車の種類はおもに「ボディタイプ(形状)」「エンジン」「駆動方式」の3つに分類できます。
なかでも外観で判別できるボディタイプで区別されることが多く、車種ごとにセダンやSUV、ミニバンなどがあります。特徴や機能は各種異なるため、どんな車を購入するか迷ったときは、ボディタイプから考えてみるとよいでしょう。
この記事でわかること
- ・ボディタイプから見る車の種類の違い
- ・車の性能(エンジン・駆動方式)から見る車の種類の違い
- ・目的から車の種類を選ぶ方法
監修・執筆
エディター ライター
高橋 満
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。また、企業の広報・販促活動のサポートも担当。愛車はフィアット500Cとスズキジムニー。
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目次
車の種類【ボディタイプ一覧】
ボディタイプとは車の形状のことであり、タイプごとに乗車人数や特徴が異なります。
■ボディタイプ別の特徴
ボディタイプ | 乗車人数・特徴 |
![]() セダン | ・4~5人 ・トランクルームが独立 ・運転時の安定性が高い ・高級車のラインナップもある |
![]() クーペ | ・2~4人 ・スポーティーな性能、外観 ・デザイン性重視 |
![]() オープン | ・2~4人 ・スポーティーな性能、外観 ・ルーフの開閉が可能 |
![]() ハッチバック | ・4~5人 ・荷室と居室に仕切りがない ・安価な価格設定の車種もある ・小回りが利く ・燃費性能が高い |
![]() ステーションワゴン | ・5~7人 ・広いトランクルーム ・重心が低く横風の影響を受けにくい ・走行性能、積載性のバランスがよい |
![]() ミニバン | ・5~8人 ・シートアレンジで多様な使い方が可能 ・視点が高い ・ファミリー層に人気 |
![]() ワンボックス | ・2~10人 ・商用車としての利用機会が多い |
![]() SUV・クロカン | ・5~7人 ・未舗装路の走行向き ・高さがあり視界が広い |
![]() 軽自動車 | ・4人 ・各種税金が普通車より安価 ・日本独自の企画でボディサイズが小さい |
![]() その他 | ・ボディサイズ、乗車人数、用途はさまざま ・トラック、キャンピングカーなど |
ボディタイプのほかにも、「ボックス」と呼ばれる車の空間の違いがあります。各特徴は以下のとおりです。
- ワンボックス:「エンジンルーム」「客室」「荷室」がすべてひとつのボックスに存在する
- ツーボックス:「エンジンルーム」と「客室」+「荷室」の2つのボックスに分かれた車
- スリーボックス:「エンジンルーム」「客室」「荷室」がそれぞれ分かれた車
ボディタイプにより、このように分類できます。
■内部の空間による分類
![]() | ![]() | ![]() |
ワンボックス | ミニバン/クーペ・オープン/ステーションワゴン/SUV、クロカン | セダン |

