更新日2025.06.02

【専門家解説】燃費のいい車ランキングTOP10!コンパクトなミニバンなど、ボディタイプ別に人気車種を紹介(2025年版)

【専門家解説】燃費のいい車ランキングTOP10!コンパクトなミニバンなど、ボディタイプ別に人気車種を紹介(2025年版)

車を選ぶうえで多くの人が気にすることのひとつが“燃費性能”。ガソリン高が半ば状態化しているからこそ、維持費を少しでも抑えるために燃費のいい車に乗りたいところですね。通勤などで毎日車に乗る方ならなおさらでしょう。

現在では燃費性能を高めるためのさまざまな技術が実用化されています。そしてこれらの技術は、大型車はもちろん、多くの人が選ぶコンパクトカーや軽自働車にも搭載されています。

この記事では、燃費性能を高める技術にどのようなものがあるかを見ていくとともに、ボディタイプ別に燃費のいい車を紹介していきましょう。

この記事でわかること

  • ・燃費に効く主なシステム
  • ・燃費がいい車のメリット
  • ・ボディタイプ別燃費がいい車

監修・執筆

エディター ライター

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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目次

燃費がいい車にはどんなメリットがある?

燃費のいい車のメリットとしてまず思い浮かぶのは、燃料代を節約できること。そして他にも多くのメリットがあります。

燃料代を抑えることができる

ガソリン

眼の前にガソリン1Lで30km走れるA車(30km/L)と、10km走れるB車(15km/L)があります。どちらも1年間に1万km走ると燃料代はどのくらいの差になるでしょうか。

1L=170円で計算すると、A車の年間燃料代は約5万7,000円なのに対し、B車は約17万円その差は11万3,000円になります。

高橋さん

もちろん燃費はさまざまな条件で変わってくるものの、燃費がいい車のほうがオトクであることは間違いありません。

環境への配慮

環境への配慮

これも単純比較はできませんが、燃料消費が少ない車はCO2をはじめとする温室効果ガスの量が少なくなります。そのぶん、環境に与える影響は少ないと言えるでしょう。

ただ、温室効果ガスの排出量は走行時だけでなく、車や車に使う部品の生産時、廃車にする時など、車のライフサイクルで見るべきという考え方もあります。

購入時に納める税金を抑えられる

燃費がいい車は税制面でも優遇されています。たとえばトヨタ アクアのG 2WDの場合、購入時(初回車検時)の自動車重量税が100%減税(免税)になり(減税なしの場合は2万2500円)、環境性能割も非課税になります。

購入時にCEV補助金を受けられる可能性がある

環境に優しい車は購入時に国や自治体から補助金が支給されます。現在対象となっているのは電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCEV)の3種類。電気自動車と燃料電池車はガソリン・経由の燃費とは異なりますが、PHEVはガソリンを使用します。燃費がいい車で補助金が支給されるのは嬉しいですね。

燃費がいい車にもデメリットがある?

メリットがたくさんある低燃費車ですが、いくつかのデメリットもあります。それを理解したうえで購入を検討しましょう。

車両本体価格が高い

車両本体価格が高い

燃費がいい車には、少ない燃料で快適に走るためのさまざまな技術が投入されています。そのため、普通の車より車両本体価格が高くなります。

代表的なものがハイブリッド技術。たとえばトヨタ シエンタのG・2WD・7人乗りで比較すると、ガソリン車が234万円なのに対し、ハイブリッドは269万円と、35万円高くなります

修理費用が高くなるケースもある

燃費がいい車には多くの低燃費化技術が投入されていて、もしそこに不具合が発生すると修理費用が高額になることもあります。これらの部品は長く乗り続けると経年劣化で性能が発揮できなくなるケースもあります。

たとえばハイブリッドカーの駆動用バッテリーの交換が必要になった場合は車種により金額は大きく変わってきますが、概ね15万〜40万円程度は必要になると言われています。

燃費性能を高める主な技術

高橋さん

では、燃費を高める技術にはどのようなものがあるのか。技術はエンジンだけでなくさまざまな部位に採用されています。ここでは代表的な技術を紹介していきましょう。

ハイブリッド

燃費性能を高める技術として多くの人がまず思い浮かべるのが、ハイブリッドではないでしょうか。ハイブリッドカーとは「異なる2つ以上の動力を使って動く車」の事。多くのハイブリッドカーはモーターとガソリンエンジンを使用しています。

ただ、仕組みはメーカーにより異なっています。トヨタのハイブリッドカーはエンジンとモーターを状況によって使い分けたり両方を使ったりして走ります。日産はエンジンが発電に徹し、その電気でモーターを動かして走るe-POWER(シリーズ式ハイブリッド)を採用。ホンダは日産と同じように多くのシーンでエンジンを使って発電した電気でモーターを動かしますが、高速道路のような一定速度で巡航するシーンでは効率のよいエンジンの力で走行します。

プラグインハイブリッド

プラグインハイブリッド(PHEV)とは、モーターとエンジンを備えたハイブリッドカーに、外部電源から車載バッテリーへの充電機能を与えたモデルのこと。ハイブリッドカーよりも大容量の駆動用バッテリーが搭載され、燃料を使わずモーターのみの力で走行できる距離を長くしています。

また、大容量バッテリーに電気を蓄えているのを活かして、車から外部に給電できる機能も備えています。

マイルドハイブリッド

ハイブリッドやプラグインハイブリッドは大容量バッテリーを搭載し、システムも複雑になるため、車両価格が高額になるというデメリットがあります。そこで、シンプルなISG(モーター機能付き発電機)を使って減速時に発電するとともに、もっとも燃料を消費する発進時にモーターがエンジンをアシストするのがマイルドハイブリッドシステムです。

一般的な車に搭載させるエンジンスターター(セルモーター)は作動時にキュルキュルと大きな音がするため、うるさいからとアイドリングストップをオフにしている人もいます。ISGは作動時にキュルキュル音がしないため、アイドリングストップからスムーズに再始動できるのも魅力です。

ディーゼル

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べると低燃費なのが特徴。たとえばマツダCX-30の場合、2LガソリンエンジンのWLTC燃費が16.2km/Lなのに対し、1.8Lディーゼルエンジンは19.5km/Lになります。

ディーゼルエンジンはガソリンより燃料代が安い軽油を使うのもメリットです。

ターボ/スーパーチャージャー

ターボやスーパーチャージャーなどがついたエンジンはスポーティで燃費が悪いというイメージがあるかもしれませんが、それは昔の話。もちろん現在でもスポーツ性能を高めるためにこれらを用いる車もありますが、多くは燃費のよい小排気量エンジンで大排気量車並の力を出すために用いられています。これらは俗にダウンサイジングターボなどと呼ばれます。

ホンダのミドルクラスミニバンであるステップワゴンは、従来は2Lエンジンを搭載していましたが、先代から1.5Lターボエンジンを搭載しています。

その他、エンジン関連の低燃費化技術

燃料を直接気筒内に噴射する技術エンジンの冷却損失を低減させる技術燃料の圧縮比を高める技術燃料を微粒子状態で噴出して燃焼性能を高める技術など、現在のエンジンにはさまざまな低燃費化技術が採用されています。

