軽自動車にはスライドドアを備えたもの、アウトドアテイストを盛り込んだもの、装備などを簡素化して車両価格を抑えたものなど、さまざまなタイプがあります。
そのため、「軽自動車が欲しいな」と思って車を見ても、どんな使い方をするのか、どういう車を求めているかがふわっとした状態だと、どれを選んだらいいかわからず困ってしまうかもしれません。
ここでは軽自動車にどんな種類があるか、どんなモデルが売れているかとともに、おすすめ軽自動車を紹介していきます。
この記事でわかること
- ・軽自動車に人気が集まる理由
- ・軽自動車販売ランキング
- ・軽自動車メーカーの特徴
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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お乗り換えの場合、愛車の買取金額によって、ご準備いただく金額が変わります。
まずは、買取金額を調べてそのあと購入するお車を決めてみてはいかがでしょうか?
目次
- 軽自動車とは排気量660cc以下でサイズ規格が決まった車のこと
- 軽自動車に人気が集まる4つの理由
- 【最新版】軽自動車の人気車種|新車販売ランキング
- 【メーカー別】軽自動車の特徴とおすすめの車種
- ホンダの軽自動車の特徴|普通車に匹敵する高級感と走りのよさが魅力
- スズキの軽自動車の特徴|マイルドハイブリッドと軽量化で低燃費を実現
- 日産の軽自動車の特徴|上質さと先進性で他社との違いをアピール
- 三菱の軽自動車の特徴|アウトドアテイストを盛り込んだデザインで差別化
- ダイハツの軽自動車の特徴|多彩なラインナップで幅広いニーズに応える
- その他のメーカーもOEM供給モデルを販売中
- 軽自動車を選ぶ際の注目ポイント9つ
- 軽自動車に乗るときに知っておきたい3つの注意点
- 軽自動車の年間維持費は20万~30万円
- 軽自動車は保有した際に車庫証明ではなく「保管場所届出」が必要
- 軽自動車はガソリン車のため「ガソリン」を入れる
- 軽自動車の安全性に不安があるのは本当?
- 軽自動車も高速道路に乗れる?
- 軽自動車を選ぶとき、新車と中古車はどちらがいい?
- 軽自動車を購入するならカーセブンにご相談ください!
- よくある質問
軽自動車とは排気量660cc以下でサイズ規格が決まった車のこと

多くの人から選ばれている軽自動車。みなさんはどのような車かご存じですか?「小さな車」「税金が安いみたい」などいろいろなイメージがあると思いますが、実は「これが軽自動車」という明確な規定があり、普通の車とは区別されています。
軽自動車の規格
軽自動車とは日本独自の自動車の規格で、以下の排気量・サイズの条件を満たした三輪または四輪の自動車のことです。
排気量 | 660cc以下 |
全長 | 3.40m以下 |
全幅 | 1.48m以下 |
全高 | 2.00m以下 |
軽自動車の規格はこれまで何度か変更されていて、現在の規格になったのは、平成10年(1998年)10月から。それ以前は全長が3.30m以下、全幅が1.40m以下でした。全長と全幅が拡大されたのは、安全性を高めることが目的でした。
軽自動車の乗車定員は普通車より少なく「最大4名」まで

多くの普通車は乗車定員が5名、ミニバンなどはそれ以上の乗車定員が設定されています。一方で軽自動車の乗車定員は最大で4名。もし5名以上で乗ると、道路運送車両法違反になります。
12歳未満の子どもは「子ども1.5名=大人1名」として計算されます。つまり子ども3名で大人2名になるため、大人2名・12歳未満の子ども3名でも定員オーバーにはなりません。
ただ、軽自動車は最大4名での乗車を想定した設計になっているため、シートベルトやヘッドレストの数が足りなくなりますし、この人数だとチャイルドシートを設置するスペースがなくなります。たとえ子どもでも乗車定員を超えて乗車することはおすすめしません。
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軽自動車は税金や自動車保険、高速道路料金などが優遇される
車を所有するとさまざまな税金がかかります。軽自動車はこれらの税金が普通車より優遇されています。
毎年4月1日時点での所有者(または使用者)が5月に納める自動車税(種別割)は排気量ごとに税額が決められています。軽自動車税は10,800円(初年度検査日が2015年4月以後の自家用軽4輪乗用車)になります。車検時に次回車検までの税金を納める自動車重量税も軽自動車は普通車より安く設定されています。
また、車検時に次回車検までの保険料を納付する自賠責保険もわずかですが軽自動車のほうが安くなります。一般の自動車保険(任意保険)は車種や契約者の年齢、補償内容などにより保険料が異なりますが、同条件だと普通車より軽自動車のほうが低く設定されるケースが多いようです。
高速道路の通行料も普通車より軽自動車のほうが安く設定されています。車両重量が普通車よりも軽い軽自動車は道路に与える負荷が他の車種より低いというのが理由になります。
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軽自動車に人気が集まる4つの理由
軽自動車が人気の理由は、コストや機能性、デザインなどさまざまな面にあります。そのなかから代表的な4つの理由を紹介します。

普通車と比較して維持費が安い
車の維持費には、ガソリン代や駐車場代、車検やメンテナンスの費用、税金、任意保険料などがあります。
軽自動車のほうが安いのは、おもに自動車税(種別割)や自動車重量税といった「税金」です。
そこで、軽自動車と排気量1,500ccの普通車の税金を比較してみました。
■軽自動車と普通車の税金の違い(初回継続車検の場合)
車種名 | 軽自動車 (スズキ ジムニー) |
普通車 (スズキ ジムニーシエラ) |
自動車税 (軽自動車税) |
10,800円 | 30,500円 ※1,460cc |
自動車重量税 | 6,600円 | 24,600円 ※1,080kg |
自動車税は4月1日時点での所有者(または使用者)が納める税金で、毎年5月末までに納付します。自動車重量税は車検の際に支払うため、2年に一度の支払いです。新車を買う場合は、初回継続車検まで3年あるため3年分を納めます。
毎年納める自動車税だけを見ても19,700円の差があり、「コストを抑えて車に乗りたい」という方にとっては大きなメリットになります。
軽自動車の具体的な維持費については「軽自動車の年間維持費は20万~30万円」で紹介しています。
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燃費のいい車種が多い
車が最も燃料を消費するのは、停止状態から動き出すときと言われています。なぜなら重たいものを動かすのには大きなエネルギーが必要だから。みなさんが自転車に乗る時も、漕ぎ出しが一番力を使っているはずです。
普通車に比べると車両重量が軽い軽自動車は、小さな力で動かすことができます。そのため排気量が小さく燃料消費が少ないエンジンでもストレスなく走ることができるのです。
一方、排気量が小さい軽自動車は高速道路を走る際に高回転までエンジンを回さないといけないため、燃費面では不利になります。軽自動車は通勤や送迎などで市街地を走るのに向いている車と言えます。

