中古車は見に行くだけでもいい？予約の必要性や来店に適したタイミング

中古車販売店は、購入の意思があるときだけでなく、見るだけの目的での来店も可能です。基本的には予約不要ですが、購入を検討している場合や、試乗したい場合など、予約したほうがよいケースもあります。

また、見るだけの目的でも、思いがけず好みの車に出合い、購入に至るケースは珍しくありません。購入時に備えて用意しておきたいものや、中古車を見るポイントも事前に把握しておきましょう。

中古車を見に行くだけの目的で店舗に行っても問題ない

中古車買取店は「見るだけ」で訪れても問題ありません。実際に、事前の予約なしに来店し、購入に向けてのリサーチを始める方は少なくありません。

中古車の購入は大きな決断であるため、一店舗で即決するよりも、複数の店舗で車を見て比較検討する方が多いです。しかし、見るだけの目的で訪れた店舗で、思いがけず理想の車に出合う可能性もゼロではありません。

理想の車に出合った際に備えて、購入時に必要な書類や、中古車を見るべきポイントを把握しておくのがおすすめです。

基本的には来店予約の必要はない

中古車買取店やディーラーでは、カタログを入手したり、展示車を見たりするだけの来店の場合、予約の必要はありません。しかし、店舗によっては予約を受け付けており、特定の車種を詳細に見たい、あるいは試乗したい場合など、事前に予約がしたほうがいいケースもあります。

また、休日やセール期間中などの混雑が予想されるタイミングでは、予約したほうがスムーズに対応してもらえる可能性があります。

中古車を見に行くだけの場合に来店するタイミング

中古車を見に行くだけの場合、予約せずにいつでも来店して問題ありません。しかし、スタッフに対応してもらいたいかどうかで来店に適したタイミングが異なります。

スタッフに話を聞きたい場合は混雑しない時期を選ぶ

中古車店に来店する際、スタッフから詳しい説明を受けたい場合や、じっくりと対応してもらいたい時は、混雑の少ない時期を選ぶのが賢明です。特に、土日祝日は多くの人が訪れるため、平日の訪問がおすすめです。

平日ならスタッフも比較的余裕をもって対応できるため、より丁寧なサービスを期待できます。

接客を避けたい場合はあえて混雑する時期を選ぶ

「しつこい営業を避けたい」「接客を受けたくない」という方は、混雑する時期に来店するのがおすすめです。

たとえば、土日祝日の午後やセール時などは来店者が多く、スタッフも多忙であるため、一人ひとりに細かな対応が難しくなります。

このような時間帯を狙えば、気軽に車を見ることができ、積極的な営業をされる可能性は低くなります。

中古車を見に行くだけでも予約が必要なケース

以下のケースでは、予約することをおすすめします。

• 購入を検討している場合
• 試乗したい車がある場合
• 今の車の売却や査定も検討している場合
• 特定のスタッフに対応してもらいたい場合

購入を検討している場合

気になる車がある場合や、いい車があれば購入したいと考えている場合は、予約するのがおすすめです。

車の購入にはさまざまな手続きが必要となり、販売店側でも準備を要するため、予約しておいたほうがスムーズに進みやすくなります。

また、タイミングによっては気になる車が売れてしまう可能性もあるので、予約の時点で「◯◯（車種）の購入を検討しています」などと伝えておきましょう。

試乗したい車がある場合

中古車販売店にある全ての車が試乗可能であるとは限りません。そのため、試乗を希望する場合は、事前に来店予約することが重要です。

Webサイトや広告で気になる車を見つけたら、その車が試乗可能かどうかを確認し、試乗可能であれば来店予約をしておきましょう。

予約することで来店した際にスムーズに試乗でき、車の性能や乗り心地を直接確かめることができます。

今の車の売却や査定も検討している場合

現在の車を売却して新しい中古車に乗り換えることを検討しているなら、予約するほうがスムーズです。予約なしでも査定は可能ですが、店舗が混雑していると査定に時間がかかる可能性があります。