CVT

CVT

日本車の多くはトランスミッションにCVTを採用しています。CVTは歯車(ギア)の代わりにベルトとプーリーを使って無段階かつ連続的に変速できるシステムです。街なかで低〜中速域で走ることが多く、信号などストップ&ゴーが多い日本の道路事情では、CVTの効率がいいことから多くの車で採用されています。

軽量化

軽量化

重いものを動かすためには大きな力が必要です。そしてエンジンで大きな力を発生させるためには多くの燃料が必要になります。そのため車を軽く作ることは燃費に大きく影響してきます。

後述しますが、スズキはHEARTECTと名付けられたプラットフォームによりライバルモデルに比べて大幅に車を軽くすることに成功しました。他社に比べて燃費性能に優れているのは、マイルドハイブリッド技術に加えて軽量化が大きく効いています

空力性能

歩いたり自転車で街なかを走ったりするくらいの速度だとあまり意識しませんが、車のように高速で走る速度域だと、空気は大きな抵抗になります。そのため、車のボディは壁となる空気の抵抗をどうやって減らし、スムーズに後ろに流すかを考えながら作られています。

最近ではフロントガラスが大きく傾斜した車が多いのもそのため。ハイブリッドカーのトヨタ プリウスはスーパーカーに匹敵する傾斜になっています。

タイヤ

タイヤ

タイヤは数万点に及ぶ車の部品の中で、唯一路面に直接接しています。エンジンが生み出した駆動力が最終的にタイヤに伝わってタイヤを転がすことで車は走行しますが、タイヤと路面の間には大きな抵抗力があります。この抵抗力を小さくし、タイヤを転がりやすくした低燃費タイヤが最近では主流になっています。車種によっては専用のタイヤを開発しているものもあります。これらはエコタイヤと呼ばれています。

燃費のいい車トップ10

ここでは、2025年4月時点で発売されている車のなかで燃費のいい10車種を紹介します。10車種のうち8車種がトヨタであり、しかもベスト5はトヨタ車が独占。トヨタのハイブリッドシステムの燃費性能が際立っていることがわかります。 

順位 ボディタイプ メーカー 車名 グレード WLTCモード燃費
(km/L)
1 コンパクト トヨタ ヤリス ハイブリッドX 2WD 36.0
2 コンパクト トヨタ アクア X 2WD 34.6
3 セダン トヨタ プリウス U 2WD 32.6
4 SUV トヨタ ヤリスクロス ハイブリッドX 2WD 30.8
5 セダン トヨタ カローラ ハイブリッドG 2WD
ハイブリッドX 2WD
30.2
5 コンパクト ホンダ フィット e:HEVベーシック 2WD 30.2
7 コンパクト トヨタ カローラスポーツ ハイブリッドG“X” 2WD 30.0
8 ワゴン トヨタ カローラーツーリング ハイブリッドX 2WD 29.5
9 ミニバン トヨタ シエンタ ハイブリッドX 2WD/5人乗り 28.8
10 コンパクト 日産 ノート X 2WD 28.4

燃費のいい軽自動車トップ3

まずは燃費のいい軽自動車のランキングから紹介します。

■燃費のいい軽自動車トップ10

順位 メーカー 車名 グレード WLTCモード燃費
(km/L)
1 スズキ アルト ハイブリッドX 2WD
ハイブリッドS 2WD
27.7
2 スズキ アルトラパン 2WD全車 26.2
3 スズキ ワゴンR ハイブリッドFX-S 2WD
ハイブリッドZX 2WD
25.2
4 スズキ スペーシア ハイブリッドG 2WD 25.1
4 スズキ ワゴンRスマイル ハイブリッドX 2WD
ハイブリッドS 2WD
25.1
6 スズキ ハスラー ハイブリッドX 2WD
ハイブリッドG 2WD
タフワイルド 2WD
25.0
6 ダイハツ ミライース 2WD全車 25.0
8 日産 デイズ ハイウェイスターX 2WD
ハイウェイスターX プロパイロットエディション 2WD
ハイウェイスターX アーバンクロム 2WD
ハイウェイスターX アーバンクロム プロパイロットエディション 2WD
23.3
8 三菱 eKクロス G 2WD
Gプレミアム 2WD
23.3
10 ホンダ N-WGN G 2WDG L 2WD
カスタムL 2WD
23.2
10 三菱 eKワゴン 2WD全車 23.2

※ランキングは最も燃費のいいグレードで算出

【1位】スズキ アルト(9代目/2021年〜)

軽自動車_アルト

■スペック(ハイブリッドS/2WD)

全長×全幅×全高 3,395mm×1,475mm×1,525mm
車両重量 700kg
乗車定員 4名
エンジン種類 直列3気筒 マイルドハイブリッド
総排気量 657cc
アルトのWLTC燃費 23.5〜27.7km/L
アルトの新車価格 1,064,800〜1,500,400円
9代目アルトの
中古車相場価格
総額70万〜170万円

 

スズキ アルト(alto)

2014年12月に登場した8代目アルトは、後にHEARTECT(ハーテクト)と名付けられたスズキの新しいプラットフォームを採用し、7代目より60kgも軽量化した610kgという車両重量を実現。もともと車両重量が軽い軽自動車でこの軽量化は驚異的で、8代目アルトはガソリン車ナンバーワンの低燃費を実現しました。

現行型アルトは歴代アルトで初めてマイルドハイブリッド搭載車を設定。先進安全装備の搭載や衝突安全性の強化などにより車両重量は先代よりも増加していますが、燃費性能は先代より高められています。しかもマイルドハイブリッドは中級グレード以上に搭載されているので、燃費のいい車が装備もいいものになります

スズキ アルト シート

歴代のアルトといえば装備を簡素化して価格を抑えた「庶民の車」というイメージがありました。もちろん9代目アルトにもそういうグレードも用意されています。

一方でマイルドハイブリッドや先進安全装備を搭載し、フルオートエアコンやヘッドアップディスプレイ、全面UVカットガラス、アルミホイールなどを備えた上級グレードも設定されています。日常使いの車としてアルトに乗ろうと思っているなら、装備が充実した上級グレードがおすすめ。全高が低い軽自動車なので、立体駐車場に入れる機会が多い人にもおすすめです。

後席にも大人がちゃんと乗れるだけのスペースが用意されるものの、ヘッドレストは上級グレードしか備わりません。そのため、上級グレード以外は基本は2人乗りで、たまに後席に人を乗せることもあるという使い方に適したモデルになります。

【2位】スズキ アルトラパン(3代目/2015年〜)

軽自動車_アルトラパン

■スペック(G/2WD)

全長×全幅×全高 3,395mm×1,475mm×1,525mm
車両重量 680kg
乗車定員 4名
エンジン種類 直列3気筒
総排気量 657cc
アルトラパンのWLTC燃費 24.6〜26.2km/L
アルトラパンの新車価格 1,328,800〜1,773,200円
3代目アルトラパンの
中古車相場価格
総額30万〜200万円
アルトラパンのインパネ1

先代モデルである8代目アルトをベースにクラシカルで可愛らしいイメージに仕上げられたアルトラパン。先代アルト同様にHEARTECTを採用し、驚異的な軽量化を実現しています。