普通車でもモーターとエンジンという2種類の動力を使うハイブリッドカーは燃費がよく、なかには燃費が30.0km/L(WLTCモード)を超える車種もあります。軽自動車以上に燃費がよいので、燃費を重視したい方は、ハイブリッドカーにも注目をしてみましょう。
小回りが利くので運転・駐車しやすい
軽自動車は普通車と比較してボディサイズが小さく、小回りが利くことが特徴です。ミニバンなどの大きな普通車に比べて、対向車とすれ違うのも楽にできます。
・運転に不慣れ
・狭い道路もある住宅街に住んでいる
・スペースが限られた駐車場やコインパーキングを利用することが多い

軽自動車の小回りのよさは、日常の運転や駐車の利便性を高めてくれます。
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デザイン性に優れたモデルがたくさんある
ボディサイズに制限がある軽自動車なので、どのモデルも似たようなデザインになりそうなもの。しかし軽自動車のデザインは可愛らしいものから高級感を高めたもの、アウトドアテイストを盛り込んだものなど、バリエーション豊かです。
たとえばスライドドアを採用した軽スーパーハイトワゴン。シルエットはどのモデルも大きく変わりませんが、高級感のあるホンダ N-BOX、愛らしさを感じるスズキ スペーシア、押し出し感のあるダイハツ タント、可愛いルックスのなかにアウトドアギアっぽさを盛り込んだ三菱 デリカミニなど、個性的なモデルがたくさんあります。
軽自動車だからデザインは妥協が必要ということはまったくないので、自分好みの1台を探してみてください。
【最新版】軽自動車の人気車種|新車販売ランキング
各社からたくさんの軽自動車が販売されているなかで、どのモデルが売れているのでしょうか。一般社団法人 全国軽自動車協会連合会が発表している「軽四輪車通称名別新車販売確報」から、本稿執筆時点での最新データである2024年10月の結果を見ていきましょう。
■2024年10月 軽乗用車ベスト15
順位 | メーカー・車種名 |
1位 | ![]() ホンダ N-BOX |
2位 | ![]() スズキ スペーシア |
3位 | ![]() ダイハツ タント |
4位 | ![]() スズキ ハスラー |
5位 | ![]() ダイハツ タフト |
6位 | ![]() スズキ ワゴンR ※写真はワゴンRスマイル |
7位 | ![]() スズキ アルト |
8位 | ![]() ダイハツ ムーヴ ※写真はムーヴキャンバス |
9位 | ![]() 日産 ルークス |
10位 | ![]() 三菱 デリカミニ / eK ※写真はデリカミニ |
11位 | ![]() ダイハツ ミラ ※写真はミライース |
12位 | ![]() スズキ ジムニー |
13位 | ![]() 日産 デイズ |
14位 | ![]() ホンダ N-WGN |
15位 | ![]() スズキ エブリイワゴン |
【メーカー別】軽自動車の特徴とおすすめの車種
ここからは、軽自動車を生産している5メーカーの特徴と、おすすめモデルを紹介します。
ホンダの軽自動車の特徴|普通車に匹敵する高級感と走りのよさが魅力

1963年に軽トラックのT360を発売。その後、ホンダはスポーツモデルから軽バン・軽トラックまでさまざまな軽自動車を世に送り出してきました。エポックメイキングだったのは2011年12月、初代N-BOXの登場でした。
ホンダの第2期F1参戦のメンバーが開発メンバーに加わったことでも知られる初代N-BOXは、高剛性のシャシーを開発してどんなシーンでもサスペンションがしっかり動いて仕事ができるようにし、それまでの軽スーパーハイトワゴンの弱点だった走行中のふらつき感などを抑えた上質な走りを実現しました。
パッケージングにも独自の工夫が施され、ホンダの哲学「M・M思想(Man-Maximum、Mecha-Minimum)」により広い室内空間を実現しました。
N-BOXは登場以来、日本でもっとも売れている軽自動車に君臨し続けています。そしてホンダの軽自動車はNシリーズとして高級感を盛り込んだN-ONE、親しみやすいN-WGNなどをラインナップしています。
ホンダのおすすめ軽自動車1:N-BOX
新車価格帯 | 1,689,600~2,382,600円 |
中古車相場価格 | 総額140万〜300万円 |

多くの人から選ばれている軽スーパーハイトワゴンの3代目。初代から続くイメージを残しながら、より高級感がある洗練されたイメージになりました。2代目から先進安全装備パッケージであるHonda SENSINGを標準装備。軽自動車でも安全に乗れることを全面に打ち出したことで、他メーカーを含め安全装備を充実させることが当たり前になりました。

2024年9月には、標準モデル、カスタムに続き、アウトドアテイストを盛り込んだN-BOXジョイがラインナップに加わりました。チェック柄のファブリックシートには撥水処理が施されていて、汚れなどをさっと拭き取ることができます。後席を格納すれば旅先でゆったりくつろげるテラスのようなスペースが出現します。
ホンダ N BOX
車両本体価格156.8万円
支払総額165.3万円
諸費用8.5万円
ホンダ N BOX
車両本体価格196.8万円
支払総額207.9万円
諸費用11.1万円
ホンダ N BOX
車両本体価格198.8万円
支払総額208.6万円
諸費用9.8万円
ホンダ N BOX
車両本体価格112.0万円
支払総額120.8万円
諸費用8.8万円
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ホンダのおすすめ軽自動車2:N-ONE
新車価格帯 | 1,734,700〜2,173,600円 |
中古車相場価格 | 総額120万〜260万円 |