こんなにたくさんの種類に分類されるのね。自分が欲しいタイプを選ぶのに迷ってしまいそう。

外観だけでは判断できない特徴もたくさんあるんですよ!ここからはタイプ別に詳しく紹介していきます。お悩みや用途を思い浮かべながらチェックしてみてください。
セダン
セダンとは、3ボックス4ドアの車を指します。
エンジンルーム、客室、荷室が独立していることから静粛性が高く、高速道路走行時でもノイズによるストレスや疲労を軽減できる点がメリットです。ミニバンやSUVと比較して低重心であり、運転席からの視界に死角が少ないといった特徴もあります。
■セダンの例
![]() トヨタ カローラ | ![]() メルセデス・ベンツ Cクラス |
画像引用元:トヨタ カローラ | 価格・グレード | トヨタ自動車WEBサイト/The C-Class Sedan – メルセデス・ベンツ日本
セダンの一種に「ハードトップ」と呼ばれる車があります。ハードトップとは、Bピラーと呼ばれる車側面の中央に存在する窓柱(窓枠)がない車のことです。1980年代頃まで発売されており、窓柱がなく窓を開けると開放感を得られる車でしたが、安全性を確保する目的から現在では採用されなくなりました。
・静粛性、安定性に優れている
・3人以下で乗る機会が多い
・高級感のある車が欲しい
クーペ
クーペとは、セダンに似た形状ですが、よりスタイリッシュでスポーティーな外観と走行性能をもつ車です。おもにツーボックスですが、車種によってはスリーボックスも存在します。
■クーペの例
![]() トヨタ GR86 | ![]() 日産 フェアレディZ |
画像引用元:トヨタ GR86 | 価格・グレード | トヨタ自動車WEBサイト/日産:フェアレディZ [ Z ] スポーツ&スペシャリティ Webカタログ | 価格・グレード
正面から見るとクーペとセダンは似ていますが、クーペは2ドアであり、空気抵抗を軽減するボディ形状になっている点が違いになります。
■セダンとの違い(車を横から見た図)
![]() 【セダン】MAZDA6 | ![]() 【クーペ】フェアレディZ |
画像引用元:MAZDA6|グレード・価格 – ディーゼル/ガソリンラインナップ|マツダ/日産:フェアレディZ [ Z ] スポーツ&スペシャリティ Webカタログ | 外観・デザイン
セダンは居住性の高さを重視していますが、クーペは走行性能やスポーティーな見た目を重視する車種が多いです。居住性の高さも意識したクーペ、スポーティーな性能を高めたセダンもあり、各メーカーは機能や性能に違いをつけた車種を発売しています。
・加速性能、コーナリング性能が高い
・3人以上で乗る機会がない(荷物もあまり載せない)
・車にかっこよさ、美しさを求めている
オープン
オープンカーとは、ルーフ(屋根)を開閉できる車を指します。
■オープンカーの例
![]() マツダ ロードスター | ![]() ポルシェ 718ボクスター |
画像引用元:MAZDA ROADSTER|グレード・価格 – ラインナップ|マツダ/ポルシェ 718 ボクスター- ポルシェ ジャパン – ポルシェジャパン
オープンカーのルーフには、ソフトトップ(布、ビニール)とハードトップ(金属、樹脂)の2種類があります。車種によってルーフの種類が異なること、開閉方法が自動・手動といった特徴もあるため、オープンカーを選択する際は、ルーフの機能にも注目しましょう。
・ルーフを開けたときの開放感が楽しめる
・実用性より趣味性の高い車が欲しい
・よりスポーティーな外観の車が欲しい
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ハッチバック
ハッチバックとは、バックドアが跳ね上げ式の車を指します。ハッチバックはドアの付き方であるため、普通車、軽自動車問わず存在します。
■ハッチバックの例
![]() トヨタ アクア | ![]() 日産 ノート |
画像引用元:トヨタ アクア | 価格・グレード | トヨタ自動車WEBサイト/日産:ノート [ NOTE ] コンパクトカー | 価格・グレード
ハッチバックのなかには、普通車でボディサイズが小さめの「コンパクトカー」に分類される「小回りが利き運転しやすい」といった特徴をもつ車種もあります。コンパクトカーは燃費性能が高いこと、運転がしやすいことを理由に、近年人気が高めているのです。
ハッチバックのなかでも、全高を1,550mmより高くして室内空間を広くしたものを「プチバン」と呼ぶこともあります。プチバンは、積載性の高さなどファミリー向けの機能をもちながらも、ボディサイズが小さいため、大きな車の運転が苦手な方にも向いています。
・コンパクトなボディで運転しやすい
・燃費のよい車が欲しい
・1~2人で乗る機会が多い
ステーションワゴン
ステーションワゴンとは、セダンをベースにしたタイプで、荷室空間にゆとりのある車を指します。後方の荷室空間が広いため、ゴルフバッグやキャンプ道具など大きな荷物を載せることも可能で、レジャーへ行く機会が多い方にもおすすめです。
■ステーションワゴンの例
![]() トヨタ カローラツーリング | ![]() スバル レヴォーグ |
画像引用元:トヨタ カローラ ツーリング | 価格・グレード | トヨタ自動車WEBサイト/レヴォーグ | SUBARU
セダンのように低重心であり横風の影響を受けにくいこと、高さ制限のある立体駐車場を利用しやすいこと、スポーティーなデザインであることが特徴です。