搭載される低燃費化技術(電動化技術)はエネチャージになります。エネチャージは現在のマイルドハイブリッドにつながる、初期の技術。マイルドハイブリッドは搭載されていないのに最新モデルを抑えて軽自動車で2番目に燃費がいいのは、680kgという軽自動車のなかでもずば抜けて軽い車両重量の恩恵。スズキの軽量化に対する熱意と言っても過言ではありません。

インテリアは明るいカラーリングで開放感を演出。デザインテーマは「わたしの部屋」で、テーブルをイメージしたインパネやソファをイメージしたシート、フォトフレームをイメージしたナビ用モニターなど、ガーリーな雰囲気でまとめられています。

最小回転半径はわずか4.4m。運転席からの見切りがよく車両感覚が掴みやすいので、運転が不慣れな人にもおすすめ。燃費がいいから送迎などに使うセカンドカーにもぴったりです。

スズキ アルトラパン LC

2022年6月には専用メッキグリルやメッキヘッドランプガーニッシュでクラシカルなイメージを強くしたアルトラパンLCがデビュー。オリジナルのラパンとは大きく異なる雰囲気でまとめられているので、どちらを選ぶか迷うのも楽しいですよ。上級グレードにはナノイーX搭載フルオートエアコンが搭載されるなど、装備も充実しています。

【3位】スズキ ワゴンR(6代目/2017年〜)

燃費のいい車_ワゴンR

■スペック(ハイブリッドFX-S/2WD)

全長×全幅×全高 3,395mm×1,475mm×1,650mm
車両重量 770kg
乗車定員 4名
エンジン種類 直列3気筒 マイルドハイブリッド
総排気量 657cc
ワゴンRのWLTC燃費 20.9〜25.2km/L
ワゴンRの新車価格 1,294,700〜1,888,700円
6代目ワゴンRの
中古車相場価格
総額40万〜210万円
ワゴンR シート

現在スズキが使っているプラットフォーム『HEARTECT』は先代アルトから採用されましたが、その前身となるプラットフォームは2012年に登場した5代目ワゴンRで初採用。高剛性だからこそ実現できた上質な乗り心地、軽量化による燃費性能の高さに驚かされました

さらにスズキグリーンテクノロジーと名付けられた低燃費化技術を初搭載し、軽トールワゴンでNo.1の低燃費を実現しました。現在のマイルドハイブリッドにつながる技術「S-エネチャージ」を初搭載したのも5代目ワゴンRでした。

6代目ワゴンRはエントリーグレード以外でマイルドハイブリッドを搭載。5代目に続き軽トールワゴンナンバーワンの燃費性能になっています。今はスライドドアを搭載した軽スーパーハイトワゴンが軽自動車選びのスタンダードですが、スライドドアは重量がかさむため、燃費には不利。燃費にこだわりつつ広い室内も欲しいなら、軽ワゴンのワゴンRがおすすめです。

車内の広さは全高が高いスライドドアタイプの軽自動車に負けるものの、リアドアに濡れた傘を置けるスペースを用意するなど、ワゴンモデルならではの使い勝手が高められています。

スズキ ワゴンR

ワゴンRには標準モデルのほか、カスタムZ、スティングレーという3つのデザインが用意されます。ハイブリッドZスティングレーはマイルドハイブリッドを組み合わせたターボ車も用意されていて、WLTCモード22.5km/Lという軽ワゴンターボ車No.1の低燃費を達成しています。

燃費のいいコンパクトカートップ3

続いて燃費のいいコンパクトカーのランキングを紹介します。

■燃費のいいコンパクトカートップ10

順位 メーカー 車名 グレード WLTCモード燃費
(km/L)
1 トヨタ ヤリス ハイブリッドX 2WD 36.0
2 トヨタ アクア X 2WD 34.6
3 ホンダ フィット e:HEVベーシック 2WD 30.2
4 トヨタ カローラスポーツ ハイブリッドG“X” 2WD 30.0
5 日産 ノート X 2WD 28.4
6 日産 ノートオーラ 2WD全車 27.2
7 スズキ スイフト ハイブリッドMX 2WD 5MT 25.4
8 ルノー ルーテシア ハイブリッド全車 25.2
9 スズキ ソリオ 2WD全車 22.0
10 プジョー 308 308 GTブルーHdi 21.6

※ランキングは最も燃費のいいグレードで算出

【1位】トヨタ ヤリス(初代/2020年〜)

トヨタ ヤリス

■スペック(ハイブリッドX/2WD)

全長×全幅×全高 3,950mm×1,695mm×1,495mm
車両重量 1,050kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列3気筒 ハイブリッド
総排気量 1,490cc
ヤリスのWLTC燃費 19.0〜36.0km/L
ヤリスの新車価格 1,657,700円~2,887,500円
初代ヤリスの
中古車相場価格
総額90万〜300万円
トヨタ ヤリス シート

1999年に登場した初代ヴィッツが、4代目へのモデルチェンジの際に世界統一名称であるヤリスに変更されました。ハイブリッド機構は3代目ヴィッツが後期型にマイナーチェンジした2017年に初搭載されました。

プラットフォームは基本性能や商品力の飛躍的な向上を目的に開発したTNGAプラットフォームを採用。ガソリンエンジンが軽快でスポーティな走りなのに対し、ハイブリッドはしっとりした上質な乗り味を楽しめます。ハイブリッドシステムは新開発のダイナミックフォースエンジンを搭載した新世代のシステムに変更され、コンパクトクラスで世界トップレベルの低燃費を達成しています。

ハイブリッドだけでなくガソリン車も低燃費であることも注目ポイント。1.5Lエンジン搭載車は21.3km/L(Z・2WD・CVT)、1Lエンジン搭載車も20.2km/Lという低燃費を達成しています。

ハイブリッドは燃費がいいのが魅力ですが、新車価格が40万円近く高くなります。この差額を燃料代で賄うのはかなり大変。そう考えると、あえて車両価格を抑えてガソリンモデルに的を絞るのも賢い選択です。ガソリンモデルは中古車相場価格も割安で、総額150万円以下で条件のいいものを探すこともできます。

トヨタ ヤリス 高度駐車支援システム

高度駐車支援システムであるToyota Teammate アドバンスドパークや、交差点右折時の対向直進車・右左折後の横断歩行者も検知対象にしたToyota Safety Senseなど、先進安全装備も充実。ハイブリッドはオプションでAC100Vアクセサリーコンセントを付けることもできます。

【2位】トヨタ アクア(2代目/2021年〜)

トヨタ アクア

■スペック(B/2WD)

全長×全幅×全高 4,050mm×1,695mm×1,485mm
車両重量 1,080kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列3気筒 ハイブリッド
総排気量 1,490cc
アクアのWLTC燃費 29.3〜33.6km/L
アクアの新車価格 2,146,000〜2,763,000円
2代目アクアの
中古車相場価格
総額130万〜330万円
トヨタ アクア シート

プリウスに続くハイブリッド専用車として初代がデビューしたのは2011年。10年にわたり販売された初代はプリウスと登録車販売台数ランキング首位を争う人気モデルに成長しました。

トヨタのハイブリッドコンパクトでは、ヤリスがスポーティなイメージに、アクアはナチュラルなイメージに仕立てられています。

ハイブリッドシステムはヤリスと共通になります。駆動用バッテリーには高出力なバイポーラ型ニッケル水素電池を世界初採用。初代アクアの電池に比べてバッテリー出力が約2倍に向上。電気だけでの走行可能速度域を拡大したことで、街中の多くのシーンでエンジンを使わず電気だけで走行できるようになり、それが燃費向上につながっています。