全高が機械式立体駐車場に入庫可能な1,550mm以下(4WDは1,570mm)に抑えられたセダンタイプの軽自動車。「安かろう悪かろう」ではないですが、軽自動車は価格が抑えられているぶん、デザインや質感に妥協が必要だと考えている人もいると思います。N-ONEは長く乗れるようにと内外装の質感を高めているのが特徴で、普通車からのダウンサイジングでも満足できるようにしています。

自然吸気エンジン、ターボエンジンともにパワフルに走れて、なかでもターボ車はスポーティな味付けになっています。RSには専用チューニングされたCVTのほか、6速MTも設定。メーター類もスポーティさを感じさせる表示になっています。
ホンダ N-ONE
車両本体価格73.5万円
支払総額85.7万円
諸費用12.2万円
ホンダ N-ONE
車両本体価格44.8万円
支払総額61.0万円
諸費用16.2万円
ホンダ N-ONE
車両本体価格46.0万円
支払総額54.7万円
諸費用8.7万円
ホンダ N-ONE
車両本体価格39.8万円
支払総額57.5万円
諸費用17.7万円
ホンダのおすすめ軽自動車3:N-VAN
新車価格帯 | 1,365,100~2,016,300円 |
中古車相場価格 | 総額50万〜350万円 |

軽自動車の商用モデルはワンボックス型で後輪駆動にするのが主流でした。しかし2018年に登場したN-VANはN-BOXをベースに開発し、前輪駆動を採用。エンジンルームと室内の間に仕切りがあるので、走行中の騒音が抑えられるというメリットがあります。

室内は運転席以外のシートを格納することでたくさんの荷物を積めるようにしています。ビジネス用途のグレードの他、レジャー用途を想定したファンが設定されていて、アウトドアや釣りなどを楽しむ人から支持されています。ただ、運転席以外は人が座って長距離を移動するのはきついので、レジャーで使う場合は1人用と割り切ったほうがよいでしょう。
ホンダ N-VAN
車両本体価格162.7万円
支払総額167.9万円
諸費用5.2万円
ホンダ N-VAN
車両本体価格137.6万円
支払総額144.7万円
諸費用7.1万円
ホンダ N-VAN
車両本体価格129.0万円
支払総額138.8万円
諸費用9.8万円
ホンダ N-VAN
車両本体価格105.9万円
支払総額114.8万円
諸費用8.9万円
スズキの軽自動車の特徴|マイルドハイブリッドと軽量化で低燃費を実現
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軽自動車とコンパクトカーを製造する老舗メーカーのスズキ。軽自動車もさまざまなタイプを販売しています。1979年には「アルト47万円」というフレーズで低価格のアルトを発売し、庶民に車が普及。1993年には小さな軽自動車に広い室内空間を与えたワゴンRが大ヒット。軽自動車に革命をもたらしました。
現在の軽自動車は普通車と比べて遜色のない乗り心地が常識になっていますが、これも2011年末に登場したホンダ N-BOXと2012年9月に登場した5代目ワゴンRによって作られた流れと言えるでしょう。
そして5代目ワゴンRはエネチャージという低燃費化技術を搭載。エネチャージは後にS-エネチャージに進化し、現在はマイルドハイブリッドとして多くのスズキ車に搭載されています。
また、2014年にフルモデルチェンジしたアルトから採用されたプラットフォーム「ハーテクト」により、ライバルモデルを圧倒する軽量化を実現。マイルドハイブリッドとハーテクトにより、スズキ車の燃費性能は他社より頭一つ抜けています。
スズキのおすすめ軽自動車1:スペーシア
新車価格帯 | 1,530,100~2,217,600円 |
中古車相場価格 | 総額140万〜310万円 |

スズキの軽スーパーハイトワゴンであるスペーシア。ライバルモデルの車両重量が900kg台なのに対し、スペーシアは800kg台。これを実現しているのが軽量プラットフォームのハーテクトです。さらに全グレードにマイルドハイブリッドを搭載して、WLTCモードで25.1km/Lという低燃費を実現しました。

ラインナップは標準モデル、カスタムに加え、アウトドアテイストを盛り込んだスペーシアギアを用意。クロスオーバータイプの軽スーパーハイトワゴンが注目されていますが、この市場は2018年12月に登場したスペーシアギアが切り開きました。
スズキ スペーシア
車両本体価格50.4万円
支払総額59.7万円
諸費用9.3万円
スズキ スペーシア
車両本体価格52.0万円
支払総額55.0万円
諸費用3.0万円
スズキ スペーシア
車両本体価格148.8万円
支払総額156.3万円
諸費用7.5万円
スズキ スペーシア
車両本体価格42.0万円
支払総額49.0万円
諸費用7.0万円
スズキのおすすめ軽自動車2:ハスラー
新車価格帯 | 1,518,000~2,021,800円 |
中古車相場価格 | 総額90万〜300万円 |

古くから軽自動車にもSUVが用意されていましたが、本格的なクロカンタイプが主流でした。ハスラーは普通車で盛り上がっていたクロスオーバータイプの軽SUVとして登場。これが多くの人から支持され、爆発的にヒットしたのです。
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現行型は2019年に登場した2代目。初代のイメージを残しつつ、インテリアにスポーツウォッチのようなインパネカラーガーニッシュを配置するなど、遊びの要素を色濃く打ち出しました。2024年5月には専用フロントグリルやメッキバンパーガーニッシュなのでアクティブなイメージを強調したハスラータフワイルドを新設定しています。
スズキ ハスラー
車両本体価格90.9万円
支払総額99.6万円
諸費用8.7万円
スズキ ハスラー
車両本体価格125.7万円
支払総額134.3万円
諸費用8.6万円
スズキ ハスラー
車両本体価格103.0万円
支払総額108.0万円
諸費用5.0万円
スズキ ハスラー
車両本体価格58.9万円
支払総額69.8万円
諸費用10.9万円
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スズキのおすすめ軽自動車3:ワゴンRスマイル
新車価格帯 | 1,351,900~1,771,000円 |
中古車相場価格 | 総額90万〜300万円 |

