スズキ スペーシア カスタムの買取相場まとめ

スズキ スペーシア カスタムは、2013年6月に初代が登場したハイトワゴンタイプの軽乗用車です。広い室内空間や低床設計による乗り降りのしやすさといった「スペーシア」の基本性能に加え、存在感のある内外装デザインや専用装備を採用したことで、子育て世代をはじめ、幅広い層に支持されてきました。ターボ車ではクラストップの燃費（2WD：26km/L）のよさを実現し、全グレードがエコカー減税の免税対象となるなど、経済性と実用性を兼ね備えている点も強みです。

2017年12月には2代目が登場し、スズキの予防安全技術「セーフティサポート」を標準装備。軽自動車として初めて後退時の衝突被害軽減ブレーキを採用するなど、安全性能を大幅に高めました。さらに新プラットフォーム「HEARTECT」により軽量化と剛性強化を実現し、マイルドハイブリッドを全車搭載することで30km/Lの燃費を達成。デザイン面では「圧倒的な迫力と存在感」をテーマに、エクステリアや内装の質感を高めています。

2023年11月に登場した3代目は、「わくわく満載！自由に使える安心・快適スペーシア」をコンセプトに進化。コンテナをモチーフにした力強いデザインや、リヤシートのマルチユースフラップなど新機能を採用し、利便性と快適性を大幅に向上させました。安全性能では「デュアルセンサーブレーキサポートII」や全車速対応ACCを標準装備。さらにスズキ軽初となる電動パーキングブレーキやステアリングヒーターを搭載し、快適性と安全性を高いレベルで両立しています。

カーセブンの査定実績では、スペーシア カスタムの買取相場は3万～205万円と幅広く、年式や走行距離による差が大きいのが特徴です。直近の2023年〜2024年式では170万円を超える高額査定も見られ、ほぼ新車価格に近い水準での取引が期待できます。一方、2013年〜2015年式など初期モデルは10万円以下になることもありますが、状態次第では40万円以上の査定額となるケースもあります。一定の需要が残っており「値段がつかない」ということは少ない車種です。走行距離が短く、整備記録が残っている車両や、特別仕様車や人気のグレードは査定で有利に働く傾向があります。

年式別の買取価格目安と傾向

スペーシアカスタムの年式別査定を見ると、新しいモデルほど高額査定がつきやすい傾向がはっきりと表れています。直近の2024年式では170万円を超える例もあり、ほぼ新車価格に近い水準で取引されています。2021年式までの4年落ち程度であれば100万円半ばの査定も期待でき、状態のいい車両は依然として高値を維持しています。5年落ち以降は価格差が広がりやすく、2017年〜2019年式では下限が10万円以下にまで下がる一方、100万円を超える実績も残っており、車両状態や走行距離次第で大きく変動することが特徴です。10年以上経過した車両では50万円未満の査定が中心ですが、需要は根強く「値段がつかない」ということはほとんどありません。軽スーパーハイトワゴンとしての人気から、古いモデルでも流通価値が維持されている点が強みといえます。

カーセブン年式別買取実績（抜粋）

• 2024年式：100万～200万円
• 2023年式：170万～205万円
• 2022年式：120万～173.4万円
• 2021年式：115万～155万円
• 2020年式：38万～138万円
• 2019年式：20万～156万円
• 2018年式：30万～150万円
• 2017年式：7万～148万円
• 2015年～2016年式：5.5万～126万円
• 2014年式以前：3万～68万円

走行距離による査定額の違い

スペーシアカスタムは走行距離による価格差が明確に出る車種です。1万km未満の低走行車では200万円を超える査定があり、新車同様のプレミア価格がつくケースもあります。3万km未満までは高値維持がしやすく、150万円程度の査定も期待可能です。5万kmを超えると下落が見られ、60万～120万円程度に落ち着く例が増えます。10万km以上では20万～60万円程度と価格は下がりますが、それでも一定の取引は続いており、状態次第では高めに評価される場合もあります。整備記録や使用環境が査定額を大きく左右するため、走行距離が長距離になっている場合は履歴を揃えておくことが重要です。