ノーマル、エコのほか、俊敏な走りを味わえるパワーモードも搭載。早朝や深夜の住宅街などで、騒音や排気ガスを気にすることなく走行することができるEVドライブモードが搭載されるのもハイブリッドカーならでは。

また、初代にはなかったE-Four(後輪をモーターで駆動させる4WDシステム)が設定されたり、アクセルペダルだけで加減速を調整でき運転時の負担を軽減する「快感ペダル」が採用されるなど、ハイブリッドならではのメリットがたくさん盛り込まれているのもアクアの特徴です。

トヨタ アクア ブレーキ

ハンドル操作、ブレーキ、アクセル、シフトチェンジなど、駐車時の全操作を車が支援してくれる「トヨタチームメイト アドバンストパーク」もオプション設定されています。

【3位】ホンダ フィット(4代目/2020年〜)

ホンダ フィット

■スペック(e:HEV BASIC/2WD)

全長×全幅×全高 3,995mm×1,695mm×1,515mm
車両重量 1,190kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列4気筒 ハイブリッド
総排気量 1,496cc
フィットのWLTC燃費 15.9〜30.2km/L
フィットの新車価格 1,720,400円〜2,846,800円
4代目フィットの
中古車相場価格
総額90万〜290万円
ホンダ フィット

ホンダは早い段階(2010年)からフィットにハイブリッドモデルを設定。トヨタと熾烈な燃費競争を繰り広げてきました。当初はシンプルなパラレル式を採用。3代目フィットでは変速機にDCTを用いたシステムを採用。そして4代目ではe:HEVを採用しました。

e:HEVは日常の多くのシーンでエンジンは発電用モーターを動かすことに徹し、モーターの力で走行します。そしてエンジンを低回転にして巡航できる高速道路などではエンジンの力で走ります。EVのような走りからエンジンならではの走りまで、両方のおいしいところを味わえるシステムです。

そんなフィットはユーザーの嗜好に合わせて異なるコンセプトでまとめられたグレード構成になっています。2025年4月時点のグレード構成は以下の5タイプになります。

グレード

■ベーシック:シンプルさを追求したグレード
■ホーム:生活に馴染むデザインと快適性を備えたグレード
■RS:スポーティさを追求したグレード
■クロスター:クロスオーバーテイストを盛り込んだグレード
■リュクス:洗練さと上質さを兼ね備えたスタイリッシュなグレード

そして、それぞれにe:HEVとガソリンモデルが用意され、RS以外のグレードには2WDと4WDが設定されています。なお、RSは2022年の改良で追加されたグレードで、それ以前はRSの代わりにアクティブなイメージの「ネス」というグレードが設定されていました。

ホンダ フィット

ちなみにフィットのガソリンモデルのWLTC燃費は15.9〜18.7km/L。数値としては決して悪くはありません。そんなガソリンモデルの中古車は総額100万円台前半で買えるものが増えてきていて、総額100万円を切るものもチラホラと出てきています。価格を抑えて車を手に入れたい人はこちらにも注目してみてください。

燃費のいいSUVトップ3

続いて燃費のいいSUVのランキングを紹介します。

■燃費のいいSUVトップ10

順位 メーカー 車名 グレード WLTCモード燃費(km/L)
1 トヨタ ヤリスクロス ハイブリッドX 2WD 30.8
2 トヨタ ライズ ハイブリッド全車 28.0
2 ダイハツ ロッキー ハイブリッド全車 28.0
2 レクサス LBX エレガント 2WD 28.0
5 トヨタ カローラクロス ハイブリッド 2WD 全車 26.4
6 レクサス UX UX300h 2WDUX300hバージョンL 2WD
UX300hバージョンC 2WD
26.3
7 ホンダ ヴェゼル e:HEV X 2WD 26.0
8 日産 キックス 2WD 全車 23.0
9 ルノー キャプチャー E-TECHフルハイブリッド レザーパック
E-TECHフルハイブリッド
22.8
10 トヨタ クラウンクロスオーバー クロスオーバーG 22.4

※ランキングは最も燃費のいいグレードで算出

【1位】トヨタ ヤリスクロス(初代/2020年〜)

トヨタ ヤリスクロス

■スペック(ハイブリッドX/2WD)

全長×全幅×全高 4,180mm×1,765mm×1,590mm
車両重量 1,160kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列3気筒 ハイブリッド
総排気量 1,490cc
ヤリスクロスのWLTC燃費 17.1〜30.8km/L
ヤリスクロスの新車価格 2,046,000円~3,234,000円
初代ヤリスクロスの
中古車相場価格
総額160万〜390万円
トヨタ ヤリスクロス シート

大きなタイヤや空気抵抗的に不利なボディ。そして大排気量エンジン。SUVには燃費がいいというイメージはあまりありませんが、トヨタは早くからSUVにも積極的にハイブリッドをラインナップすることで、燃費性能を高めてきました。

2020年に登場したコンパクトSUVのヤリスクロスは、ヤリスに搭載される新世代ハイブリッドシステムを搭載し、なんとWLTCモードで30km/Lを超える低燃費を実現。最も燃費がいいハイブリッドX以外のグレードでも、量販グレードのハイブリッドGで30.2km/L、上級グレードのハイブリッドZで27.8km/Lという低燃費を達成。ハイブリッド車は4WD(E-Four)でも26.0〜28.7km/Lという低燃費を実現しています。

上級グレードにはステアリングヒーターや背中まで温めてくれるシートヒーターが標準装備に。量販グレードでもメーカーオプションで選ぶことができます。さらに上級グレードはナノイーXエアコンが標準装備に。SUVのエントリーモデルでも快適装備が充実しているのは、とても嬉しいことです。

トヨタ ヤリスクロス

コンパクトでも室内空間は思いのほか広く、大人4人で外出するには充分なスペースが確保されています。そして2列目席を畳まない状態でも荷室の奥行きが820mm、高さが850mm(デッキボード下段時)も確保されているので、家族で荷物をたくさん積んで遊びに行くこともできます。燃費がいいので、ロングドライブも安心です。

【2位】トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー(初代/2019年〜)

トヨタ ライズ

■スペック(ライズ/ハイブリッドG/2WD)

全長×全幅×全高 3,995mm×1,695mm×1,620mm
車両重量 1,060kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列3気筒 ハイブリッド
総排気量 1,196cc
ライズ/ロッキーのWLTC燃費 17.4〜28.0km/L
ライズ/ロッキーの新車価格 ライズ:1,800,700〜2,442,000円
ロッキー:1,761,100〜2,460,700円
ロッキー(北海道地区):1,802,900〜2,481,600円
初代ライズ/初代ロッキーの中古車相場価格 ライズ:総額130万〜360万円
ロッキー:総額130万〜300万円
ダイハツ ロッキー

ダイハツが生産し、トヨタにOEM供給されるライズ。基本的な性能は共通ですが、デザインはブランドエンブレムを張り替えただけでなく、フロントフェイスが大きく変えられています。選ぶ際はどちらが好みかを見てみるといいでしょう。