軽スーパーハイトワゴンほどの広い空間は必要ないという人から支持される軽ワゴン。ただ、リアのドアが前席と同じヒンジ式になるため「スライドドアが欲しいんだけれど……」という声がユーザーから上がっていました。そんなニーズに応えたのが、ワゴンRにスライドドアを搭載したワゴンRスマイルです。

エントリーグレード以外のモデルにマイルドハイブリッドを搭載して燃費性能と走りのよさを実現。室内空間は天井にダイヤモンド柄の模様、インパネには高級感のあるカラーパネルをつけて上質な雰囲気を高めています。後席にも充分な広さがあるので、プライベートでの移動はもちろん、仲間を誘ってのドライブも快適に楽しめます。
スズキ ワゴンR スマイル
車両本体価格145.8万円
支払総額153.8万円
諸費用8.0万円
スズキ ワゴンR スマイル
車両本体価格131.0万円
支払総額139.8万円
諸費用8.8万円
スズキ ワゴンR スマイル
車両本体価格119.7万円
支払総額125.2万円
諸費用5.5万円
スズキのおすすめ軽自動車4:アルト
新車価格帯 | 1,064,800~1,500,400円 |
中古車相場価格 | 総額80万〜160万円 |

低価格であることにこだわったベーシックな軽自動車のアルト。2021年12月に登場した現行型ではついにマイルドハイブリッド搭載グレードが設定され、WLTCモードで27.7km/Lを達成しました。
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インテリアはシンプルな造形。小さいながらも充分な広さが与えられているので、日々の買い物などで便利に使える車を探している人におすすめです。狭い道を低速で走っている際に対向車が来た場合、自動でモニターに車の横とフロント映像を映し出して対向車とのすれ違いを支援する機能など、街乗りに便利な機能が盛り込まれています。
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日産の軽自動車の特徴|上質さと先進性で他社との違いをアピール

日産は元々、コンパクトカーからスポーツカー、高級サルーンなど、多くの普通車を販売していました。しかし来店者の「軽自動車も欲しい」という声に応え、他社が製造した軽自動車を日産ブランドで販売するように。その後、三菱と共同で軽自動車を開発するようになりました。
普通車に乗る顧客が多いこともあり、日産の軽自動車は上質な素材などを使って高級感が高められているのが特徴。また、早くから電気自動車(EV)をラインナップしたり、多くのモデルに先進運転支援機能を搭載しました。この戦略を軽自動車にも展開しています。
日産のおすすめ軽自動車1:サクラ
新車価格帯 | 2,537,000~3,082,200円 |
中古車相場価格 | 総額140万〜290万円 |

リーフやアリアなど、日本車メーカーのなかでいち早くEVを世に送り出した日産が、軽自動車規格で開発したEVがサクラです。WLTCモードでの一充電走行距離は180kmと、他の電気自動車に比べると少なめ。しかし買い物や送迎など街なかでの移動が中心なら、充分な性能です。バッテリーに蓄えた電気は車から取り出して家電を使うのに利用したり、自宅に供給することもできます。

インテリアには上質なシート地を使い、アクセントカラーでカッパーを用いるなど高級感を高めた作りになっています。アクセルペダルだけで加減速をコントロールできるe-Pedal Stepや、ステアリング・アクセル・ブレーキ・シフト・パーキングブレーキまで車側が駐車に関する操作を行ってくれるプロパイロットパーキング(オプション)など、先進的な装備が用意されるのもサクラの特徴です。
日産 サクラ
車両本体価格131.9万円
支払総額139.7万円
諸費用7.8万円
日産 サクラ
車両本体価格156.4万円
支払総額165.4万円
諸費用9.0万円
日産 サクラ
車両本体価格164.0万円
支払総額169.8万円
諸費用5.8万円
日産 サクラ
車両本体価格151.3万円
支払総額158.7万円
諸費用7.4万円
日産のおすすめ軽自動車2:ルークス
新車価格帯 | 1,637,900~2,399,100円 |
中古車相場価格 | 総額70万〜260万円 |

日産の軽スーパーハイトワゴンであるルークスには、標準仕様とメッキグリルなどで高級感のあるデザインに仕立てたハイウェイスターが用意されます。後席には320mmのロングスライド機構が備わっているため、後ろまでシートを下げて足元を広くしたり、後席を一番前までスライドさせて後ろに座る子どもとの距離を近づけたりすることができます。

高速道路での運転支援システムであるプロパイロットや、2台前の車を検知して玉突き事故などを回避するインテリジェントFCW、アダプティブLEDヘッドライトシステムなどの先進運転支援システムも多数搭載されています。
日産 ルークス
車両本体価格109.7万円
支払総額114.5万円
諸費用4.8万円
日産 ルークス
車両本体価格148.3万円
支払総額158.2万円
諸費用9.9万円
日産 ルークス
車両本体価格160.0万円
支払総額165.3万円
諸費用5.3万円
日産 ルークス
車両本体価格136.8万円
支払総額144.9万円
諸費用8.1万円
日産のおすすめ軽自動車3:デイズ
新車価格帯 | 1,437,700~2,157,100円 |
中古車相場価格 | 総額50万〜230万円 |

軽ワゴンのデイズは、標準仕様と高級感を高めたハイウェイスターのほか、クラシカルな雰囲気を盛り込みインテリアにも差し色を盛り込んだボレロ、都会的なイメージを強調したアーバンクロムなど、さまざまなタイプが用意されています。ボディカラーは2トーンを含めて全21色もあります。