2列目シートを倒さない状態でも荷室に余裕があり、4~5人乗っても多くの荷物が載せられます。たとえばトヨタ カローラツーリングは、ゴルフバッグ4つ分を積み込めるため、家族や友人などとレジャーに行く方にとって、利便性の高さを感じやすいでしょう。車種によっては、車中泊も可能です。
・荷室空間が広く大きな荷物を載せられる
・ゴルフ、アウトドア、旅行などへ行く機会がある
・デザインだけではなく実用性の高さも重視したい
ミニバン
ミニバンとは、ツーボックスで3列シートの車を指します。ミニバンは「ワンボックスカー」の一種とするケースは多いですが、サイズや規格などにおいて「ミニバン」の明確な定義はありません。一般的には3列シートを備えて居住スペースが広いボックススタイルのモデルを、ミニバンと呼びます。
■ミニバンの例
![]() トヨタ アルファード | ![]() 日産 セレナ |
画像引用元:トヨタ アルファード | 価格・グレード | トヨタ自動車WEBサイト/日産:セレナ [ SERENA ] ミニバン/ワゴン | 価格・グレード
3列シートのミニバンは7~8人乗りが可能で、ファミリー向けといえます。シートをアレンジすることでたくさんの荷物が載せられるため、子どもの送迎、旅行など幅広い用途で活躍します。
・積載性、居住性が高く長距離のドライブも快適
・最大で7~8人乗る機会がある
・家族が増える、子どもが成長したときを想定して車を買いたい
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ワンボックス
ワンボックスカーは、エンジンルーム、客室、荷室がひとつのボックスに存在する車を指します。エンジンは前席の下に配置される「キャブオーバースタイル」で、外観は車を横から見たとき長方形に見えることが特徴です。
■ワンボックスカーの例
![]() トヨタ ハイエース | ![]() 日産 キャラバン |
画像引用元:トヨタ ハイエース バン | 価格・グレード | トヨタ自動車WEBサイト/日産:キャラバン [ CARAVAN ] ビジネスセダン/バン |価格・グレード
ワンボックスカーは積載性に優れており、特に2、3列目シートを倒すことでたくさんの荷物を積み込めます。この特徴から商用車として活用されており、送迎車や福祉車両、貨物車としても利用されています。
・商用車としても活用できる積載性の高さ
・普通車であれば車中泊できる広さをもつ
・カスタムの幅が広く、自分好みの車にできる
SUV・クロカン
SUVとは「スポーツ・ユーティリティ・ビークル」のことであり、スポーツ用多目的車の意味をもちます。市街地を走行できることはもちろん、スポーツやレジャーに向いた機能をもっていることが特徴です。SUVは昨今人気が高まっているタイプでもあります。
SUVのなかにも種類があり、おもに市街地での走行をメインとした「クロスオーバーSUV」、未舗装路や凍結した道、ぬかるんだ道も走行もできる「クロスカントリーSUV(クロカン)」の2種類があります。
■クロスオーバーSUVの例
![]() トヨタ ハリアー | ![]() ホンダ ヴェゼル |
画像引用元:トヨタ ハリアー | 価格・グレード | トヨタ自動車WEBサイト/G|タイプ紹介|VEZEL|Honda公式サイト
■クロスカントリーSUV(クロカン)の例
![]() トヨタ ランドクルーザー | ![]() スズキ ジムニー |
画像引用元:トヨタ ランドクルーザー | 価格・グレード | トヨタ自動車WEBサイト/ジムニー 価格・グレード|スズキ
クロスオーバーSUVは、都会にも映えるスタイリッシュなボディが特徴です。クロスカントリーSUVは、クロスオーバーSUVと比較して無骨で迫力のあるデザインが特徴であり、未舗装路の走破性の高さや耐久性の高さが魅力です。
ボディの好みで選択することはもちろん、未舗装路や悪路を走る機会の有無考えて選択するとよいでしょう。
・クロスオーバーSUV:スタイリッシュなSUVが欲しい方向け
・クロスカントリーSUV:キャンプなどで未舗装路が走りたい方向け
・迫力のあるデザインの車が欲しい
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軽自動車
軽自動車とは、排気量660cc以下で、ボディサイズが全長3.4m以下、全幅1.48以下、全高2.0m以下の車を指します。乗車定員は4人、軽自動車は日本独自の企画をもつ車です。
■軽自動車の例
![]() ホンダ N-BOX | ![]() ダイハツ コペン |
画像引用元:タイプ一覧|タイプ・価格・装備|N-BOX|Honda公式サイト/【公式】コペンのグレードと新車価格|ダイハツ
昨今は快適性や居住性を重視した軽自動車も多く、ファミリーカーとしても活用できるよう、積載性を高くしたり居住空間が広くなっていたりと機能性が高まっています。
ほかにも、スポーティーな性能をもつ車、オープンカー、SUVなどさまざまな車種があります。
・小回りが利き運転がしやすい
・税金(軽自動車税、自動車重量税)を抑えたい方
・1~2人で乗る機会が多い
その他
ここまで紹介したボディタイプ以外にも、貨物車として利用する「トラック」「ピックアップトラック」、「キャンピングカー」、「バス」などがあります。
![]() トヨタ ハイラックス(ピックアップトラック) |
画像引用元:トヨタ ハイラックス | 価格・グレード | トヨタ自動車WEBサイト
ピックアップトラックとは、居室の後方に屋根のない荷台を備えた車です。日本ではあまり主流ではありませんがアメリカなどでは人気が高く、日本のメーカーではトヨタ「ハイラックス」のみが販売されています。
昨今人気を集めているキャンピングカーにはさまざまな種類があり、ベース車両となるトラックに寝泊まりをする設備を取り付けたもの、ワンボックスカーをカスタムして寝泊まりや料理ができるようにしたものなどさまざまです。