パワートレインは1Lガソリンターボ、1.2Lガソリン、1.2Lハイブリッドを用意。ハイブリッドは2021年11月に追加されたモデルで、エンジンが発電用モーターを動かし、その電気でモーターを駆動するシリーズ式になります。駆動方式は1Lターボが4WD、1.2Lがガソリン車・ハイブリッド車ともに2WDになります。

ダイハツが2019年から採用した新しい車づくりの指針「DNGA」に基づいて設計されていて、全長が4mを切るコンパクトボディでありながら、室内空間は後席に大人が2人で楽に座れる広さが確保されています。リアシートに座ると「なんでこんなに広いの?」と驚くはず。最小回転半径も4.9mと小さく、街乗りでの使い勝手が高められています。

ダイハツ ロッキー 荷台

荷室スペースは後席使用時で369Lと、日常使いなら充分な広さ。荷室の床下にはアンダーラゲッジがあり、ここを含めるとスペースは449Lになります。ラゲッジのデッキーボードは上下2段に高さ調整が可能。荷物に合わせて荷室を好みの形に変えることができます。

【2位】レクサス LBX(初代/2023年〜)

レクサス LBX

■スペック(エレガント/2WD)

全長×全幅×全高 4,190mm×1,825mm×1,545mm
車両重量 1,300kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列3気筒 ハイブリッド
総排気量 1,490cc
LBXのWLTC燃費 26.2〜28.0km/L
LBXの新車価格 4,200,000〜7,200,000円
初代LBXの
中古車相場価格
総額470万〜810万円
レクサス LBX シーツ

車にはボディサイズによる暗黙のヒエラルキーが存在し、大きなものほど高級になっていく傾向があります。しかし高級車が欲しいけれどさまざまな事情で小さな車しか選べない、小さな車が好きだけれど高級感のあるものも欲しいなど、小さな高級車を求める声は昔から存在しています。

LBXはレクサスが作った小さな高級車。レクサスのコンパクトSUVとして2018年に登場したUXよりも小さなボディはトヨタ ヤリスクロスと同じコンパクトカー向けのGA-Bプラットフォームを使用していますが、基本性能と電動化技術を徹底的に磨き、上質な乗り心地に仕立てられました

パワーユニットは1.5L直列3気筒のハイブリッドシステムを搭載。駆動方式は2WDと4WDが用意されます。デビュー時はWLTC燃費27.7km/Lの2WD車が最も燃費がよかったLBXですが、2024年10月に燃費性能を高めたエレガントが追加設定されました。

GA-Bプラットフォームはコンパクトでも後席の居住スペースをしっかり確保できるのが特徴。LBXも大人4人でリラックスしながら出かけられるスペースが確保されています。

レクサス LBX

LBXにはビスポークビルドと呼ばれるオーダーメイドシステムが用意されているのも特徴。内装色やシートの素材などを買う人の好みで選べるシステムで、ヨーロッパの高級車では古くから用意されているサービスです。新車時に自分好みの仕様を作る楽しみがあるのはもちろん、中古車で自分の気に入った仕様を探す楽しみもあります。

燃費のいいミニバントップ3

続いて燃費のいいミニバンのランキングを紹介します。

■燃費のいいミニバントップ10

順位 メーカー 車名 グレード WLTCモード燃費
(km/L)
1 トヨタ シエンタ ハイブリッドX 2WD 5人乗り 28.8
2 ホンダ フリード e:HEV エアー 2WD 25.6
3 トヨタ ノア ハイブリッドX 2WD 7人乗り 23.4
4 トヨタ ヴォクシー ハイブリッド車 2WD 全車 23.0
5 日産 セレナ e-POWER X 2WD 20.6
6 ホンダ ステップワゴン e:HEV エアー 2WD 20.0
7 ホンダ オデッセイ e:HEVアブソルート 19.9
8 トヨタ アルファード ハイブリッドX 2WD 18.9
9 トヨタ ヴェルファイア ハイブリッドZプレミア 2WD 17.7
10 レクサス LM バージョンL 13.8

※ランキングは最も燃費のいいグレードで算出

【1位】トヨタ シエンタ(3代目/2020年〜)

シエンタ買取相場_Z

■スペック(ハイブリッドX/2WD/5人乗り)

全長×全幅×全高 4,260mm×1,695mm×1,695mm
車両重量 1,330kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列3気筒 ハイブリッド
総排気量 1,490cc
シエンタのWLTC燃費 18.3〜28.8km/L
シエンタの新車価格 1,995,200~3,234,600円
3代目シエンタの
中古車相場価格
総額190万〜410万円
トヨタ シエンタ シート

5ナンバーサイズのコンパクトミニバン、シエンタ。3代目となる現行型は3列シートの7人乗りと、2列シートの5人乗りが用意されます。

高橋さん

本企画ではもっとも燃費がいいグレードで各社を比較しているため2列シートを取り上げました。同グレードで3列シートのWLTC燃費は28.5km/Lと、2位のフリードに比べて3km/L近く燃費がよくなります。

ハイブリッドシステムは燃費性能に優れたシリーズパラレルハイブリッドシステム。ハイブリッドX以外のグレードでも2WD車は28.2〜28.4km/L、また、ハイブリッドの4WD(E-Four)も全グレード25.3km/Lという低燃費を達成しているのが魅力です。

ガソリンモデルも7人乗りが18.3km/L、5人乗りが18.4km/Lと低燃費なので、ハイブリッドではなく新車価格や中古車相場価格が安いガソリン車に的を絞るのもありだと思います。

低燃費でありながら、エンジンとモーターのシステム最高出力は85kW(116ps)と、日常使いに充分なパワーを発揮します。高速道路の合流や料金所を抜けた後の加速もスムーズに走れるので、家族でロングドライブを楽しみたい人にもおすすめです。

トヨタ シエンタ

前席と2列目席のウォークスルー機構、2列目前後スライド機構による自在なシートアレンジなど、ファミリーで使うことに配慮された機能がたくさんついているのもシエンタの魅力。子育てファミリーにとってかゆいところに手が届く仕上がりになっています。2024年5月の改良では非常時に外部に電気を供給できるアタッチメントが用意されました

【2位】ホンダ フリード(3代目/2024年〜)

ホンダ フリード

■スペック(e:HEVエアー/2WD)

全長×全幅×全高 4,310mm×1,695mm×1,755mm
車両重量 1,460kg
乗車定員 6名
エンジン種類 直列4気筒 ハイブリッド
総排気量 1,496cc
フリードのWLTC燃費 14.4〜25.6km/L
フリードの新車価格 2,508,000〜3,602,500円
3代目フリードの
中古車相場価格
総額240万〜400万円
ホンダ フリード

2024年6月にデビューしたばかりの3代目フリードは、その年を代表する車を決める「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。「居住性や使い勝手の良さに磨きをかけ、動的質感の向上や操縦の歓びを加味することに成功した」と評価されました。さらに評価ポイントにはガソリンモデルに加えてホンダ独自のハイブリッド『e:HEV』を加えたことも魅力のひとつとされています。

現在多くのモデルに搭載されているホンダのハイブリッドシステムであるe:HEVは日常のほとんどのシーンをモーターで走行。電池に蓄えている電気が少なくなるとエンジンが作動して発電します。そして高速道路を走る時などは効率のよいエンジンの力で走行。それぞれのパワーユニットのおいしいところを利用する優れたシステムです。