インテリアは心地よさを追求。シート時やインパネに上質な素材を使ったグレードを用意したり、タッチパネル式のオートエアコンでインパネデザインをスッキリさせたりするなど、軽自動車に乗っていることを忘れてしまうような作りに仕立てられています。
日産 デイズ
車両本体価格44.8万円
支払総額59.6万円
諸費用14.8万円
日産 デイズ
車両本体価格109.0万円
支払総額116.0万円
諸費用7.0万円
日産 デイズ
車両本体価格80.1万円
支払総額89.6万円
諸費用9.5万円
日産 デイズ
車両本体価格89.5万円
支払総額99.7万円
諸費用10.2万円
三菱の軽自動車の特徴|アウトドアテイストを盛り込んだデザインで差別化

三菱の軽自動車の歴史は古く、1961年に軽ライトバンの三菱360、1962年には乗用タイプのミニカを発売しました。その後もミニキャブ、ミニカアミ、ミニカトッポ、eKワゴンなど、多くの軽自動車を世に送り出しました。
現在は三菱と日産で共同開発したモデルをそれぞれのブランドで販売するという手法が取られているため、広義で兄弟車の関係にあります。しかしデザインは両ブランドで異なり、独自のイメージを打ち出しています。
三菱はデリカシリーズやアウトランダーなどオフロード性能を高めた車のイメージが強いブランド。軽自動車も、アウトドアテイストを感じさせるデザインにまとめるのを得意としています。
三菱のおすすめ軽自動車1:デリカミニ
新車価格帯 | 1,837,000~2,271,500円 |
中古車相場価格 | 総額170万〜330万円 |

三菱の老舗ブランドであるデリカの名を冠した軽自動車がデリカミニ。スライドドアを備える軽スーパーハイトワゴンにカッコかわいい外観を与えて、大ヒットしています。シート地には汚れなどを拭き取りやすいよう撥水処理が施されています。

軽スーパーハイトワゴンということで「アウトドアの雰囲気を感じさせるのは外観だけでしょう」と思う人もいるはず。でもデリカミニは4WD車に専用開発したショックアブソーバーと大径タイヤを装着。さらに開発時に未舗装路を走り込んで、アウトドアでの走破性や乗り心地が高められました。雪道などで片側の駆動輪が空転した際にグリップしている駆動輪の駆動力を確保するグリップコントロールや下り坂でブレーキを制御してハンドル操作に集中できるようにするヒルディセントコントロールなどが備わります。
三菱 デリカ ミニ
車両本体価格227.8万円
支払総額237.6万円
諸費用9.8万円
三菱 デリカ ミニ
車両本体価格227.0万円
支払総額230.0万円
諸費用3.0万円
三菱 デリカ ミニ
車両本体価格239.8万円
支払総額249.6万円
諸費用9.8万円
三菱 デリカ ミニ
車両本体価格228.8万円
支払総額238.6万円
諸費用9.8万円
三菱のおすすめ軽自動車2:eKクロスEV
新車価格帯 | 2,568,500~3,131,700円 |
中古車相場価格 | 総額170万〜330万円 |

日産 サクラの兄弟モデルとなる電気自動車(EV)がeKクロスEVです。日産はサクラをEV専用モデルという位置付けで販売していますが、三菱は軽ワゴンのeKクロスのEV版という形で販売しています。eKクロスは三菱のデザインアイデンティティであるダイナミックシールドを採用したフロントフェイスが特徴。eKクロスEVもアクティブなイメージでサクラとの違いを打ち出しています。

充電は普通充電と急速充電に対応しているので、外出先でも充電が可能。急速充電は約40分で80%まで充電できます。車内には収納もたくさん用意されているので、買い物や送り迎えなど、毎日のドライブを快適に過ごせます。
ダイハツの軽自動車の特徴|多彩なラインナップで幅広いニーズに応える

スズキとともに、軽自動車とコンパクトカーの製造を得意としているダイハツ。ハイゼットなど、60年以上続くブランドもあります。現在では当たり前になっている軽自動車のカスタムモデルをいち早く用意したのもダイハツでした。
ホンダとスズキの章で2010年代前半に新しいプラットフォームを投入して乗り心地を大幅に高めたことを書きました。プラットフォームの開発には膨大な時間とコストがかかるため、メーカーは10〜20年使用することを想定しています。スズキとホンダが新プラットフォームを投入したタイミングでダイハツは新プラットフォームを投入できず、従来から使われていたものに改良を加えて対応してきました。
そして2019年に登場した現行型タントから新プラットフォームを投入し、上質で安定感のある乗り味を実現。このプラットフォームを採用した車種を増やしていきました。
2023年4月に認証試験の不正問題が発覚して生産停止に追い込まれましたが、現在は生産・販売が再開しています。
ダイハツのおすすめ軽自動車1:ムーヴキャンバス
新車価格帯 | 1,463,000~1,919,500円 |
中古車相場価格 | 総額120万〜230万円 |

スライドドアを搭載する軽自動車といえば軽スーパーハイトワゴンとワンボックスタイプの軽自動車が挙げられます。しかし他のタイプに乗るユーザーからもスライドドアが欲しいという声がありました。ダイハツは軽スーパーハイトワゴンよりも全高が低いモデルにスライドドアを搭載。軽ワゴンであるムーヴのシリーズとして販売しました。そして2022年にはDNGAを採用した新型を発表しました。

デザインは室内の広さを感じさせるクラシックなバスのような雰囲気で、モノトーンと2トーンを用意。後席には買い物などの荷物を置きやすい置きラクボックスを装備するなど、日常での使い勝手をよくすることにとことんこだわって開発されています。
ダイハツ ムーヴ キャンバス
車両本体価格108.5万円
支払総額115.0万円
諸費用6.5万円
ダイハツ ムーヴ キャンバス
車両本体価格102.8万円
支払総額111.4万円
諸費用8.6万円
ダイハツ ムーヴ キャンバス
車両本体価格114.3万円
支払総額124.4万円
諸費用10.1万円
ダイハツ ムーヴ キャンバス
車両本体価格70.5万円
支払総額79.7万円
諸費用9.2万円
ダイハツのおすすめ軽自動車2:タント
新車価格帯 | 1,452,000~2,084,500円 |
中古車相場価格 | 総額60万〜280万円 |