欲しい車をイメージできても、タイプや車種を決めきれない場合はいつでもカーセブンの専門スタッフが車探しをサポートいたします。お気軽にご相談ください!
車の種類【エンジン・動力源】
エンジンとは車が走るための動力を生み出す装置であり、人間の心臓に例えられることがあります。
車の種類はエンジンによって分けられることもあり、エンジンの種類により走行性能や燃費性能にも違いがあります。
ガソリンエンジン
ガソリンエンジンとは、ガソリンを燃料として動くエンジンを指します。
ガソリンには「レギュラーガソリン」と「プレミアムガソリン(ハイオク)」の2種類があり、これらは「オクタン価」に違いがあります。
オクタン価とは自己着火のしにくさを表すものであり、数値が大きいほどノッキング(異常燃焼による爆発)が起こりにくくなるといったものです。プレミアムガソリンのほうがオクタン価は高く、ノッキング現象の発生しやすいスポーツカーなどの高排気量の車に適しています。

プレミアムガソリン仕様の車にレギュラーガソリンを入れると、性能低下や故障の原因となる可能性があるので注意してくださいね。レギュラーガソリン仕様の車にプレミアムガソリンを入れることには影響ありませんが、基本的にはメーカー指定の燃料を入れるようにしましょう。
レギュラーガソリンとプレミアムガソリンには、1Lあたり10~15円ほどの差があります。プレミアムガソリンのほうが高価な理由は、オクタン価を高めるための添加物を多く入れているからです。
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ディーゼルエンジン
ディーゼルエンジンとは、軽油を燃料として動くエンジンを指します。
エンジンの基本的な構造に大きな差はありませんが、ガソリンと軽油では着火の仕方に違いがあります。軽油は、高温になると自然発火しやすい点が特徴です。この燃料の性質の違いにより、ガソリンエンジンよりディーゼルエンジンのほうがトルクがある(低速でも力強い加速ができる)ことが特徴です。
ディーゼルエンジンを搭載した車には、トヨタ「ランドクルーザー」、マツダ「MAZDA2」、三菱「デリカD:5」などがあります。

ディーゼルエンジンにガソリンを入れてしまったときは、エンジンをかける前にすみやかに燃料を交換しましょう。反対に、ガソリンエンジンに軽油を入れたときも同様です。不安であれば、ガソリンスタンドのスタッフやロードサービスなどに相談しましょう。
ハイブリッド
ハイブリッドとは、2つ以上の動力源をもつシステムを指します。ハイブリッド車の多くはガソリンエンジンと電気モーターであり、なかにはディーゼルエンジンと電気モーターのハイブリッドエンジンを搭載する車もあります。

