三菱 アウトランダーPHEVの買取相場と傾向

三菱アウトランダーPHEVは、2013年に「世界初のSUVタイプPHEV」として登場して以来、「EVとSUVのノウハウ融合」という独自の地位を確立し、市場で高い人気を誇り続けているモデルです。買取相場は、特に現行モデルの需要が高く、中古車市場においても安定した高水準を維持しているのが特徴です。

初代モデルは、大きなバッテリーを薄型化し床下に配置することで、低重心化と広い室内空間を両立。従来のSUVの常識を塗り替えました。この革新的な「PHEV×SUV」というコンセプトは、現在も高い評価を受けています。

そして2021年12月のフルモデルチェンジでは、「より力強く」「より遠く」走れる新世代PHEVシステムを搭載し、走行性能、内外装デザインともに大幅な進化を遂げました。さらに2024年にはEV航続距離を伸長する改良を実施し、利便性と快適性が飛躍的に向上しています。このような継続的な商品改良と先進技術の搭載が、買取市場での安定した評価に繋がっています。

買取実績を見ると、2代目アウトランダーPHEVが高く評価されており、特に最新の改良が施された高年式車や、の「P」グレードは高額査定となる傾向です。直近の買取実績では、新型の上級グレードが485万円という高値を記録しています。

アウトランダーPHEVは、モーター駆動が主となる特性上、エンジンへの負荷が少なく、一般的なガソリン車よりも車両の耐久性が高く評価されます。そのため、走行距離が10万kmを超えても、比較的高い価格を維持できるのが大きな魅力です。

高価買取を実現するためには、人気のサンルーフや本革シートといったオプションの有無に加え、PHEVシステムやバッテリーの健全性を証明する整備記録を揃えておくことが重要なポイントとなります。また、愛車の持つ市場価値を最大限に引き出すためには、ディーラー下取りよりも中古車買取店で査定を受けることもおすすめです。

【年式別】アウトランダーPHEVの買取価格目安

• 2024年式：385万程度
• 2023年式：330万〜485万円
• 2022年式：263万〜462万円
• 2021年式：200万〜350万円
• 2020年式：150万〜251万円
• 2019年式：140万〜260万円
• 2018年式：100万〜250万円
• 2017年式：30万〜230万円
• 2016年式：92万〜200万円
• 2015年式：42.5万〜165万円
• 2014年式：20万〜85万円
• 2013年式：3万〜79万円

新しい年式ほど上限が大きく、2022年以降は上位グレード×低走行で400万円超が狙えるレンジです。一方で2022年式でグレードGの車両は345万円という突出した高値もあり、走行距離が極めて短く、装備が充実している車両なら旧年式でも跳ねる余地があります。

【走行距離別】査定額の変動傾向

• 1万km未満：360万〜485万円
• 1万〜2万km未満：185万〜462万円
• 2万〜3万km未満：145万〜420万円
• 3万〜4万km未満：25万〜350万円
• 4万〜5万km未満：30万〜400万円
• 5万〜6万km未満：79万〜320万円
• 6万〜7万km未満：85万〜263万円
• 7万〜8万km未満：42.5万〜188万円
• 8万〜9万km未満：52万〜136万円
• 9万〜10万km未満：25万〜140万円
• 10万km以上：3万〜136.5万円

走行距離1万km未満が最上位帯で、5万km付近を境に上限が収縮。プラグインハイブリッド車は距離に加え駆動用バッテリーの健全性・定期点検記録・保証継承の有無が同距離内の価格差を左右します。充電ケーブル完備や給電機能の訴求はプラスに働き、整備履歴や点検記録など、車両の状態がしっかり把握できる個体ほど上限寄りに評価されます。

【グレード・仕様別】人気と買取価格差

• P：280万〜485万円（2021年〜2024年）
• ブラックエディション：150万〜330万円（2020年〜2023年）
• G プレミアムパッケージ：35万〜260万円（2014年〜2020年）
• G プラスパッケージ：170万〜250万円（2018年〜2020年）
• G：25万〜345万円（2013年〜2023年）

実績トップは、グレード「P」（最大485万円）で、安全・快適装備が直結して高値を形成。ブラックエディションは専用外装で再販性が高く評価が安定。先代のプレミアム／プラスは装備厚みで下支えし、ベースGは年式・距離・装備でレンジが広く振れます。結論、上位グレード×低走行が最も強い組み合わせです。

人気カラー・オプションが査定に与える影響

ホワイト系・ブラック系は定番カラーであるため、ブラックエディションの統一感ある外観は査定に影響する可能性もあります。

装備は、ACC（アダプティブクルーズコントロール）などの先進安全機能、全方位モニター、電動調整式レザーシート、ナビゲーションシステム、ETC、ドライブレコーダーが安定した評価を得ています。装備内容を示す書類が揃っていると、装備の価値が分かりやすく伝わり、査定アップにつながるでしょう。