予約することで、現在の車の査定をスムーズに行い、待ち時間を減らすことができるでしょう。

特定のスタッフに対応してもらいたい場合

既に面識があるスタッフに再度対応してもらいたい場合や、特定の車種について深い知識を持つスタッフに相談したい場合は、事前に連絡することをおすすめします。

予約をして希望するスタッフが対応可能な日時に来店することで、車種に関する具体的な質問に対しても、詳細な答えを得られる可能性が高まります。

予約なしでも対応してもらえるケース

以下のケースでは、予約なしで訪れても問題ありません。

• 情報収集が目的の場合
• 車に急な不具合や故障がある場合

情報収集が目的の場合

車の購入や買い替えを考え始めた段階では、多くの人が店舗に足を運び、カタログを取得したり、展示されている車を見て回ったりします。

このような目的で来店した場合、自由に店内を見て回ることが可能で、予約なしでもスタッフは対応してくれます。

車に急な不具合や故障がある場合

車が急に不具合や故障を起こした場合など、緊急を要する場面では予約なしでも中古車販売店やディーラーで点検・修理が可能です。

販売店で購入した車でも、同じメーカーのディーラーに持ち込むことで適切な修理を受けることが可能です。ただし、店舗の混雑状況によっては修理に時間がかかる場合があります。

予約なしで中古車を見に行くデメリット

中古車買取店は基本的には予約不要ですが、状況によっては「予約したほうがよかった」と思うケースがあります。ここでは、予約なしで中古車を見に行く際に起こりうるデメリットを紹介します。

購入したい車が売れてしまった

中古車販売店のWebサイトで在庫状況を確認して来店した場合、「在庫あり」と記載されていた車がすでに売れてしまっていることがあります。特に、人気の車種やお得な価格の車に対して起こり得る状況です。

オンラインで気になる車を見つけた場合、店舗に直接連絡して最新の在庫状況を確認し、来店予約をするのがおすすめです。来店する旨を伝えておくことで、店舗側も特定の車に関する詳細な情報を準備してくれることがあります。

試乗したい車がなかった

購入を検討している車がある程度決まっている場合、予約なしで来店すると、その車がすでに売れてしまっていたり、試乗可能な車体がなかったりすることがあります。

試乗したい車種が決まっている場合は、来店前に店舗に連絡し、在庫状況や試乗できるかどうかを確認しておきましょう。

具体的な商談に時間がかかる

中古車を見に行く目的で来店して、もし気に入る車があった場合、購入に向けた具体的な商談を行うことになります。しかし、予約していなかった場合はすぐに対応してもらえず、商談や見積りの作成、契約手続きにかなりの時間がかかる可能性があります。

予約すればスタッフに時間を確保してもらえるので、商談や手続きをスムーズに進めることができるでしょう。

整備や修理に時間がかかる

中古車を見るだけでなく、愛車の点検や修理を依頼したい場合、予約なしで来店すると、ほかの予約客が優先されるため、順番が回ってくるまでに長い時間を要することがあります。

急なトラブルではなく、事前に修理してほしい日がわかっている場合は、予約したほうが待ち時間を軽減できるでしょう。

中古車選びで見るべきポイント

中古車の購入価格は車両や状態によって異なります。中古車の下見に行く場合は、以下4つの情報がチェックポイントとなるので、注目してみましょう。

• 走行距離と年式
• 修復歴と冠水歴の有無
• 車検の有効期限
• 整備登録簿（メンテナンスノート）

走行距離と年式

走行距離と年式を見ると、車の状態がある程度把握できます。

一般的な走行距離は1年10,000kmといわれることが多いです。そのため、たとえば5年落ちで走行距離が100,000kmに達する車は、部品の劣化や故障の懸念があります。

一方で、10年落ちで走行距離が50,000kmの車は、長期間使用されず放置されていた可能性があるため、消耗品の交換状況によってはコンディション不良のリスクがあります。