ハイブリッドシステムの名称は各メーカーで異なっており、ホンダは「e:HEV(イーエイチイーブイ)」、日産は「e-POWER(イーパワー)」など。ガソリンとモーターを使う仕組みは、メーカーごとに違いがあるんです!
ハイブリッドエンジンの一種である「プラグインハイブリッド(PHEV)」は、外部からバッテリーに充電できる機能をもっており、モーターのみで走れる距離がハイブリッドカーより長いこと特徴です。
バッテリーの充電がなくなったらエンジンの力で走行する、またはエンジンを回して発電し、その電力で走行できるなど、メーカーにより仕組みは異なります。
ハイブリッドシステムを搭載した車は、自動車税や自動車重量税が減税されたり、燃費がよかったりとコストの面でメリットがあります。
電気自動車(EV)
電気自動車とは、バッテリーに蓄えた電気で走行する車を指します。電気で動くことから、走行時にガソリンや軽油の燃焼によるCO2排出量がない点が特徴です。
電気自動車は、ディーラー、コンビニ、スーパー、道の駅などにある充電スタンドで充電できます。また、充電設備を設置することで自宅でも充電可能です。
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車の種類【駆動方式】
駆動方式とは、エンジンの動力をタイヤに伝える方法です。
駆動方式には2WDと4WDの2種類があり、さらに、タイヤとエンジンの位置により呼び方が異なります。
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2WD
2WD(二輪駆動)とは、2つのタイヤに動力が伝わることを指します。2WDのなかでも、前輪駆動と後輪駆動がありそれぞれ特徴があります。

名称/駆動方式 | 仕組み |
FF (フロントエンジン・フロントドライブ) | 【エンジンの位置】 前方 【駆動輪】 前輪 |
FR (フロントエンジン・リヤドライブ) | 【エンジンの位置】 前方 【駆動輪】 後輪 |
MR (ミッドシップエンジン・リヤドライブ) | 【エンジンの位置】 前輪の車軸と後輪の車軸の間 【駆動輪】 後輪後方 |
RR (リヤエンジン・リヤドライブ) | 【エンジンの位置】 後輪車軸の後ろ 【駆動輪】 後輪後方 |
※駆動輪:エンジンの動力を路面に伝えるタイヤのこと
・FF:2WDでは主流。客室、荷室を広く確保できる
・FR:スポーツカーや大型セダンに多い。旋回能力に優れている
・MR:スポーツカーに多い。客室、荷室が狭くなるため採用車両は少なめ
・RR:昨今少なくなった駆動方式。加速、ブレーキ性能に優れており、小回りが利く
4WD
4WDは四輪駆動のことであり、AWD(全輪駆動)と呼ばれることもあります。SUVやスポーツカーに多い駆動方式です。
4WDは2WDと比較して、未舗装路や凍結した道、ぬかるんだ道といった悪路の走破性が高いことが特徴で、SUVに多い駆動方式です。4WDには「パートタイム4WD」「フルタイム4WD」「スタンバイ4WD」の3種類があります。
・パートタイム4WD:手動で2WDと4WDを切り替える
・フルタイム4WD:常に四輪が駆動する。走破性が高い
・スタンバイ4WD:通常は2WDで走行、必要に応じて自動的に4WDに切り替わる
未舗装路を走行したい方は、4WDの性能で選択するのもよいでしょう。
目的から車の種類を選ぼう

「車が欲しいけど、種類がわからないのでどれを選べばいいかもわからない」という方は、車に乗る目的から考えてみましょう。通勤や送迎、レジャー、高速道路を利用した長距離ドライブなど、目的に合う車を選択することで、重視すべきポイントは異なります。
1~2人で乗る機会が多い
・軽自動車
・コンパクトカー
・乗車定員5人の車(2列シート)
1~2人で乗る場合、後部座席にたくさんの荷物を載せることは少ないと考えられるため、大きな車よりもコンパクトカーのほうが適しています。ボディが小さい車のほうが運転しやすく、排気量が少ない車は自動車税を抑えることもできます。
通勤や送迎などで頻繁に車に乗る機会が多い方は、燃費性能の高いハイブリッドカーを選択するのもおすすめです。
家族で乗る機会が多い
・5人以上で乗るならミニバン(3列シート)
・4人以下で乗るならコンパクトミニバン、SUV、ステーションワゴン
家族で車に乗ることを想定しているなら、ミニバンがおすすめです。ミニバンは3列シートで、乗車定員が7人または8人と大人数が乗れるため、3世代でドライブをする車としても活用できます。
ミニバンは1人分のスペースを確保しやすいこと、長距離ドライブでも快適に過ごせることを重視した車も多く、遠出の際もストレスを感じにくいでしょう。シートを倒すことでたくさんの荷物を載せられるため、キャンプや旅行など、大きな荷物を載せることにも向いています。
5人以上で乗る機会がない場合は、2列シート5人乗りのミニバンやSUV、ステーションワゴンもおすすめです。