三菱 アウトランダーPHEVを高価買取してもらうための査定のコツ

査定前にチェックしたい車両状態と清掃のポイント

プラグインハイブリッド車は機械的な耐久性が評価されやすい一方、車両の清潔感も重要です。特に、充電ポート周辺やケーブル類は汚れやすいため、査定前に清掃を徹底しましょう。また、室内のシミやペット臭、タバコ臭などはマイナス査定になる可能性もあるため、できるだけ除去しておくといいでしょう。

さらに、PHEVシステムの定期点検や、ディーラーでの整備記録を揃えておくと、車両を適切に管理していた証明となり、査定士からの信頼度が高まりプラス評価につながることがあります。

査定額アップにつながる純正・社外オプション

再販性の高い加点装備は、先進安全（ACC/車線支援）、アラウンドビューモニター、パワーシート＆レザー、シートベンチレーション、コネクティッド対応大型ナビ。2代目後期のヤマハと共同開発のオーディオシステムやアクセサリーコンセント（AC100V/1500W給電）搭載車、P/P Executive Packageなどの上位グレードも高い評価を狙えるでしょう。

外観はブラックエディション系やホワイト、ブラックの定番色が安定評価。社外品では、ドライブレコーダーやETC、溝の深く製造年の新しいスタッドレスタイヤが実用的な装備として高く評価される傾向があります。純正部品がきちんと保管されていて、いつでも純正に戻せる状態であることを示せれば、社外パーツ装着車でも査定評価が安定しやすくなります。

売却タイミング：モデルチェンジ前後の相場変動

アウトランダーPHEVに限らず、買取価格はモデルの改良発表の前後で変動する特徴があります。

新型車や大きな改良が発表された直後は、新車をすぐに手に入れられない人が中古車を探し始めるため、中古車の需要も高まります。この時期は、特に年式が新しく走行距離の少ない、装備が充実した上位グレードの価格が上がりやすいチャンスとなります。逆に、さらに次の改良モデルの正式発表が近づくと、現在の中古車の価格は少し下がることもあります。

さらに、プラグインハイブリッド車は、電気料金やガソリン価格の変動、国からの補助金や減税の状況、そして災害時などに役立つ給電機能への注目度によって、短期的に価格が変わりやすい傾向があります。

車を高く売るための狙い目の時期は、中古車の需要が伸びる時期（年度の切り替わり時期や、初夏から夏休み前の時期）や、メーカー保証がすべて残っている期間です。

マイナス査定を避ける修復歴・事故歴の正しい申告方法

アウトランダーPHEVはバッテリーや高電圧関連部品の健康状態が特に重要です。修復歴や事故歴は、整備明細書や板金見積もり、作業写真で詳しく説明し、骨格交換の有無や高電圧配線、インバーター周辺の修理歴についても正直に伝えましょう。隠していても査定時に発覚すると、減点や再見積りの原因になります。

軽微な外装交換やセンサーの再校正など、根拠となる書類があれば減点を抑えられます。リコールやサービスキャンペーンの実施履歴、ソフトウェア更新やセンサー再調整の記録も準備しておきましょう。さらに、充電ケーブルの欠品やコネクターの破損、漏電の跡などは特に注意が必要です。事前点検で問題を解消し、情報を丁寧に開示することが、プラグインハイブリッド車ならではの信頼を得るポイントとなります。

歴代三菱 アウトランダーPHEVの変遷と買取市場での評価

初代モデル（2013年1月）

2013年、「世界初のSUVタイプPHEV」として登場。大容量バッテリーによる重量増や室内空間の圧迫を、発電も兼ねるガソリンエンジンと薄型バッテリーを床下に配置することで解消。これにより、実用的な航続距離と低重心による安定した走行性能を両立しました。

前後に独立したモーターを搭載し、「爽快なモーター駆動」と「アクティブなSUV性能」を融合した新しいドライビング体験を提供。アウトドアから日常まで幅広い用途で高い満足度を獲得しています。

買取市場では、年式相応の価格下落はあるものの、モーター駆動の静音性や滑らかな走行感、実用性は依然として高く評価されています。特に、走行距離が少なく定期点検記録がしっかり整備されていること、充電ケーブルが完備されているといった「車両の管理状況が書類などで明確に確認できる」個体は、査定でプラスに働く傾向があります。

上級装備を備えるグレードは相場の底値を支えやすく、同じ年式のガソリンSUVと比べて「電動ならではの付加価値」で差をつけているのが初代モデルの強みです。

2代目モデル（2021年12月）

2021年のフルモデルチェンジで、新世代PHEVシステムを採用。「より力強く、より遠く」を掲げて電動走行性能を大幅に伸長し、あらゆる天候・路面での安心感と、力強いエクステリアと上質で先進的なインテリアを実現しました。