カーセブン走行距離別買取実績

• 1万km未満：81.9万～205万円
• 1万～2万km未満：75万～175万円
• 2万～3万km未満：68万～156万円
• 3万～4万km未満：35万～140万円
• 4万～5万km未満：30万～137万円
• 5万～6万km未満：15万～125万円
• 6万～7万km未満：5万～110万円
• 7万～8万km未満：15万～93万円
• 8万～9万km未満：18万～95万円
• 9万～10万km未満：10万～62万円
• 10万km以上：3万～65万円

グレード・仕様による買取価格差

スペーシアカスタムはグレードごとに査定額の差が顕著です。最新モデルで人気の「XS」や「XSターボ」といったグレードは、200万円程度まで高額査定がつくこともあり、特に4WD仕様は雪国や山間部での利用したい方の需要が高いためプラス評価となります。一方、初期型の「GS」や「TS」では走行距離が長くなるにつれて価格が下がり、10万円程度の査定に留まるケースもあります。

また、ハイブリッドモデルになると200万円を超える実績も見られます。全体的にグレードの装備差や使用状況が価格に直結するため、売却時はグレードと特徴をしっかりアピールすることが大切です。

カーセブン グレード別買取実績

• 2WD GS：18万～30万円
• 2WD TS：3万～40万円
• 4WD GS：9万～70万円
• 4WD TS：40万～50万円
• 4WD Z：33万～100万円
• GS：5.5万～10万円
• XS：13万～83.6万円
• Z：〜30万円
• 2WD XS：4万～55万円
• 4WD XS：15万～63万円
• 2WD XS リミテッド：15万〜72.1万円
• 4WD XS リミテッド：18万〜45万円
• Jスタイル：25万〜44万円
• XSターボ：10万〜83.5万円
• 4WD XSターボ：61.9万〜126万円
• Zターボ：20万〜81.9万円
• 4WD Zターボ：7万〜120万円
• ハイブリッド XS：40万〜183万円
• 4WD ハイブリッド XS：60.3万〜205万円
• ハイブリッド GS：20万〜137万円
• ハイブリッド XSターボ：52万〜187万円
• 4WD ハイブリッド GS：30万〜145万円
• 4WD ハイブリッド XSターボ：80万〜200万円

スズキ スペーシア カスタムの世代別特徴と買取評価

スズキ スペーシア カスタムは、軽スーパーハイトワゴン市場で高い人気を誇るモデルで、世代ごとに装備やデザイン、安全性能を進化させてきました。査定相場を見ると、新しい年式ほど高額で推移しており、直近のモデルでは200万円程度の査定実績も見られます。

一方、5年以上経過したモデルでは価格幅が広がりやすく、走行距離や整備履歴によって査定額が大きく変動する点が特徴です。10年以上前の初期型は数万円程度にとどまることもありますが、一定の需要があり「値段がつかない」ケースは少なく、幅広い年齢のモデルが市場に流通しています。こうした背景から、世代ごとの特徴と査定評価を整理することは、売却を検討する際に非常に有効といえるでしょう。

初代（2013年〜2017年）

初代スペーシア カスタムは、精悍で力強い外観デザインとブラック基調の上質な内装が特徴でした。LEDポジションランプ内蔵ヘッドランプや専用アルミホイールを採用し、軽自動車ながら存在感を強調。さらに、両側パワースライドドアや燃費性能を備え、実用性とデザイン性を両立しました。査定面では10年近く経過していることから低めの水準に落ち着いていますが、状態のいい車両では50万円程度の査定となるケースもあります。特に、4WD車は需要が高く、古いモデルでも10〜40万円程度高く評価される場合もあり、比較的安定した評価が見込めます。

2代目（2017年〜2021年）

2代目は全面改良により、安全性能が大幅に向上しました。スズキの予防安全技術「セーフティサポート」を全車標準装備し、軽自動車初の後退時衝突被害軽減ブレーキを搭載。さらに、メーカーオプションとして、ヘッドアップディスプレイや全方位モニター用カメラを採用し、安全装備の充実が評価ポイントとなっています。プラットフォームには「HEARTECT」を採用し、軽量かつ高剛性のボディになったほか、室内空間の居住性が向上しました。マイルドハイブリッドを全車搭載したことで、30km/Lの燃費のよさを達成しました。査定では2018年〜2020年式のモデルが100万円を超える実績を残しており、特に走行距離が少なく安全装備が揃った個体は高評価につながっています。