家族との外出で車を利用したい方は、子どもが成長したときのこともイメージしてみましょう!
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レジャーを楽しみたい
・SUV
・ミニバン
・ステーションワゴン
SUVは、キャンプやアウトドアを楽しみたい方におすすめです。「クロスカントリーSUV(クロカン)」は、未舗装路も走行できる性能をもつため、車の運転を楽しみながら目的地まで走れる楽しさもあります。また、クロスカントリーSUVの4WD性能は、未舗装路以外にも雪が降る・積もる地域でも活躍します。
未舗装路での走破性を重視しない方でも、市街地での走行をメインとしたスタイリッシュな「クロスオーバーSUV」を選択するのもよいでしょう。
ミニバンは、旅行などでたくさんの荷物を載せて外出したい方におすすめです。車での遠出や帰省にも向いており、なかでも高速道路を利用する方は、排気量が大きくパワーのミニバンを選択することで、ドライバーと同乗者がより快適にドライブを楽しめす。
維持費を抑えたい
・軽自動車
・排気量が小さい車
・コンパクトカー
・ハイブリッドカー
車の維持費には、各種税金や燃料代、車検などのメンテナンス費用があります。これらの維持費を抑えるためには、軽自動車や排気量の小さい車がおすすめであり、なかでもハイブリッドエンジンを搭載した車を選ぶとよいでしょう。
自動車税は車の排気量に応じて決まる仕組みで、排気量が大きいほど税額が高くなります。軽自動車は「軽自動車税」が適用され、普通車よりも税額が安くなるため、毎年支払う税金を抑えられます。
ハイブリッドエンジンを搭載する車は燃費性能が高く、ガソリンエンジンよりも燃料代を抑えられるでしょう。コンパクトカーはボディが小さく車両重量が軽く、自動車重量税が安くなります。
乗車定員が4人でもよい方は軽自動車を、5人以上で乗る機会がある方ならコンパクトカーやハイブリッドカーなど、維持費を抑えやすい車を選択してみてください。
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運転を楽しみたい
・クーペ
・オープンカー
・スポーツ性能の高いセダン、コンパクトカー
車の性能を存分に感じたい方、スポーティーな運転を楽しみたい方は、スポーツカーを選択するのがおすすめです。スポーツ性能の高い車はクーペやオープンカーだけではく、セダンやコンパクトカーのなかにも走りを楽しめる車種が発売されています。
スポーツカーの機能・性能は各メーカーこだわりや伝統があり、低速域で力強さを感じられる車や伸びやかな加速が楽しめる車、コーナリング性能が高い車などさまざま。どのようなシーンで運転を楽しみたいかによって、車種を選択するとよいでしょう。操作性を楽しみたい方は、MT車を選ぶのもおすすめです。

排気量が大きい車は自動車税が高額になること、スポーツカーは一般的な車と比較してメンテナンス費用が高額になりやすいことを知っておきましょう!
よくある質問
車の種類は、セダンやSUVなどの「ボディタイプ」で分類されることが多いです。ほかにも、エンジンの種類や、2WDや4WDの「駆動方式」で分類されています。
車の種類の詳細は、こちらでくわしく説明しています。
・車の種類【ボディタイプ一覧】はこちら >
・車の種類【エンジン・動力源】はこちら >
・車の種類【駆動方式】はこちら >
燃費性能の高いコンパクトカー、ファミリー向けのミニバンが高い人気を集めています。
2022年、普通車のなかで新規登録台数が多い車種は、トヨタ「ヤリス」「カローラシリーズ」「ルーミー」、日産「ノート」といったラインナップです。ヤリスとノートはコンパクトカーであり、燃費性能が高い点が特徴です。軽自動車では、ホンダ「N-BOX」が2022年国内販売台数No.1を獲得しています。
クーペやオープンカー、スポーティーなセダンはデザイン性を重視した車種が多いです。
レクサスやBMW、メルセデス・ベンツ、フェラーリ、ポルシェといった高級車を発売するメーカーでスポーツ性能の高い車種を発売しています。高級車やスポーツカーの場合、車種によっては新車、旧車問わず高い人気を誇る車種もあり、中古車でも高値で取引されている車もあります。
軽自動車やコンパクトカーのなかには、かわいいデザイン、カラーの車が多いでしょう。
「かわいい」の種類は幅広く、レトロな雰囲気の車やボディサイズが小さめの車、外観や内装にこだわりがあるものなど人によりさまざまです。
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