走行距離・年式のどちらか一方を見るのではなく、年式に対して走行距離が何kmかを見て、車の状態を確認してみましょう。

修復歴・冠水歴の有無

修復歴のある車とは、事故などで車体のフレームに損傷が生じ、修理や交換が行われた車を指します。一方、冠水歴のある車とは、洪水や台風などの水害によって、一部または全体が水に浸かった経験のある車のことです。

これらの履歴がある車は市場価格より安価で購入できることが多いですが、耐久性に問題が生じたり、将来的に不具合が起きたりするリスクが高まります。そのため、長期間乗れる車が欲しい場合は、修復歴や冠水歴のある車の購入は避けるようにしましょう。

車検の有効期限

少しでもお得に中古車を購入したい場合は、車検の残り日数をチェックすることも重要です。中古車を購入する時点で車検が切れていると、車体価格に加えて車検費用も支払う必要があります。

一方で、車検の有効期限が長ければ、次の車検までに余裕があるので、購入後の維持費を抑えられます。気になる車の車検の有効期限が長ければ、購入に適したタイミングといえるでしょう。

整備記録簿（メンテナンスノート）

整備記録簿（メンテナンスノート）とは、過去の修復歴や行われたメンテナンスの詳細が記載されているものです。中古車を購入する際、車の状態を把握するためには、整備記録簿の確認が有効です。

たとえば、年式が古く走行距離が少ない車は、整備記録を通じてメンテナンスが適切に行われていたかを確認できれば、コンディション不良の心配を軽減できます。

整備記録簿を見ただけではわからない場合は、スタッフに相談してみましょう。

車の購入を検討している場合の事前準備

中古車を見るだけのつもりで販売店を訪れても、思いがけず理想の車に出合えるケースは珍しくありません。購入する可能性も考慮すると、必要書類を準備しておくことをおすすめします。

中古車購入時の必要書類は、普通自動車と軽自動車の場合で異なります。

軽自動車の場合は実印・印鑑登録証明書は不要です。車庫証明書は基本的に不要ですが、地域によっては必要となる場合があります。

警察署や市役所などで入手する必要があるので、車の購入を検討している際は早めに準備しておきましょう。

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よくある質問

Q

中古車をアポなしで見に行ってもいいですか？

A

中古車を「見に行くだけ」の目的でお店に行く場合、基本的には予約の必要はありません。ただし、以下のケースでは予約したほうがスムーズです。

• 購入を検討している場合
• 試乗したい車がある場合
• 今の車の売却や査定も検討している場合
• 特定のスタッフに対応してもらいたい場合

「中古車を見に行くだけでも予約が必要なケース」で詳しく解説しています。

Q

中古車展示場は見るだけの目的で行ってもいいですか？

A

中古車展示場は見るだけでも問題ありません。駅までの送迎を希望する場合など、予約が必要な場合があるので、中古車展示場のWebサイトで確認してみましょう。

Q

中古車を見に行くだけの場合に必要な持ち物はありますか？

A

見に行くだけであれば必要な持ち物は特にありません。ただし、試乗する場合は運転免許証や眼鏡（運転時に必要な場合）を用意しておきましょう。

また、購入時に必要となる持ち物を準備しておくと、気に入った車を見つけた際にスムーズに契約できます。購入時の持ち物は「車の購入を検討している場合の事前準備」で解説しています。

Q

中古車選びでチェックすべきポイントは何ですか？

A

中古車を選ぶ際には以下のポイントをチェックしてみましょう。

• 走行距離と年式
• 修復歴と冠水歴の有無
• 車検の有効期限
• 整備登録簿（メンテナンスノート）

「中古車選びで見るべきポイント」で詳しく解説しています。

Q

中古車を見ないで買うのはありですか？

A

中古車をネット上で探して現車を見ないで購入することは可能です。ただし、購入後に後悔しないためには、現車を確認し、試乗して乗り心地などを確認してから購入することをおすすめします。