燃費はグレードにより異なりますが、人気のe:HEVクロスターも25.5km/Lと低燃費。ガソリン車も14.4〜16.5kmと燃費がいいので、どちらを選ぶかじっくり考えてみてください。

ホンダ フリード シーツ

コンパクトミニバンは室内スペースが限られますが、フリードは3列目まで大人がしっかり座れるパッケージングになっています。3列目席も厚みがしっかりあるので、ロングドライブ時も快適に座れます。

6人乗りの2列目キャプテンシート仕様は1〜3列目間をウォークスルーできます。6人乗りFF車の2列目席には360mmの前後スライド機構がついているので、移動中に足を伸ばしてゆったりできる他、子どもの着替えなどでも便利に使えます。

【3位】トヨタ ノア(4代目/2021年〜)

トヨタ ノア

■スペック(ハイブリッドX/2WD)

全長×全幅×全高 4,695mm×1,730mm×1,895mm
車両重量 1,630kg
乗車定員 7名・8名
エンジン種類 直列4気筒 ハイブリッド
総排気量 1,797cc
ノアのWLTC燃費 14.3〜23.4km/L
ノアの新車価格 2,670,000~3,890,000円
4代目ノアの
中古車相場価格
総額260万〜580万円
トヨタ ノア シート

コンパクトミニバンの場合、初期のモデルより使いやすくなっているとはいえ3列目への乗り降りや3列目空間の広さを考えると、3列目はあくまで非常用と捉えたほうがいいかもしれません。日常的に3列目席を使うなら、ノアをはじめとするハイト系のミニバンが現実的な選択肢になります。

ノアは標準仕様とエアロ仕様が用意されていて、燃費はわずかに標準仕様のほうが良くなります。まずはどちらのデザインが好みかを見てほしいですが、燃費に徹底的にこだわるのであれば、標準仕様を選んでください

パワーユニットはハイブリッドとガソリンエンジンの2種類。燃費がいいのは当然ハイブリッドになりますが、車両価格が3,050,000〜と高価。そのためこのクラスになるとガソリンモデルの人気が高くなってきます。

ガソリン車の燃費は量販グレードのGでも2WDで15.1km/L、4WDでも14.3km/Lと、決して悪くありません。もちろん中古車相場価格もガソリン車のほうが安いので、燃費と購入費用のバランスを考えてどちらのパワーユニットを選ぶか考えてみましょう。

トヨタ ノア フロント

ノアの2列目席は3人がけのベンチシートタイプと、一人ずつ座れるキャプテンシートタイプが用意されます。快適性を求める人にはキャプテンシートがおすすめです。上級グレードは左右独立温度コントロールタイプのオートエアコンに加え、後席にもオートエアコンが備わるなど、快適性が高められているのが魅力です。

燃費のいいステーションワゴントップ3

続いて燃費のいいステーションワゴンのランキングを紹介します。

■燃費のいいステーションワゴントップ10

順位 メーカー 車名 グレード WLTCモード燃費
(km/L)
1 トヨタ カローラーツーリング ハイブリッドX 2WD 29.5
2 トヨタ カローラーフィールダー ハイブリッドEX 27.8
3 フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント ディーゼルモデル全車 20.1
4 メルセデス・ベンツ CLAシューティングブレーク CLA 200d 18.7
5 メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴン C 220 dアバンギャルド 18.2
5 メルセデス・ベンツ Eクラスステーションワゴン E 220 dアバンギャルド 18.2
7 フォルクスワーゲン パサート PHEVモデル全車 18.0
8 BMW 5シリーズツーリング 523d xドライブ 15.7
9 BMW 3シリーズツーリング 320d xドライブ 15.6
10 スバル レヴォーグ 1.8Lモデル全車 13.5

※ランキングは最も燃費のいいグレードで算出

【1位】トヨタ カローラツーリング(初代/2019年〜)

トヨタ カローラツーリング

■スペック(ハイブリッドX/2WD)

全長×全幅×全高 4,495mm×1,745mm×1,460mm
車両重量 1,350kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列4気筒 ハイブリッド
総排気量 1,797cc
カローラツーリングのWLTC燃費 17.8〜29.5km/L
カローラツーリングの新車価格 2,568,300~3,116,300円
初代カローラツーリングの
中古車相場価格
総額120万〜360万円
トヨタ カローラツーリング シート

1990年代にはステーションワゴンが大ブームになり各社がさまざまなモデルを市場に投入しましたが、2000年代以降はミニバンやSUVの勢いに押され、徐々に生産終了になっていきました。そんな中でトヨタは現在でもステーションワゴンを販売し続けています。それがカローラツーリングです。

現在、カローラにはツーリングの他に、セダンとハッチバック(コンパクトカー)がラインナップされています。フロントフェイスは共通のイメージで、ツーリングも流麗なボディスタイルに仕上げられているのが特徴です。

デビュー時のパワーユニットは1.8Lガソリンと1.2Lガソリンターボ、そして1.8Lハイブリッドが用意されました。1.2Lターボは6速MTのみの設定というスポーティなグレードです。2022年10月の改良でパワーユニットが刷新され、現在は1.5Lのガソリン車と1.8Lハイブリッドの2種類。ハイブリッドは2WDと4WD(E-Four)が用意されます。

ハイブリッドの2WDは27.3〜29.5km/Lという低燃費を実現。スポーティグレードのW×Bも27.3km/Lという低燃費なのは嬉しい部分です。

ガソリン車でスポーティな走りを楽しみたいなら、2022年10月の改良より前のモデルを中古車で探すのがおすすめ。1.2Lターボ搭載のW×Bは流通量が極めて少ないので中古車で探すのは大変ですが、1.8Lガソリンモデルでも充分に走りを楽しめます。逆にワゴンで長距離ドライブをゆったり楽しみたい人にはハイブリッドがおすすめです。

トヨタ カローラ

W×Bはシートヒーターやステアリングヒーター、ナノイーXエアコンなどが標準装備されているので、スポーティさを楽しみたい人はもちろん、装備にこだわりたい人にも注目してほしいグレードです。

【2位】トヨタ カローラフィールダー(3代目/2012年〜)

トヨタ カローラフィールダー

■スペック(ハイブリッドEX/2WD)

全長×全幅×全高 4,400mm×1,695mm×1,475mm
車両重量 1,170kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列4気筒 ハイブリッド
総排気量 1,496cc
カローラフィールダーのWLTC燃費 15.6〜27.8km/L
カローラフィールダーの新車価格 1,786,400~2,359,000円
3代目カローラフィールダーの
中古車相場価格
総額50万〜270万円
トヨタ カローラフィールダー シート

歴史ある大衆車であるカローラシリーズは、昔から長く乗り継いでいる人もたくさんいます。そのような人の中には車選びに保守的で「スポーティすぎる車は苦手」「5ナンバーサイズじゃないと困る」という考えの人もいます。また、カローラは昔からビジネス需要もあるモデル。そのため、トヨタは現行型のカローラシリーズを発売した後も、先代のカローラアクシオ(セダン)とカローラフィールダー(ステーションワゴン)を継続販売しています。

カローラフィールダーのメリットは全幅が1,700mm以下に抑えられた5ナンバーサイズであること。また、デザインもベーシックなステーションワゴンスタイルなので、シンプルな雰囲気を楽しみたいならこちらがおすすめ。