さらに、2024年の大幅改良では、駆動用バッテリーを刷新してEV航続距離を100km以上に延長。サスペンションやタイヤを見直し、乗り心地をより快適に向上させました。ナビの画面は大型化し、コネクティッド機能も充実。シートベンチレーションなど快適装備に加え、ヤマハと共同開発した高音質オーディオを全車に搭載。最上級グレードの「P Executive Package」も新たに設定されています。

これらの改良により、中古市場では2022年以降の高年式、上位グレードの車両が高価格を維持しています。走行距離が少なく、整備記録や保証継承が明確な個体、充実した装備が備わる車ほど、査定価格の上限に近づく傾向があります。

［グレード別車両本体価格の例］

• M：5,294,300円〜
• G：5,910,300〜6,001,600円
• P：6,344,800〜6,436,100円
• P Executive Package：6,625,300〜6,716,600円

［ボディカラーの例］

• ホワイトダイヤモンド
• ブラックダイヤモンド
• レッドダイヤモンド
• ムーンストーングレーメタリック
• グラファイトグレーメタリック
• スターリングシルバーメタリック
• ブラックマイカ
• コズミックブルーマイカ
• ムーンストーングレーメタリック×ブラックマイカ
• ホワイトダイヤモンド×ブラックマイカ
• ブラックダイヤモンド×スターリングシルバーメタリック
• レッドダイヤモンド×ブラックマイカ
• グラファイトグレーメタリック×ブラックマイカ

プラグインハイブリッド車が査定価格に与える影響

プラグインハイブリッド車は、ガソリン車とは異なり、総合的な管理状態が査定価格を大きく左右します。

査定に影響するポイントは、「駆動用バッテリーの健全性」「航続性能」「充電資産の完備」「先進・快適装備」などです。これらが揃うほど同年式内で数十万円の差が生まれることがあります。市場傾向としては、上位グレードかつ低走行車が評価されやすく、特別感のある内外装や高音質オーディオなども評価のポイントとなります。

ケーブルの欠品や定期点検を怠っていると、減点となるため注意が必要です。逆に、初代モデルであっても管理状態がよければ安定した評価を得られます。電動走行できる距離の長さ＝日常での電気代の節約につながる実利が伝わる車ほど、高値がつきやすいのがプラグインハイブリッド車独自の査定の仕組みです。

三菱 アウトランダーPHEVの売却で後悔しないための業者選び

買取業者とディーラー下取りの違いとメリット・デメリット

車を手放す際、「買取業者」と「ディーラー下取り」のどちらを選ぶか迷うポイントです。

下取りは、新車の購入と古い車の引き取り手続きが一度に完了するため、手間がかからずスムーズな点がメリットです。しかし、査定額は新車販売価格の調整に利用されることが多く、アウトランダーPHEVが持つ本来の市場価値（相場）よりも低く評価される傾向があります。

一方、買取業者は、再販を目的としているため、市場の人気度や希少性を細かく査定額に反映させます。特に、新型アウトランダーPHEVのような需要が高く相場が安定している車種は、買取専門店のほうが高額査定を期待できます。プラグインハイブリッド車としての特性（給電機能、走行性能）や、人気の高いオプション、ボディカラーなどが適正に評価されるため、高額査定を狙う場合は、まずは買取専門店の査定を受けて市場価値を知ることから始めるのが後悔しないための第一歩です。

買取業者を見極める口コミと信頼性の調べ方

信頼できる買取業者を選ぶことも重要。査定額が高くても、契約後に減額されたり、入金が遅れたりするトラブルは避けることが懸命です。

業者を見極めるためには、まずインターネットで口コミや評価を徹底的に確認しましょう。「査定の丁寧さ」「契約時の説明のわかりやすさ」「入金の早さ」といった、実際の対応力を示す評価をチェックすることが大切です。また、公式サイトで買取実績を調べ、アウトランダーPHEVや三菱車の実績が豊富かどうかも判断材料になります。

査定時に即決を迫る業者や、不透明な手数料がある業者は避け、キャンセル規定や契約後の減額の有無を契約前に必ず確認し、安心して取引を進められる業者を選びましょう。

三菱 アウトランダーPHEVの高価買取ならカーセブンへ

三菱アウトランダーPHEVの持つ高い市場価値を最大限に引き出し、かつ安心して売却したいとお考えなら、カーセブンでの査定がおすすめです。カーセブンでは、「契約後の減額なし」「キャンセル料無料」「契約金の半額を当日中に前払い」といった【安心宣言】を掲げ、お客様の不安を第一に考えた取引を約束しています。

全国展開のネットワークを活かした市場データに基づいた査定により、アウトランダーPHEVのグレード、年式、希少なオプションなどを適正に評価し、納得感のある高価格を提示することが可能です。査定は無料で実施しており、愛車の現在価値を知るだけでも利用できます。

初めて車を売却する方でも、金額を確認してからじっくり検討できるため、まずはカーセブンで愛車の価値をチェックしてみることをおすすめします。

※本記事は2025年10月時点の情報をもとに作成しています。中古車の相場は市場動向により変動するため、最新の価格と異なる場合があります。