DNGA採用第1弾モデルとして登場した4代目タント。アットホームなイメージの標準モデルと上質なイメージを打ち出したカスタムの2種類を用意してデビューしましたが、2022年10月にはアウトドアテイストを盛り込んだクロスオーバータイプのタントファンクロスがラインナップに加わりました。

タントは助手席側のスライドドアにピラー(柱)を内蔵し、スライドドアと助手席ドアを開けると1,490mmの大開口部が出現します。スライドドアには事前に予約しておくと車に近づいただけでドアが開くウェルカムオープン機能も備わります。
ダイハツ タント
車両本体価格149.1万円
支払総額154.7万円
諸費用5.6万円
ダイハツ タント
車両本体価格24.7万円
支払総額28.8万円
諸費用4.1万円
ダイハツ タント
車両本体価格99.3万円
支払総額107.8万円
諸費用8.5万円
ダイハツ タント
車両本体価格117.2万円
支払総額127.1万円
諸費用9.9万円
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ダイハツのおすすめ軽自動車3:タフト
新車価格帯 | 1,320,000~1,804,000円 |
中古車相場価格 | 総額110万〜250万円 |

DNGAプラットフォームを採用した第3弾モデルとして登場したのがタフト。スズキ ハスラーのライバルモデルとなる軽クロスオーバーSUVです。ハスラーは丸目で愛らしいデザインをしていますが、タフトは四角いライトとスクエアボディでSUVらしい力強さを打ち出しています。

ルーフには大型のガラスル―フ「スカイフィールトップ」を搭載。日差しが差し込むことで明るい室内を生み出します。荷室の樹脂製デッキボードと後席の樹脂製シートバック表面を立体形状のパターンにして汚れを拭き取りやすくしています。
ダイハツ タフト
車両本体価格148.7万円
支払総額156.7万円
諸費用8.0万円
ダイハツ タフト
車両本体価格146.0万円
支払総額154.0万円
諸費用8.0万円
ダイハツ タフト
車両本体価格166.8万円
支払総額175.4万円
諸費用8.6万円
ダイハツ タフト
車両本体価格139.8万円
支払総額146.6万円
諸費用6.8万円
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ダイハツのおすすめ軽自動車4:アトレー
新車価格帯 | 1,639,000~2,156,000円 |
中古車相場価格 | 総額140万〜430万円 |

先代は乗用モデルの軽ワンボックスでしたが、現行型は4ナンバーの貨物車になりました。これは軽自動車の限られた空間で最大限荷室スペースを確保するため。これによりたくさんの荷物を積んで遊びに行く人はもちろん、キャンピングカーのベース車両にも使える大容量空間を手に入れています。ボディはワンボックスタイプのほか、荷室部分をオープンにしたデッキバンも用意されます。

荷室にはユースフルナットを17箇所装備。荷室を快適に使うためのメーカー純正のアクセサリーを取り付けやすくしています。そして荷室サイドにはボードを差し込むためのトリムも用意されています。
その他のメーカーもOEM供給モデルを販売中


現在軽自動車を製造しているのはこれまで紹介した5メーカー。しかし軽自動車はレクサスとミツオカ以外の計8メーカーで販売されています。これはOEMという手法を取っていて、たとえばトヨタとスバルはダイハツ、マツダはスズキの軽自動車を販売しているのです。
また、日産と三菱は共同で軽自動車を開発していますが、商用モデルはスズキからOEM供給を受けています。
軽自動車を選ぶ際の注目ポイント9つ
ここからは、軽自動車を選ぶときに注目したい9つの項目を紹介します。
まずは、9つの中から「自分は何を重視したいか」を1~3個に絞りしょう。項目を絞ることで、豊富な車種のなかから、自分にあう軽自動車を探しやすくなります。

見た目で選ぶ
車を選ぶとき、見た目の好みで選ぶのも選択肢のひとつです。
これまで紹介してきたように、軽自動車にはかわいいものからかっこいいものまで、さまざまなデザインがあります。
通勤や送迎などで毎日車に乗る方であれば、乗っていて気分が上がるデザインを選ぶことも大切な要素。好みの見た目を軸に車選びをするのもおすすめです。
■軽自動車の見た目のイメージ

【かわいいデザイン】ダイハツ ムーヴ キャンバス

【かっこいいデザイン】スズキ スペーシアカスタム

【高級感のあるデザイン】日産 サクラ

【アウトドアテイストのデザイン】ホンダ N-BOXジョイ
予算で選ぶ
車を購入するときは、あらかじめ予算を設定して探しはじめるはず。その場合、まず新車か中古車か、そして諸費用などすべて含めた「乗り出し価格」をいくらにするかを明確に決めておきましょう。
「とにかく安い車を買う」という選択肢もありますが、低年式の古い車や走行距離が多い車の場合、購入後の早いタイミングで消耗品などを交換するタイミングがやってくる可能性もあります。このことを承知しているなら問題ありませんが、数年単位でみてコストがかかりすぎない車を選ぶことがおすすめです。
店頭で車を購入する際は、スタッフにあらかじめ「総額80万円くらいで購入したい」と希望を伝えておくと、予算内に収まる車を探しやすくなります。
メーカーで選ぶ
自動車メーカーにこだわりがある方は、ライバル車を気にせずそのメーカーの車を選ぶべきです。
新車を購入する方であれば、ディーラーに足を運んでみましょう。たとえば「家族がダイハツのディーラーで購入したから、自分もダイハツの軽自動車がいい」など、付き合いのあるディーラーであれば、初めて訪れる店舗よりも、話しやすさや信頼性を感じられるはずです。