現在新車で販売されているフィールダーのグレード構成は1.5Lのガソリンと1.5Lハイブリッドというシンプルな展開ですが、中古車ならスポーティグレードのW×Bを含め、豊富なラインナップから選択できます。中古車相場価格もかなり下がっているので、手頃な価格で燃費のいいワゴンを探しているなら、カローラフィールダーの中古車を探してみてください。

トヨタ カローラフィールダー シート

ツーリングより一世代前のモデルですが、荷室からワンタッチでリアシートを倒せる機能など、ステーションワゴンとしての使い勝手は充分に高いモデルです。なお、カローラフィールダーは2025年10月末で新車の生産終了が発表されています。

【3位】フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント(3代目/2021年〜)

フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント

■スペック(TDIアクティブベーシック/2WD)

全長×全幅×全高 4,640mm×1,790mm×1,485mm
車両重量 1,510kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列4気筒 ディーゼルターボ
総排気量 1,968cc
ゴルフヴァリアントのWLTC燃費 18.3〜20.1km/L
ゴルフヴァリアントの新車価格 3,639,000~7,854,000円
3代目ゴルフヴァリアントの
中古車相場価格
総額200万〜620万円
フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント シート

多くの自動車メーカーがハッチバックのベンチマークにしているゴルフには、3世代目からステーションワゴンもラインナップされています。通算8世代目となる現行型ゴルフにもステーションワゴンのヴァリアントを設定。当初日本に導入されたモデルはゴルフワゴンという車名だったため、ゴルフヴァリアントとしては3世代目になります。

パワーユニットは1.5Lターボ+マイルドハイブリッドと2Lディーゼルターボ、そしてスポーツモデルのゴルフヴァリアントRには2Lターボが搭載されます。もっとも燃費がいいのはディーゼルターボになりますが、1.5LターボもWLTCで18.3〜18.4km/Lの低燃費を実現しています。

2025年1月に後期型が導入されましたが、それより以前のモデルでは1L直列3気筒ターボもラインナップ。排気量が小さくても充分に気持ちよく走れます。燃費はWLTCで18.0km/Lと、ワゴンとしては充分にいい燃費になります。

この世代のゴルフシリーズは大幅なデジタル化と電動化が導入されたことが特徴。最新の通信モジュールを内蔵したインフォテインメントシステムとデジタルメータークラスターが標準装備され、スッキリかつ洗練されたインテリアにまとめられました。

シートもドイツ車ならではの大柄で座り心地のいいものが採用されています。荷室は後席使用時で611L、後席をたたむと最大1,642Lのスペースが出現します。

燃費のいいセダントップ3

最後は燃費のいいセダンのランキングを紹介します。

■燃費のいいセダントップ10

順位 メーカー 車名 グレード WLTCモード燃費(km/L)
1 トヨタ プリウス U 2WD 32.6
2 トヨタ カローラ ハイブリッドX 2WDハイブリッドG 2WD 30.2
3 トヨタ カローラアクシオ ハイブリッドEX 27.8
4 ホンダ シビック ハイブリッドモデル全車 24.2
5 ホンダ アコード e:HEV 23.8
6 レクサス ES 全グレード 22.3
7 マツダ MAZDA3セダン ディーゼルモデル全車 21.5
8 BMW 2シリーズグランクーペ 220d Mスポーツ 21.1
9 メルセデス・ベンツ Aクラスセダン A 200 d 19.1
10 メルセデス・ベンツ Cクラス C 220 d アヴァンギャルド 18.5

※ランキングは最も燃費のいいグレードで算出

【1位】トヨタ プリウス(5代目/2022年〜)

トヨタ プリウス

■スペック(U/2WD)

全長×全幅×全高 4,600mm×1,780mm×1,420mm
車両重量 1,360kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列4気筒 ハイブリッド
総排気量 1,797cc
プリウスのWLTC燃費 26.0〜32.6km/L
プリウスの新車価格 2,750,000~4,600,000円
5代目プリウスの
中古車相場価格
総額250万〜590万円
トヨタ プリウス シート

1997年に世界初の量産ハイブリッドカーとして初代が登場して以降、プリウスは低燃費な車の代名詞となっています。そして2代目、3代目と進化していくなかで、燃費だけでなく走りの性能も磨かれてきました

5代目となる現行型プリウスは1.8Lハイブリッド、2Lハイブリッド、2Lプラグインハイブリッドという3種類のパワートレインが用意されています。WLTCモード燃費が最もいいのは1.8Lハイブリッド。ただ、メイングレードである2Lハイブリッドも28.6km/Lを達成しています。

ハイブリッド車には4WDも設定されているので、冬に雪が降る地域に住んでいる方も選びやすくなっています。4WDも26.7〜30.7km/Lと低燃費。燃費重視で4WDを選びたい方にも積極的におすすめできるモデルです。

プラグインハイブリッド車は満充電だとモーターのみの力で87km走行可能(WLTCモード)。通勤や買物などの日常使いなら、ガソリンを消費せずに走行することができます。PHEVの充電は普通充電のみ対応しています。

トヨタ プリウス フロント

5代目はフロントガラスを大きく傾斜させたシルエットによりスポーティなイメージが強調されました。低く構えたスタイルはまるでスーパーカーのよう。車の土台となるプラットフォームは第2世代のTNGAプラットフォームになり、ボディ剛性も高められたことで、滑らかな走りを堪能できます。

先進安全装備も最新のものが惜しみなく搭載されているので、街なかから高速道路まで、安心して走行することができます。

【2位】トヨタ カローラ(10代目/2019年〜)

トヨタ カローラ

■スペック(ハイブリッドX/2WD)

全長×全幅×全高 4,495mm×1,745mm×1,435mm
車両重量 1,330kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列4気筒 ハイブリッド
総排気量 1,797cc
カローラのWLTC燃費 18.1〜30.2km/L
カローラの新車価格 2,028,600~3,066,300円
10代目カローラの
中古車相場価格
総額140万〜310万円
トヨタ カローラ シート

60年近い歴史があるカローラブランド。これまで世界150以上の国・地域で5,000万台以上販売されています。日本では5ナンバーサイズのコンパクトモデルという位置づけでしたが、シリーズ12世代目となる現行型は全幅が1,700mmを超え、初めて3ナンバーサイズになりました。また、車名もカローラアクシオからカローラという歴史ある名前に戻されています。

デビュー時は1.8Lのガソリンとハイブリッドに加え、スポーティな1.2Lターボ+6速MTが設定されました。2022年10月に1.2Lターボが廃止され、代わりに1.5L 3気筒エンジンがラインナップされています。ハイブリッドシステムも刷新されています。

最も燃費がいいのはハイブリッドの通常グレード。装備が簡素化されたハイブリッドXに加え量販グレードも30.2km/Lなのは、燃費にこだわって小さなセダンを探す人には嬉しい部分。スポーティグレードのハイブリッドW×Bも27.9km/Lを達成しています。

トヨタ カローラ
高橋さん

この世代は車の土台であるプラットフォームが刷新され、特にハイブリッドはしっとりした乗り味を楽しめるのが特徴。インテリアも高級感が高められているので、みなさんが思い描く大衆車よりもワンランク上の車に乗っているような心地よさを味わえるはずです。W×BはナノイーXなどの快適装備も充実しています。