3代目（2023年〜）

3代目は「自由に使える安心・快適スペーシア」をコンセプトに、デザインや快適性、安全性のすべてを進化させています。スペーシア全体の外観はコンテナをモチーフにした力強さが演出され、カスタムでは上質さと存在感を強調。室内では、ハイブリッド XSにマルチユースフラップや改良型パーソナルテーブルが採用され、利便性と快適性が向上しています。安全機能では「デュアルセンサーブレーキサポートII」や全車速対応ACCを標準装備し、軽自動車で初めて電動パーキングブレーキやステアリングヒーター（ハイブリッド XSのみ）も導入。査定では200万円程度の高額評価も珍しくなく、2024年〜2025年式の最新モデルはほぼ新車価格に近い水準で取引されています。今後も需要が続くことが予想され、早期売却で高値を狙える世代といえるでしょう。

スペーシア カスタムの査定評価につながるポイント

スペーシア カスタムを少しでも高く売るためには、基本的な車両の状態を整えることに加えて、車種ならではのポイントを押さえることが重要です。ここからは、査定でプラス評価を得るためのコツを紹介します。

ボディカラーが査定額に与える影響

ホワイト系やシルバー系といった定番色は人気の傾向がありますが、スペーシア カスタムならではの個性的なカラーも需要があるケースもあります。また、特別仕様車のなかには、アームレストやシートのカラーに限定のカラーリングを施したものもあり、需要次第では評価されるポイントになるでしょう。

ただし、どのカラーであっても、色褪せやキズ、ヘコミがないかといったボディの状態が重要です。

スズキ スペーシア カスタムのボディカラーの例

• ピュアホワイトパール
• インディゴブルーメタリック2
• スチールシルバーメタリック
• ピュアホワイトパールブラック2トーンルーフ
• インディゴブルーメタリック2ブラック2トーンルーフ
• スチールシルバーメタリックブラック2トーンルーフ
• フェニックスレッドパール
• アーバンブラウンパールメタリック
• ブルーイッシュブラックパール3
• クールカーキパールメタリック

売却前の準備と車両状態の最適化

査定前に車両の状態を整えるだけで、査定員の印象がよくなり、査定額アップにつながる可能性があります。特にアウトドアやレジャーで使われていたスペーシア カスタムであれば、内外装の汚れをしっかり落としておくことが大切です。

まず、内装と外装の清掃を丁寧に行いましょう。オフロード走行で付着した泥や砂、内装の汚れをきれいにしておくことで、「この車は大切に扱われていた」という印象を査定員に与えられます。また、利用方法次第では下回りのサビやキズがつくこともあります。査定前には必ず下回りの状態もチェックしておきましょう。

さらに、定期点検記録簿や整備手帳を準備しておくことも非常に重要です。スペーシア カスタムは過酷な環境での走行も想定されるため、オイル交換や消耗品交換などのメンテナンス履歴が査定に大きく影響します。これらの記録があれば、車両の状態が良好であることを証明でき、査定でプラス評価を得られるでしょう。

スズキ スペーシア カスタムならではのアピールポイントを整理

査定の際には、スペーシア カスタムならではの強みを明確に伝えることで、査定額のアップが期待できます。

まず、装備についてです。特別仕様車も販売されているスペーシアカスタムは、限定の装備などもあります。たとえば、2014年発売のXSリミテッドでは、後席両側ワンアクションパワースライドドアや運転席＆助手席シートヒーターがオプションとして用意されていました。需要の高い装備であれば、査定に大きく影響する重要なポイントになるかもしれません。

次に、車両の使用履歴も有効なアピール材料となります。「主に街乗りで使っていた」など、オフロード走行が少なく車両への負担が軽かったことを伝えましょう。また、ワンオーナーであることもプラス評価につながります。

さらに、スペーシア カスタムはアフターパーツが豊富にあるため、カスタムパーツも査定額に影響することがあります。リフトアップや大径タイヤなど、ブランド品で丁寧にカスタムされている場合は、その価値をしっかりと伝えましょう。