メーカーを絞ることで選択肢が狭まるため、車探しがしやすくなります。
燃費性能で選ぶ

車にかかる維持費の中でも大きなウェイトを占めるガソリン代を抑えたい方は、燃費性能で選んでみましょう。
車の燃費は、メーカーの公式サイトやカタログで確認できます。気になる車を見つけたら、燃費の項目を確認し比較してみましょう。ただし実際の燃費は走行条件や運転の仕方によって変わってくるので、カタログ数値(WLTCモード燃費)は目安で考えてください。
ここでは一例として、燃費性能の高いスズキ アルトと、軽自動車のなかでも一般的なホンダ N-BOXのガソリン代を比較してみます。
車種 | スズキ アルト (ハイブリッドX・2WD・CVT) |
ホンダ N-BOX (ベースグレード・2WD・CVT) |
燃費(WLTCモード) | 27.7km/L | 21.6km/L |
1年間のガソリン代 | 約61,371円 | 約78,703円 |
※ガソリンはレギュラー170円/L、1年間の走行距離を10,000kmとして計算しています
この2車種を比較したとき、ガソリン代は1年間で約17,332円の差があります。
スペースの広さで選ぶ

スーパーハイトワゴンは、スペースの広さが最大の魅力です。旅行や送迎、お買い物などで大きな荷物を載せたり、4人でゆったりと座ったりと、後席や荷室スペースのゆとりで選ぶのもよいでしょう。
車のスペースを確認するときは、カタログの数値だけではなく、店舗へ行き実際に車を見てみるのがおすすめです。「この荷物を絶対に載せたい」というときは、店舗のスタッフに了承を得たうえで、実際の荷物を載せて確かめてみましょう。
ほかにも、口コミを見たり、InstagramなどのSNSの写真を確認したりして、情報を集めてみてください。実際の使用しているユーザーの意見や写真からリアルな感想を参考にできます。
目的(使用用途)で選ぶ
車に乗る主な目的を考えて、用途にあう特徴をもつものを選択してみましょう。
■目的と車の特徴の例
目的 | 目的にあう車の特徴 |
通勤・通学 | 燃費性能が高いターボ非搭載車 |
送迎・買い物 | スペースが広い荷物を出し入れしやすいもの |
キャンプ・車中泊 | スペースが広い4WDクロスオーバータイプ |
ほかにも、子どもがいる方であれば、スライドドアを搭載した車や乗り降りしやすい高さの車を選ぶ、安全性を重視するといったポイントもあります。
安全性能で選ぶ

軽自動車にも普通車と同じように、ほとんどの新車には先進運転支援機能が搭載されています。
カメラやレーダーなどの先進技術を利用して、車に乗る人や歩行者などの安全をサポートする機能。障害物を検知した時に衝突を回避するために緊急ブレーキをかけたり、ペダルの踏み間違いを抑制したりする。また、アダプティブクルーズコントロールや車線維持機能など、ドライバーの運転をサポートする機能もある。
自分の命はもちろん、大切な家族や歩行者などを守るために、安全性能に関する装備の有無、充実度を基準に車を選ぶことも考えてみましょう。
運転のしやすさで選ぶ
軽自動車はサイズが規格で決まっているため、車体の大きさによる運転のしやすさにはあまり差がありません。
しかし、運転席から見た視界や最小回転半径には違いがあります。運転席と助手席の前方にあるピラー(柱)による、前方の見えやすさで違いを感じやすくなります。
運転のしやすさを重視したい方は、試乗して決めるのがおすすめです。
ハンドルを最大限切って旋回したときの、最も外側のタイヤを中心とした円の半径。数値が小さいほど小回りが利きやすい。
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人気車種から選ぶ
人気車種のメリットは、中古車市場から希望に添う車を探しやすい点です。市場にある台数が多いほど、車両価格や走行距離、年式といった自分にあう条件の車から探しやすくなります。
新車の場合、納車まで時間を要する車種もあります。そのため、ディーラーで新車の購入を検討している方は、購入を考えている段階で店舗へ足を運び、納期の確認・相談をしておくと安心です。
軽自動車に乗るときに知っておきたい3つの注意点
ボディが小さく排気量も小さい軽自動車には、普通車とは異なる部分もあります。ここでは知らずに軽自動車を選ぶと後で不満になるかもしれない3つの注意点を紹介します。

排気量が小さく普通車に比べるとパワーが小さい
軽自動車は最高出力が47kW(64ps)以下に抑えるメーカー間の自主規制があります。この数値に達するのはターボ車で、NA車だと最高出力は40kW前後になります。最大トルクも普通車に比べると小さいので、高速道路で合流をするときや前を走る車を追い越したいとき、坂道を上るときなど、軽自動車ではパワー不足に感じやすいシーンがあります。大人3~4人が乗車しているときは重量が増し、思うように加速できない道路もあるかもしれません。
スピードにのってしまえば巡航するのは苦になりませんが、加速力やパワーを重視したい方は、軽自動車のなかでも「ターボ車」がおすすめです。
横風の影響を受けやすい
軽自動車のなかでも背が高い「スーパーハイトワゴン」や「軽バン」は、横風を受けやすいと言われています。これは横から見た時の面積が大きいため、走行中に風をもろに受けてしまうから。
山の中のトンネル出口付近、大型車を追い越したときは特に風の影響を受けやすいので注意が必要です。
強い風を受けると、ハンドルがとられて車体が大きく揺れたり、隣の車線まで持っていかれたりします。このとき、あせって急ハンドルを切ると大きく車が動き、付近を走る車にぶつかる、横転するといった事故につながることも。
速度を出しすぎないこと、急ハンドルを切らないことに注意して運転しましょう。
室内空間に限りがある
室内空間が広い軽自動車ですが、室内幅はどうしても狭くなってしまいます。乗車定員が4名なのも、後席に大人3人が安全に座れるスペースが取れないからです。
たとえば、夫婦と子ども2人が軽自動車に乗る場合、子どもの年齢によってはチャイルドシートを2つ設置しなければなりません。そうなると後席を格納することができないため、荷室を広げてたくさんの荷物を積むのが難しくなります。
その意味では、子どもの成長にあわせて車を買い替えたり、軽自動車をセカンドカーにしたりと、ライフスタイルにあわせて軽自動車を選択するのがおすすめです。
軽自動車の年間維持費は20万~30万円
車の維持費は、車種や乗り方などさまざまな要素で異なりますが、おおよそ20万~30万円ほどといわれています。ここでは、ホンダ N-BOXを例に維持費を見ていきましょう。
車種・グレード | ベースグレード・2WD・CVT |
燃費(WLTCモード) | 21.6km/L |
ガソリン代 | 約78,703円 |
軽自動車税 | 10,800円 |
任意保険料 (車両保険なし・10等級) |
約30,000円 |
車検法定費用 (自賠責保険・自動車重量税・印紙代) |
19,140円 |
車検費用 | 約41,000円 |
メンテナンス費用 | 約30,000円 |
年間合計維持費 | 約209,643円 |
月間維持費(目安) | 約17,470円 |
※ガソリンはレギュラー170円/L、1年間の走行距離を10,000kmとして計算しています
年間の維持費は約20万円という結果になりました。駐車場代を支払っている方であれば、そのぶんの料金がプラスになります。毎月1万円の駐車場代を支払っているときは、さらに12万円が車の維持費になります。
ほかにも、ガソリン代や任意保険料は車種、ドライバーにより大きく変わる要素であるため、目安として確認しておきましょう。
表の費用は車検代を含めているため、車検がない年であれば「車検法定費用」と「車検費用」がなくなり、負担が減ります。
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軽自動車は保有した際に車庫証明ではなく「保管場所届出」が必要