デビューイヤーのものは1.8Lガソリン車だけでなくハイブリッド車も総額150万円以下の中古車が見つかるようになってきました。手頃な価格で比較的高年式で走行距離の少ない車を探している人は要注目です。

【3位】トヨタ カローラアクシオ(2代目/2012年〜)

トヨタ カローラアクシオ

■スペック(ハイブリッドEX/2WD)

全長×全幅×全高 4,400mm×1695mm×1,460mm
車両重量 1,140kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列4気筒 ハイブリッド
総排気量 1,496cc
カローラアクシオのWLTC燃費 15.6〜27.8km/L
カローラアクシオの新車価格 1,639,600〜2,205,600円
2代目カローラアクシオの
中古車相場価格
総額50万〜230万円
トヨタ カローラアクシオ フロント

ワゴン編でも解説したように、カローラシリーズは現行型で3ナンバーサイズになりました。一方、ビジネスシーンなどでは5ナンバーサイズに根強い需要があります。そのため、先代モデルとなる2代目カローラアクシオが現行型発売以降も併売されています。

デビュー時は1.3Lと1.5Lのガソリンエンジンをラインナップ。多くのグレードに「ビジネスパッケージ」が用意されたことからも、営業者としての需要が高かったことが考えられます。

カローラアクシオのハイブリッド車は2013年8月に追加設定されました。初代アクアなどに搭載されたハイブリッドシステム「THS II」を搭載し、日常使いに充分な出力とトルクを発揮します。

トヨタ カローラアクシオ シート

次世代へとフルモデルチェンジした際にカローラアクシオはグレードを整理。パワーユニットは1.5Lガソリンエンジンと1.5Lハイブリッドを残し、グレードもEXのみになりました。ガソリン車のCVTでも19.8km/Lと低燃費です。

現行型より一回り小さなボディですが、室内長と室内高は現行型より広くなっています。ビジネス需要がメインなのでデザインはシンプル。コンサバティブな車が好みという人におすすめです。

デビューから時間が経っていること、メインの選択はカローラになるためカローラアクシオは中古車相場価格が安めで推移しています。価格を抑えて扱いやすい車を買いたい人は、中古車を探してみてください。なお、カローラアクシオは2025年10月末で新車の生産終了が発表されています。

安くて燃費のいい車を探す方法

今回は現在新車で販売されている車の燃費ランキングをもとに紹介しました。ただ、もっと安い価格で燃費のいい車を買いたいという人も多いはず。そんなときは、2つの点に注目してみてください。

中古車に注目して車を探す

車は年式が古くなり、走行距離が増えるほど価格が安くなります。中古車には高年式低走行のものから、ある程度使って価格が安くなったものまで、いろいろな選択肢があります。

今回紹介した車は現行型以外に先代、先々代モデルも低燃費を売りにしていたものがほとんど。現行型にこだわらず中古車で予算に合うものを探すことで、燃費がよくて価格も安い車が見つけやすくなるはずです。

ハイブリッド車にこだわらない

今回はもっとも燃費がいいグレードを取り上げたので、ほとんどがハイブリッド車の燃費になります。ただ、多くのモデルはハイブリッド以外にガソリン車も設定されています。

ハイブリッド車はモーターや電池、制御システムなどが搭載されるため、価格はガソリン車よりも数十万円高くなります。そのため、価格を抑えたい場合は敢えてガソリン車に注目してみることをおすすめします。

ここで紹介した車は車の基本性能がいいので、ガソリン車でも充分に低燃費ですよ。

愛車の燃費をよくする方法

今回はカタログに掲載されるWLTC燃費を元にランキングを作成しました。以前に比べるとより実際の走行に近い計測方法になりますが、それでもあくまで目安の数字。実際の燃費は乗り方などにより大きく変わります。ここでは愛車の燃費をよくするためにはどんなことに気をつければいいかを考えてみましょう。

不要な荷物は下ろしておく

燃費性能を高める主な技術」の章で説明したように、車の燃費に大きく影響するのが重さです。重いものを動かすためにはそれだけ多くの力が必要になり、多くの力を出すためにはたくさんの燃料を使うから。逆に言えば、車を軽くできれば燃費はよくなります

よく車の荷室を物置代わりにしている人を見かけます。遊び道具などを車に積みっぱなしにしているとその分燃費性能は落ちるので、不要なものはなるべく車から出すようにしましょう。

急発進・急加速を避ける

発進時や加速時にアクセルを思い切り踏み込むと、エンジンは一気に高回転まで回り、大量の燃料を消費します。不要な急発進・急加速を減らすだけでも燃費はかなりよくなります。

定期的なメンテナンスを怠らない

燃費性能を高める主な技術」の章で、タイヤは路面に直接触れる唯一の部品と紹介しました。つまりタイヤの状態の善し悪しは燃費性能に大きな影響を与えます。

タイヤには空気が入っていますが、車ごとに適正空気圧が設定されています。タイヤはゴムでできているため、パンクしていなくてもごく少量ずつ空気が外に排出されています。しばらく空気を入れていないと、適正空気圧より空気がかなり少なくなる傾向にあります。そうするとタイヤと路面の抵抗が増えるため、燃費が悪くなります

タイヤの空気はガソリンスタンドで入れることができるので、月に一度くらいは点検しておきましょう。

もう一つ燃費に影響を及ぼすのがエンジンオイルです。エンジンオイルには「潤滑」「密封」「冷却」「清浄」「防錆」という5つの役割がありますが、長く使い続けると性能が落ちてしまいます。これが原因でエンジンが生み出すエネルギーを効率的に動力として伝えられなくなります。

エンジンオイルの推奨交換サイクルは車種により異なります。車と取扱説明書で確認して、タイヤとともに正しくメンテナンスしましょう。

よくある質問

Q
燃費がいい車のランキングを教えてください
A

ランキングは次のとおりです。
該当するグレードは「燃費のいい車トップ10」からご確認ください。

1.トヨタ ヤリス(36.0km/L)
2.トヨタ アクア(34.6km/L)
3.トヨタ プリウス(32.6km/L)
4.トヨタ ヤリスクロス(30.8km/L)
5.トヨタ カローラ(30.2km/L)
5.ホンダ フィット(30.2km/L)
7.トヨタ カローラスポーツ(30.0km/L)
8.トヨタ カローラーツーリング(29.5km/L)
9.トヨタ シエンタ(28.8km/L)
10.日産 ノート(28.4km/L)

Q
燃費性能を高める代表的な技術は?
A

エンジンとモーターという2つの動力源を使ったハイブリッドシステムが代表的。ディーゼルエンジンやターボなども燃費に効くシステムです。日本ではトランスミッションにCVTを採用している車種が多いのも、燃費を考えてのこと。他にも空力性能やタイヤも燃費に影響します。

Q
燃費がいい車にはどんなメリットがある?
A

まず燃料代を抑えることができること。そして購入時の税金が減税されるなどのメリットがあります。

Q
どうすれば自分の車の燃費をよくできる?
A

車は軽い方がいいので、不要な荷物は下ろしておきましょう。急発進・急加速も控えめに。そしてタイヤの空気圧チェックや定期的なエンジンオイル交換など、メンテナンスも怠らないようにしてください。

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