリスクが高まります。自分や家族など、一緒に車中泊する人が足を伸ばせるように、身長を考慮した車選びが大切です!
エンジンのかけっぱなしは控える
車のエンジンをかけたままの車中泊は、一酸化炭素中毒になる可能性や、アイドリングの音で周囲に迷惑をかける恐れがあるので避けましょう。
たとえば、冬の車中泊で寒いからといってエンジンをつけたままにすると、排気ガスが車内に入り込み一酸化炭素中毒を起こす恐れがあります。最悪の場合、亡くなってしまうこともあるので、エンジンを切っておくことが重要です。車中泊では、カーエアコン以外で暑さ対策や寒さ対策を行いましょう。

暑さ対策には扇風機やポータブルエアコン、寒さ対策には湯たんぽや電気毛布がおすすめです!
また、アイドリング音は、周辺に住む人やほかの車中泊をする車に響いて聞こえてしまいます。夜間は特に近隣の方への迷惑となってしまうので、エンジンをつけずに静かに過ごしましょう。
防犯対策は欠かさない
車中泊では貴重品の盗難などが起きる可能性があり、トラブルを防止するためにも施錠は必須です。寝ているときや寝起きは意識がはっきりしないため、施錠せずに寝てしまうと、万が一ドアを開けられたとしても気づかない可能性もあります。
また、リアルタイムでSNSに情報を載せると場所を特定される恐れがあります。特に女性のみでの車中泊は、防犯対策をしっかり行い、リアルタイムでのSNS発信は控えましょう。
どこでも車中泊をしてよいわけではない
車中泊はどこでもできるわけではなく、「車中泊OK」などの許可が出ている場所を選ぶ必要があります。車中泊できる場所には、キャンプ場・道の駅・サービスエリア・RVパークなどがありますが、これらの場所が必ずしも車中泊可能であるとは限りません。
日本RV協会が「快適に安心して車中泊ができる場所」を提供するために定めた条件を満たす車中泊施設
たとえば、24時間駐車場を解放している道の駅であっても、長時間の駐車や車中泊を許可していないケースがあります。サービスエリアやパーキングエリアは休憩を目的としていることが多く、車中泊が許可されていない場合に何日も滞在することは望ましくありません。
なかには、車を停めて寝ることは認めていても、テーブルや椅子を出して自炊することは認められていない場所があります。でかける前はに、どこで車中泊できるかだけでなく、何ができるかもチェックしておきましょう。

車が入れるキャンプ場でも、車中泊を禁止するところが増えています。RVパークは車中泊をするための場所なので、安心・快適に楽しみたい人におすすめです!
車中泊できる場所を探す方法
車中泊できる場所を探すときは、全国のRVパークの情報が掲載されたポータルサイトや、車中泊専門のサイトやアプリなどを利用するのがおすすめです。「地名 車中泊」などで検索して調べる方法もありますが、情報が多くて探しにくかったり、許可されていない場所が含まれていたりする可能性があります。

サービスサイトをお気に入り登録しておくか、専用アプリをインストールしておくと探しやすいですよ!
騒音など周囲への配慮は大切
車中泊では、アイドリング音だけではなく、物音や音楽、話し声が車外に漏れないように配慮が必要です。お酒を飲んだり、グループで盛り上がっていたりすると、無意識に声が大きくなっているかもしれません。周囲に迷惑を掛けないためにも、できるだけ静かに過ごすことを心掛けましょう。

そのほか、ゴミはきちんと持ち帰る、共有施設はきれいに使うなど、マナーのある行動が大切です!
よくある質問
ミニバンやワゴンなどの広く高さのある車のほか、軽自動車の場合は「バン」がおすすめです。駐車スペースに余裕があれば、ハイエースやキャラバンといった大きな車は、人が乗るスペースが確保しやすく車中泊には特に向いています。
詳しくは「車中泊に適した車の特徴と選び方」をチェック。
車種によっては軽自動車でも車中泊が可能です。特に「軽バン」と呼ばれるタイプの車が車中泊に適しています。ただし軽自動車の場合、普通車よりも長さが確保しづらく、足を伸ばせず快適性に欠けてしまいます。
横幅にも制限があるので、1人では問題がなくても大人2人では狭く感じる可能性があるので、実際に中で寝てみて、寝返りが打てるかを確認してみるのがおすすめです。
詳しくは「車中泊におすすめの軽自動車8選」をチェック。
セダンは後ろのトランク部分が独立していることによって、足を伸ばして寝るスペースがとれないため、車中泊は難しい傾向があります。
コンパクトカーのなかには車中泊に適した車種もあり、特に高さのある「コンパクトミニバン」がおすすめです。
ただし、身長によっては足を伸ばせないケースもあるので、実際に寝てみてどのくらいのスペースを確保できるかを確認してみましょう。
詳しくは「車中泊におすすめのコンパクトミニバン3選」をチェック
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