最適な売却タイミングと市場動向の見極め方

スペーシア カスタムは現在も販売を継続している車種です。ノーマルグレードであれば、年式が新しいものほど高く評価されやすいですが、すでに販売終了した限定車や特別仕様車であれば、古いモデルでも特定の時期に需要が高まる傾向があります。市場の動向をリサーチし、最も需要が高まるタイミングを見極めることが重要です。

新型モデルが発表されると、旧モデルの市場価値が下がる可能性があります。モデルチェンジの情報は事前にリサーチしておきましょう。

修復歴・事故歴車の正しい売却方法

修復歴や事故歴があるスペーシア カスタムでも、売却は可能です。大切なのは、査定時に事実を正直に申告することです。

オフロード走行による下回りのキズやヘコミなど、軽微な損傷であれば、大幅な減額にならないケースもあります。ただし、フレームに損傷が及ぶような大きな修復歴がある場合は、数十万円単位で査定額が下がることもあるでしょう。

買取業者のなかには、修復歴車を専門に扱う業者も存在します。複数の業者に査定を依頼することで、適正な評価を受けられる可能性が高まります。正直に申告し、透明性を持って説明することが、納得できる価格での売却を実現する鍵となります。

スズキ スペーシア カスタムの売却で後悔しないための業者選び

買取とディーラー下取りの違い

ディーラーでの下取りと比較すると、中古車専門店や一括査定サービスでの買取のほうが高くなるケースが一般的です。下取りは新車購入を前提としたサービスのため価格が控えめになりがちですが、買取では車の状態や装備、オプションパーツなども加味され、より正当な評価が得られる可能性があります。

複数業者に査定依頼を出すことで、適正価格を見極めることが重要です。

複数査定の効果的な活用方法

スペーシア カスタムに限らず査定額を見極めるためには、複数の買取業者に査定を依頼することを意識しましょう。同じ車でも、業者によって在庫状況や販売ルートが異なり、提示される金額に差が出ることがあります。

ただし、複数業者に一括で査定依頼をする「一括査定」は便利な反面、複数業者から短時間に連絡が入り、電話対応に追われてストレスになるケースもあります。むやみに多くの業者へ依頼するのではなく、公式サイトや口コミで信頼できるかを確認しましょう。

また、実際に電話や店舗での対応を見て「安心して愛車を任せられる業者か」を見極めることも大切です。トラブルにつながることもあるため、業者選びは慎重に行いましょう。

サービスや口コミから信頼できる業者か調べる

業者選びでは事前のリサーチが重要です。インターネットでの口コミ確認や、業者の公式サイトでの取扱実績の確認を行いましょう。

特にスペーシア カスタムの買取実績が豊富で、軽自動車に関する専門知識を持つ業者かどうかを見極めることが大切です。査定時に即決を迫られた場合は、一度持ち帰って検討する旨を伝え、冷静に判断することが重要です。契約前には必ずキャンセル規定を確認し、後日のトラブルを避けるようにしましょう。

また、査定士の対応や説明の丁寧さ、査定時間の充分な確保なども、信頼できる業者かどうかを判断する重要な要素となります。相場情報は複数のサイトで事前に調べ、提示された査定額の妥当性を判断できるよう準備しておきましょう。

スペーシア カスタムが売れない場合の対処法

査定価格がつかない、または期待を大きく下回る場合の対処法を理解しておくことが重要です。まず原因を分析し、修復歴の影響、走行距離の多さ、車両状態の悪化などの要因を特定します。

また、スペーシア カスタムは人気車種のため、エンジンやミッション、内外装パーツなどを個別に売却することで、車両一括売却より高い金額を得ることも可能なケースもあるでしょう。特に希少なパーツや純正オプション品は単体でも価値があるため、パーツ専門業者への相談も検討してください。状態の悪い車両でも、複数の専門業者に相談することで思わぬ評価を得られる可能性があります。

カーセブンでは、年式やグレードを問わずスペーシア カスタムの査定・買取を実施しています。発売から10年以上経過している車両や走行距離が10万kmを超えている車両、修復歴がある車両も査定を行っているため、まずは一度、過去の査定実績の確認、無料査定の利用をご検討ください。

※本記事は2025年9月時点の情報をもとに作成しています。中古車の相場は市場動向により変動するため、最新の価格と異なる場合があります。