軽自動車は、普通車を購入した際に必要となる「保管場所証明書(車庫証明書)」は不要です。ただし、軽自動車を購入した際は、納車後ただちに新車・中古車を問わず「保管場所届出」の提出が必要になります。
保管場所届出とは、自宅などで車の保管場所があることを示す書類です。書類は警察署や警視庁のWEBサイトから印刷、または警察署へ行き取得できます。一部の市区町村では、保管場所届出の提出が必要ないケースもあります。
軽自動車の購入以外にも、引っ越しなどをして住所が変更になった際も、保管場所届出の提出が必要です。
販売店で車を購入したときは、店舗スタッフが書類の手続きを行うことが一般的です。
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軽自動車はガソリン車のため「ガソリン」を入れる
軽自動車には「ガソリン」を給油します。「軽自動車」という名称なので燃料が「軽油」と思っている人もいますが、大きな間違い。セルフのガソリンスタンドでは自分で給油を行いますが、レギュラーガソリンを選択してください。
ガソリン車に軽油を入れ走行を続けると、黒い排気ガスが出てエンジンが停止してしまいます。
ロードサービスのJAFによると、2022年10月1日~10月31日の1か月の間に、「ガソリン車に軽油を給油してしまったトラブル」において、全国で57件の救援を行ったというデータが発表されました。
車の運転に不慣れな方、ディーゼル車に乗っていた方がセルフスタンドで給油する際は特に注意しましょう。
軽自動車の安全性に不安があるのは本当?
普通車と比較して軽自動車の安全性に不安を抱く方もいますが、心配はありません。
昨今は、普通車と同じように軽自動車もさまざまな先進運転支援機能を搭載しています。
車の安全性でもっとも大切なのは、ドライバー自身が安全に充分配慮した運転をすることです。先進安全装備はドライバーの安全性を補助する装備であるため、どのような車を運転するときでも、常に安全運転を心がけましょう。
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軽自動車も高速道路に乗れる?
軽自動車も普通車と同じように、高速道路を利用することができます。
しかも軽自動車は普通車と比較して、高速道路の料金が安くなります。これは車両重量が軽い軽自動車は道路に与える負担が小さいから。
以下は、軽自動車と普通車の料金を比較した表です。
■御殿場IC→海老名ICの例
軽自動車 | 1,300円 |
普通車 | 1,580円 |
差額 | 280円 |
※平日の日中に走行したことを想定した料金です
数百円の割引ではありますが、高速道路の利用頻度が高い方にとっては、お得に感じられるはず。
軽自動車で高速道路を走行するときは、パワー不足を感じるシーンがあるかもしれません。
普通車と比較すると排気量、パワーの小さい軽自動車は、本線に合流するときや追い越しをする際に力不足だと感じる可能性があります。車線変更などは余裕を持って行いましょう。
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軽自動車を選ぶとき、新車と中古車はどちらがいい?
新車は長期のメーカー保証が付き、最新の装備を使えるというメリットがあります。中古車の一番のメリットは価格。車を安く手に入れられるのはもちろん、新車と同じ予算で上のグレードを狙うこともできます。
どちらがいいとは一概に言えないので、予算や目当ての車の相場価格、見つけた車の状態などを見て判断してください。
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軽自動車を購入するならカーセブンにご相談ください!
各自動車メーカーが、さまざまな軽自動車を販売していることがわかりました。

非常に種類が多い軽自動車のなかから、購入したい1台を見つけるのは難しいですよね。「どんな車を買えばいいのかわからない」「種類が多くて、何がいいのかわからない」という方は、カーセブンで車探しをしてみませんか?
車選びのプロが、あなたにあう軽自動車をお探しします。欲しい車種や、車の特徴が決まっていない方でももちろんOK。いつでもお気軽にご相談ください。
予算◯円で探したい、販売から5年以内の車が欲しい、ピンク色の車から探したい、などこだわりの条件がある方も、ご希望に添う車をお探ししてご提案いたします!
よくある質問
普通車に比べて税金や維持費が安いのが大きなメリットです。ボディサイズが小さいので街なかでの取り回し性にも優れています。
詳しくはこちらをチェック
規格でボディサイズが決められている軽自動車。室内が広いことが当たり前になっているとはいえ、限度があることは覚えておきましょう。定員いっぱいの4名乗車で荷物をたくさん積むのは難しいので、家族でレジャーを楽しむ機会が多い人は軽自動車以外の選択肢も視野に入れることをおすすめします。
スズキやダイハツは軽自動車の総合メーカー。ファミリータイプからビジネスカーまで、さまざまな軽自動車を生産しています。ホンダや日産は高級感を打ち出したモデルが多く、三菱はアウトドアテイストを盛り込むことを得意としています。
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